MLB 戦いの原理を求めて

2016は大谷翔平で始まり、大谷翔平で終わる!

このエントリーをはてなブックマークに追加

大谷の選手としての成績は、おそらく投手としてWAR5.0、打者としてもWAR5.0、計WAR10.0前後の数字を大谷は最終的に残すのではないかと予測しています。(日本のサイトには有料でアクセスできず。いずれ明らかになるはずです。わかれば修正記事を入れます)。参考までにWAR5.0というとオールスター級の投手、あるいは野手という評価になる。

日本ハムチーム全体のWARが27.0前後ですから、4割前後のWARをたたき出す大谷の戦力としての巨大さが数字からも明らかになっている。WAR以外にもセイバーメトリクスにとって選手を判定するのに、最も馴染みのある指標のひとつはFIPOPSということになる。投手大谷のFIP2.00台前半 打者大谷のOPS1.00。イメージとしてわかりやすく言うと打者大谷は松井秀喜の日本時代のキャリア平均レベルのOPSであり、投手大谷はダルビッシュのキャリア平均レベルのFIPにある。

大谷二刀流のパフォーマンスの質としては、紛れもなく主砲でありながらエースそのものである。

こうした大谷のポテンシャルを最大限引き出せてこそ、はじめてパリーグを制することができると栗山監督は優勝という目標から逆算して、戦略を練っていたことがこれまでのインタビューの端々からも伝わってきたはずです。WAR10.0を超えてくるようなスーパースターが出現しない限り、最下位であった2013年から黄金時代を築きつつあったソフトバンクをオーバーテイクするための戦力差を補うことはできないと戦略家・栗山監督は考えたに違いありません。

中田を4番に育て、レアードを本塁打王を奪取するまで辛抱強く使ったのも栗山監督でしたが、そんな中、なかなか飛躍することのできない斉藤佑樹にはとても甘いとも言われます。ただでさえ世間からは数限りない心無いバッシングが寄せられる中、監督が斎藤の防波堤にならなくてどうするというのか。どうやら世間は斎藤が潰れることを望んでいるようですが、監督はそうした選手が潰れないように配慮するのは当然のことです。あるいは大谷翔平についてはほっておいても世間は絶賛しているわけです。監督くらい大谷には厳しい眼差しを注ぐくらいでちょうどいい。

すべてはチームにとって、選手にとって最善手とは何かという目的思考によって、栗山監督の行動原理は貫かれている。大谷二刀流や増井のコンバートだけではなく、先発斎藤の起用や吉井のコンバートもすべて含めて、それ全体ではじめて栗山マジックとなる。おそらく栗山マジックの全体像を把握するとはそういうことなのではないか。

かつて1958年伝説の日本シリーズ、3連敗からの4連勝で見事に日本一に西鉄ライオンズを導き大逆転勝利を収めたのは三原脩でしたが、実は1958年ペナントにおいてソフトバンクの前身でもある強豪・南海と一時的11.0ゲーム差につけられながら、絶対に不可能であると考えられていた奇跡の逆転劇でパリーグを制覇するというドラマを既に演じていました。ある意味、日本シリーズ以上のドラマ性を孕んでいたのが1958年のレギュラーシーズンであったと三原脩は回想している。

栗山マジックの本質は、二刀流やコンバートも含めて<三原脩>という文脈の中ですべて捉えられるべきものだと言ってもいい。それだけ三原脩の強烈な影響力が栗山英樹という監督に深く及ぼしている。プロである以上、ほんとうに単に勝てばそれでいいのだろうか。少なくとも三原脩はプロの監督の仕事をそこまで矮小化したものであるとは考えていなかった。魅せながら勝つことこそ真の名将の条件となる。観客動員200万人を突破し、数十年に一度しか起きないような奇跡的な勝利まで後わずかに迫っている。

2ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
監督の技術
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

昨日の阪神の試合 雑感 後は3人の退団に関して【虎バナシ中心。時たま他球団・・多分】

優秀なシナリオ【~常昇魂から真赤激~広島伝説】

中後 メジャー昇格【野球基地】

ファイターズ、移動ゲームお疲れ様です2【HIT! RUN! WIN!】

みつお先生が打たれている思い出が増え続けている悲劇再び…【まだ見ぬセカイへ】

勝って胴上げするチャンスがもう一度来た。と思うことにする。【FF】

【9月】鎌熊通信【打】【札幌ドームが見える部屋から】

ファイターズ、移動ゲームお疲れ様です。【HIT! RUN! WIN!】

ブロガープロフィール

profile-iconfield_of_dreams

大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


  • 昨日のページビュー:1021
  • 累計のページビュー:3133323

(10月24日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 大谷レベルのファーストボールを投げる投手は3Aにゴロゴロいる
  2. ドジャースはプイーグ放出をすべきである
  3. 栗山嫌いの野村克也に本物の知性はあるのか?
  4. なぜ張本勲・野村克也は栗山監督を未だ認められないのか
  5. 大谷翔平の移籍先は、おそらくメジャーで唯一この9月に6人ローテを実践したチームになる!
  6. 大谷の二刀流に反対していた人たちは誰か 改めて検証する
  7. カブス史上最悪のトレード セイバーメトリクスの限界とルー・ブロックに輝きをもたらしたもの 
  8. ダルビッシュ有に危険シグナルあり!肉体改造の功罪をセイバーメトリクスする
  9. ジラルディの継投ミスについて 武田の解説はほんとうに正しかったのか
  10. 巨人、福田を永久追放してはならない そしてピート・ローズ

月別アーカイブ

2017
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2016
12
11
10
09
08
07
06
05
04
03
02
01
2015
12
11
10
09
08
07
06
05

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2017年10月24日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss