2008年07月14日

Jリーグでのブーイング

 大分 v 浦和の試合で、一点非常に不愉快に思った点をふと思い出した。試合前の大分の選手紹介での鈴木慎吾と小林への浦和ファンからのブーイングである。
 ご存知のとおり、Jリーグのファンのほとんどは、「元」自チームの選手へは無差別にブーイングする傾向にある。これはには昔から辟易していたが、今回、鈴木という、浦和ユース出身かつ、埼玉の吹上出身の選手に対しての(いつも通りの)ブーイングには、改めて頭を抱えたくなった。
 確かに、移籍後は古巣相手によくゴールを決める選手である。しかしながら、本人は埼玉出身かつ、山瀬のように、フロントの制止を押し切って、自分の意思で出て行った訳ではなく、無念ながらも戦力外通告を受け、浦和を去っていったのだ。

 ちなみに、イギリスでは、元自チームの選手が古巣のスタジアムに戻ってきた時にブーイングを受けるかどうかは、基本的には「出方」、「出た後のコメント」、「その選手の出身地」といった要素が関ってくる。
 例えば、不本意ながらWest Hamを去って、Leicesterに渡ったTony Cottee(その後West Hamには戻ってきたが)が、Leicesterの一員として、Upton Parkに戻ってきた際には、場内は割れんばかりの拍手に包まれ、彼がゴールをした時には、同じくらいの拍手がWest Hamファンから起こった。
 また、Rio Ferdinandなどは、West HamからLeedsに移籍が決まり、最後の練習を終えた際に、泣きながらグランドを後にしたという逸話から、今でもWest Hamファンからは拍手を受けている。
 もっと最近の話では、Carlos Tevezなどは、West Hamに戻ってきた最初の試合では、試合前の選手紹介のアナウンスのあと、1分間のStanding Ovationと「There's only one Carlos Tevez !」の大合唱がWest Hamの本拠地Upton Parkを包んだ。ちなみに僕はその試合を観にいっていたのだが、お蔭様でTevezはすっかり闘争心を失ってしまい、54分でベンチに下げられる姿を目の当たりにした。

 一方で、Paul Ince、Dofoe、Lampardなどは、出方(InceとDefoe)と出た後のコメント(Lampard)のせいで、ありとあらゆる罵声を浴びせられている。これに関しては、当然の仕打ちだと思わざるを得ない。

 よって、僕は山瀬に対しては、喜んで罵声を浴びせるわけだが、それ以外の、泣く泣く浦和を去っていった選手たち、特に同郷の埼玉出身の選手には、必ず暖かい拍手を送るように心がけている(スタジアムでこれをしているのは、僕と僕の友人だけのような気がしてならないが、、)。

 そして、単に相手が後ろでまわしている時の不必要なブーイング、そして、そのブーイングも自然発生ではなく、太鼓の合図と共に始まったりする。

 どこのリーグから学んだことなのかは知らないが、目の当たりにするとどれもこれも極めて気分が悪くなる。何とかならないだろうか?

posted by fareasthammer |23:14 | ファンカルチャー | コメント(13) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Jリーグでのブーイング

お邪魔します。
物凄く同感です。
当方マリノスファンですが、奥が横浜FCに移って同様の仕打ちをされるのを非常に歯がゆく思いました。
おそらく、そういう人たちは何も考えずに行動しているのでしょうね。条件反射みたいなものでしょうか。
少しでも自分の良心に従って行動すれば、ブーイングにはならないと思うんですけどね。

posted by vincenzo | 2008-07-15 00:41

Jリーグでのブーイング

同じくスポナビでブログをやってる者です。
今回のご意見、私も全くの同感ですね。

>元自チームの選手が古巣のスタジアムに戻ってきた時にブーイングを受けるかどうかは、基本的には「出方」、「出た後のコメント」、「その選手の出身地」といった要素が関ってくる。

こういう事を気にしない人達がいるっていうこと自体が信じられないくらいですが、確かにそういう人達は多いですよね。

ちなみに私は名古屋サポなのですが、柏に移籍した古賀に対しては容赦なくブーイングします。
名古屋で何かを成し遂げてやろうという気持ちが全く感じられない移籍でしたから。

>単に相手が後ろでまわしている時の不必要なブーイング

特に気になる状況でいえば、自チームがリードしていて残り時間ももう少ないという状況で相手が自陣でボールを回している時のブーイング。
私なんかむしろ拍手するんですけどね。

posted by ash | 2008-07-15 01:11

Jリーグでのブーイング

皆さんの意見に激しく同意です。

要はカタチだけのサルまねなんですよ。
文化がサル・レベルなんですよ(お猿さんゴメンなさい)。

本来、よくやってる、頑張ってるな。と、エールを送るべきなのでは(すまんな、ゴメンよ、は行き過ぎ)。
これは都合の良いところだけ切り取って利用するメディアにも責任があると考えます。
また、それを鵜呑みにしてしまうリテラシーの無い幼稚さにあるのだと思います。
メディアや権力を持つ側は民衆が賢くなるのを望んでいないのです。それがスポーツの発展にも影響してしまっている悪い例だと感じます。

posted by ボノ・ゲルドフ | 2008-07-15 01:45

Jリーグでのブーイング

この意見には同感です。

ですが、私の知ってる限り珍しい例ですがコンサドーレはすこし違いますよ。

私は北海道在住なので知っていますが、マリノスの山瀬選手やアテネ五輪のときの壮行試合で来たFC東京の今野選手などは、札幌ドームで試合をするとき元コンサドーレということで歓声を受けています。
これはサポーターとしてすこし誇らしいと考えています

ちなみに、この2人の出方(移籍)に関してはチームの降格などが絡み、本人のレベルアップのためだったのでしょうがないというのがサポーターの意見だったと思います。

ほかのクラブはわかりませんが、日本でももっとこのようなことがあればいいなと思いました。

posted by なお | 2008-07-15 03:04

Jリーグでのブーイング

みなさんがこぞって同意されているようにおっしゃっているのはまったく正論だと思います。

しかし、正直にいうと、そんなきれいごとにこだわっても、という気がします。

サポーターにとって相手チームは敵視の対象であり、自分のチームから(理由はどうであれ)移籍した選手がスケープゴートにされるのはしかたないことです。

相手への最低限のリスペクトさえできない観客はくずだと一方的に批判するのは、自分たちが彼らより上等な人間だとアピールするためのように思えて、ちょっとばかり痛いです。

posted by イタイイタイ病 | 2008-07-15 05:16

Jリーグでのブーイング

「お前をここまで大きくさせることが出来なかった。悔しいぞ。でも嬉しいぞ!」

「ようやくその素質が少しでも開花したか。回り道だったけどようやく上に戻ってきたな!」


元年から浦和を応援する者なら、この2人への思いは分かると思ったのですが。

残念です。

他からの方のようにすぐ山瀬だ、土屋だと持ち出すそれとは全く異質です。


それとも・・・

「あっ、昔ウチにいたっけ・・・?」

としれっーとしてろとでも。



私はそんなイタイ「上品な」応援は出来ませんので。。。

posted by 上品なブログ主さまへ。 | 2008-07-15 08:21

Jリーグでのブーイング

はじめまして
>ブーイングも自然発生ではなく、太鼓の合図と共に始まったりする

非常に同感です。私もアップトン・パークに行きましたが
ブーイングやチャントはいつも、自然発生ですよね。
というより、シチュエーション毎にファン全体がどうするのか共通認識がある。
ランパードはトラップミスしただけで拍手!とか、
テベスはミドルを決められても拍手・・・とか。

Jのサポにもこんな時代が来るには、歴史が必要なんですかね。
話が逸れてすみません

posted by マイナー | 2008-07-15 08:37

Jリーグでのブーイング

私は、ブーイングには、罵倒だけでなく、激励も含まれると思っています。

柏は、基本的にALLブーイングなのですが、「出方」によって音質がまるで違います。
クラブを出て行くについて納得いく事情があった場合(フロントや監督に原因があると考えられる、等)は「元気でやれよー、でも柏とやる時は手抜いてね」程度のニュアンスが含まれ、ブーイングの雰囲気が軽くなります。選手が、自身を高める為、出場機会を得る為に出ていった場合も同様です。谷澤に関しては、みんな笑いながらブーイングでしたし。まぁ、本気ブーイングするサポもたくさんいますけど。
降格時に即出て行った選手たちには、重い罵倒ブーイングです。それでも、在籍当時のプレー次第では、敵視ではないブーイングが幾分か含まれるように感じます。降格直前の時期、「あ、コイツこの試合投げやがった」というのが見ていて分かりましたので、そういった類の選手には完全敵視ブーイングです。

加藤望の時はさすがに拍手でした。在籍当時の横断幕も出ていた覚えがあります。


誰が言ったかは忘れてしまったのですが、ブーイングを受けた事について「ブーイングされないのも、自分が必要ない選手だったみたいに感じてしまうから、それだったら、あった方がいい(という意味合いのコメント)」と語っていた選手がいました。
完全無視されるのが、一番キツイらしいですよ。

posted by 柏人 | 2008-07-15 12:16

Jリーグでのブーイング

全面的に同意です。

川崎は,過去に所属していた選手に対しては,基本拍手で迎えますよ。
最近では磐田の河村,名古屋のマギヌンには大拍手です。(AWAYですが)

一部の例外(師匠)を除いては....
恐らくフッキはBooの方になると思います。

posted by 川崎ふろん太 | 2008-07-15 12:49

Jリーグでのブーイング

基本的に管理人さんと同意見ですが、この二人には
ブーイングしても良いのではないでしょうか?

上にも書いてある通り、選手にとっては無反応が一番辛いのではないでしょうか?
この二人の選手を追っていたわけではないので分からないですが、拍手するほど浦和に貢献していたわけではないと思うのですが?
それに、浦和に愛情が有る様なコメントも聞いたことが無いですし。
ただ、単に私が知らないだけかも知れませんが。

posted by 通りすがり | 2008-07-15 18:15

Jリーグでのブーイング

なるほど色んな考え方があるわけですね<ブーイング。激励の意味でやっているということであれば、まだ話は分からないこともないのですが、少なくとも事情をよく分かっていないファンが無条件にやっている場合(浦和の場合はこれが非常に多い)は相当たちが悪いと思いますし、そうは言いつつも外から事情を知らない人が見るには極めて醜いと個人的には思ってます。

もともと、自分はイギリスのサッカーにもどっぷりつかっているが故、「昔自分のチームで一生懸命やっていた選手はファミリーの一員」という考え方が染み付いているので、あのブーイングはどうしても生理的には受け付けません。同じように拒否反応を示している人たちが結構いたこと、札幌、柏、川崎などで、例外があるというのを聞いて、ほっとしました。

イギリスのファンカルチャーには、まずはPassionがあって、かつ絶えず人を笑わせようとするユーモアのセンス、そして最後に昔ほんの少しでも思い出を共有した元自チームの選手が戻ってきたときに、観衆が笑顔で拍手を贈る暖かさがあります。

あの太鼓の合図で一斉に始まる機械的なブーイングと、特に埼玉出身かつ浦和に過去在籍したような選手へのブーイングだけは、無条件に我慢ならんというわけです。

posted by Far East Hammer | 2008-07-15 22:00

Jリーグでのブーイング

わたくしも、昨シーズンのアプトン・パークでの
テベスへの拍手にはカンドウしました。
ですが、浦和サポに同様のことは無理でしょう。
相手がボールを持ってるだけでブーイング
するんですから。
ただ声をだすだけじゃなく、いいプレーには拍手し、
味方であろうと怠慢プレーには叱咤するようになってほしいです。

まあ、土屋サンは仕方がないですね・・・

posted by 揉むら監督 | 2008-09-07 12:40

Jリーグでのブーイング

遅れてのコメントになりますが、
エントリに全くもって同感です。
不必要なブーイングについて理由を述べている方々と、
それを「きれいごと」といって方付けられている方々の
言葉を比べてみるとリテラシーの差を感じられずにはおれません。
選手や監督を1人の人間として尊重するならば、
とうてい慣例化したブーングなどできないと思うのですが。
個人的に残念だと思ってます。

posted by take | 2008-09-17 14:22

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