2009年03月15日

何故か負けないFC 東京戦

 Bogey Teamという表現がある。要は、何故か対戦成績が悪い、苦手なチームのことを指す言葉である。TottenhamにとってのChelseaであったり(何年か前のLeague Cupの勝利が10年ぶり位の勝利だったような気が)、BlackburnにとってのWest Hamであったり(Blackburn相手だと本当に負ける気がしない)、昔の浦和にとっての名古屋(必ず森山に2、3点は取られていた)である。

 そして、FC東京にとっての浦和。2004年9月以降、これでたしか13戦連続負けなし、かつこの間引き分けも2つか3つ、という圧倒的な浦和の支配が続いている。皮肉なことに、FC東京がJに上がってきてから最初の3年くらい1度も勝てなかったとも記憶しているが。ナビスコの決勝でPK負けしてから、一気に運勢が変わったのだ。

 FC東京のファンの方が、「浦和のサッカーの質ががらっと変わったので、こんどはうちに勝つチャンスがあるのでは」と言った旨の書き込みをしてくれたが、やはりこの呪縛は変わらなかった。この手の事象は、どんなにチームの戦術が変わろうとも、選手が変わろうとも、スタジアムが変わろうとも、世界中で起こり続けている。

 今回も、FC東京の城福監督は、「結果は内容をフェアに反映したもの」的なコメントを試合後に出していたが、僕はそこまで浦和の圧勝だとは思っていない。現に、後半のカボレのシュートは都築のファインセーブ、同じく後半の石川のシュートは、バーによって阻まれており、見ているこっちは冷や冷やものであった。

 それでも、山田(直)の落ち着いたポンテへのラストパス、自信にあふれた坪井の効果的なオーバーラップ、戻ってきた闘莉王、阿部の安定感、そして久しぶりのポンテのゴールなど、浦和にとっての明るい材料があちらこちらにちりばめられた試合であった。観戦したシーズンチケットホルダーの固まるSA席のエリアに、あれほどのポジティブなオーラが漂ったのは1年半ぶり位だろう。

 とにかく「動いてつなぐ」、という意識は選手の間に植えつけられはじめている。そして、開幕で「やってしまった」平川と、動きの悪かった高原が即座にスタメンから外され、山田(直)、原田のような選手にチャンスが回ってきている現状。そして得点後大喜びする浦和ベンチの面々。どれも去シーズン、ACLの準々決勝以外では決して埼玉スタジアムでは見られなかったこと。

 特に後半、まったくボールと選手の動きが止まってしまったFC東京と、彼ら相手の得意意識に助けられた勝利かもしれないが、ある程度引かれた相手からもぎ取った3得点は大きい。久々に、「時節が楽しみ」という感覚が戻ってきた。

 当然、これで「今シーズンは優勝目指せるぞ」などと息巻くつもりもさらさらない。ただただ、フィンケの手腕を信じ、「長い目で」チームの成長を見守っていきたい。

 最後に、アウェーエンドで、浦和のゴール裏をからかいながら、終始Noiseを作り出していたFC東京のファンには賛辞を送りたい。特に東京のゴールの瞬間に爆発したアウェーエンドを見て、イギリスのサッカー場にいるような感覚に一瞬陥った。

PS - Struggleしている我々のArch Rivalへのエールを送って週末を終わりにしたい。

水原三星ブルーウイングス4-1鹿島アントラーズ

 韓国のチーム相手に、ホーム&アウェーで負けるのは、「国辱」にあたりますぞ!Good luck…

posted by fareasthammer |23:42 | 浦和 | コメント(1) | トラックバック(2)
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2009年03月08日

鹿島 2-0 浦和 ~ 6年ぶりの鹿島スタジアムでの敗戦

 2003年3月以降、一切負けていない鹿島スタジアムでの開幕戦。多少の期待を持ちつつ、東京駅から高速バスで一路鹿島へと向かう。バスを待つファンの比率は浦和4:鹿島1といったところか。意外と都心近郊に住んでいる鹿ファンもいるものだ。

 スタジアムに到着すると、浦和がやってくる度に恥ずかしい姿にされて写真に収まるジーコ象の周りに警備員が3人はりついている。鹿島の英雄に浦和のユニフォームとスカーフをまとわせてなるものか、というクラブ側の強い意志が感じられる。

 近くの喫茶店で腹ごしらえ。ビールを飲む大多数の浦和ファンと、紅茶を飲む鹿島ファンの男2人。ここ鹿島でも、「サッカー観戦=酒を飲む」という公式はやはりあてはまらないのか、、?浦和以外に、試合前後に「飲みに行く」というカルチャーが根付いているチームはあるのだろうか?

 キックオフ30分ほど前にスタジアムに入り、浦和暗黒の時代から苦楽を共にして来た知人と落ち合い、「浦和フットボール通信」を受け取る。Vol25の「妄想インタビュー・マラドーナ編」というコラムに爆笑する。極めてイギリス的なPiss Takeで、日本にもあんな文章を書く人がいたのか、と少し嬉しくなる。

 スタジアムは、浦和5.5、鹿島4.5、観光客0.5といった感じか、、?ここ数年ずっとこんな感じで、浦和の対戦成績がめっぽう良いのもうなずける。昔から言っているのだが、こんなのは僕らが欲しいアウェーではない。アウェーとは、四方八方ホームファンに囲まれて、歓声も全てかき消されるべきものである。ファンの数では1強17弱のJ-Leagueの、醜い姿がここでも浮き彫りになる。茨城県民のみなさん、あなた方のチームは、紛れもなく日本一のサッカーを展開している、日本で最強のチームです。他にいろんな娯楽もあるとは思いますが、せめて2週に一回くらいはスタジアムに足を運んで下さいな、、。

 さて、試合前には君が代斉唱。お父さん歌手の何とかさんが熱唱。スタンドの周りでは斉唱どころか、起立すらしない輩がちらほら。自国の国歌すら誇りを持って歌えない国民を育ててしまったのは、やはり教育制度の失敗なのか、、?

 さあ、気を取り直して、試合に集中。浦和スタメンには、色々と試合前には騒がれたものの、始まってみれば、原口のみがニューフェイス。しかしながら、ベンチには林、山田直輝が控えており、一抹の期待を抱く。

 前半の前半は、浦和から驚きのパス&ランサッカーが展開される。何と平川までもが、良いタイミングでするすると上がっていく。フィンケ監督の目指しているスタイルだということは知っていたが、まさか去年のスタメンからたった1人しか変わっていない面子で、王者相手に、あの浦和がパスを回して走り回るなんて、、。しかも、ほとんどの攻撃は左サイドである。原口、平川、ポンテがうまく絡み合い、20分前後には、原口がClear cutなPKも演出するが、なぜかレフリーがそのまま流す。あれが取れていれば、引き分けに持ち込めていたかもしれない。

 「行ける」と選手もファンも信じ始めた22分、曽ヶ端からの正確なロングパスに抜け出したマルキーニョスが、平川を難なくかわし、フリーの野沢へ。1-0 to the champions。確かコーナーキックの直後だったと思うが、意識があまりに前に向いていたにせよ、これはいただけない。この前にも、同じように、サイドバック、守備的MFがみんな上がりっぱなしになっていたところから、大ピンチを招いていたが、4-4-2へのシステム変更で恩恵を受けている攻撃とは裏腹に、守備陣は、かなり戸惑っている様子が伺われた。サイドバックが上がったら、守備的MFが戻るといった基本的なこともおざなりになっている場面が見受けられた。

 さて、その後もそれなりに綺麗にパス回しをしようとする浦和だが、得点の気配がない。達也は十二分に鹿島DF陣にマークされ、なかなか前を向けないし、Sushi Bomberあらため、かっぱ寿司との異名がつき始めている某高給取りは、右に流れてきたときにやっとボールに絡める程度。見るには楽しいが、相手チーム・ファンにとってはあまり恐ろしさのない攻撃サッカー。どこかで見覚えのあるサッカーだ、、。そう、West Hamの伝統のサッカースタイルがまさにこれである。大昔のBill Shaklyの名言、「West Hamと対戦するのは、毎回楽しみにしている。エンターテイメントな試合内容と、Liverpoolの勝利がほぼ毎回確約されているからだ。」をふと思い出す。

 一方の鹿島は、ManUのサッカーと言えようか。RonaldoとRooneyを一人二役演じているのがマルキーニョス。満男が戻ってきたらScholes並みの正確なロングボールが、もっとぼんぼんとマルキーニョス目指して入ってくることだろう。切れ味あるカウンターと、安定したDF陣。まさに抜け目の無い王者のサッカー。

 その鹿島は、予想通り抜け目無く、またしてもカウンターから追加点を奪う。やはりマルキーニョスだけは止められない。周りにフリーの選手がいるにも関わらず、難しい角度から自信をもって蹴りこむ(目の前にいるのが平川だと分かってやったのだろう)。これぞ、今まで浦和が頼りにして来た、エメルソン、ワシントン同様の、「俺が俺が」ブラジル人ストライカーの真骨頂である。2-0 to the champions…

 失点後早々、いつまでたっても選手交代をしなったエンゲルスと違い、フィンケは一気に2人を変える作戦に出る。攻撃は良かったものの、守備でやってしまった平川 Off→ クオーターパウンダー in。デビュー戦で、頼りになるパフォーマンスを見せてくれた原口にかえ、ベテラン山田を投入。しかしながらToo late。その後はまったく得点の香りがしないまま、時だけが流れていく。以前鹿島スタジアムで2-0を浦和に追いつかれた鹿島だったが、2連覇達成中の今、同じ過ちを犯すわけも無く、85分が過ぎる。ここで、「鹿島スタジアムから渋滞にはまらずに東京に帰る裏技」を使うべく、小走りでサッカー場駅へ。前回は終バス時間をチェックせずに撃沈したが、今回は作戦通り、見事20時前に東京駅着。敗戦の中での小さな幸せ、、。

 時節、浦和はホームにガスを迎える。5-3-2から4-4-2への変更、そしてFW頼みのサッカーから、全員で点を取りに行くパス&ランのサッカーへの変換、そして世代交代。今は結果だけを求めては絶対にいけない時期である。正直、今期、来期は、現行のメンバーだけでリーグを狙うことは難しいだろう。すっかり意気消沈しているガスから勝ち点3を奪えればそれに越したことはない。しかしながら、ここで勝てなかったとしても、ファンは辛抱すべきだと思う。浦和の不良債権と言われている、前線の寿司、マックですら、あと10試合程度は根気良く見守っていかねばならないと思う。

 試合後に「あの得点の仕方は許せない」というごもっともなコメントを出したフィンケには、大きな期待を寄せたい。どんなにひどい試合でも「選手たちは素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました」という、ファンを侮辱しているとも思えないエンゲルスのコメントを毎試合ごと聞かされてきた身としては、「よくぞ言ってくれた」と拍手を送りたい気分だ。

 あと3年後に、鹿島の「Just Bring it!」大旗に腹を抱えて大笑いを出来る日を夢見て、、。C’mon you reds !

posted by fareasthammer |13:20 | 浦和 | コメント(20) | トラックバック(0)
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2008年12月11日

浦和レッズ 1-6の敗戦後に思うこと

 浦和ファンにとっての長ーいシーズンがやっと終わった。Youtubeで、今シーズンの浦和の戦いざまを凝縮した映像を発見したので、ぜひ見て欲しい。

http://jp.youtube.com/watch?v=9pyvtCzxQDk

 チケットを買ってしまったため仕方なく最終戦に足を運んだ。試合前の予想は0-3の敗戦だったが、結果は久々の大虐殺。途中から一体何点入るのか、逆にわくわくしてしまうほどであった。この試合で、ありとあらゆる膿を吐き出した、という人もいるが、僕はそうは思えない。ここまで落ちたチームを立て直すには、年月が必要だろう。

 唯一純粋な気持ちで見れたのは、岡野の最後の赤いユニフォーム姿、そしてうっちーの挨拶。

 試合後の岡野のコメントは、彼の性格がにじみ出たものであった。94年以降、苦楽を共にしてきた彼のパフォーマンスの中で、一番記憶に残っているのは、94年のNabisco Cup、アウェーでの鹿島戦、ウーベからのロングボールに抜け出して決めた一発だろうか。岡野というと、ジョホールでのVゴールがサッカーファンの記憶には深く刻まれていることだろうが、浦和ファンの僕としては、彼のカルトヒーローとしての地位を築き上げたあの伝説の「ドリブルがそのまま入ってしまった」ゴールや、プレシーズンのIndependiente戦で決めたロングシュート(決めた瞬間スタンドにいた全員が固まったのを覚えている)のほうが、記憶として残っている。

 もう一人のベテラン内館は、試合後のコメントが象徴するように、奇想天外なプレーをする岡野とは対照的な、地味なプレイヤーであった。しかし、浦和生まれ、浦和育ちの彼は、堅実な人柄で、多くのファンから「うっちー」の愛称で親しまれてきた。出場機会に恵まれないまま、目の前で1-6の敗戦を見せつけられたあとのアナウンスもさぞかし辛かったことだろう。

 ゲルトへの拍手は、彼の5年間の功績を称えたもの。一部のゴール裏のPart Timer共が、ブーイングをしかけたが、回りの拍手にかき消された。どんなにひどい終わり方でも、浦和の(無事終焉を迎えた)第一次黄金期を支えた貢献者をブーイングで送り出してはならない。大部分の浦和ファンが、良識のある人たちで、ほっとした。

 来年度は、どうやら今シーズン当初にMadam Sushiとエジ、梅崎に使い果たしたつけが回って補強はないらしいとのこと。バブルに浮かれたフロントの負の遺産はしっかりと残されている。

  「タレントの宝庫」などといわれた浦和だが、冷静に見てみると、今年のファーストチームの面々の中で、日本代表で堂々とレギュラーをはれる選手は約2名、それ以外は、完全にピークを過ぎた選手と、単に平凡な選手の集まりであったと個人的には思わざるを得ない。給料だけはみな一流なのだろうが、、。

 来年以降は、お金に頼らず、長期の視点で、ユースの選手達を育てて、次の黄金時代に向けて着々と進んでいくしかないだろう。その間に、他のチームの観客動員数がもう少し上がり、リーグ全体が活性化することを願うばかりである。

posted by fareasthammer |23:43 | 浦和 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年11月30日

ガンバ大阪 1-0 「元」アジアチャンピオン

 大阪名物たこ焼き、串焼き、さらには適当に入ったバーで飲んだサンフランシスコの地ビール、そしてフレンドリーなタクシー運転手など、きわめて充実した大阪遠征であった。出来れば、串焼き屋での体験がどれだけ楽しかったかについて詳細を書きたいところだが、ここは「スポーツ」ナビのブログである。検閲に引っかかるため、いやいやガンバ大阪 v 浦和レッズの観戦記を書かなければならない、、。

 もともと、試合のチケットを持っていたこと、更にはホテルの予約、航空券の予約が済んでしまっており、試合が始める前から勝敗の決まりきっている試合であったにもかかわらず、「しょうがなく」行った試合だ。なおかつ、週半ばには、エンゲルスの解任からチーム内の不協和音が(それなりに)大きくスポーツ紙で報道されるなど、0-4の殺戮すら予想される試合であった。

 11時に伊丹空港に到着、新大阪のホテルに荷物を置いて、実に12年ぶりとなる万博競技場へと出発。考えてみれば最後の万博遠征は、早々とグループ予選敗退が決まっていたナビスコカップの予選消化試合に、青春18切符で足を運んだものだった(日本の大学は本当に楽園だ)。ちなみに過去に万博では一度も勝ち試合を見たことはない。 
 先にスタジアムについていた友人達からは、とんでもない長い行列との事前連絡が入る。どうやら、前節で偽造チケットが見つかったらしく念入りにチェックしているらしい。置き引きも多発している旨の注意事項もガンバのHPに書かれていたし、スタジアムの駐車場では窃盗が何件か発生したらしく、実際に駐車場につくと、パトカーがうろうろと見回りをしている。
 いつ、ガンバフーリガンからの水風船攻撃が飛んでくるかもしれないという極限状態の中、まさにWild Westの世界に足を踏み入れた僕は、戦々恐々とスタジアムへと進む。

 途中、野球のユニフォームをきた少年達が、浦和ファンの集団を汚いものを見るかのようにして自転車で過ぎ去っている。関東圏ですら、浦和のファン、J-Leagueのファンと言うと、肩身が狭い思いをしているのに、ましてや野球が宗教の大阪において、ガンバのファンなどは、中国でのファランゴン、Belfastのプロテスタント居住地に住むカソリックの一家のような思いだろう。

 今日のチケットはAwayゴール裏。アジア中のサッカーファンから尊敬の眼差しで見られている「浦和サポ」の聖域である。サッカーの試合にはクラブのグッズを身に付けていかない僕とその仲間は、何千人といるゴール裏の中ですっかり浮いている。「ハードコア」レッズサポから殴られやしないだろうかとひやひやしながら、一番バックスタンド寄りの席へと移動。

 真後ろには巨大スピーカーがあり、がんがんにガンバの試合前のチーム情報が聞こえてくる。昔、市原かどこかののゴール裏でやはりうるさかったスピーカーを、全員で協力して配線をぶち切ったことを思い出した。15年以上経った今、そんな野蛮な行為をする人たちは誰もいない。

 ゴール裏からの眺めは素晴らしく、試合の観やすさとしては、日本広しといえども、平塚競技場のゴール裏と1,2を争う位だろう。しかも、目の前には巨大ゲータレードのボトルのレプリカがピッチの5分の1を遮っている。二度とゲータレードを買わないことを誓うと共に、自分がアメリカ人だったらガンバと親会社を訴えて金持ちになれるのに、と悔しがったりする。

 さて、そんな中試合は始まる。疲労しきった現Asia Championと、頂上から全速力で転げ落ちている元Asia Champion。予想通り、現チャンピオンが元チャンピオンのゴールへ襲い掛かるが、一体全体何故ゴールが入らないかが不思議なくらいである。都築のファインセーブ、ポストがガンバの猛攻の前に立ちはだかる。一方の浦和は、選手たちも既にオフシーズンの休暇先をハワイにするか、グアムにするかで頭が一杯のようで、中途半端なミスパスを繰り返す。

 一切ピッチでの出来事にはアテンションを払わずに、ひたすら歌に没頭している若い男衆を横目に、後ろで見ていたおばさん方が、平川に「ちゃんと走りなさいよ」との叱咤激励。左サイドで達也が抜け出したチャンスでは、「何でロビーとエジがちゃんとゴール前に走りこんでないのよ!」などと、極めて的確なコメントを大声で出す。友人と共に激しくうなずく。
 それでも、一番悪い頃の浦和と比べると、少しは両サイドの運動量は増えてきたように思える。その成果もあるのか、ハーフタイムが近づき、0-0という奇跡のスコアライン。そんな中、ガンバ山崎がペナルティーエリアでクロスに対して、何を血迷ったかバレーボールアタック。2枚目のイエローが出され、何と10対11となる。「もしかしたらこのまま試合終了まで0-0で乗り切れるかもしれない!」。大いに盛り上がる浦和ファン。

 ハーフタイムでは、相変わらず不思議と標準語でのガンバ大阪ニュース、そしてガンバガールズによるヘソ出しダンスが繰り広げられる。結局このダンスが、浦和ファンとしては、今試合での最大の盛り上がり場所となるのだが。

 後半開始と同時に、ゴール裏は一斉に「あれーあれーあれー浦和ー」のいつものチャンとを繰り出す。いつも長い間歌っているので、友人と時間を計ってみる。このチャントがスタートしたのは、15:02。僕は終了時間は15:14と予想、一方で尿意を既にもよおしていた友人はこのチャントが終わるまではトイレに行かないことを宣言。

 小室哲哉も真っ青の凋落ぶりを続けている浦和だが、さすがに相手が10人ともなると、息を吹き返し、疲労困ぱいしているアジアチャンピオンゴールへと襲い掛かる。のびのびとオーバーラップする両サイドバック。後半開始5分で、かなりのチャンスを繰り出すが、当然ゴールには結びつかない。恐れ多い考えだが、「もし、この試合を勝とうとするならば」、今からTulioを前にあげるべきだろうと考え友人に提案。友人も同感とうなずく。今の浦和は、間違いなく浦和ユースにも負けるほどの実力である。相手が10人とは言え、まともに攻撃をしていて点が取れるような状況ではない。
 
 15:16、僕の読みは見事にはずれ、ゴール裏は、目の前の浦和のチャンスに盛り上がることもなしに、ノンストップで「あれーあれーあれー」の大合唱。我慢できずトイレに向かう友人。
 
 15:20:24、遂に大合唱が終わる。18分間の大熱唱であった。その後、エジミウソンに髪を引っ張られたガンバの選手(誰だったかは不明)がハーフウェーラインで、マイク・タイソンの右ストレートをあごでもろに受けたかのように倒れ込む。エジミウソンは、昨今の日本の若者がどれだけ、デリケートかを認識すべきだった。この恐るべき悪行をしでかしたエジは当然のごとく退場、倒れた選手はあれだけの衝撃を食らいながらも何とその後、プレーを続行。スポーツマンシップの大切さをとプロフェッショナリズムへのこだわりを感じさせる素晴らしい姿勢であった。

 この時点で、浦和のシーズンは完全に終了。あとは、ファンのチャントに文字通り答えた「あれあれ?」なパフォーマンスと、お決まりのカウンターからの遠藤のゴールを待つだけとなったのだ。

 試合後は串焼き屋を目指して早々にモノレールの駅に向かったが、いつものご挨拶中に都築とエスクデロが言い争いになったと伝え聞いた。まあ、一番若い選手がスケープゴートになるのは年功序列の日本の社会では当然のことだ。No surprise there....

 このままでは、賞金が出る5位以内も怪しくなってきた。クラブとしては、選手達の新車や、キッチンの改装代に少しでも費やせるように何とか手にしたいお金だろうが、まあ、それは来年度のチケットの値上げなどでまかなえれば良いのだろう。

 さて、時節の消化試合のチケット、4,500円が定価なのだが、一体ヤフオクではいくらで売れるのだろうか、、?

posted by fareasthammer |15:00 | 浦和 | コメント(15) | トラックバック(0)
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2008年11月24日

浦和 終戦記念日

 本当につまらない言い方だが、まさに今シーズンを象徴する試合だった。ベンチに座った高給取り(全員で移籍金はいったいいくらだろう?)、どうしても決定機を決められないFW、お約束のカウンターからの失点、トゥーリオめがけての終盤のロングボール連発。正直、優勝が厳しいのは分かっていたが、「ACLの出場権だけは何とか確保」という最低限のミッションもこれで厳しくなってきた。

 個人的に、大阪戦、最終戦とチケットを持っている身としては、「もう少し最後まで希望を持たせて欲しかった」というのが本音だし、何よりもこのままでは楽しみにしていた来年の韓国、中国のチームとのアウェーゲームも実現しそうにないのがきわめて残念。

 ゲルトが完全にロッカールームを失ってしまったのはシーズン中盤から明らかだった。もともとフロント側も、フィンケと接触するなど、ゲルトが今シーズン限りで終わりという姿勢は見せていただけに、もしかしたらWest Hamが降格したシーズンにやったTrevor Brookingの期間限定暫定監督就任のような奇策(=浦和にとっては福田監督といったところか?)を打ったら今頃1位を突っ走っていたかもしれない、などと下らない考えが浮かんでくる。

 シーズン通して言えることだが、やはり、「FW補強の失敗」、「長谷部、小野の穴は梅崎、細貝には埋められなかった」という2点が大きな敗因だろう。特に長谷部はミドルから打ってくる怖さもあったし、運動量は今の浦和のMFのスタンダードからすると、並外れたものがあった。日本代表での活躍ぶりを見ていると、本当に大きなロスであったと認識せざるを得ない。

 FWは、言うまでもないが、浦和が、歴代のワシントン、エメルソンと、「とりあえずボールを渡せば勝手に決めてくる」タイプに頼りすぎてきた功罪もあるのは分かる。しかしながら、Sushi BomberならぬMadam Sushi、高原はあまりに大きな誤算であった。今期オフに、中東の石油王からのオファーを待つばかりである。

 昨日は、メインのUpperから観戦していたが、スタジアムが、ゴール裏の集団とそれ以外ですっかり二分されている感があった。相変わらず「レッズサポ」であることに酔って、試合もろくに見ていないゴール裏の一部と、もう手拍子すらもしない指定の観客。そろそろ浦和のバブルも弾ける頃が来ていることを感じさせた。ゴール裏で、90分間ずっとポゴダンスをしている連中には分からないことだろうが、、。

 と、文句をだらだら言っても始まらない。あと2試合、何とかACL出場を目指して、スタンドから選手を叱咤激励するつもりだ。こんなチーム状態でも、ヴェルディ川崎に0-6でホームで負けた時や、J2に落ちた時と比べればまだまだ天国。C'mon you Reds !!

PS, 1-0 to the Cockney Boys !!!

posted by fareasthammer |09:07 | 浦和 | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年10月05日

浦和 Game Over ?

 予想通りの敗戦。 せっかく朝から2時間サッカーで汗を流して気分良くのぞんだ試合だったのだが、あたかも無理やりC級ホラー映画を見せられたような気分である。戦術やら選手の動きやら、どこが駄目かなんてところを羅列しているほど、気力も時間もない。良かったところは、しっかり守備をして得点につなげた前半20分くらいまでのエジミウソン程度だろうか。

 ということで、違う視点で。今シーズン、大宮、千葉が、埼玉スタジアム、国立競技場でのホームゲームといった「お金儲け」に走らなかったことは個人的には大きく評価したい。Nack5、フクアリといったスタジアムで、日々、Averageもしくはそれ以下のサッカー(=現在の浦和のサッカー)を真剣に見ているシーズンチケットホルダーたちが、こうした「大一番」で、Majorityとしてスタジアムを埋めている姿が、サッカーの正しい姿だと思う。特に、今日、千葉のゴールシーンで、一斉にバックスタンドで座っているファンが一斉に立ち上がる瞬間には、ある意味すがすがしさすら感じた。

 スタジアムには行けなかったものの、雰囲気の良さは、ブラウン管を通じて伝わってきた。個人的には、名門の千葉に、一度落ちてもらうたかったのだが、ここまでのパフォーマンスを見せられるとぐうの音も出ない。

 それにしても、Alex Miller。千葉のフロントは、良い外国人監督を見つけてくる。Mission Impossibleはこれでほぼ完結だろう。

 現在、花形選手を海外から引っ張ってくるのはお金が出せないJ-Leagueでは相当困難を極めている。しかしながら、まだまだこうした監督を連れてこれる可能性は十分にあるだろう。浦和のフロントの方々は、ぜひこの現実を冷静に判断し、ゲルトの後任を考えて欲しいものだ。

 さあ、Liverpool状態となった浦和。望みを全てACLにつなぐべく、来週の試合に、全精力を注いで欲しい。名古屋、鹿島が引き分けで、完全にホープレスではないものの、このチーム状態では、二兎は追えない。何とか憎っくきManUと、わが街のチームが、世界が(多少なりとも)注目している場所で、真剣勝負をしてもらいたいのだが、、。  

posted by fareasthammer |19:18 | 浦和 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2008年09月25日

浦和 準決勝へ

 最もタイミングの良いときに、浦和は今年のベストパフォーマンスを見せたといっても良いだろう。
 ここ数試合、いまひとつトップフォームに戻らないポンテのもと、相変わらずアイデアの乏しい攻撃を繰り返してきた浦和であった。しかしながら、完全に切り崩した形での得点ではないものの(相馬の一瞬のひらめき+相手DFのミス)、まさかの2-0での完勝。Awayでの最後の1点も結果的には精神的に大きくプラスに働いたと言えよう。

 試合前には、埼玉スタジアムに続く道の柵に、「俺達は浦和だ」、「勝利の凱旋歌を夜空に響かせろ」というスローガンが、中国国旗を彷彿させる赤い旗と共に張りめぐらされていた。一瞬、金主席の誕生日集会で、マスゲームの会場へでも向かっているかの感覚に陥る。前を見ると、21 UMESAKIのレプリカシャツを着た男が、「4 TULIOにしておけば良かった」とばかりに申し訳なさそうに歩いている。ビッグゲーム直前特有のパラノイヤが襲ってくる。

 試合はというと、はなっから今シーズンなりを潜めていたゲーム序盤からの積極的な攻撃が見られる。エジミウソンが相手DFを力で振り切り、シュート。すっかり入ったと思い、70%喜んでしまう。チームはこれに屈することなく、その後も、前向きな姿勢を崩さない。逆に相手にはDFラインの裏を通されるパスで、ひやひや。極度の緊張感が続く。
 浦和の試合でこの感覚は少なくとも今シーズンは鹿島相手の試合以外では全く味わえていなかった。普段はただあくびをしながら手拍子をするだけのSC席の観客も、すっかり試合に魅了されている様が伺える。

 そして、相馬のボレー。ポンテ復活後、とても日本代表でプレーできるほどではないものの、相変わらずの右サイドとは対照的に、積極的に仕掛けようという姿勢がファンにも評価され始めた相馬。東京戦に続き、大事な場面で意外な仕事をする勝負強さがここでも発揮される。良い時間での得点だ。これで一気に浦和がドライビングシートへ。

 その後見ものだったのが、ブーイングに動揺しミスキックを繰り返す相手キーパー。以前より、J-Leagueのブーイングは、全く恐ろしさがないというのが持論だったが、この夜は少なくとも熱くなったFulhamファンのブーイング程度の迫力はあっただろう。昔の大宮サッカー場で、若かりし川口が、すっかり動揺していた姿をふと思い出す。イギリスだったら、このあとすぐに「Dodgy Keeper !」の大合唱にでも包まれるのだろうが、ここはプロサッカーの歴史がまだ15年の日本。そこはご愛嬌。

 後半に入って、修正された浦和DFライン。かなりの安定感が出る。しかしながら、相手に1点でも入れられると形勢一気に逆転という恐怖感は続く。それだけに、Tulioのゴールは、のどから手が出るほど欲しかったもの。後でリプレーで見ると、キーパーがボールをよけていたように見えたのは気のせいか、、?これで2-0。ひとまず安心ゾーン。
 
 その後、一体全体誰なのかは分からないが、相手ベンチから、オバQの衣装を着た男がタッチライン際で、大騒ぎを始めるという滑稽な場面を目撃する。にょろにょろと形容するにはあまりにも太すぎる体形だったが、チームのオーナーだろうか?「こんな無様なサッカーを見るために15人目の妻をめとるのを諦めて、チームに投資したんじゃないぞ!」とでも叫んでいたのだろうか?一向に退席処分にならないのはやはりオイルマネーの影響だろう。

 そんな茶番劇にも負けず、最後まで集中力を切らさなかったDF陣。これも坪井の完全復活によるものが大きいだろう。友人とは、もし坪井が代表復活をするのなら、Tulio/坪井のコンビの方が安定するのでは、と話していたが、そんな考えは彼の頭には浮かんでいるだろうか(すばしっこいフォワードの対応は、中澤、Tulioよりもこの男の方が数枚上手かと)?

 Next Stop、ガンバ大阪。家に帰り、ハイライトで人影まばらな万博のスタンドを見て、「こいつらには負けられない」との思いが余計に積もる、、。埼玉スタジアムの本日の入場者数、41,790人。

 全く持って爆発力のない浦和。間違いなく、リーグ、ACL、天皇杯と苦戦は続くだろう。しかし、この日のパフォーマンスは、「サッカーファン冥利に尽きる」素晴らしい出来だった。そしてまだまだ、3冠が狙える位置であることには変わりはない、などと珍しくポジティブに考えてしまうような一日であった。

posted by fareasthammer |21:11 | 浦和 | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年09月15日

浦和 v 大分 ACLの手ごたえをつかんだ浦和!

 などと腹いせにふざけたタイトルをつけてみる。1-0、1-0、1-0を連発し、George Grahamも真っ青の、Boring Boring大分相手に、ポストと運を味方につけたAsia Champion浦和が、堂々の勝ち点1を勝ち取る素晴らしい試合だった。

 唯一得点に絡める可能性を秘めたPonteは、後半早々に交代。交代の際に、「You stupid old senile bold German f*ckin' C*nt!」(ポルトガル語で読唇したものを英訳)と爆発した彼は、そのままStupid old senile bold German f*ckin' c*ntとベンチでShouting Matchに突入。

 Verdy戦の伝説のドリブルはすっかりなりを潜めてしまった永井は、Averageなプレーを繰り返し、プレーしながら、自分か分単位で幾ら儲けているのかを計算でもしているのか、時折ニタニタと笑みをこぼす高原は相変わらずSushi Bomberならぬ、Madam Sushiぶりを発揮。
 Supersize Meを実践中のBirthday Boyエジミウソンは、果たしてクウェートの地で既にマクドナルドを見つけたのだろうか?

 それにしても、今シーズンは、長年浦和のファンをやっているなかでも、やるせない気持ちになることの多いシーズンだ。Living Legend King Kazuuu!の、ゲートボールのような弾道のクロスに沈んだ昨シーズン。何としてでもと臨んだ今シーズン、フロントは大枚だけははたいたのだが、、、。

 愚痴の一つや二つ、三つ、四つはこぼしたくなる、、。

 ACLでの躍進など、とても見えない。しかし、いつも期待を裏切ってきた浦和レッズ。今回は良いほうに裏切り、アウェーでアルカイダ相手に、3-0などというサプライズをプレゼントしてくれないだろうか、などと少し期待してしまっている自分がいる。

 まあ、いずれにせよ、このままではエンゲルス監督も今シーズン限りだろう。見た後に、めまいを起こすようなひどい試合の後も、「選手は良くやった」「好ゲームだった」などと、耳を疑う発言を繰り返してきた同監督。恐らく長い日本生活で、「本音と建前」を間違って覚えてしまったのかもしれない。終身雇用が約束されているサラリーマンの世界ではそうかもしれないが、J-Leagueとは言え、プロスポーツである。

 後任と思われるあの人物は、きっと通訳を通じて、このあたりはしっかりコメントすることだろう(現に大分戦の後、辛らつなコメントを出していた)。


 さて、最後に、どんよりどよどよとした空気を振り払うようなVideo Clipを発見。日本がワールドカップにいけるかどうかは、全てこの男の肩にかかっている。02:40の、Scotland人アナウンサーの絶叫は、何度見ても微笑ましい。そして04:28のCelebrationも。

http://jp.youtube.com/watch?v=P0x5R-7uBI0&feature=related

 俊輔よ、J-Leagueなんかに帰ってくるな。だったらRangersに行って、もっとみんなの度肝を抜いてくれ!

posted by fareasthammer |15:40 | 浦和 | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年08月17日

東京 0-1 浦和 危惧すべきJリーグのアンバランス

 West Ham 2-1 Wigan、東京 0-1 浦和と、久々にパーフェクトな土曜日であった。今日は夜、Portsmouth v Chelseaの好カードも控えている。充実した週末だ。

 昨日は、飛田給まででかけていったが、とにかく久々に勝ちが見れて良かった。相変わらず動かないサッカーではあったが、東京のまずい守備と、やる気の感じられない攻撃陣にも助けられた。
 相馬の得点は、まさにMoment of brilliance。前節の阿部に続き、綺麗なゴールであった。彼もその後、気をよくしてもう少しつっかけていくかと思ったものの、守り重視ということか、引き続き慎重なプレーを見せていた。平川が、相変わらずのパフォーマンスである一方、相馬に多少の光明が見え始めたか、、?次節以降に期待。

 ロスタイム4分は、前節の痛い記憶がまだ新しかったがために、10分くらいに感じられてしまった。完全復活(?)した坪井もいる最終ラインを信頼したい気持ちもあったが、やはりあれはしばらくトラウマとして選手、ファン共に残ってしまうだろう。

 守備陣よし、守備的中盤もまあよし、ということで、期待はやはりポンテに重くのしかかる。彼のところにボールが入ると、まず相手に不用意に取られることなどあまりないため、安心して見れるし、何よりも前を向いた時に、わくわくする。コンディションも良さそうだったので、次節以降は先発と御願いしたいところ。

 唯一、昨日残念だったのが、東京側のファンの少なさ。お盆の好カードで、当日券は出るわ、浦和のファンの方が数は多いわで、昔のアウェーの良い雰囲気は完全に消滅していた。まあ、東京のファンの多くが、地方出身者でお盆で里帰り中、などという言い訳をされてしまうと元も子もないのだが。

 昔、浦和よりも遥かにファン数が多く、浦和ファンがが大きくライバル視していた、鹿島、横浜、清水、読売などでは、年々スタジアムから観客が消えている。一方、浦和だけが確実にホーム観客動員数、そしてアウェーまで行くファンの数も圧倒的に増えている。

 ビッククラブとしての一番重要な条件は、チームが強い云々よりも何よりも、「ファンの数」である。大分、仙台、札幌、新潟など、地方のチームが安定的な観客動員数を確保して、非常に嬉しい一方、東のチームは、観客動員数では、完全なビッククラブとなった浦和に手も足も出ない。先月の鹿島スタジアムですら、鹿島/浦和のファン数は50-50であった。

 浦和のバブルが弾けて、動員数が落ちることで、多少その差が縮まるのか?個人的には、上述のチームにもっと頑張って欲しいのだが。

 Scotlandですら、RangersにはCelticという強力なライバルがいる。オランダでは、Ajax、Feyenoord、PSVがいる。そして、巨人には阪神がいる。ビッククラブが浦和1チームだけでは、リーグの発展などありえない。

posted by fareasthammer |15:56 | 浦和 | コメント(20) | トラックバック(0)
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2008年07月30日

遅まきながら 鹿島v浦和 観戦記

 何故人はAwayに行くのか?その答えは、全てこの鹿島v浦和戦に象徴される。

 Awayなどというものは、そもそも一般的に勝率は極めて悪く、対外は残念な結果に終わる(先々週の大分遠征がその良い例だ)。そして金はかかる(現に今回など、終電を逃してタクシー代で余分に7,000円がふっとんだ)。そして時間はかかる(日曜の夜は帰宅したときは午前2時近かった)。何より妻帯者としては、土曜日日曜日にこそこそ出かけなければならないので、当然家内の冷たい目線も気になったりする。

 それでも、佐藤がVゴールを決めた市原臨海競技場での試合、今は無き横浜フリューゲルスとの長崎での後期開幕戦の6-0、福田が目の前で得点王を決めた等々力での川崎戦、エメが最後の最後に叩き込んだ3-2の鹿島スタジアム、そして、日曜日の鹿島戦のような試合に出会えたり出来るからこそ、更には、そのPricelessなMomentを、長年苦楽を(開幕以来の浦和ファンの場合、まだまだ「苦」に方がトータルで見ると多い)共にしてきた仲間と共有できるからこそ、また性懲りもせず、遠路をはるばると出かけていくわけだ。

 そもそも、僕の持論は、スタジアムでの90分のサッカー観戦自体、決してエンターテインメントなどではなく、むしろしんどい時や、退屈で退屈でたまらない時の方が多い、というものだ。きっと、West Hamというチームを応援していること、そして、現在の黄金時代に至るずっと前から、日本全国を浦和と共に旅をして来た経験から、染み付いてしまったものなのだろう。日本で一般的なスポーツファンという視点から見るとかなり曲がった考え方かも知れないが、少なくとも、10年以上Mid Table以下のチームを追いかけているような奇特な人たちならば、少しは分かってくれるだろう。ヨーロッパのいっぱしのサッカーファンは、少なくとも僕の話にはみな同意してくれる(当然スタジアムに行ったことがないというManchester Unitedのファンは除く)。

 しかし、日曜日の試合は、見事に例外であり、予想外の展開に満ちた一日だった。連日の猛暑が嘘のような涼しい気候、そして、北朝鮮から指導者を招いたのか、そこそこ綺麗に決まった鹿島ゴール裏のデコレーション。試合が始まってからは前線から鬼のようにプレスをかけるFW、MF陣(無論、一番気迫を感じたのは達也であった)。10点満点中9.5をあげたくなる坪井の気迫溢れる完璧なディフェンス。クロスの質は相変わらずながらも積極的に攻撃する相馬。久々にピッチから目が離せない状態に陥る。
 バックスタンドでは、力なく手拍子だけして、試合もろくすっぽ観ていないようないつもの輩どもは少数派で、浦和がチャンスの時に大声で声援を上げ、良いプレーにはしっかり拍手をする僕好みのファンたちが大勢を占めており、きわめて心地よい環境の中で試合を堪能できた。

 やがていきなりの大雨と雷。大雨の中、散々のアナウンスを無視してゴール裏に居残る浦和のファンと、浦和のファンの挑発に乗って仕方なく残る鹿島のファン。この幼稚さと下らなさが、僕はサッカーの醍醐味でもあると思う。裸になって、土砂降りの雨の中、やけになって大騒ぎをする何百人もの浦和ファンを見て、2月の極寒の水曜夜の試合で、上半身裸で挑発しあうLeedsファンとNewcastleのファンを思い出し、思わず笑みがこぼれてしまった。

 そして唯一予想通りだった再開直後の満男の一発。敵ながら素晴らしいシュートである。同時に、何故岡ちゃんはこやつを選ばないのだろうか、という疑念がわく。
 後半も諦めずにエンターテイメントなサッカーを展開する浦和イレブン。まさに、英語で言うところの、End to Endな試合であった。そして、終電を恐らく逃したという事実に気づき始め、いつも通り大きな後悔の念にかられはじめた後半37分。エジミウソンの完璧なクロスに飛び込んだ達也に当たってころころと鹿島ゴールに吸い込まれていくボール。大爆発するスタンド、、。

 試合後には、鹿島神宮で電車を降りたところ、勝手に「あるだろう」と信じていた東京行き高速バスの終バスが、既に終わっているというおまけまでついた。が、電車を6本乗り継いで、何とか都内までは辿り着けた、、。

 こんなエキサイティングな試合、次にいつお目にかかれるだろうか?

 そして、僕はこんな経験を追い求めて、またのこのことAwayへ出かけていく。

posted by fareasthammer |23:27 | 浦和 | コメント(3) | トラックバック(0)
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