MLB 戦いの原理を求めて

2017年、大谷翔平の移籍先としてパドレスが最有力な理由

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ご存知のように日本ハムはサンディエゴ・パドレスのシニアアドバイザーのランディ・スミスとGM付シニアアドバイザー兼メジャーリーグスカウトディレクターとして契約しました。インターンとしてパドレス入りした斉藤隆がサンディエゴのキャンプ地でもあるアリゾナ州ピオリアで開催した日本ハムの春季キャンプの面倒見たように、2008年から日本ハムとパドレスは業務提携している。

現在パドレスのグリーン監督も日本ハム在籍したことがあり、パドレスのアドバイザーを務める野茂英雄の長男は日本ハムの通訳。金子打撃コーチはパドレスにコーチ留学。元日本ハムの中嶋聡氏をマイナーでのコーチ留学に招待されました。この他にも日本ハムとパドレスのフロントレベルでは激しい人材交流があります。

野茂英雄がパドレスのフロント入りした理由も、つまるところパドレスが日本から優秀な人材を積極的に獲得したいということに尽きます。それは高知県でもパドレスがトライアウトを行い、SBの松田がFAになった時もパドレスが積極的に動いてきたことからも明らかです。

現役時代にはサンディエゴに縁もゆかりもなかった野茂英雄と斎藤隆ですが、両氏が最も現役時代に輝きを放ったのは、いずれも最初に入団したドジャースです。どうやらサンディエゴのフロントに、元ドジャースのオーナーであったピーター・オマリー氏が2012年に参画して以降、大きくパドレスの日本戦略も変わったと見てよさそうです。ドジャースの人脈を伝って、野茂英雄と斎藤隆もパドレス入りをしたということになります。

かつて1965年からドジャースのオマリー親子に仕え、MLBのチームにフロント入りした初の日本人にアイク生原がいます。

ピーター・オマリー氏のパドレス参画に合わせて、ドジャースではアジア担当を務めていたアイク生原の娘婿であるエーシー興梠もパドレスに移籍し、元ドジャーススカウト部長のローガン・ホワイトも、パドレスのプロ担当スカウト部長に就任しました。エーシー興梠とローガン・ホワイトこの両氏が2012年にドジャース在籍時代、最後に獲得に動いたのが花巻東の大谷だったというわけです。そのドジャース行き寸前であった大谷を口説いたのが日本ハムと栗山英樹監督であったのはご存じのとおりです。

これまで当ブログでは、日本ハムの戦略性の高さ、特に新奇探索性が日本のプロ野球の歴史において際立っていると言ってきました。一方、メジャーの歴史において常にロジスティクスにおいて数々のフロンティアを切り開いてきたドジャースを極めて特異な存在として、度々フューチャーしてきました。新奇探索性とフロンティア、言葉は違っても意味するところは同じです。

例えばドジャースはニューヨークという大都会から飛行機時代が到来した1950年後半に思い切って、ロスへ本拠地を移動させました。この時のオーナーが、ピーター・オマリーの父ウォルター・オマリーであり、最初にアイク生原が仕えたオーナーでもあるわけです。同じように日本ハムも大都市・東京を後にして、北海道というフロンティアを切り開きました。いずれも大都会という巨大なマーケットを捨て遠方の未開の土地でチャレンジをしたわけです。

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大谷二刀流
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意見

無いと思います。
パドレスは今年7月に入ってからインターナショナルFAの選手を乱獲したので、来年7月から2年間は選手一人に30万ドル以上の契約金を提示出来ないからです。

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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(12月15日現在)

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