MLB 戦いの原理を求めて

大谷翔平がヤンキースを選ばないと確信したその理由 記者会見を通じて

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日本ハムが大谷翔平のポスティングに際して、もしも一つだけ大谷に対して注文をつけたとするならば、それは「メジャーへ移籍する以上、二刀流でプレイすることが条件である」というものではなかったかのかと考えています。

さてこれまで大谷のメジャー移籍についてウォッチしてきた当ブログですが、昨日の大谷のメジャー移籍への記者会見を見て、改めてヤンキースという線はまずないだろうと結論するに至りました

なぜなのかについて、これから説明を試みます。

大谷二刀流の一つの重要なポイントは、日本ハムという強固な船とそれを率いる栗山監督という優れた船長があってこそはじめてこれだけ成功したものであるという点にあります。巨人の太田は環境を日本ハムへ変えただけで飛躍し一気に才能を開花させたように、メジャーでも二刀流を成功させるにあたって環境の重要性を賢い大谷翔平は、はっきりと認識していることが十分によくわかる記者会見でありました。一年以上も前にメジャーにおいて二刀流の受入れ体制を整えているチームが現実に存在する以上、二刀流を受け入れてくれるチームがあるかどうかというフェーズはとっくに過ぎており、本当の意味で二刀流を受け入れてくれるカルチャーのあるチームを大谷翔平は選択する段階に入っていると言えます。

チームカラー。カルチャーとして日本ハムのように新規探索性に富み常にチャレンジングでありながら、若手が多く二刀流を許容できるだけの自由な雰囲気のあるチームを大谷は必ず選択することになる。例えば巨人のような保守的であり、試合のネット配信を拒否しているような旧態依然としたチームからは二刀流は生まる発想もなければ、素地そのものがありません。

いくら二刀流を認めるとは言ってもヤンキースと言えばメジャーの中でも最も保守的なカルチャーのチームです。考えてみてください。なぜ同じニューヨークの地域にあったブルックリン・ドジャースは先駆けて黒人選手のジャッキー・ロビンソンを受け入れたのに対して、ヤンキースは白人選手に最後の最後まで固執し黒人を拒否し1960年代後半から衰退期を迎えたのか。ニューヨークに留まることによって成功したヤンキースとニューヨークからロスへ移動したことによって成功したドジャース。保守と革新。いろいろな意味でカルチャーの異なるのがこの両チームです。

大谷翔平が、日本ハムや栗山監督とのケミストリーが非常に高かったのは旺盛なフロンティア精神によるものであり、三者に共通するのはリスクを取ることを恐れない点にあります。ちなみになぜ、ドラフトで日本ハムがダルビッシュや大谷翔平、清宮幸太郎という大物を引いているのか。それはどれだけ競争率が高く外れるリスクはあっても、毎年最も良いと判断した選手を選択し続けている成果であり、日本ハムは常にチャレンジする姿勢を一貫して保ってきたからこそです。当然と言えば当然ですが、そのリスクを取ることがなかなかできない。

一方ヤンキースのオーナーは行動経済学者のダニエル・カーネマンが発見した<損失回避の心理>に最も敏感に反応するハル・スタインブレナーです。リスクを取ってでもチャレンジするという気概に欠ける人物であり、ヤンキースが保守的なチームカラーであることは明白です。ニューヨークのメディアも早急に結果を求めすぎる余り、二刀流に時間的なスペースを与えようともしません。

結論すれば、昨日の記者会見を聞いた限り、二刀流にヤンキースというチームの持つ保守的なカラーはマッチしないことを賢い大谷翔平ならすぐに察知することになると考えられるのです。誰も歩んだことのない道を歩んでゆく。そういう観点からしても大谷は日本人の田中がいるチームを果たして選択するのかという懸念もあります。

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大谷二刀流
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この記事へのコメントコメント一覧

大谷翔平がヤンキースを選ばないと確信したその理由 記者会見を通じて

すごいです。予想があたりましたね。

大谷翔平がヤンキースを選ばないと確信したその理由 記者会見を通じて

右に同じ。

大谷翔平がヤンキースを選ばないと確信したその理由 記者会見を通じて

私も同感でした。同じ感性を持っている方がいらして感動しました。

大谷翔平がヤンキースを選ばないと確信したその理由 記者会見を通じて

ブログ主さんの文章にけちをつける人がいるのが、なんとも、不思議な感じがします。
私は、ブログ主さんのタイトルも文章も結論も納得して読みました。
面白いです。
この文章には私には気づかない情報があり、それは、読んでいて楽しいものでした。
ものを生み出す、もしくは、文章を紡ぎだすことが出来る人は、他人の文章をただ読んで批判する人よりよほど高等であると思っています。
二刀流をすでに試していたというパドレスに大谷が惹かれるであろうことは、納得です。
これからも楽しい文章を発表してください。

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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(01月18日現在)

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