MLB 戦いの原理を求めて

なぜ野村克也は大谷二刀流がメジャーで失敗に終わって欲しいのか 30チームに拡張されたメジャーのレベルはほんとうに下がったのか

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大谷二刀流の成功によって日本のプロ野球の歴史を大きく変えたと言っても過言ではない栗山監督への世間の高い評価が認めがたく、強烈な嫉妬も相俟って、野村克也はどうしてもメジャーで大谷二刀流が失敗に終わってほしいことが先日のインタビューでも透けて見えてきました。もしこのまま大谷二刀流がメジャーでも成功すれば、栗山監督への評価は日米の野球とベースボールの歴史を変えた人物ということになり、栗山監督へ向けられる更なる高い評価を野村克也は率直に認めることができないということなのでしょう。

大谷翔平自身でさえ、プロに入れば投手か打者かどちらか一本に絞らなくてはならないと思い込んでいたことが日本ハムの入団記者会見等でも明らかになっています。そこへ魔術師・三原脩を心服する栗山監督が、「誰も歩いたことのない道を歩む」ことを大谷が目標としているならば<二刀流>を現代に蘇らせるというアイデアがあるとプレゼンし、100%日本球界入りはないと断言していた大谷獲得への奇跡の大逆転勝利を収めることになります。

そして現在、大谷二刀流はMLB全体を揺るがすほどのインパクトを持ち、大谷翔平のポスティングは2017年ストーブリーグ最大の関心事となっています。

知性を売り物にする野村克也について、本物の知性があるのか、野村克也こそ反知性主義者の典型的な人物であると当ブログでは記事にしてきました。その記事の支持数は100や200を超えてしまっているわけですが、今回は張本や野村克也が言う我々の頃は16チームしかなかっためにメジャーのレベルが高かったという意見について反駁を試みます

さてところで張本や野村の全盛期に入る1962年には、MLBでもエクスパンションが行われており16チームから20チームへと既に増えていました。当時のアメリカの人口がざっくり2億人弱です。そして現在の人口は3億超に突入しています。

1960年には2億から選ばれし20チームに所属するメジャーリーガーだったのが、現在では3億から選ばれし30チームに所属するメジャーリーガーということになります。母数の大きさに鑑みた時、必ずしもチームの数が増えたからレベルが落ちたという理屈にはなりません。

更に1962年当時と決定的に違うのは、ドジャースが1980年代に入って中南米の選手発掘を皮切りに、1990年代に入ってからは韓国や日本にも進出し、選手のマーケットが一気に国際化した点を見落としてはなりません。

メジャーリーガーの出身国人数です。

1962年 20チーム

アメリカ 692人 その他13か国  68名 (ドミニカ 9名 プエルトリコ13名 ベネズエエラ2名 他) 

2017年 30チーム

アメリカ 1055人 その他24か国  439名(ドミニカ 170名 プエルトリコ30名 ベネズエエラ112名 他 日本11)

1962年に比べてヒスパニック系が爆発的にシェアを伸ばしていることがわかります。

典型的なヒスパニックの名前 (思い当たるはずです。複数います)

ペーニャ ロドリゲス ゴンザレス ロペス フェルナンデス マルティネス ラミレス サントス オルティース クルーズ カブレラ ソリアーノ ゲレーロ モリーナ イズトュリス

複数はいないもののバティースタ、カノ、プホルスなどももちろんヒスパニックですが、例えばイヴァン・ロドリゲス、Aロッド、Kロッド。ロドリゲスだけでも3人メジャーを代表する選手がいます。彼ら抜きに近代のメジャーは語れません。こうしたヒスパニック系の選手たちが張本や野村が絶賛するウィリーメイズの頃はほとんどいませんでした。カブレラにしても、3冠王のミギーのみならず数多くのカブレラがMLBに在籍していることは指摘するまでもありません。

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「なぜ野村克也は大谷二刀流がメジャーで失敗に終わって欲しいのか 30チームに拡張されたメジャーのレベルはほんとうに下がったのか」へのコメント

数字の扱い方、数字の解釈が、あまりにも恣意的です。自論を展開しようとされているようですが、数字は客観的指標として用いるものであり、その解釈に自論を持ち込んではいけません。最初のexpansionを始め、読書をミスリーディング多々。張本氏が言っている年代も10年スケールの長い幅があり、その間もMLBも変化している。張本氏らの意見に反論すれば読書は増えるかもしれませんが、張本氏と貴君の意見を統合して得られるような新たな方向性を示すように常に居て欲しいです。

なぜ野村克也は大谷二刀流がメジャーで失敗に終わって欲しいのか 30チームに拡張されたメジャーのレベルはほんとうに下がったのか

>今回は張本や野村克也が言う我々の頃は16チームしかなかっためにメジャーのレベルが高かったという意見について反駁を試みます
は、別にいいんですけど。
あなたの反駁が正しいと仮定すれば
「メジャーのレベルが今と昔を比較して、昔のほうが上という事はない。」
という証明にはなるのでしょう。ただ、メジャーのチーム数云々の話は栗山だの大谷だのという事以前から野村さんは言ってる事ですよね?
結論として野村さんはノスタルジアバイアスな考え方を持ってるとは言えるでしょうけど、
別にそれ以上でもそれ以下でもないと思いますけど。
それに大なり小なり人ってそういうとこがあるもんだと思いますけどねぇ

もし大谷がメジャーで二刀流で成功したとして、野村さんがメジャーのレベル云々と言ったとしても、
その理由があなたのいうように、栗山さんへの嫉妬なのか
それともノスタルジアバイアスから抜け出せないからだけなのか
どちらも。あるいはもっと別の理由があるのか、

全く結び付けられる根拠が語られてないと思うんですけどねぇ

なぜ野村克也は大谷二刀流がメジャーで失敗に終わって欲しいのか 30チームに拡張されたメジャーのレベルはほんとうに下がったのか

Googleを使って「確証バイアス」

という単語を調べてみましょう。

なぜ栗山監督は、ダメダメなハンカチ王子を使い続けるのか?

「斎藤佑樹投手(29)が1日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、170万円ダウンの年俸1830万円で、5年連続ダウン更改となった(金額は推定)。」

・・と、ニュースになってますが、
ハンカチ王子を使い続ける栗山監督については、どのように思われますか?
私には理解できないし、世間の多くの方が納得できないと思いますが、
これも栗山監督ならではの深い思慮の表れでしょうか?

私的には、この一事だけを見ても栗山さんが野村監督より優れているとは思えないのですが…

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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(01月18日現在)

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