すべてはファジのため

【ごまかしのきかない戦い】ファジアーノ岡山-大分トリニータ(J2第35節 2017/10/1@Cスタ)

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【すべてにおいて上回られ完敗】

讃岐とのダービーに敗れ、本当に一つ一つしっかりと戦っていくしかないという状況に追い込まれた岡山、前節終了後、もう一度しっかりと意地を見せると誓ってくれた選手たちでしたが、残念ながら、これまでのリーグ戦で騙し騙しやってきた弱点を大分に見事につかれ、完敗を喫するという形になってしまいました。

この日は大学生無料招待ということで、おそらく普段Cスタに足を運ぶことの無い、あるいは、はじめてのサッカー観戦という人も多かったのではないかと察します。そういった人たちに、最後まで勝負がわからないような、結果は別としても、サッカーそのもののスリリングさや拮抗した戦いを楽しんでもらえるようなゲームができなかったのは本当に悔しいですし、こんなことを自分が言うような話でもないかもしれませんが、そういった新しい観客を、普段Cスタでやっている人間として、素晴らしい雰囲気で迎え、帰ってもらうことができなかった点に、非常に申し訳なさを感じます。

試合としては、とにかく出足が速く、球際もあと一歩が出ていて、よく足が動いていた大分に対し、岡山は足が止まっていたように思いました。例えばボールを受けるにしても、大分の選手はしっかりとオープンスペースを活かすというビジョンが明確でしたし、出して動く、あるいは、受けるために動く、そういった点での活動量が多かったように思います。また、カウンターで、後方から選手が「湧き出して」くるような場面もたくさんあって本当に脅威でした。

一方の岡山はというと、全体的に身体が重いように見えました。パスワークでもステーションパス、近くの止まっている選手への足元へのパスが多くて何度も大分のプレスの餌食になっていましたし、ボールを引き出したり、あるいは、選手間でポジションを入れ替えながら相手のギャップをつくるような細かな動きにも乏しかったような気がします。また、相手ボールに対するプレッシャーについても、前線のプレスにうしろが連動できず、結果相手にいなされてしまうシーンが多くありました。

終盤戦というのは、ディテールが勝負を分けるという側面もありますし、また、ここまでのシーズンをどう過ごしてきたかが出るということも言えると思います。言い訳をするならば、去年プレーオフ決勝までいき、次のシーズンに向けた休養と準備が足りず、そのつけが最近の低調な試合内容につながっているのかもしれません。最近の試合で各選手の身体が重く見えるのは、そのあたりの影響もあるのかもしれません。

また、勝敗に関わらず、自分たちの課題をしっかりと整理した上で向き合い、それを解決してきたチームと、やりきれなかったチームの違い、これが、この試合のスコアとして表れたという見方もできるかもしれません。攻撃面では、ビルドアップの工夫や、ボールを奪ってからのプレー精度、守備面では、相手に幅を使われた際の対応や、最終ラインと中盤の距離感など、今季なかなかうまくいっていない部分の脆さが、この試合ではすべて出てしまったような気がします。幸か不幸か、中盤に負けなしでチームとして勢いを取り戻したかにも見えましたが、そのことが結果としてチームとしての課題を曖昧にしてしまったのであれば、皮肉な結果であると思います。

いずれにせよ、終盤戦というのは、ごまかしのきかない戦いです。2まわり目になって相手のスカウティングもより緻密になってきますし、組織として一歩一歩レベルアップしてきたチームは、何も言わずとも機能していくものです。この試合を見ていて、11人が一つになっていた大分、11人が1人1人の域を脱していなかった岡山、そんな印象を持ちました。

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ファジアーノマッチレポート
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次期監督について

丁寧な返答、ありがとうございます。フロントが良い監督を見つけてくれるといいですね。

>次期監督について

>carp-hooliganさま

お世話になっております。

元々岡山というクラブは、下から上がってきたクラブですので、
技術的に足りない部分を体力的な面でカバーしてきた経過があるように思います。
実際2014年まで指揮を執った影山監督は、運動量を重視していました。

ところが、2015年に長澤体制になってからは、技術や経験の豊かな選手が増えたこともあってか、
運動量に頼らないスタイルになったと思います。
去年は技術と連携が良かったので上位にいけましたが、今年は技術的にも体力的にも不足しており、
成績が伴わない部分があるように思います。

あくまで感覚的な部分ですが、そういった昔の「下手だけど一生懸命走る」ファジアーノの
印象が強いサポーターの多くは、ひたむきに走り回るサッカーへの回帰を望んでいるような気がします。

また、長澤監督はコンセプトが見えづらいというか、コメントなんかでも抽象的な表現が多いので、
大木監督や風間監督まではいかなくても、もう少し分かりやすいコンセプトを持った監督の方が
適しているような気もします。

前置きが長くなりましたが、それらの点を考慮すると、例えば湘南の曺貴裁監督に代表されるような、
フィジカル・運動量・献身性といった点を重視する監督が良いのではという気がします。
個人的な希望を言えば、何人か監督をやってほしいと思う人はいるのですが、
思いつく人は皆どこかのクラブで何らかの仕事をしている人たちばかりで・・・

お答えになっていなくてすみません。

次期監督について

こんにちは
仮に来季長澤監督から別の監督に交代するとして、誰がいいと思いますか?岡山のクラブとして目指すサッカーがあって、それに適合する監督が良いと思いますが、岡山のサッカーってどんな物なんでしょうか?岡山に詳しくないんで教えてください。

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