MLB 戦いの原理を求めて

大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる

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という意見を聞いたことは一度はあるのではないでしょうか?

彼らが何を根拠にしてそう言っているのかは不明ですが、実際に数字を調べるとスターターにおいて大谷レベルのベロシティを有する投手はメジャーでも数人しかいません。それはpitchF/Xで調べれば明らかです。例えば昨年2014年において、投球回数をクリアして100mphを越えたことのあるスターターは KCのベンチェラとNYYに入ったネイサン・イオバルディのみ。ちなみに2014大谷の平均が95mphですから、メジャー全体のスターターの中も平均球速でも全体の第4位となっています

同様にオコエレベルのスピードを持った外野選手ならMLBにゴロゴロいるという意見もあります。そこでストップウォッチでオコエが甲子園3塁打の到達時間を調べました。オコエ3塁打時10.77秒。MIAのゴードンがインサイドパークホームランの3塁に到達していた時間、10.55秒。ゴードンは3塁到達においては駆け抜けていたわけでありオコエは3塁到達時は体が止まっています、当然駆け抜ける方が速く、更にはバッターボックスも左と右で違うこともあり、スピード自体は互角と見なすことは十分可能ですイチローで10.91秒でした、オコエレベルの3塁到達時に11秒を軽く切る選手はメジャーでも全体の5パーセントはいないでしょう。オコエレベルのスピードを持った選手がMLBにゴロゴロなどいないことが数字からもはっきりとわかります。川崎や青木レベルではおそらく11秒の壁は越えられないと考えています。

2014に限っては2014大谷のように100mphを何度も越えてくるスターターはメジャーでたった一人ベンチェラのみでした。大谷は二刀流であり まだ体も出来上がっていない。一本に絞れば、まだベロシティが上昇する余地は十分にあります。数字を何よりの根拠にすべきです。もっともいくら速くてもMLBでは、切れや制球 変化球とのコンビネーションがないと2014イオバルディのようにERA4.37ということになります。

では なぜ上原がメジャーのクローザーでありながら、あのベロシティのファーストボールでも打たれないのか

140kmそこそこのクローザーなど常識的にはありえません。それはコマンドの能力もさることながら、もう一つの要因に4シームのベロシティは遅くても、縦方向の浮き上がりがメジャー最高レベルのものであり、ふつうの投手よりも3インチ分高く浮き上がることがセイバー的にも明らかになっています


<3インチという数字は何を意味するか?>


ちょうどボールの直径を意味しています。一個分 ふつうの投手に比べて縦方向に伸びるのが上原の4シームです。大谷はボールは回転数が少ないので、空振りがやや取れにくい。質的にボールがまだまだ浮き上がらない。4シームの質を決するものに3つあります。 すなわちベロシティ コマンド トルク、以上3点です。この3つの要素がそれなりのバランスで揃わないとメジャーでもなかなか抑えることは 難しい。

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大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる

>TCE00077549さん 彼のレヴェルの直球なら、マイナーにも相当な数いるだろう。170キロとか平気で投げる奴もいる。
=人類最速はチャップマンの169kmとされています。具体的に書いて頂けたら幸いです。

大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる

回転数が多いと初速と終速の差が少なくなります。球が浮き上がる事は有りませんが落差が少なくはなるので、回転数が少ない球と比べて、浮き上がると言う表現になったりします。

昔はテレビで初速と終速が表示されましたが今は初速しか表示が有りません。
上原の直球は回転数が多く初速と終速の差が3〜4km程度の稀有な存在、ここ2年ほどは更に若干スピードが落ちましたがワールドシリーズで活躍した頃までは143〜4km、よって終速140km。
初速と終速の差が10km以上有る投手もいて、15kmなら初速155kmで終速140km。更には初速と終速の差が多いボールは軌道が垂れる。
上原みたく垂れない軌道を打つ機会が稀有である事もあり打ちにくいと言う事になる。
また、段々遅くなる球の方が当然手元まで来た時点では見やすいだろうし。

昔は回転数が少ない球を重い球、回転数が多い球を軽い球と称し、軽い球は当たればピンポン玉の様に遠くまで跳ね返される、と悪く言われる事が有ったが、芯に当たれば飛ぶ距離は同じで、当て損なうと回転数が少ない球は打感を重く感じるらしい。

大谷投手の165kmが当てられるのは終速の遅さが原因とすると、次の段階では初速を落とさずスピンをかける練習が求められる。
ただ、初速を抑え気味にすると回転数を増せるなら、その方が肩は消耗しない。
例えば初速165km終速150kmと、初速155km終速150kmの球では初速165kmの方が見栄えはするが肩に負担がかかり、打たれ易さは差が少ないと思われます。

大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる

>メジャーへ昇格すると制球を重視し、スピードが落ちる傾向にあるのは確かだろう。

これは別にマイナーの選手に限ったことではありません。
日本でもアマチュア時代に150km/hの球を投げていた速球投手が、プロに入って壁にぶつかって制球重視で140km/hそこそこまで落とすというのはざらですし。
それこそ大谷だって、制球を度外視すれば170km/h位はいけるかもしれません。
一つ言えるのは、少なくとも「あの年齢であのレベルの速球を投げる投手はメジャーにも殆どいない」ということでしょう。
だからこそメジャーの球団が大金を用意している訳ですし。

「大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる」へのコメント

 確かに、大谷はスゴイ選手だと思う。特に打撃は全盛期の松井を凌ぐものを持ってる。投げる方に関しても、100マイル投手でありながら、ノーコンでもない。

 ただ、彼のレヴェルの直球なら、マイナーにも相当な数いるだろう。170キロとか平気で投げる奴もいる。単に球速チャレンジとかだったら、180キロとかいるかも。ただ、制球が甘くなるから、メジャーへ昇格すると制球を重視し、スピードが落ちる傾向にあるのは確かだろう。

 メジャーのあるコーチが言ってたが、制球は先天的なもので、球速は後でどうにでもなるそうだ。
 しかし、非力な日本選手でも当てる事の出来る彼の165キロに魅力はあるのか。メジャーのオールスターがカスリもしない江川の150キロの方がずっと凄い気がする。

 その大谷も足首の故障と肉離れで、期待された輝かしい将来に、多少とも暗雲が垂れ込める。

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ブロガープロフィール

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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