MLB 戦いの原理を求めて

戦略編

フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く

タイトルの「フライボールはもう古い」が決して誇張ではないことが、最後まで読んでもらえたらきっと理解してもらえるものと考えています === 初戦 ヤンキースは14Kであるのに対して、アストロズは5K、第二戦もヤンキースは13Kであるのに対して、アストロズは4Kでした。なかなか三振を喫しないアストロズの攻撃陣、次々と三振を奪うアストロズの投手陣。いずれも2017年のアストロズのチームの特徴が良く出た......続きを読む»

アストロズ・ルーノウGMにみる戦略的思考力 あるひとつの仮説

通常、セイバーメトリクス分析というと攻撃と防御を分類して、それぞれについて詳細に分析を試みるものですが、このアストロズの分析だけは攻撃と防御を単純に分けられないところに極めて大きな特徴があります。2015年では攻撃におけるFB率と防御におけるGB率が、ひとつの強力な理念によって釘差しになっていることを見てきました。 <攻撃についての分析>と<防御についての分析>。 通常この両者の狭間には、マージ......続きを読む»

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1

この記事を書くまで2週間ずっと考え続けて、ようやくある結論に達しました。「フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2」において、驚くべき超攻撃革命がアストロズの現場で起きていることについて触れていきます。 === フライボールレボリューションの概要 4シーム(別称ライジングファーストボール)を含むすべての投球はマウンドからホームベースへ向かって落下す......続きを読む»

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1の つづきになります。 ==== 第三は、exit velocity(打球速度)という視点です。ゴロでもなくフライでもないものはラインドライブとしてカテゴライズされます。 ラインドライブ  AVG 628 SLG 955 OPS 1583 BABIP 615 HR 595 フライ      AVG 211 S......続きを読む»

ヤンキース・キャッシュマンGMをもっと評価すべきである 戦略とは何か?

キャッチャー・ゲーリー・サンチェス、ショート・ディディ・グレゴリアス、セカンド・スターリン・カストロ、センター・アーロン・ヒックス。ヤンキースのセンターラインを司る4人を抑えたのもキャッシュマンGMであるならば、現在MLB全体のWAR1位であり三冠王でもあるアーロン・ジャッジをドラフト1位で獲得したのもキャッシュマンGMです。 これまでジラルディ監督もそれなりの堅実で優れた働きをしていると言えま......続きを読む»

落合に日本ハムのGMは絶対に務まらない理由とは

追記)なぜ 敢えて日本ハムというワードを出したのか それは物事を相対化させることによって今の中日の問題点の輪郭がよりクリアになってくるからです。チーム自体の戦略性にも相当の差があります。セリーグで最下位ということは事実上12球団で今最も弱いチームということになります。 落合GMをボロクソ言っていたのが辞めた途端、落合だけがわるいのではない、実は人情派である、選手、監督としては超一流であったという一......続きを読む»

2017年大谷翔平、メジャー移籍問題の本質を戦略的観点から紐解く

インターナショナルFA25歳未満ルールの戦略的な思惑について3つの側面から考えることによって、この問題をきっちりと頭の中で整理してゆくことを本稿の目的とします。 まずMLB機構のインターナショナルFA25歳未満ルールを掲げた戦略の目的としては、すでにおわかりのとおりJリーグのように絶えず入れ替え戦のあるような下部リーグをもたないメジャーリーグ(マイナーリーグはあくまでファームでありメジャーリーグ......続きを読む»

「MLB 戦いの原理を求めて」をスポナビにエントリーするまで

「大統領選で大敗北を喫したMLB天才セイバーメトリシャン、ネイト・シルバー」 前回の記事の補足となります。当ブログの主たるテーマが「戦略」です。シーズンオフということもあり番外編として「戦略」そのものに焦点を絞り込んで今回の大統領選とも絡めてお話をします。そして最後にこの記事を下敷きとして、スポナビにエントリーした経緯の話となります。4年に一度の番外編ということでもあり、どうかこの一回だけなので......続きを読む»

強い者が勝つ!それが二つの呪いを解いたエプスタイン・スタイル

今回はLADサイドではなく、中立な戦いの原理から眺めた時、CHCがどう見えるかという記事です。 今から3~4年くらい前になるでしょうか。 BOSの攻撃・BABIPと防御・被BABIPについて取り上げていた記事がありました。パークファクターからするとフェンウエイにはグリーンモンスターがあるために特に二塁打を中心としたヒットの出やすくメジャーでも屈指のBABIPが高い球場です。サンプルをきちんと採......続きを読む»

ヨギ・ベラの再来なるか ゲーリー・サンチェスがヤンキースの未来を担う

期待のデュオ、ジャッジとオースティンの連続ホームランに沸き立ったヤンキース。決して一時的な雰囲気に酔いしれて甘い見通しを立ててはならないとも記事に書きましたが、ジャッジとオースティンのスタッツが打率1割台と今のところ完全な尻つぼみなものとなっています。変化球に対するタイミングを見ている限り、才能が花開くにはもう少し時間が必要なようです。 そうした中、存在感を強烈に放つのがゲーリー・サンチェスであ......続きを読む»

ヤンキース ファイアーセールへ 論理を超えたジョージ・スタインブレナーの偉大さ

「視聴率も下がり続ける チャップマン放出劇にみるヤンキースの現状」 どうやらこの記事を書いた時までは、やはりというべきかハル・スタインブレナーは中途半端な動きを選択しチャップマンだけは売って、補強はせずにコンテンダーとして8月に突入する予定だったようです。しかしチャップマン放出以後のレイズ3連敗で一気にファイアーセールへ決断。オーナーからGOサインが出ればいつでも合意できるようにキャッシュマンが下......続きを読む»

ついにアンドリュー・ミラーを放出 ヤンキース再建期へ本格化

一報を聞いた最初の印象は、思わずニヤリとしつつ、ついにはっきりとした方針をヤンキースは打ち出したのかということでした。インディアンス最高プロスペクトのフレイジャーら4人を獲得。細かい情報については当ブログの関心のあるところではありませんので他に譲ります。 「ヤンキースは今こそ売り手へ転じるべきである」 でも書きました。当ブログでは既述のようにヤンキースが近年取るべき戦略を完全に間違えており、チー......続きを読む»

視聴率も下がり続ける チャップマン放出劇にみるヤンキースの現状

チャップマンのトレード成立を受けてヤンキースのキャッシュマンGMは「2016のプレーオフ出場は諦めておらず、チーム再建にかじを切ったわけではない」と強調したと言われています。ヤンキースにはまだ後ろに二枚おり、今回のトレードそのものだけに視野を限定すれば、ヤンキースは勝ったとみなすことも可能です。呪いを解いたならばほんとうに勝ったのはエプスタイン率いるカブスである可能性は大いに残されているわけですが、......続きを読む»

ヤンキースは今こそ売り手へ転じるべきである

ヤンキースの経営戦略において最も重視するべきは27回の世界一にも代表されるように絶対強者としての<ブランド化>である。ブランドとは本来経済合理性を超えたプライスレスなものであり、時として、経済合理性よりも優先しなければならない価値があることをヤンキースのリーダーは知らなければならない。 ところがその最も大事にすべきものを括弧に入れて、小賢しい目先の経済原理によって生え抜き殿堂入り可能であったカノを......続きを読む»

カーショウ復帰の目途立たず しかれども2016LADはまだ終わらない

ご承知の通り素晴らしく早い動きをフリードマンは入れてきました。時間に関するコスト感覚は抜群であり、間髪入れずにATLからノリスを補強。監督をはじめとしてベンチやファンも含めて、全体の気分が一気に落ちたところで緊急補強。ネットでは2016LADは終わったと言われていました。最高責任者であるフリードマン自身こそがある意味、もっともダメージを受けているにもかかわらずLADはコンテンダーであり続けることを内......続きを読む»

なぜパリーグのレベルの方が高いのか?小宮山や里崎の記事で満足できなかった人のために。パリーグの強さを分析する 

交流戦の成績を見れば明らかですが、MLBではアリーグが勝ち越すようにNPBにおけるパリーグ同様にほぼ安定して毎年勝ち越しをしています。その主な要因をこれから三つ挙げます。特にポイントに挙げた3番目の部分こそがこの記事の肝でもあります。ふだんここで私がupしている軽い記事とは違い、今回の記事についてはかなり読者を選ぶところがあるのではないかと思っています。かなりの長文ですが、良かったら最後までお付き......続きを読む»

敢えて最下位ヤンキースのジラルディ監督を擁護する

後世からヤンキースの歴史を眺めた時、大きな分水嶺と位置づけられる日とは、ジョージ・スタインブレナーの命日である2010年7月13日と言われるようになるという記事「忍び寄る衰退 ヤンキース帝国の黄昏」を半年前に書きました。リーダーがミスリードする時、組織はどういう末路を辿るのか、注目してその推移を数年前よりずっと眺めています。 今の見るも無残な状況を作り出している最大の責任者は、NYYに限っては間違......続きを読む»

撤退戦略 最もGMの勇気が試される時 

2015のSDはケンプ、アップトン、キンブレム、シールズという大補強を敢行して、PO進出に勝負をかけました。プレラーGMのその鮮やかな手腕に球界全体がどよめいたわけですが、結果チームは早々と失速しました。これをもってパドレスの戦略における大失敗と言っているのではありません。なぜなら戦略的な正しさが短期的に必ずしもそれにふさわしい結果を保証するものではないからです。それがベースボールというゲームの特......続きを読む»

ソフトバンク「孫の二乗の兵法」

ソフトバンクの孫正義さんに興味が出たので何冊か本を読もうとしているところですが、その中の一冊に「孫の二乗の兵法」というタイトルの本がありました。このタイトルを見て、もしかして・・・すぐにピンと来たのですが予想通りでした。 7番セカンド カノのNYYには華があった 強者は時間を包囲せよ この記事の根底にあるリベラルアーツは、「ランチェスターの法則」であるとも書きましたが、「戦力の逐次投入は最大......続きを読む»

2016NYY 「お前はすでに終わってる」

情報によるとすっかりハーパーがヤンキースに入るのは既定路線とのことですが、【MLB】ヤンキースのB.ハーパー獲得は既定路線? 契約額は470億円規模か という記事が2016年2月5日にupされること一ヵ月半前になります。 「2018年 ハーパーをターゲットにヤンキースは動く!!」 2015年12月20日の記事において書いたように、ハーパー獲りを睨んでNYYは今オフ派手な動きをすることはないとし......続きを読む»

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ブロガープロフィール

profile-iconfield_of_dreams

大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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(10月18日現在)

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