MLB 戦いの原理を求めて

NYY 勝率500へ戻す ジラルディこそ今後のカギを握る

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なぜジラルディはピタゴラス勝率を上回ることができるのか、について今回は論じていきます。

2013年2014年が顕著であり失点差が大きくマイナス-20とか-30であり、戦力において明らかに平均以下であったチームを2年連続で勝ち越しに導いたのがジラルディでしたが、現在NYYの得失点差は-13ですが見事に勝率500へ復活しました。繰り返しジラルディは実際の勝率がピタゴラス勝率を上回っています。すなわちそこには再現性があり、監督としての技術が存在している可能性が極めて高いということになるわけですが今回もジラルディ無能論に対して反駁を試みます。前回は打順の組み方について述べましたが、今回は継投について話をしていきます。

要はジラルディは接戦時に強い指揮官であるからこそ、実際の勝率がピタゴラス勝率を上回るということになります。

参考までに1点差ゲームです。

2013年 30勝16敗 2014年 28勝24敗

では接戦に強いための条件とはいったい何か?

セイバーメトリクスのWPAという指標でも明らかなように、勝利に対する1点の価値は、終盤になればなるほど、接戦になればなるほど、投手戦になればなるほど、こうしたファクターが複合的に組み合わされる程に大きくなってきます。勝負を分けるこの1点を巡る攻防にあって、1点を攻撃によって奪うよりも1点を防ぐという方がベースボールという競技は確率的にもしやすいという大きな特徴があります。

NYYには最高のクローザーであったリベラがいました。リベラ引退後もロバートソンやベタンセス・ミラーと優秀なクローザーを配置することにジラルディは接戦をものにすることに成功してきました。KCの成功例に見習うまでもなく、セイバーメトリクスを戦術や戦略に生かす新思考派のジラルディはブルペンの重要性にとっくに気付いていますが、接戦時の勝敗は当然、ブルペンのクオリティ及び、監督の的確な継投に大きく左右されることになります。継投はヘボだが接戦に強い監督などこの地上には存在しない以上、シーズン全体を考えて一部の投手が過負担にならず、数多くの接戦をものにしてきたジラルディの技量には一定のフェアーな評価がなされるべきです。

例えばジラルディは左右病と揶揄されることがあります。ジラルディはマシーンのようにひたすら左打者には左投手を充てます。短期的には結果はどうなるかはともかく、サンプルが大きくなると左打者には左投手が抑え込むという統計的な結論が出ています。つまり目先の結果はともかくペナント全体の利益を見据えて、繰り返し左対左というスタイルへ持ち込むことは最終的にはチームの勝利を増やすことへ必ずつながる

左右病と揶揄されようが決めたら梃でも動かない。こうした戦略的な動かざる部分にこそジラルディ最大の長所がある。マドンのような魔術師と言われるような派手さはジラルディにはありません。しかしその表層のもっと奥にあるものへ深く目を向けてゆく時、このジラルディという監督が決して無能などではないことがはっきりわかってくるのです。

このように継投といい打順の組み方といいジラルディの動きの奥には統計的な知見が存在しています。

あるいは継投についてもう一言付け加えておくならば、勝ちゲームでみせるジラルディの慎重なあり方をじっと観察していると、ジラルディが勝負の怖ろしさを良く知っている監督であることがわかってきます。隙をつくらないように5点差あっても8回無死12塁となったところでスパっと交代するようないい意味での慎重さを持っています。

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大谷を口説くために日本ハムが用意した提案書に感銘して以来、日本ハムのファンとなる。二刀流については入団当初から 支持をする。

歴史や戦略 戦術をテーマにずっと研究してきました。

MLBで最も惹かれる人物は、リグリーフィールドの蔦を考案した人。7イニングストレッチで「Take Me Out to the Ball Game」を歌う文化を定着させた人物と言ってもいい。

2015年7月5日に自分がどうしても書きたかった記事をupする予定です。ビル・ベックを知らずしてMLBの歴史は語れない。


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