MLB 戦いの原理を求めて

ドジャース前田、ローテ生き残りをかけた次回登板は原点回帰を

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さすがに4回で92球はあまりに球数が多すぎるため擁護しようがありません。

投手に課せられた第一の仕事は試合を作りイニングを稼ぎ、中継ぎへ負担をかけ過ぎないということであり、更に言うならチームを勝利に導くべく自軍が得点を取るまでは相手に先取点だけは与えないということであるならば、DL明け以降の前田のピッチングに対する印象、総合評価は前回の試合をもって非常に厳しいものとなりました。(客観的には調子が最もいい時に、DL入りさせたフロントの判断にも問題があったと言えなくもありませんが、そういう意味ではウッドのDL明け以降の成績にも注目です。)

特にメンタルとして大胆に攻める姿勢がすっかり影に潜めて、慎重さが前面に出ている前田のピッチングは闘将ロバーツにとって歯がゆいというのはあるはずです。

前田に言い分があるとすれば、アバウトに攻めてボールが真ん中に寄ると、シーズン前半のようにERAが8.00を超えるような事態を招くトラウマがあるために、怖さを知っている分、どうしても慎重にならざる得ない。たしかにピッチングには大胆さと慎重さが必要です。しかし投手は大胆さと慎重さを等価なものとして取り扱うのは基本的に明らかに間違っています。なぜならサッカーもバレーもラグビーもテニスもバスケも、すべて攻撃側がボールを持っているように、野球の起源を振り返った時、実はベースボールもまた球を持って投手こそが最大の攻撃的ポジションであったからです

ピッチャーとは元来、超攻撃的なポジションであったならば、大胆さと慎重さのバランスを取る際にも、比重はあくまで「大胆さ」へより重きを置かなければならない。哲学者プラトンも説いた中庸(深いバランス感覚)という考え方は、決して大胆さと慎重さを同等に取り扱うということではありません。ほんとうの深いバランス感覚を持つならば、投手は大胆さへ比重を置くべきなのです

前田は大胆に勝負をし攻めた結果、炎上するかもしれない。しかしスペランカー揃いの柳賢振、マッカーシー、ヒルがローテをいるだけに、これからもチャンスは十分にある。

次回の前田ローテ生き残りをかけた登板は、投手というポジションの本質に宿っている攻撃性へ原点回帰し、攻める姿勢を是非見せて欲しい。黒田のツーシームのようにある程度ストライクゾーンへアバウトに投げても、高い確率で痛打されないボールがあるといいのですが、メジャーという厳しい環境でサバイブするためには何が前田にとって必要となってくるのでしょうか。

切れ、コントロール、緩急のすべてをフルに生かして、頑張ってもらいたい。

追記)ダルビッシュの決まった時のボールは明らかに手術前よりも凄いにもかかわらず、それを平均的に出力できず一試合の中でもコントロールや切れという意味でのボールの質にばらつきがあり過ぎて、トータルとして結果手術前よりもFIPも悪化しています。進化したとも言えるし、総合判断としては後退したとも言え、誠によくわかりません。



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MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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