MLB 戦いの原理を求めて

ドジャースが更なる補強 グランダーソン獲得その理由

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クラッチヒッターは存在する!そのセイバーメトリクスの常識を疑え

でもザイディについて少し述べたように、ドジャースの首脳陣はデジタルで論理的な思考だけでなく、アナログなものに対しても十分に価値を見出す極めて柔軟性の高い集団です。<数で表現されるもの>に対してのみならず、<数では表現されないもの>に対しても、偏見を抱くことなく両者に適切な距離感をもって知的なアプローチする姿勢を持っているのがドジャースの首脳陣です。ロバーツを監督として選択した最大の理由も、ルースの呪いを破った一大転換点ともなった「the steal」を決め世界一にもなった経験もありますが、闘将として燃えるような勝利への情熱を持っていたからに他なりません。

さて、なぜグランダーソンを補強したのかということですが・・・。

第一には世界一を目指すにピーダーソンでは心もとなく、グランダーソンのプレーオフの経験値、特に2015年のロイヤルズとのワールドシリーズでも3本塁打を打った大舞台での勝負強さを買っての補強だというところでしょう。大舞台での実績についても、単なるセイバーメトリクス信者であらばたまたま偶然である結論しがちですが、クラッチをひとつの能力として認めるドジャースはそこが違います。

先日も100m「9秒台のカウントダウン」というNHKスペシャルがありましたが、キーは最新のスポーツ科学でも明らかになっているようにメンタルを整えるにありとありました。ライバルの猛追する姿が視界に入った途端に、メンタルに動揺が走り、明らかに筋肉の連動性に支障が出て走りに乱れが生じることが科学の面からもはっきりしてきました。平常心を保てれば勝てるレースも、それを失ったために勝てるものも勝てなくなる。

星野ジャッパンの惨敗などは、監督の明らかな采配ミスもありましたが、同時に強面の星野では慣れない国際舞台で選手たちの過緊張を解すことは到底できなかったことが大きな要因だったのではないでしょうか。ベンチには悲壮感のようなものが漂い、ふつうのレフトフライさえGG佐藤は落球しました。

大舞台でも力を発揮できるメンタルをグランダーソンは持っている。

第二は

LAD新社長フリードマンのゴードンを放出した戦略とその誤算

にも示したように、世界一をターゲットにした時、POにおいてチームケミストリーを上げることの重要性も熟知しており、グランダーソンはクラブハウスでの評判がすこぶる良いという面は見過ごせません。グランダーソン個人として大舞台での経験や勝負強さのみならず、他の選手への良い影響力が大である点を評価しての獲得ということです。おそらく想像している以上にドジャースは、孫子が大事とした人の和・チームケミストリーの重要性を認識しています。ちなみに一時期取り出されていたケミストリーを乱すプィーグをなぜ放出しなかったと言えば、交渉チームから完全にドジャースの足元を見られ、厳しい条件を相手が提示してきたためにそこまでしてプィーグを安売りをすべきでもないと現実的な判断を下したからです。

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自分の書きたいことを書いて、堂々と公開し続ける。その姿勢は見習いたいと思います。

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ブロガープロフィール

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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