MLB 戦いの原理を求めて

フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く

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タイトルの「フライボールはもう古い」が決して誇張ではないことが、最後まで読んでもらえたらきっと理解してもらえるものと考えています

===

初戦 ヤンキースは14Kであるのに対して、アストロズは5K、第二戦もヤンキースは13Kであるのに対して、アストロズは4Kでした。なかなか三振を喫しないアストロズの攻撃陣、次々と三振を奪うアストロズの投手陣。いずれも2017年のアストロズのチームの特徴が良く出た試合であったと言えます。

30チーム中、投手奪三振率K/9・9.91はメジャ―全体で2位。チーム平均で毎試合10個を奪う驚異の奪三振力。30位のレンジャーズはK/9・6.95と比べるとその奪三振力の凄さがよくわかるはずです。一方攻撃の三振率K%においても17.3はメジャー全体で1位の低さであり、本塁打数は238本でメジャー全体2位。241本のヤンキースに肉薄しています。

ヤンキーススタジアムのHRの出やすさは1.279とメジャー最高。ミニッツメイドはメジャー最高のピッチャーズパークでありかつHRの出やすさも1.009とメジャー平均の出やすさとなっているため、パークファクターも考慮した時、アストロズはメジャーで最も本塁打を放つチームであるということも十分可能です。(ミニッツはさすがメジャー最高のピッチャーズパークであるためか2戦ともスコアが2-1で決着しました。小宮山のヒッターズパークという言にはくれぐれも騙されないように)

例えば三振することも全く厭わないギャティスという右の長距離バッターがアストロズにいます。そのK率変化です。

2013 21.2% 2014 24.2% 2015 19.7% 2016 25.5% 2017 15.5%

2017年になってK率が15.5%へと激減していることが認められます。

アストロズのチームK率の推移

2013 25.5% 30位 2014 23.8% 29位 2015 22.9% 29位 2016 23.4% 26位 2017 17.3%  1位

チームの方針が2017年になってはっきり方向転換していることがわかります。メジャー攻撃力1位アストロズにいったい何が起きているのか。

では、次にフライボール革命を行っていた2015年のアストロズ打球方向。

PULL% 3位 CENT% 29位 OPPO% 28位

フライを引っ張ってスタンドへ叩き込めというメッセージがそこから読み取ることが可能です。

ところが2017年の打球方向

PULL% 11位 CENT% 15位 OPPO% 20位

センターを中心にした無理のない打撃であることも見て取れます。

投手にとっては奪三振こそが最もリスクの少ない最強の防御となるように、裏を返せば攻撃イベントにおいてはそもそもバッドにボールに当ててインフィールドに転がすことができなければ、ノーチャンスとなる。打者にとって三振を奪われないことは攻撃力の大前提でもありその基礎条件でもある。フライボールもそもそもボールにコンタクトができなくては何も始まらない。それは大型扇風機と化したジャッジを見ても明らかです。

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記事カテゴリ:
セイバーメトリクス
戦略編
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この記事へのコメントコメント一覧

「フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く」へのコメント

で、7戦終わってみてどうですか?

所詮7戦程度の短期決戦なんてどうとでも転びうるのですが、たかが4戦の結果で主さんを叩いてみて、結果的に大恥かいたご感想はいかがですか?

フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く

ここまで外すのも珍しいですね。。
フライのほうがゴロよりも長打率圧倒的に高いのは周知の事実。
そしてアストロズは5試合で長打がわずか6本と苦しんでいる。
長打率の差が大きく出ていて、むしろフライボールが正義であることがこのシリーズに表れています。

フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く

ALCSの1、2戦だけでHOUを持ち上げジャッジを大型扇風機と貶めて満足しているようですが、3,4戦を見てても同じようなことが言い切れますか?
3、4戦のHOUの三振の数見ましたかどちらの試合もHOUの方がNYYより多いんですよ、あなたの言う大型扇風機に負けたんですよ。
あなたの言うとおりだったらNYYは4連敗で終ってるはずですがそうは行かないのが野球の面白さです。
長いシーズンならその傾向は出てくるかも知れませんが短期戦も同じと考えて屁理屈を振りかざさないでください。要はピッチャーの出来とバッターの出来、その他雰囲気でガラリと変るものなんですから小賢しい屁理屈は抜きにして試合を楽しむのが本道では無いですか?

フライボールはガチでもう古い!これからのメジャーのトレンドとなるアストロズの攻撃戦略を紐解く

ひどすぎる。データも努力して調べたわりには全く使い方が的外れだし、結論を全くサポートしていない。
特に純粋な攻撃力をBABIPで測るなんて、愚かすぎる。

しかもこれが言いたくてうずうずしていたのか、タイミングも壮大なフライング。
3試合終えて総得点は10対5。明らかにアストロズの打線の質が高い?笑えるよ。

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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