MLB 戦いの原理を求めて

短期決戦

監督の野球に対する知性の差が勝負を決する

緒方監督のポリシーはレギュラーシーズン通りに日本シリーズも戦うというものらしいですが、それも必ずしも間違いではないが決して正しいとも言えません。フェイズが違っている以上、戦いのセオリーは自ずと変わってくる部分が出てくるからです。 例えばソフトバンクとの天王山、日本ハムは大谷先発であり1点差ゲームであり、栗山監督はまさしくセオリー通り7回から外野の守備固めに陽を入れて大ファインプレー2発でチームを......続きを読む»

なぜ広島は前進守備を敷かなかったのか

「神様 仏様 大谷様」という言葉を彷彿とさせる大谷翔平の活躍ぶりで、ようやく日本ハムが一勝を上げました。 10回裏2死2塁、次の打者はパリーグの打点王であり、今日の全打点を上げていた中田であり、大谷へはカウントも追い込んでいる状況。歩かせてもいいという形でおそらく大瀬良は大谷に勝負しにいったはずです。実際、低めに完全なボール球を大瀬良は大谷へ投じました。最後はフォークで勝負するつもりではなかったの......続きを読む»

必ずしもカブスは絶対優位ではない ドジャース ワールドシリーズへ一歩前進 

さて2016NDCSですが、LADの歴史においてひとつの転換点になる可能性をも秘めたディビジョンシリーズの勝ち上がり方だっただけに、LADにも勝機はあると漠然とした記事を先日は挙げました。今回は少しデータを眺めていきます。 レギュラーシーズンでは得失点差というスタッツを通してチームの総合力を把握するのが定石です。この得失点差を見ると30チーム中1位。CHCは投打の総合WARといい30チーム中1位で......続きを読む»

NLCS ドジャースに勝機あり カーショウが見せた勝負への執念

カーショウはポストシーズンには弱い。LADは地区リーグ優勝決定戦になるとなかなか勝てない。 そうした短期決戦における苦手意識を払しょくしたという意味において、NLDSの劇的な勝ち上がりはLADにおいては極めて価値の大きな勝利でした。そして3戦すべての勝利にカーショウがかかわり、その接戦をすべてものにしてきたほんとうの価値は、次のNLCSにおいてこそ明らかになってくるかもしれません。下馬評ではCHC......続きを読む»

LAD 第5戦はヒルで勝負か 結果論で批判してはならないボウチーの継投

ボウチーの細かい継投について、小宮山はレギュラーシーズンにおける勝ちゲームの際の映像を流しながら、ここにボウチーの巧みな継投があるのでそこに着目せよとPO直前の特集でやっていました。しかし一転、負けゲームで細かい継投をし失敗すれば、あたふたと慌て過ぎであり批判が集中するという、これぞまさに結果論の極みである。 重要な点は、なぜこうした細かい継投をボウチーは選択せざる得なかったのかという点にこそある......続きを読む»

名将フランコ―ナの光る采配 インディアンズの野球をセイバーメトリクスする

盗塁数リーグ1位。盗塁成功率リーグ1位。 犠牲バント リーグ3位。 犠飛 リーグ1位。 アルティメットベースランニング リーグ1位。 DRS リーグ6位。 UZR リーグ3位。 防御率 リーグ2位。ブルペン 防御率リーグ2位。 総得点 リーグ2位。 走攻守。これほどバランスの取れた戦力の整ったチームは、ALにはCLEを除いて一つもない。 ALDSにて9番ペレスがレフトフライからタッチアップで2塁......続きを読む»

LAD ゴードン放出は失敗だったのか?

これからWS制覇をするためのLADの補強ポイントについて簡単に記述してみたい。 2015LADのチーム総合力はWARを見ても攻撃・防御共に非常に高いことがわかる。おそらくグリンキーとの契約さえ結べば、2016もPOへ進出できる可能性はかなり高くなる。LADの問題はPO進出ではなく如何にPOを勝ち抜くかにある以上、ターゲットをLADが短期決戦でも勝てるチーム作りという観点から、戦略的課題について眺め......続きを読む»

クラッチヒッターは存在する!そのセイバーメトリクスの常識を疑え

LADのGMであるザイディは、元OAKでビーンの右腕もあった男であり、バリバリのセイバーメトリシャンでありますがクラッチヒッターの存在を認める発言をしたようであります。「ベースボールはメンタルのスポーツでもあり、応援に力はある」にも示したように、ベースボールもまたメンタルなスポーツであることがセイバーメトリクス的にも明らかになっている以上、大舞台に強いクラッチヒッターが存在することはまた自明なことと......続きを読む»

ホズマーのギャンブルスタート それがKCの進化した印(しるし)

「やはりラルーサは名将である 短期決戦の箴言」でも繰り返し述べてきました。短期決戦の終盤、僅差の状況というファクターが重なれば重なる程に、勝負は運の要素が強くなるために、一か八かのギャンブルを仕掛けるのは正しいと。スモールな野球を信条とするなら、あのホズマーのギャンブルはたとえアウトになってもOKであり、思い切ってギャンブルを仕掛けろという文化がKCには醸成されていたはずです。たしかに暴走ぎみで......続きを読む»

ロイヤルズ 最後には隙のない野球が勝つ

ちょうど私がモニターを見たのは8回表、1点差KCの攻撃からであった。僅差のロースコア終盤。途中経過は知らなかったが、KCは敵を叩く絶好の場所までまたもやNYMを引き連れてきたのかと画面を見入った。そこからの展開はここで敢えて記す必要もないだろう。最後に登場するのは守護神ファミリアであったが、ファーストボールに強いKCにとってすれば96マイル前後のベロシティには何の怖さも感じることはなかったに違いない......続きを読む»

NYMの反撃 ベースボールはメンタルのスポーツでもあり、応援に力はある

ひとつ問題です。下記の4つを上位から順番に並べるとどうなるでしょうか?もしこの問題に間髪入れずに正答できる方は、なかなかの洞察力の持ち主です。 DHあり ALリーグ全体のOPS DHなし NLリーグ全体のOPS 30チームの全体homeでのOPS 30チームの全体awayでのOPS DHの有無がOPSに与える影響は当然無視できるものではないわけですが、そのDHの有無が与える影響に比べて、......続きを読む»

NYM守護神ファミリアの気になるデータ

WPAによれば9回1死90%ジャストの確率でまずNYMが先勝することが予想されていた矢先に、ゴードンのバックスクリーンへの同点HRが飛び出ました。このゴードンのHRは47.2%もの勝率を引き上げる一打であり、得意のうっちゃりというスタイルでまた10%の勝利確率の状況からの逆転劇で見事にKCが先勝でした。 ホズマーの守備の乱れによって勝ち越しを許すというKC本来のスタイルが崩れたところからの逆転勝......続きを読む»

犠打・送りバントは有効なのか?それとも 無効なのか?

あるレギュラーシーズンの得点期待値を比較すると、下記のようになっており犠打はナンセンスという話はすっかりお馴染みです。 無死一塁の得点期待値 0.81 一死二塁の得点期待値 0.67 バントで2塁へ送った方が得点期待値が低ければ犠打はやるだけ無駄と結論されます。まして成功率100%ですらない犠打は有効どころかむしろ、完全に非効率的な戦術であり時代遅れの遺物のように捉える方も多いです。しかしこ......続きを読む»

「MLB 戦いの原理を求めて」流 2015ワールドシリーズのポイント 

KCとNYMのこれまでの戦いをレビューをしながら、ワールドシリーズのポイントについてシンプルに書いてみたいと思います NLCSではNMYが試合中において一度もCHCにリードされるという場面すら作らせず完勝でした。相撲で言うところの横綱相撲でもあり、万全の寄り切りで勝つ。強者の戦い方と言ってもいいです。それとは実に対照的に例えばALDSではHOUが5試合すべての試合でKCを一度は必ずリードする場面......続きを読む»

短期決戦においては監督の言葉が貴重な戦力となる!

戦略的な思考をもってすれば(ペナント・イニング序盤・大量得点差・打者の時代・ヒッターズパーク)という条件が重なれば重なる程、目先の1点に目を奪われることなく<長期的な確率論>を重視し、(短期決戦・イニング終盤・接戦・投手の時代・ヒッチャーズパーク)という条件が重なれば重なる程<目先の1点を取る確率論>を大事にすることが、一般的な戦いのあり方です。 戦略的な正しさとはTPOによって変化する......続きを読む»

2016LADの戦略的課題をセイバーメトリクス分析する 攻撃編

LAD HRリーグ1位 OBPリーグ2位 OPSリーグ2位。にもかからわず、なぜ得点はリーグ8位に留まっているのか? このギャップをある程度明らかにしてゆく必要があります。いわゆる<拙攻>というキーワードによってLADの戦略的課題は括られると言ってもいいですが、これよりざっくりとしたセイバーメトリクス分析をします。LOB率が異様に高いということであり不運であったという要素もなくはないでしょう......続きを読む»

単なる一ファン目線の感想レベル 小宮山の解説力

自分が勝ち進むと予想したチームサイドに立ってのみ恣意的に解説を加える小宮山の応援感想スタイルもなかなか味があります。 第二戦、KCが7回、2点を追う無死13塁でのモラレスと1塁ランナーでのヒットエンドラン。ヨーストの采配におけるファインプレーによって勝ちを引き寄せた重要なポイントでした。田口ならモラレスにヒットエンドランをあそこでかける意義について解説を必ず加えていました。足の遅いモラレスがゲ......続きを読む»

アトリーこそがNYMをひとつにまとめた最大の功労者である

「LADはプィーグを放出するべきである」という記事の骨子は、短期決戦におけるチームケミストリーの重要性にあります。大一番の戦いに際して如何にチームが結束できるのかという点は、ベースボールがメンタルなスポーツでもある以上、決して軽視してはならないポイントとなっています。孫子という軍事家も<人の和>の重要性を説いている。 現在のNYMの強さは強力な投手陣が揃っていることや投打のバランスなど戦力の充実......続きを読む»

ザック・グリンキーの素晴らしい気迫

ペナントよりも明らかにギアを一段階上げてのピッチングでした。 絶対に負けられない大一番。短期決戦においてもそれまでの戦いならまだ負けても許される状況ではあるが、最終決戦になると1勝の持つ価値が全く変わってくることは言うまでもありません。つまり1点の持つ価値も自ずから変わってきます。2勝2敗のタイからの最終戦においては1点でも勝ち越そうとどのチームも必死であり、勝ち越されたらまずは同点を目指して必......続きを読む»

シカゴの風はカブスをフォローした CHCがNLCSへ進出

HRが乱れ飛んだCHCとSTLの戦いであった。リグリーフィールドは風の向きによってヒッターズパークにもなればピッチャーズパークにもなるという球場。今回は長打力がCHCよりもかなり劣るリーグ平均以下のHR数であるSTLであったために、風はカブスをフォローする形でリグリーフィールドをヒッターズパーク化とし、その影響もあってかNLDSに決着をつけました。HR数ではSTLを圧倒。しかしワールドシリーズでも......続きを読む»

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本日アカウント作成。もしブログを継続する際はツィッターでお知らせします。


大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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(12月14日現在)

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