MLB 戦いの原理を求めて

アーロン・ジャッジはMVPを獲れるのか!セールはクルーバーに逆転を許す

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ワールドスポーツMLBではrWARのランキングを元に、アルトゥーベがMVPでありサイヤングはクルーバーであると結論をしていました。

rWAR

アルトゥーベ 8.3 ジャッジ   7.7

クルーバー  8.0 セール    6.0

しかし、当然のことながらfWARも同時にチェックしなければなりません。そうすると順位が逆転していることがわかる。

fWAR

ジャッジ   8.1 アルトゥーベ 7.6

セール    7.7 クルーバー  7.1

rWARとfWARどちらが優位ということもありません。スタッツの設計がそれぞれどうなっているのか詳細を理解していれば、どうしてこうした数字に違いが出てくるのかもわかるものです。それほど難しいものでもなく、原理も実に単純なので是非wikiなどを参考に勉強するのも悪くありません。

ひとつ言えるのはrWAR派もいる一方でfWAR派も、また多く支持する人がMVPを投票する記者の中には存在するということです。ちなみに私は折衷派。

セールのキャリア月別成績 FIP

4月 2.92 5月 2.55 6月 2.64 7月 2.73 8月 3.01 9月 3.86

細身のセールはフィジカルがフレッシュな時は無双モードで、シーズン終盤に入って成績が明らかに落ちるという傾向を持っていました。それについてはすでに私自身、既知であり、2017年に限っては圧倒的なリードを保っていたために、サイヤングはセールが終盤成績が落ちても逃げ切るだろうと個人的には考えていました。しかし最後の登板でほぼ勝負は決まってしまったと言えなくもありません。

fWARではセールの方が上ですが、rWARの大差を考えるとトータルでサイヤングはクルーバーが妥当でしょう。

しかしMVPについてはrWARとfWARを比較してもジャッジとアルトゥーベは互角と言ってもいい。後は三冠のタイトルも含めた印象度やチーム成績(MVPに限っては勝利への貢献度という意味で立派なひとつの軸)をどう眺めるのかという勝負になっているといったところです。WARでみる実力は互角、チーム成績がアストロズ地区優勝、しかしインパクトではオールスターの最多投票や新人本塁打記録も含めてジャッジに軍配が上がることになる。

もし私にMVPの投票権があるならば僅差で本塁打王を確定させているアーロン・ジャッジに1位のポイントを入れる。50本塁打をオーバーするインパクトは大きい。本塁打が野球の華であることに疑いの余地はない。

俺の結論(パロディです。冗談が過ぎました)

MVPとサイヤング賞。いずれもワールドスポーツの分析にあったような決してrWARの高さを競うタイトルではない。fWARやチーム成績、印象度なども総合的に加味し、決せられるべきものである。問題点は数字では単純に決まらないタイトルであるために、記者の恣意性、もっと言えば判官びいきのバイアスや好き嫌いでタイトルのゆくえが決まるという最大の欠陥がある。それは昨年バーランダーのサイヤング争いでも大きな話題になったはずである。

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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