MLB 戦いの原理を求めて

大谷翔平は戦略的にチームを厳選すべきである 二刀流にフィットするチームの条件を戦略的に考える

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メジャーの歴史においてセイバーメトリクスを戦略に組み込んで目覚ましい結果を出したチームと言えば、言うまでもなくマネーボールでも有名なオークランドです。スモールマーケットのチームを如何に強いチームにするのかとビーンが考え抜いた結果、それまでの常識を捨て去って、セイバーメトリクスを駆使することによって、一定の成果を出しメジャーの歴史に大きな足跡を残すことになります。

そのオークランドの成功を後ろから見てセイバーメトリクスの有効性をはっきりと確認したエプスタインは、その技術を用いて、ビックマーケットのチームが実践したらどうなるのか実験をやってみた結果、ルースの呪いを破ることに成功しました。強者の戦略としては、OAKの弱者の戦略を包摂してしまえば、後はマーケットの大きさによって一気にアドバンテージを得ることが可能になる

マネーボールのオークランドに限らず守備シフトの革命を起こしたのはレイズのマドン監督であり、フライボール革命のフロントランナーであったのは、弱小時代のアストロズである。

オークランド、レイズ、アストロズ。いずれも共通するのはスモールマーケットであるという点にあります。およそ革新的な出来事というものは、成功を収めている強者、伝統を重んじる保守的なメインストリームからは生じないことを歴史的にも示唆しています。

大谷の二刀流に反対していた人たちは誰か 改めて検証する」より抜粋

「幕末好きで日本のプロ野球の歴史に革命を起こしたいという栗山監督と大谷の意志が二刀流というアイデアによってがっしりとベクトルを一にした。すなわち二刀流によって時代に革命をもたらそうとした点において、栗山監督と大谷翔平は監督と選手という垣根を超えた同志であったのではないのか。」

なぜ大谷翔平が惹かれる明治維新は、薩長土肥から始まったか?

中央にいた幕府そのものがこれまでの既得権益に縛られて時代の変化を正しくを読み解くことができず、自ら変革することはできなかったからであり、既成概念に囚われない、中心から遠く離れた地方の雄藩から身軽な数多くの志士が誕生しはじめて革命は起きました。

これらを踏まえて考えていった時、保守的な常勝が義務づけられている大都会のビックマーケットで大谷はキャリアをスタートさせるのがベストなのか、それとも育成に力点を置きながらも、いずれはジャイアントキリングを模索している革新的な地方のスモールマーケットからキャリアをスタートさせるべきか、どちらを大谷二刀流は戦略的に選択すべきかは自明なものとなってくる。

平たく言えば、ヤンキースは二刀流の大谷が戦力になるかどうかという観点を重視して捉えているのに対して、大谷は本来の力を発揮するためにも育成に力点を置いてチームを見ている。ここに大きな認識の齟齬がある。

また投手と打者のプロスペクトがメジャーへ上がるまでの時間を統計的に眺めても、圧倒的に投手の方が早くメジャーへ昇格しやすいというデ―タもあるように、大谷二刀流を順調にテイクオフさせるには、ピッチャーズパークの方を選択するのが戦略的にも理にかなった選択であると言える

なぜならば二刀流を出来る限り早くチームメイトにも認知させることを考えた時、まずはメジャーという異質な世界に適応がよりしやすいピッチングで実績を作る方が、セイバーメトリクス的には容易いと考えられるからです。この順番を間違ってはいけません。

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大谷二刀流
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大谷翔平は戦略的にチームを厳選すべきである 二刀流にフィットするチームの条件を戦略的に考える

勇気のある予想だったと思いますが、ほぼ、貴殿の予想が当たりましたね。大谷くんともども敬意を表します。

大谷翔平は戦略的にチームを厳選すべきである 二刀流にフィットするチームの条件を戦略的に考える

正直なところ、ファイターズでの大谷選手の二刀流は、話題づくりと大谷選手を成長させるための二刀流だったと思っています。
チームが勝つことだけを考えた場合には、投手なら投手、野手なら野手に専念させたほうが良かったのではと思っています。
大谷選手の二刀流のために先発ローテーションや打順を変更する必要があって、その皺寄せが他の選手に生じていたのは事実と思います。
もちろん、決して大谷選手の二刀流を非難するわけでもないですし、ファンとしてもそれは楽しみなことです。

さて、MLBにポスティング移籍をするにあたっては、大谷選手にとっては二刀流としての能力を発揮できる環境も必要ですが、それとともに所属する球団にとって大谷選手の二刀流が役に立つことも重要と思います。
個人的には、その条件とは「大谷選手のほかにもう一人二刀流の選手を育てる覚悟のあるチーム」だと思っています。
というのは、二刀流がもっとも活かせるのは先発6人ローテーションで2人の二刀流投手がいて、
3試合ずつそれぞれが野手として出場できる環境だと思われるからです。
ファイターズでもそうでしたが、投手として先発する試合の前後1,2日は野手としての出場も避けることになるでしょう。
そうなると25人のロースターであるMLBでは大谷選手一人が二刀流でも5人ローテーションにならざるを得ないと想像します。
試合数の多いMLBでは中4日での先発も多くなるとすると大谷選手の打者としての出場機会も限られてしまうか、
逆に主体を野手として、いわゆるローテーションの谷間に限っての先発となってしまうように感じます。

これらを解消するには、大谷選手のほかにもう一人の二刀流選手が不可欠でしょう。
大谷選手といえども、二人分の出場はできないわけで、せいぜい1.5人分の出場と思います。
そこにもう一人1.5人分の出場できる選手がいれば、二人で3人分の出場が可能なので、
25人のロースターを26人分使えることになるわけです。

そんなことを戦術的に考えられるチームにいくことが大谷選手の二刀流成功には必要ではと思います。

大谷翔平は戦略的にチームを厳選すべきである 二刀流にフィットするチームの条件を戦略的に考える

ちなみにタンパは人口30万人でも都市圏人口は270万人で全米19番目の規模の大都市圏なんですけどね

大谷翔平は戦略的にチームを厳選すべきである 二刀流にフィットするチームの条件を戦略的に考える

もしも何も、主題と何の関係もないような自己アピールを繰り返し、自分を他者より上に置くことを優先するが為に読者の印象もコントロールできないような自己顕示欲の強いあなたが表現を辞めることなど出来るはずがありません。
望まれてるからやるんだと言う体裁を取りたいのでしょうが、
今更そんな見栄は張らなくてよいです。

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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(01月18日現在)

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