MLB 戦いの原理を求めて

フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その2

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フライボールレボリューション、超攻撃革命を起こすアストロズの戦略を読み解け! その1の つづきになります。

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第三は、exit velocity(打球速度)という視点です。ゴロでもなくフライでもないものはラインドライブとしてカテゴライズされます。

ラインドライブ  AVG 628 SLG 955 OPS 1583 BABIP 615 HR 595 フライ      AVG 211 SLG 676 OPS 887 BABIP 090 HR 2748 ゴロ       AVG 245 SLG 267 OPS 513 BABIP 245 HR 0

これを見ても明らかなように、HRはフライが断トツ1位ではあるが打撃において最も攻撃力の高い打球は、ラインドライブとなっています。exit velocity、打球速度が153km/h(95マイル)を超えると急激に本塁打を含む長打が増えるという報告がスタットキャストの分析でもあるように、当然、力のないフライはポテンヒット以外攻撃力としてはあまり価値はない。

正しくはまずフライありきではなく、大前提としてボールを強く叩き如何にexit velocity、打球速度を上げることができるかが最優先課題となっている。「打球角度25度のプラスマイナス10度がホームランゾーンであり故にフライを打ち上げろ」というフライボール理論も、バレルゾーンに包括されていることがわかります。バレルゾーン、打球速度が116マイルあれば打球角度が8度(ラインドライブ)~50度(高い放物線を描くフライ)までOKされている。バレルゾーンを意識する時、ライナーや高いフライであってもexit velocity、打球速度が確保されていれば問題ないことがわかります。

アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 防御編

アストロズの強さの秘密 その戦略をセイバーメトリクス分析する 攻撃編

これは2年前の大方の予想を裏切って、スタートダッシュに成功したアストロズのについてセイバーメトリクス分析し考察したものです。

2017年最大の攻撃力を有するアストロズが、2015年の段階でフライボール革命をチームの攻撃戦略として、グラウンドボール革命を防御戦略として他よりもいち早く取り組んでいたチームであることを分析したものです。そんなアストロズのFB率が2015年においてはリーグ1位であったのに対して、2017年にはFB率もミドルレンジ(10位~20位)となっており、この他にもセイバーメトリクスで最先端を行っているレイズやドジャース、ボストンなどもすべて36.0%前後に密集しています

ちなみにアストロズは防御において2015年同様ALリーグゴロ率1位を相も変わらずキープしています。グラウンドボールピッチャーを選び抜く眼や育てるコツのようなものをアストロズはスタットキャスト分析等を通して会得していると言えます。ちなみにパイレーツと基本同じ防御戦略をアストロズは採っているために、パイレーツ出身のモートンを2017年に獲得したのも極めて合点のいく話ではあります。

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セイバーメトリクス
戦略編
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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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