MLB 戦いの原理を求めて

「4番・ピッチャー大谷」は、二刀流という芸術作品をメジャーへ送り込む栗山監督の強い所信表明でもある

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未だに中四日のメジャーでは二刀流など不可能であるとして、打者か投手かどちらにすべきか、ああでもないこうでもないとする人たちは、この大谷翔平のメジャー移籍に関しては周回遅れというよりもスタートすら切っていない状況下にあると言ってもいいでしょう。将来的にはDHのクローザーに収まるかもしれないし、肩を壊して打者一本になっているかもしれない。いろいろなシナリオは考えられるものの、大谷翔平の2018年のメジャーキャリアはスターターかつ打者としてデビューすることになるのは確実です。

大谷翔平の目的が投手一本で単にメジャーへ移籍することならば、日本ハムを経由する必要など全くなく、直接ドジャースへ入団すれば良かっただけの話なのです。

大谷翔平の移籍先は、9月にローテを6人で回したパドレスになるだろうとも言いました。

しかし書いている途中でタブロイド紙とまったく同じ土俵にのっていることに気づき、先日の記事の後半から少し色合いを変えました。大谷がどこへ行くのかも大事ではあるが、それはタブロイド紙に任せるとして、当ブログではより奥深いものを探求することをテーマとしてゆくこととする。

イチローとジョー・ジャクソンを結ぶ 偉大なるベースボールの力

この記事は栗山英樹という野球人のオマージュとしても、書いたものです。

何の利益にもならないのに、なぜ、栗山英樹は億にもならんとする大金と自らの膨大な時間を使って「マイ・フィールドオブドリームス(栗の樹ファーム)」を作るために尽力をするのか。栗山英樹という人物の行動は、常人では理解しがたいものがあります。しかしこういう打算を度外視できるような理想家肌の人物でなければきっと大谷翔平を説得できなかっただろうし、指導もできなかった違いありません。

デビュー一年目、あれだけのバッシングを浴びても栗山英樹の断固として大谷二刀流を守り抜いた後姿を、大谷翔平はしっかり見ていたはずです。あの逆境を共に潜り抜け、日本一も達成し、メジャー移籍まで確かな道筋をつけた監督への信頼。この師弟の深い絆は、周囲からはちょっと計り難いものがある。

一方でこの二人をバッシングしていた野村克也は未だにかく語りき。

「もし俺が監督で、今の大谷を預かったとしたら、二刀流はやらせない。迷わずピッチャーに専念させるね。」

固定概念は最大の敵であると野村克也は自説を散々述べつつも、「二刀流などプロ野球でできるわけがない」という固定概念に自ら嵌り込んだのが野村克也自身であったのは、余りにも皮肉であり、この固定概念に縛られなかった、唯一の人物こそが野村克也が嫌いな栗山英樹であったというのも紛れもないファクトでもある。

投手としてだけなく打者大谷をも視察するメジャーのスカウトを日本に集結させるという揺るぎない二刀流の実績によって、野村克也の固定概念を露にした張本人こそが栗山英樹でもあり、野村克也にしてみれば恥をかかされたという思いはどこかにきっとあるはずです。

大谷二刀流とは大谷翔平だけの力によってなされたものではなく、<栗山英樹という監督の指導力>と<日本ハムの組織力>が三位一体となって、はじめて成立した一つの芸術作品でもある。メジャーのスカウトが集結する姿を見ても大谷の日本ハム入りは大成功であったと言える。しかしプライドか根深い嫉妬からか原因はよくはわからないが、いずれにしても栗山英樹を賞賛する言葉を野村克也はただの一言も未だに贈ることができないのです。

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大谷二刀流
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「「4番・ピッチャー大谷」は、二刀流という芸術作品をメジャーへ送り込む栗山監督の強い所信表明でもある」へのコメント

あなたこそ、野村は二刀流に理解がない、など固定観念にとらわれているに過ぎない。彼は最初こそ否定的だったが、その後は両方やらせるのもわかる、とその才能と潜在能力を認めているし、その上で、160kmでも打者に当てられる、真っ直ぐを引っ張る怖さがないと時間がないが上に更に上を突き詰められないことに勿体無いと言っている。
それなのにあなたは何年も前の発言を未だに持ってきて、更にそれを持って認めている栗山すごいに最終的に結びつける、と。
栗山は優秀な監督だけど、今シーズンの大谷をぶっ潰したのは栗山の起用方法にあるのは間違いない。そこには一切触れず、もっと言えば今シーズンの低迷に一切触れない。これって、固定観念というより狂信とすら思える。

「4番・ピッチャー大谷」は、二刀流という芸術作品をメジャーへ送り込む栗山監督の強い所信表明でもある

芸術作品だとは思うし、まさに夢のような選手なんですが、
日本での実績も少なすぎますし、各々の成績を見れば当然ながら平凡ですし、
ちょっと思い描いてた像とは違うんですよねえ。
二刀流という二流の芸術作品にならなければ良いのですが。

いつも通りですね

「大谷パドレス」に自信が無くなってきたのか、予防線を張るようになりましたね。
「野村監督が栗山監督に根深い嫉妬」と書いてありますが、
野村監督に恨みでもあるんですか?
あの記事で、ここまで悪意あるとらえ方をする人は珍しいと思います。

反対意見に関しては一方的に批判。
都合の悪い事は一切触れない。
繰り返される結果論自慢。
恣意的に都合の良いデータばかり抜き出した浅すぎるセイバー分析。

偉そうにリベラルアーツ云々を論じてますけど、
あなたの文章、はっきり言って知性の欠片も感じられません。

「4番・ピッチャー大谷」は、二刀流という芸術作品をメジャーへ送り込む栗山監督の強い所信表明でもある

恐らくこの記事(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20171004-00092715-playboyz-base)からだと思うんですが、野村さんは「ただ、指導者として、もっともいけないのは固定観念。」と自らを否定してもいます。
記事にも書いてあるのはわかりますがちょっとニュアンスが違うんじゃないですかね?

キャッチャー目線の野村さんから言うとやはりピッチャー専念して欲しいというのはやはりそれも本音でしょう。
でも打者としての評価も「大谷は今のところ、俺の目には天才としか映らない。「来た球を打つ」という。配球を読んでる感じがしない。本物のスラッガーになるには、まだ時間がかかるだろうな。ただ、投手をしながらではその時間が足りないんだよ。」と言ってますし、まあ相当な葛藤があるのかと(笑)

「専念すればもっとやれる」「でも固定観念はいけない」「しかしどちらか捨てるのはもったいない気が」「いや現状の方がもったいないんじゃ」と一人でずっと揺らいでます。記事でもテレビでも。
その気持ちは個人的にはわかります。だからこそみんな「分裂しないかなぁ」なんて冗談言ったりしてるわけで。

そして活躍が報じられるたびに「すみませんでした。この人はスーパースターだ」と謝ってます。

考え方なんて人それぞれ。
ここのブログこそ固定観念にとらわれて一方的に「野村は悪」として処理しようとしていませんか?

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ブロガープロフィール

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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