MLB 戦いの原理を求めて

ドジャース ダルビッシュのスタッツが劇的に改善される可能性あり

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この記事のタイトル、アップする直前までは「アストロズ、カイケルの意見を支持する」というものでした。最後にダルビッシュにも言及しています。いずれにしてもこの記事を貫くテーマは<メンタル>です。

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ベースボールは数のスポーツである」という考え方を基盤として、セイバーメトリクスはデジタルな思考を元に発達してきたわけですが、一方において数では表現できない<メンタル>や<クラッチ(大舞台での勝負強さ)><チームケミストリー>などのアナログなものを重視するGMがいます。過去の言動や動きを見てきた限り、実はその両方をバランスよくケアしているのがドジャースのフリードマン社長であり、ザイディGMです。だからこそ当ブログ的には一貫して支持もしてきました。

ところで話は全く変わりますが岩隈が一年目のことです。「なぜ岩隈は開幕して一か月してもブルペンでぶらぶらしているのか?」という質問が4月下旬に知恵袋でありました。

回答は判で押したように、スプリングキャンプで打ち込まれたからでありかつ、フィジカルチェックで肩の筋力が弱いと判断されたからであるというものがずらっと並んだ。しかしそうした中でそれは表向きの理由に過ぎなくて、ビーバンやノエシといったスターターがERA5.00台であるにもかかわらず、岩隈が投げさせてもらえないほんとうの理由は140イニング20先発から始まるインセンティブ契約にあり、これからの動きを注視していけば「なぜ岩隈が先発で投げさせてもらえないか」ほんとうの理由が明らかになるという仮説を示した回答が一つだけありました。

そして何の脈略もなく唐突に7月初旬に岩隈は初先発を果たすことになります。この7月初旬から岩隈が何回先発できるかを中四日で計算した結果、その仮説はほぼ正しかったことを私は確信しました。ちなみに岩隈はそこからフル回転し、16回先発の125イニングで初年度を終えて、後はみなさんご存知のようにフロントがコスト削減を目的に岩隈の先発時期を調整していたことが明らかになりました。同様に昨年青木との延長契約を結びたくないために、最も大事な8~9月の時期に好調の青木を3Aで飼い殺しにしていたのもマリナーズでした。

であるからドジャースもインセンティブ契約を結んでいる前田にも、スィングマンへ降格させたという話もあります。しかし結論から言うとマリナーズとラグジュアリーなドジャースを混同するのは全くナンセンスであり、その洞察力はいささか浅すぎると言わざる得えません。

顧客第一主義を貫くドジャースはチームの優勝という最大のファンサービスを提供するべく、選手の<フィジカル・テクニカル・メンタル>のすべてを全力でサポートする体制を整えているのがフロントの仕事であると考えています。プロである以上、前田も一個人としては、最大のモチベーションはサラリーと直結する先発ローテーションを守るということになります。チーム経費削減を目的にこれからも長い付き合いになる前田のモチベーションをわざわざ下げ、チームへのロイヤリティを損なう真似をドジャースが果たしてするのだろうかということです。

私がウォッチしてきた限り、ドジャースはそういう発想をするチームではありません。目先のコストカットによる利益を生み出すよりももっと長期的な展望をドジャースというチームは持っています。チームに対して不信感を抱かせモチベーションを下げて前田を腐らせるよりも、むしろサラリーが上がろうとも前田がそれ以上に優れたパフォーマンスを発揮してチームの優勝に貢献してもらうならば、後者の方が最大の顧客サービスになるのであり、最終的にはチームの大きな利益をもたらすとドジャースは考えている組織だということです。今年で前田の契約が終わるならわからなくもないですが、契約は7年近くも残っている以上、中継ぎへ降格した前田にもスターター復帰のチャンスは必ずあり、モチベ―ションを下げないように随時フォローしてきたと考えるのが本筋です。経済合理性も大事にするが、何よりも顧客サービスを第一に貫く組織こそドジャースというチームだということです

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ドジャース
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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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