MLB 戦いの原理を求めて

失速するアストロズ 虎視眈々のインディアンズ 

このエントリーをはてなブックマークに追加

8月に入ってからも順調に勝ち星を伸ばすドジャースとは対照的に、コレアの欠場もあってか全くと言っていいほど補強をしなかったアストロズは5勝9敗と失速しています。結果論ではなく、フラッグディールで何らのインパクトのある動きをしなかったルーノウの判断は果たして正しかったのか、大きな疑問は残ります。交渉材料としてのプロスペクトは十分にアストロズは持っていました。ゲーム差が開き過ぎていたためにルーノウに慢心のようなものがなかったもかどうか。

こうした中、着々と戦力のバランスを整えて2年連続でリーグ優勝を果たす勢いのあるのが、インディアンズです。

wRC+<パークファクター補正された攻撃力>が30チーム中5位であり(ドジャースは2位)、投手WAR<パークファクター補正された投手力>もドジャースと並んで30チーム中1位となっています。それだけの戦力が整っているにもかからわず、ブラントリーの戦線離脱に即座に対応し マイク・チャーノフGMは早速、ジェイ・ブルースを補強しました。これでキプニスにつづきチゼンホールなども復帰すれば、昨年よりも一段と力強さを増した戦力でもって、POへ進出ということにもなりそうです。

というのも昨年にはいなかったブルースに加えてDHにはエンカーシナオンが加わっており、先発もクルーバーだけでなくサラザー・カラスコが復活し健在ぶりを発揮しているのが非常に大きいと言えます。現在チーム全体のK/9 10.18はメジャー全体1位の驚異的な奪三振力を誇っています。こうしてセイバーメトリクス的に見ると、総合的なチーム力においてドジャースとがっぷり四つに戦える陣容を整えている一番手が実はインディアンズであることがわかります。

また2017年のフラッグディールにおいて最高のパフォーマンスを見せたヤンキースのキャッシュマンGMではありましたが、ジャッジが予想を遥かに超える不振に陥ってしまい、かつチャップマンも本来の力を発揮していないため、投打の歯車がかみ合わず思うような結果が出ていません。しかしセイバーメトリクス的にはwRC+<パークファクター補正された攻撃力>が30チーム中4位、投手WAR<パークファクター補正された投手力>も30チーム中4位であり、<ジャッジ・チャップマン・田中>のキーマンとなる3人が10月に照準を合わせて本来の力を取り戻せば、十分にワールドシリーズ制覇のポテンシャルを秘めていると言えそうです。特にブルペンの強さはメジャー全体1位であり、終盤接戦時になった時、ヤンキースはどのチームよりも強さを発揮する力量を本来的には持っており、自らの土俵へどう相手を引きずり込みめるかが大きなポイントとなっています。ヤンキースはシーズン終盤までに確固たる「勝利の方程式」を作り上げることができるかが重要なキーとなるでしょう。果たして最終的に誰をクローザーに配置するのか、それによってチームの命運は決するかもしれません。

要は過程はともかく、滑り込みセーフでも良いのでPOへ進出した時、チームの状態はどうなのかが最も重要であるはずです。過去を見ても116勝と余裕で勝ち上がったマリナーズがリーグ優勝すらできなかったように、滑り込みでワンゲームプレーオフの権利を得たKCがワールドシリーズ優勝目前までいったように、POへ入る勢いとチームの戦力がどう整備されているかが最大のポイントです

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

失速するアストロズ 虎視眈々のインディアンズ 

おっしゃる通りCLEのチーム状態が良いことには変わらないと私もおもいます。が、1点違和感があるのが、打者の攻撃力をwRC+、投手をWARで示している点です。確かにいずれも選手の実力を得点という指標への関与についてなるべく正確に測定しようとしている指標ではあるのですが、これらはいずれも選手が「過去に残した結果」であり、それが近未来とはいえ「将来予測」に使えるのかどうかはまた別の議論が必要になるものだと感じます。正直かなりぶれる指標ですので、POに向けて1勝が勝負を分けますから、それだけの判定は危ういのかなぁと思います。もちろんNYYもCLEもPOいっても恥ずかしくないチームという点では同意しますが。

「失速するアストロズ 虎視眈々のインディアンズ 」へのコメント

いつもより文章が短かったので流し読みはしました。

ところで以前のルーノウ絶賛がほぼフラッグディール対応だけで消えてるのはなぜですか?

一文一文が長いです。複文+複文+複文みたいな文は読みにくいです。
せいぜい複文程度で止めた方が読みやすくなります。
まあ単文連続しても読みにくいんですけどねw

自分の文章読み直すって、俺は嫌で嫌でたまらないです。でも他人に文章を読んでもらうには重要ですよね?そう思いませんか?

こんな記事も読みたい

ボットが歴代2位タイに浮上【MLB記録navi】

話題の球団本塁打記録【MLB記録navi】

転機を得た、パーカー・ブリッドウェルのメイクアップ【Halos In Another Sky】

ブロガープロフィール

profile-iconfield_of_dreams

大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


  • 昨日のページビュー:1282
  • 累計のページビュー:2790180

(09月25日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる
  2. LADはプイーグ放出をすべきである
  3. 栗山嫌いの野村克也に本物の知性はあるのか?
  4. なぜ張本勲・野村克也は栗山監督を未だ認められないのか
  5. 大谷の二刀流に反対していた人たちは誰か 改めて検証する
  6. カブス史上最悪のトレード セイバーメトリクスの限界とルー・ブロックに輝きをもたらしたもの 
  7. ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする
  8. 巨人、福田を永久追放してはならない そしてピート・ローズ
  9. なぜ四割打者は絶滅種と化したのか?
  10. ピート・ローズさん 昔はツーシームもチェンジアップもないでしょう。

月別アーカイブ

2017
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年09月25日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss