2008年11月30日
大阪名物たこ焼き、串焼き、さらには適当に入ったバーで飲んだサンフランシスコの地ビール、そしてフレンドリーなタクシー運転手など、きわめて充実した大阪遠征であった。出来れば、串焼き屋での体験がどれだけ楽しかったかについて詳細を書きたいところだが、ここは「スポーツ」ナビのブログである。検閲に引っかかるため、いやいやガンバ大阪 v 浦和レッズの観戦記を書かなければならない、、。
もともと、試合のチケットを持っていたこと、更にはホテルの予約、航空券の予約が済んでしまっており、試合が始める前から勝敗の決まりきっている試合であったにもかかわらず、「しょうがなく」行った試合だ。なおかつ、週半ばには、エンゲルスの解任からチーム内の不協和音が(それなりに)大きくスポーツ紙で報道されるなど、0-4の殺戮すら予想される試合であった。
11時に伊丹空港に到着、新大阪のホテルに荷物を置いて、実に12年ぶりとなる万博競技場へと出発。考えてみれば最後の万博遠征は、早々とグループ予選敗退が決まっていたナビスコカップの予選消化試合に、青春18切符で足を運んだものだった(日本の大学は本当に楽園だ)。ちなみに過去に万博では一度も勝ち試合を見たことはない。
先にスタジアムについていた友人達からは、とんでもない長い行列との事前連絡が入る。どうやら、前節で偽造チケットが見つかったらしく念入りにチェックしているらしい。置き引きも多発している旨の注意事項もガンバのHPに書かれていたし、スタジアムの駐車場では窃盗が何件か発生したらしく、実際に駐車場につくと、パトカーがうろうろと見回りをしている。
いつ、ガンバフーリガンからの水風船攻撃が飛んでくるかもしれないという極限状態の中、まさにWild Westの世界に足を踏み入れた僕は、戦々恐々とスタジアムへと進む。
途中、野球のユニフォームをきた少年達が、浦和ファンの集団を汚いものを見るかのようにして自転車で過ぎ去っている。関東圏ですら、浦和のファン、J-Leagueのファンと言うと、肩身が狭い思いをしているのに、ましてや野球が宗教の大阪において、ガンバのファンなどは、中国でのファランゴン、Belfastのプロテスタント居住地に住むカソリックの一家のような思いだろう。
今日のチケットはAwayゴール裏。アジア中のサッカーファンから尊敬の眼差しで見られている「浦和サポ」の聖域である。サッカーの試合にはクラブのグッズを身に付けていかない僕とその仲間は、何千人といるゴール裏の中ですっかり浮いている。「ハードコア」レッズサポから殴られやしないだろうかとひやひやしながら、一番バックスタンド寄りの席へと移動。
真後ろには巨大スピーカーがあり、がんがんにガンバの試合前のチーム情報が聞こえてくる。昔、市原かどこかののゴール裏でやはりうるさかったスピーカーを、全員で協力して配線をぶち切ったことを思い出した。15年以上経った今、そんな野蛮な行為をする人たちは誰もいない。
ゴール裏からの眺めは素晴らしく、試合の観やすさとしては、日本広しといえども、平塚競技場のゴール裏と1,2を争う位だろう。しかも、目の前には巨大ゲータレードのボトルのレプリカがピッチの5分の1を遮っている。二度とゲータレードを買わないことを誓うと共に、自分がアメリカ人だったらガンバと親会社を訴えて金持ちになれるのに、と悔しがったりする。
さて、そんな中試合は始まる。疲労しきった現Asia Championと、頂上から全速力で転げ落ちている元Asia Champion。予想通り、現チャンピオンが元チャンピオンのゴールへ襲い掛かるが、一体全体何故ゴールが入らないかが不思議なくらいである。都築のファインセーブ、ポストがガンバの猛攻の前に立ちはだかる。一方の浦和は、選手たちも既にオフシーズンの休暇先をハワイにするか、グアムにするかで頭が一杯のようで、中途半端なミスパスを繰り返す。
一切ピッチでの出来事にはアテンションを払わずに、ひたすら歌に没頭している若い男衆を横目に、後ろで見ていたおばさん方が、平川に「ちゃんと走りなさいよ」との叱咤激励。左サイドで達也が抜け出したチャンスでは、「何でロビーとエジがちゃんとゴール前に走りこんでないのよ!」などと、極めて的確なコメントを大声で出す。友人と共に激しくうなずく。
それでも、一番悪い頃の浦和と比べると、少しは両サイドの運動量は増えてきたように思える。その成果もあるのか、ハーフタイムが近づき、0-0という奇跡のスコアライン。そんな中、ガンバ山崎がペナルティーエリアでクロスに対して、何を血迷ったかバレーボールアタック。2枚目のイエローが出され、何と10対11となる。「もしかしたらこのまま試合終了まで0-0で乗り切れるかもしれない!」。大いに盛り上がる浦和ファン。
ハーフタイムでは、相変わらず不思議と標準語でのガンバ大阪ニュース、そしてガンバガールズによるヘソ出しダンスが繰り広げられる。結局このダンスが、浦和ファンとしては、今試合での最大の盛り上がり場所となるのだが。
後半開始と同時に、ゴール裏は一斉に「あれーあれーあれー浦和ー」のいつものチャンとを繰り出す。いつも長い間歌っているので、友人と時間を計ってみる。このチャントがスタートしたのは、15:02。僕は終了時間は15:14と予想、一方で尿意を既にもよおしていた友人はこのチャントが終わるまではトイレに行かないことを宣言。
小室哲哉も真っ青の凋落ぶりを続けている浦和だが、さすがに相手が10人ともなると、息を吹き返し、疲労困ぱいしているアジアチャンピオンゴールへと襲い掛かる。のびのびとオーバーラップする両サイドバック。後半開始5分で、かなりのチャンスを繰り出すが、当然ゴールには結びつかない。恐れ多い考えだが、「もし、この試合を勝とうとするならば」、今からTulioを前にあげるべきだろうと考え友人に提案。友人も同感とうなずく。今の浦和は、間違いなく浦和ユースにも負けるほどの実力である。相手が10人とは言え、まともに攻撃をしていて点が取れるような状況ではない。
15:16、僕の読みは見事にはずれ、ゴール裏は、目の前の浦和のチャンスに盛り上がることもなしに、ノンストップで「あれーあれーあれー」の大合唱。我慢できずトイレに向かう友人。
15:20:24、遂に大合唱が終わる。18分間の大熱唱であった。その後、エジミウソンに髪を引っ張られたガンバの選手(誰だったかは不明)がハーフウェーラインで、マイク・タイソンの右ストレートをあごでもろに受けたかのように倒れ込む。エジミウソンは、昨今の日本の若者がどれだけ、デリケートかを認識すべきだった。この恐るべき悪行をしでかしたエジは当然のごとく退場、倒れた選手はあれだけの衝撃を食らいながらも何とその後、プレーを続行。スポーツマンシップの大切さをとプロフェッショナリズムへのこだわりを感じさせる素晴らしい姿勢であった。
この時点で、浦和のシーズンは完全に終了。あとは、ファンのチャントに文字通り答えた「あれあれ?」なパフォーマンスと、お決まりのカウンターからの遠藤のゴールを待つだけとなったのだ。
試合後は串焼き屋を目指して早々にモノレールの駅に向かったが、いつものご挨拶中に都築とエスクデロが言い争いになったと伝え聞いた。まあ、一番若い選手がスケープゴートになるのは年功序列の日本の社会では当然のことだ。No surprise there....
このままでは、賞金が出る5位以内も怪しくなってきた。クラブとしては、選手達の新車や、キッチンの改装代に少しでも費やせるように何とか手にしたいお金だろうが、まあ、それは来年度のチケットの値上げなどでまかなえれば良いのだろう。
さて、時節の消化試合のチケット、4,500円が定価なのだが、一体ヤフオクではいくらで売れるのだろうか、、?
posted by fareasthammer |15:00 |
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2008年11月24日
本当につまらない言い方だが、まさに今シーズンを象徴する試合だった。ベンチに座った高給取り(全員で移籍金はいったいいくらだろう?)、どうしても決定機を決められないFW、お約束のカウンターからの失点、トゥーリオめがけての終盤のロングボール連発。正直、優勝が厳しいのは分かっていたが、「ACLの出場権だけは何とか確保」という最低限のミッションもこれで厳しくなってきた。
個人的に、大阪戦、最終戦とチケットを持っている身としては、「もう少し最後まで希望を持たせて欲しかった」というのが本音だし、何よりもこのままでは楽しみにしていた来年の韓国、中国のチームとのアウェーゲームも実現しそうにないのがきわめて残念。
ゲルトが完全にロッカールームを失ってしまったのはシーズン中盤から明らかだった。もともとフロント側も、フィンケと接触するなど、ゲルトが今シーズン限りで終わりという姿勢は見せていただけに、もしかしたらWest Hamが降格したシーズンにやったTrevor Brookingの期間限定暫定監督就任のような奇策(=浦和にとっては福田監督といったところか?)を打ったら今頃1位を突っ走っていたかもしれない、などと下らない考えが浮かんでくる。
シーズン通して言えることだが、やはり、「FW補強の失敗」、「長谷部、小野の穴は梅崎、細貝には埋められなかった」という2点が大きな敗因だろう。特に長谷部はミドルから打ってくる怖さもあったし、運動量は今の浦和のMFのスタンダードからすると、並外れたものがあった。日本代表での活躍ぶりを見ていると、本当に大きなロスであったと認識せざるを得ない。
FWは、言うまでもないが、浦和が、歴代のワシントン、エメルソンと、「とりあえずボールを渡せば勝手に決めてくる」タイプに頼りすぎてきた功罪もあるのは分かる。しかしながら、Sushi BomberならぬMadam Sushi、高原はあまりに大きな誤算であった。今期オフに、中東の石油王からのオファーを待つばかりである。
昨日は、メインのUpperから観戦していたが、スタジアムが、ゴール裏の集団とそれ以外ですっかり二分されている感があった。相変わらず「レッズサポ」であることに酔って、試合もろくに見ていないゴール裏の一部と、もう手拍子すらもしない指定の観客。そろそろ浦和のバブルも弾ける頃が来ていることを感じさせた。ゴール裏で、90分間ずっとポゴダンスをしている連中には分からないことだろうが、、。
と、文句をだらだら言っても始まらない。あと2試合、何とかACL出場を目指して、スタンドから選手を叱咤激励するつもりだ。こんなチーム状態でも、ヴェルディ川崎に0-6でホームで負けた時や、J2に落ちた時と比べればまだまだ天国。C'mon you Reds !!
PS, 1-0 to the Cockney Boys !!!
posted by fareasthammer |09:07 |
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2008年11月12日
会社チームフットサル大会参加
ほぼ20代前半と思しきプレーヤーがメインのチーム7チーム相手に、わが1チームだけ軽く平均年齢35歳。しかし3位に入る健闘。
気になったのが若い衆のフィジカルを妙に嫌うプレーぶり。ちょっと当たっただけでも、10歳も年下の長髪兄ちゃんに「あぶねえだろ」と切れられる始末。
普段、トルコ、イングランド、スコットランドといったかなり当たりの激しい国の人たちとサッカーをやって、フットサル場だろうと容赦なくスライディングタックルが飛んでくる状況に長い間身を置いているだけに、かなりもの足りない。まあ、それがフットサルだと言われてしまうとそれまでだが、日曜日の草サッカーだろうと、カップファイナルのごとく必死でプレーするイギリス人のメンタリティーとはえらい違いである。
11人制の試合ですら、少しでもスライディングタックルが外れて足にかかると、相手チームから「怪我させるつもりか!」と怒られてしまう日本。
日本代表が、どんなに綺麗にパスを回しても、「必ず肝心なところで点が取れない/点を取られる」背景には、こんな草の根レベルでの甘さもあるのだろうか、、?
札幌 1-2 浦和
試合後、慌てて自宅に戻り、気を取り直して、銀河高原ビール片手にスカパーにて観戦。しかし午前中の鬱憤がさらに蓄積される試合内容。最下位の降格決定チームに攻めあぐねる日本のFCハリウッド。何とか相手のミスから勝ち越し弾を奪い、勝ち点3を手にするも、優勝できるには程遠いパフォーマンス。
試合内容でいらいらしている時に、アナウンサーが、「浦和のいつもは熱狂的なサポーターが、チームに抗議の意味で、いつもよりおとなしく観戦しています」などという全くどうでも良いことを何度も繰り返す。
唯一の収穫は、エスクデロの前半の動き(あんな縦への鋭い突破は、恐らく今シーズン浦和では初めての出来事だろう)と永井のチェッカーズを髣髴させる新しい髪形だろうか(懐かしい、、)。
こんなチームが2位というJリーグもある意味凄い。
West Ham 1-3 Everton
完全に不完全燃焼の状態で、夜中から観戦。全く期待はしていなかったものの、SearsとBellamyの2トップがピッチ中を走り回り、Evertonを完全に圧倒。前週のBoro戦に引き続き、素晴らしいWest Ham伝統のパスでつないでいくサッカーが展開される。
特にParkerの出来はぴか一で、圧倒的な運動量と正確なパスで完全にミッドフィールドを掌握。Collisonのゴールも見事お膳立て。
しかしWest HamはやはりWest Hamであった、、。
80分を過ぎ、何とかこのままで逃げ切れるかと思った瞬間、ディフェンスに穴が開く。Lescottにドフリーのへダーを決められ同点。また勝てた試合で引き分けか、と頭を抱えたその直後、全く存在していないに等しいWest Hamディフェンス相手にSahaが次々とゴールを追加。80分間、あれだけ圧倒しておきながら、たった5分間で3分を失うという事態に、情けなさと怒りでその後全く眠りにつけず。
まだ11月が始まったというばかりなのに既に降格争いへ突入。Zolaのハネームーンは完全に終わりを告げた。
ManC 1-2 Tottenham
素晴らしい週末の終わるにふさわしい結果。What the f*ck is going on....?
posted by fareasthammer |22:04 |
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2008年11月05日
相変わらず暇さえあればYoutubeの旅を続けているのだが、そんな中、僕がちょうどプレミアリーグを見出した頃に活躍していた2選手の映像に遭遇した。当時は、プレミアリーグのライブがCSやCATVで見れる時代ではなく、1週遅れのBSか、ダイナミックサッカーかという今からは想像もつかないほど、厳しい環境だった。当時は、セリエAが人気絶頂の真っ只中で、「イギリスのサッカー=ロングボール一辺倒で時代遅れのつまらないサッカー」との図式が日本のサッカーファンには定着していたように思える。
ずばりその2選手とはMatthew Le Tisserと、Georgi 'Kinky' Kinkladze。正直あまり日本では知名度は高くなかったが、奇想天外なプレーをする選手として、強く僕の中では印象に残っている。
Matthew Le Tisser
下記が、彼のTop10ゴールとのこと。Southhamptonの昔のスタジアム、Dellの変な形をしたゴール裏が妙に懐かしい。彼は、とにかく「何でも無い状態から突然ゴールを生み出す」プレーヤーとして、どこのチームのファンからも好かれていたと記憶している。圧巻は確かManUに6-3でSouthhamptonが勝った試合でのSchmeichelの頭上をチップしたとゴールと、Blackburn戦のゴールだ。後者はMatch of the dayのGoal of the season
にも選ばれており、Blackburnのホームエンドのお客さんがゴール直後に拍手喝采しているほどとんでもないスーパーゴールである。
残念ながらEnglandでは泣かず飛ばずでほんの数試合の経験しかない。ちなみに彼が酷評されたフランスワールドカップ予選でのItaly戦が、僕の最初で最後のWembley生観戦体験だったりする。確かにあの試合でのLe Tisserは散々だった。
しかしながら、僕が彼を好きな理由は、とことんSouthhamptonにこだわったOne Club Manであったこと。昨今のプレミアリーグの選手のように、散々ゴール後に所属チームのバッジにキスを連発した翌シーズンに、全く同じゴールパフォーマンスをする金の亡者とはえらい違いだ、、。恐らくSouthhampton史上、最高の選手であろう。
http://jp.youtube.com/watch?v=FSsdfe4Z69g
Georgi Kinkladze
小国Georgiaが生み出したManchester CityのLegend。ちょうどMan Cがどん底の時代に一人だけ気を吐いていた天才ドリブラー。確か、Man Cが3部まで落ちた際に(そんな時代があったのですな、、、)、Ajaxかなんかに移籍したが、それまではふがいないチームメート達をよそ目に、とてつもないドリブルを繰り返し、幾度とチームを救ってきた。
ちなみにニックネームのKinkyは、英語で「変態」という意味。本人は相当嫌がっていたそうだが、ファン達は親しみをこめてこう呼んでいた。
またまた懐かしいMaine Roadの風景と共に、彼の変態ドリブルぶり、とくとお楽しみあれ。
http://jp.youtube.com/watch?v=I7BuNzATQsw&feature=related
posted by fareasthammer |10:40 |
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