MLB 戦いの原理を求めて

なぜ田中はフォーシーム・ファーストボールを投げないのか?について解説を試みる

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昨日、解説者今中は4シームを投げないのが田中の打ち込まれた原因と指摘していました。

昨日の配球数 全96球の内容です。

スライダー   37 スプリット   31 ツーシーム   5 フォーシーム  10 カッター    12 カーブ     6

スライダーとスプリットの割合が極端に大きくなっています。まずは下記の球種別 被OPSデータを見てください。

2017年の球種別 被OPS

スライダー    601 スプリット    685 ツーシーム   1135 フォーシーム   817

カッター    1252 カーブ      460

キャリア通算 被OPS

スライダー   579 スプリット   512 ツーシーム   876 フォーシーム  976

カッター    784 カーブ     764

被弾率の高さを最初に指摘された2015年の被OPS

ツーシーム  1065 フォーシーム 1019

なぜ田中の配球の割合としてツーシームとフォーシームが低いのか?

それは田中のツーシームとフォーシームはメジャーでは通用しないホームランボールの球種として分析されていることが、過去のデータからもはっきりしているからです。田中の球種で最もMLBで通用しているのはスライダースプリットであることは被OPSを見ても明らかです。だからそれを中心にして配球も組み立てている。しかし配球も偏ればデータにもはっきり傾向が表れ、逆に相手からは狙い球を絞られることになる。

そうした分析結果について知識を持っていて、それでも尚且つ、4シームの必要性を説くならわかります。しかし実際は解説者・今中は田中の4シームが過去、徹底して撃ち込まれていたことも全く知らず、闇雲に4シームの必要性を連呼し、すっかり周回遅れの解説になってしまっているのです。

かくしてリテラシーが低くセイバーメトリクスに疎い一部の視聴者はすっかり今中の解説に「なるほど」と思ってしまう。配球に問題があるのだと・・・。しかし田中とキャッチャーは互いにデータを共有して、配球の割合についても話をして合意の上で投球を行っているのは確実です。同じ解説を聞いても、なるほどと感じるのか、それとも周回遅れと感じるのか、リテラシーの質によって人それぞれ感じ方は違います。

<打ち込まれたこと>と<4シームの割合が低いこと>を今中は単純に直接結びつけて考えたようですが、極端に4シームを減らすには減らしているだけの必然的な理由があるはずだと、私ならまず考えの入り口としてそこから入っていきます。そこでセイバーメトリクスのデータを調べると一目瞭然、なぜスライダーとスプリットを中心に投げているのかもはっきりと確認できるわけです。

4シームを投げないことが問題である、という今中の結論自体、正しい可能性があり、それを無下に否定をしているのではありません。その結論に至るまでのプロセスに明らかな問題があると言っています。MLBワールドスポーツのスタッフも、この程度の数字をなぜ示さないのかがわからない。

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なぜ田中はフォーシーム・ファーストボールを投げないのか?について解説を試みる

>とにかくマウントを取って気持ちよくなりたいという心理は理解します

あなたはあなたで別の悪意を感じますがね。
悪意でもって悪意に御するのではあなたも同類。
同じ言葉が返されてしまいますよ。
あなたもマウントを取って気持ちよくなりたいのですね?
理解しますよ。

>普段から田中の投球に関心があって作ったわけでなく、解説者を論うためにわざわざ調べたようなニュアンスを強烈に感じます。

過去のログからして、それは逆でしょうな。
批判するために調べたのではなく、自らの知識と逆行する解説者を批判しているという事だと思いますよ。

現場のバッテリーにはメジャーリーグの膨大なデータがフィードバックされてるのは当然で、
TV中継でも資料を基に話し合う姿はたびたび目にする事ができる。
それを慮外にした配球批判は無知の戯言。居酒屋のおっさんのつぶやきと変わらない。
それが間違っていようが、正しかろうが、その思考プロセスが解説者に相応しくない。

私はこの人を支持しますけどね。

なぜ田中はフォーシーム・ファーストボールを投げないのか?について解説を試みる

>田中のツーシームとフォーシームはメジャーでは通用しないホームランボールの球種。MLBで通用しているのはスライダーとスプリット。それを中心にして配球も組み立てている。しかし配球も偏れば、逆に相手からは狙い球を絞られる。

=配球が偏る分けが有るが、配球が偏ると打たれる。
結局、どうせよと言いたい?

なぜ田中はフォーシーム・ファーストボールを投げないのか?について解説を試みる

解説者のみならず、「リテラシーが低くセイバーメトリクスに疎い一部の視聴者」と
一般の方を非難して何が楽しいんでしょうかね・・・。

別にセイバーメトリクスを知らなくてもよいと思いますよ。
結果論と批判ばかりの駄文量産して、
「俺スゲー」と自己満足に浸る方がどうかしてると思います。

なぜ田中はフォーシーム・ファーストボールを投げないのか?について解説を試みる

まずは勘違いがあるようですが、田中投手にフォーシーム・ファーストボールを投げて欲しいと
いうのは、何もその球で勝負をして欲しいというのではないということです。
打者の初球にフォーシームでスーッとストライクを取りにいったりして、打たれているような
場面も確かに過去には多くあったような気もしますが、スライダーやスプリットをより生かすために
高めの見せ球だとか色々な使い方をもう少し考えて、フォーシームを利用して欲しいということです!
あまりにも低め低めにスライダー、スプリットばかり投げて苦しくなって甘くなった球を打たれるという
パターンが多すぎるのだと思います。もっともっとフォーシームの効果的利用を考えて欲しいということ
です。前回の今中さんの解説だってそういうことを言いたかったんだと思います!

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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