MLB 戦いの原理を求めて

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1

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この記事を書くまで2週間ずっと考え続けて、ようやくある結論に達しました。「フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2」において、驚くべき超攻撃革命がアストロズの現場で起きていることについて触れていきます。

===

フライボールレボリューションの概要

4シーム(別称ライジングファーストボール)を含むすべての投球はマウンドからホームベースへ向かって落下するボールであり、ホームランを打つにはその各々の球筋に向かって打者はレベルスィングをするのが正しい。例えばスピンの効いた4シームに対しては、4シームも小高いマウンドからボールが落下してくるため傾斜前後の10度程度上向きアッパースィングが求められる。同様にカーブに対してはその落ちてくる球筋にバッドを入れなくてはならず、必然バッドは下から上への典型的なアッパースィングがホームランを打つためには求められることになる。

よく打球にバックスピンをかけろというが、それはホームランを打つコツとしては必ずしも正しくない。たしかに打球にバックスピンをかければ揚力は発生するが、同時に卓球でいうボールをバッドで下面をこすり上げカットし過ぎると、力がボールへ上手に伝わらず卓球でもカットされたボールは減速することになる。あくまで球筋に向かって平行にレベルスィングをし、4シームの場合はボールの中心から1.6cm下を叩き、打球角度26°でバックスピン1800rpmの打球が放たれた時、飛距離が最大化することがスタットキャストによっても明らかにされた。

すなわち4シームの場合、ボールの真芯とバッドの真芯が完全に一致しても打球にラインドライブがかかり遠くへ飛ぶことはないが、バックスピンを意識する余り、ボールを下面を叩き過ぎても打球も力が伝わらず高いフライになってしまう。ホームランを打つ最適の衝突ポイントとなるボールの真芯よりやや下に対して単純にダイレクトに(球筋に対してレベルスィング)力強くバッドを衝突させ、結果バックスピンがかかることが大事になる

ちなみにご存知のようにボールがすでにライブボール(飛ぶボール)へ変更されていることも、スタットキャストの分析で確認されています。打球の角度と速度の二つの条件を揃えて、どこまでボールが飛ぶか各年度の飛距離を平均を比較すれば、一目瞭然2017年の打球は遠くまで飛ぶことが数字上でも、明らかになっている。

2017 打球タイプ別

ゴロ       AVG 245 SLG 267 OPS 513 BABIP 245 フライ      AVG 211 SLG 676 OPS 887 BABIP 090

OPSを比較しても明らかなようにゴロよりもフライの方が高い攻撃力を有している。「ゴロを転がせば何かが起きる」という旧態依然とした考え方はセイバーメトリクス的には極めて非合理的であり、ゴロを打つくらいなら打者は積極的にOPSの高いフライを打ち上げろというデータの裏付けの元に、新たな理論フライボールレボリューションが表舞台へと登場してきました。数年前よりもセイバーメトリクスで最先端をいくチームは当たり前のようにチームの攻撃戦略として取り入れていた理論であったわけですが、それはともかくこれからフライボールレボリューションを相対化して眺めるための3つのポイントを話したいと思います。

第一に、ゴロを打つくらいならフライを打ち上げろという革命がMLBに起きたにもかかわらず2017年リーグ全体の平均FB率は35.5%。解説者小早川は今年からフライは増えていると連呼しているが実際は違っており、フライの比率は増えていない。過去の11年で見ても2017年はど真ん中の6位であり、格別に高い数値を誇っているのではないことを歴史的に確認しておく必要があります。では、なぜフライボールレボリューションが騒がれる中、2017年のFB率は特段高いものとなっていないのでしょうか。

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セイバーメトリクス
戦略編
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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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