2008年04月27日
日本サッカーにおけるRivalry?
ちょうどこのBlogを出張帰りでトランジットに寄ったシカゴの空港で書き終えた。仕事柄世界中を飛び回ることが多いのだが、サッカー好きかつ、アメリカのスポーツに一切興味のない自分にとって、アメリカ出張は結構厳しい。新聞を読んでもサッカーの記事は皆無、ホテルのケーブルでもサッカーは殆ど取り扱っていない。そしてもっと困るのが始めて会うアメリカ人お客さんとのIce Breakの話題である。せいぜい、映画、いくつかのテレビ番組程度しかアメリカ文化と触れる機会のない僕にとって、こちらの人と仕事以外で仲良くなるのは正直至難の業である。今回も、1週間で多くの人に会ってきたが、特に誰とも打ち解けることなく、しかも南部の英語のシャワーにあびて現在ほぼ脳死状態だ。 東南アジアと欧州出張はその点僕にとってはやりやすい。特に欧州となると、どの国に行ってもほぼサッカーの話が通じる。一緒に仕事をしている人たちの中には、マドリッド在住かつReal Madridのシーズンチケットホルダー、30年来のLiverpoolファンだというノルウェー人、ManUファンの南アフリカ人とハンガリー人などなど多種多様だ。イギリスとなるともっと話はわかりやすい。僕の働いている会社のロンドン事務所には、Portsmouth、Liverpool、QPR、Arsenal、Ipswichといったチームのファンがごろごろいて、たいがい月曜日の電話は、サッカーの話題で始まったりする。 東南アジアも、サッカーが町中に溢れている。タイに行けば市場でお決まりのChelsea、ManUやらの偽物のシャツが売られているし、シンガポールなど土曜の夜の繁華街を歩くと、ありとあらゆるBarでプレミアリーグの生放送をしている。去年休暇で行ったモルジブでは、ホテルの土産屋のおじさんがArsenal v ChelseaのCarling Cupの決勝を画面に食い入るように見ていた。(ちなみにアジアで人気なのはやはりLiverpoolとManUである。当然「Chelseaのファンだ」などという不遇の輩とも遭遇するが、得てして昔のChelseaのことや、そもそもサッカーのこと事態何も知らなかったりするので、こういうものはカウントしない、、。) 欧州の人にとっても東南アジアの人にとっても、「筋金入りWest Hamファンの日本人」となるとそれなりにインパクトがあるらしく、殆どの人が一回会っただけで僕のことを覚えてくれているという大きな仕事上の利点もあったりする。 おかげさまで、West Hamがそれぞれのチームと試合をして負けたときなど、翌日になると必ず「ざまあみやがれ」メールが飛んでくる。Liverpoolに0-4で負けたときなど、かなり長文のメールがうちのロンドン事務所のLiverpoolファンの若造から届いた。 当然こちらも応戦はする。昨年の12月28日には現地でWest Hamがお得意様ManUを2-1でいつも通りに叩き潰した試合を本拠地Upton ParkのEast Stand Upperから目撃したのだが、新年の仕事始めでで最初に打ったメールが、ManUファンの皆さんへの ’Happy New Year’メールだった。 言うまでもなく、このやり取りは、友人レベルになるともっと過熱してくる。毎回TottenhamやらChelseaと当たるとき、必ずそのチームを応援している友人の顔が思い浮かぶ。残念ながらこの2チームとは最近相性がさっぱりなので、彼らのニタニタした表情しか浮かんでこないのだが、、。 日本でもこうなってくれれば良いなといつも思っている。しかしながら、そもそも会社だろうとプライベートだろうと、日本人で浦和以外のJ-Leagueのチームを熱狂的に(かつ長期間に)応援している人と殆どあったことがない。かつて、会社の同僚で自称‘鹿島アントラーズのファン’(川崎在住で鹿島スタジアムには一度も行ったことがない)がいた。雨の埼玉スタジアムでロスタイムにエメルソンのダイビングへダーで浦和が2-2に追いつき、鹿島の優勝を拒むという、思い出すだけでも今でも恍惚の表情を浮かべてしまう出来事があったことも浦和のファンには記憶に新しいところだと思う。 この試合の翌週に彼に会ったときにオブラートに包んで「ざまあみやがれ」攻撃をした。これが大失敗に終わった。日本的感覚ではきっと「浦和にとってはタイトルとは何も関係ない試合だったのに、悪いことをして申し訳ない」と謝りを入れるべきだったのだろう。今では彼とは会社であっても挨拶すらしない関係になってしまった。 きっとプロ野球だったら、欧州的なライバル関係が存在するのだろうと思う。僕はよくは知らないが、きっと阪神ファンは、阪神が自分達の故郷を代表するチームだから誇りをもっていて、東京と、東京を代表するチームである巨人と、巨人のファン達が大嫌いで、巨人に勝ったときは同じく関西弁をしゃべる友達と、酒を飲みながら大いに巨人の悪口を言って盛り上がるのではないかと思う(これがまさに欧州のサッカーファン的な感覚であるが)。 昔、今はなき近鉄バッファローズの超がつく熱狂的なファンが会社にいた。どうしようもなく僕とはあわない人で、仕事中何回も衝突をしたのだが、不思議とこの人はプロ野球に関しては僕と同じ感覚を持っていて、この話だけは盛り上がれた。彼は逆に、阪神タイガースと阪神タイガースのファンが大嫌いで、常に「阪神は本当の大阪のチームじゃない」と言い張っていた。本当だかどうだか知らないが、彼曰く、彼の周りのバッファローズファンはみんな同じ感覚だという。 日本サッカーにもそんな日が来るのだろうか?20年後にはプロ野球と同じようなライバル関係が生まれるのだろうか? 前回と同じ結びになってしまうが、可能性があるのなら、やはり浦和v 鹿島であろうと思うのだが。
posted by fareasthammer |14:39 |
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日本サッカーにおけるRivalry?
同僚の方に限らず、正確に言えば、阪神は兵庫のチームで、バファローズ(近鉄、オリックス)が大阪のチームです。
サッカーのダービーで言えば、静岡ダービーは可能性あると思います。鹿島浦和は地理性から言ってないかと。
浦和としてはやっぱり大宮に頑張ってもらうしかないんじゃないですか。
posted by zamalek | 2008-04-27 16:09
日本サッカーにおけるRivalry?
そうですね、確かにそういう楽しみ方(サッカー文化)に関しては、まだまだだと思います。
レッズと鹿島もどうでしょうか…ね。
サポーターのレベル的には同じ臭いを感じますが(あくまで感覚ですが)
レッズとなら、やっぱり新潟ではないかと。
清水やジュビロを擁す静岡は
仕事で行っても、サッカーの浸透具合が
欧州に似てる気がしますね。
例えばそこらへんにいる20前後の女の子に
話題を振っても、即レス返ってきますしね。
と言うより、サッカーが解らんと仕事にならない点が、似てる気がします。
結局初頭レベルでのサッカーの文化の成熟を
ノンビリ待つしかないのではないかと。
ただ、サポの一体感のある応援も好きなんですが、
日本の野球観戦から来る、独特な観戦
(家族で弁当広げながら見るとか…)
をもっと増やせても良いんではないかと思うんですよ。
なんか、サポの方には怒られそうですがね。
posted by たつま | 2008-04-28 07:59
日本サッカーにおけるRivalry?
なるほど、静岡は一味違いますか。ただ観客動員数が減ってきているのが気がかりなのですが(昔清水なんていつも満員でしたからね、、、)。
ちなみに浦和 v 鹿島は、ダービーというよりもLiverpool
v ManU、Barcelona v Real Madridのような国中が注目する戦いになって欲しいというのが僕の願いだったりします(無理だろうけど)。
あと、阪神の件、ご指摘ありがとうございます。ちなみにその近鉄ファンは、「大阪の人が阪神を我が町のチーム」扱いするのが、気に食わんと言っていました。
posted by Far East Hammer | 2008-04-30 23:17


