2008年06月28日
EURO2008決勝はドイツ対スペインに決まりました。グループリーグでつまずきながら、その後徐々に調子を上げてきた優勝候補と言われていたドイツ。どうせいつものように期待を裏切るだろうと言われながら、大会を通して良いサッカーを展開してきたスペイン。どのような試合になるか、興味は尽きません。
ところでサッカーの本質からは少し外れますが、1つ楽しみにしていることがあります。それはユニフォームです(以降便宜上全体をさす場合はユニフォーム、上着のみをさす場合はジャージとします)。両国のユニフォームと言えば、ドイツは上から(以下同じ)白・黒・白、スペインは赤・紺・紺です。規則の甘いJリーグならそのままで決勝を戦うことになるでしょうが、FIAFAやUEFA主催の大会では、同色は勿論のこと近似色もパンツですら着用は認めていません。ジャージやストッキングは問題なさそうですが、パンツは黒と紺。雨の多いウイーンでの試合で同系色の着用は認められない可能性が大です。となるとどちらかがパンツのみまたはユニフォーム全体をサブにする可能性があります。実はスペインはユニフォームの組み合わせについてはフレクシブルで(と思います)、かつてイングランドとの試合では赤・白・紺(青)、今年のフランスとのフレンドリーマッチでは黄・白・白、他にALL白やALL青なども見たことがあります。それに対して(西)ドイツは、たとえば相手と色が被るような場合、サブのユニフォーム(赤・白・赤やかつての緑・白・緑)になることが多く、パンツの色だけを変えてALL白とするようなケースは自分が知る限り、74年自国でのワールドカップの準決勝ポーランド戦だけです(勿論生で見たのではなくDVDでちらっと見ただけです)。
もしこの決勝でスペインにユニフォーム選択の優先権があったら、24年振りの決勝で44年振りの優勝を目指す試合では、ファーストチョイスのユニフォームを着たいでしょう。そうなるとドイツが相手と被らないようにする義務が生じるうえサブが赤なので、ついにALL白のドイツが見られるのでは、と密かに期待しているのです。
ただ不安要素があります。このようなトーナメントの場合でも、実はどちらかのチームがホーム扱いになる事が事前に決まっていることがあります。この大会ではどうなっているか知りませんが、良くマッチナンバーの若い方から勝ち上がってきたチームがホームチーム扱いになる事があります。準決勝のロシア対スペイン戦でロシアがメインの赤でスペインがサブの黄だったのはそのためだった可能性もあります。だとするとドイツがホーム扱いとなり、ユニフォームの選択権もドイツに行ってしまうのでしょうか…?あるいは決勝戦だからと両チームを公平に扱い、両者ともサブ(ドイツ=赤・赤or白・赤、スペイン=黄・紺・紺)なんてことも…!ちなみに今現在、EURO2008の公式ホームページに決勝戦のユニフォームの記載はありません。果たして決勝ではどのユニフォームで入場してくるのでしょうか…?
ほとんどの方にしてみればどうでもよいようなくだらない話でしょうが、試合は勿論、ちょっと脱線してこんなことも楽しみに決勝戦を見たいと考えている人間もいるのだ、と笑ってください。ところで他にも誰か同じようなことを考えている方はいませんか…?
posted by erito23 |11:11 |
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2008年06月22日
大会が始まってから一躍優勝候補のNo.1と言われていたオランダが敗れました。グループリーグ初戦のイタリア戦後、オランダは最後までこの勢いを保てるのか?と疑問を呈していましたが、結果的にはその通りになりました。ちなみにここまでの準々決勝3試合ともグループリーグ1位のチームがグループリーグ2位のチームに敗れる結果となっています。果たして偶然なのでしょうか?
良く見てみると敗れ去った3チーム、勝った3チームとも共通事項があります。まず負けた3チームですが、グループリーグで2連勝し早々とベスト8進出を決めました。そして消化試合となったグループリーグ最終戦をそれぞれメンバーを落として戦い、ポルトガル敗れたもののクロアチとオランダはそれでも高いモチベーションを保ち勝利して準々決勝を迎えました。それに対し準決勝進出を決めた3チームは、それぞれ1敗を喫し最終戦にグループリーグ2位をかけて戦い勝利し、決勝トーナメント初戦に望みました。
大方の予想では、グループリーグを順調に勝ち上がり最終戦で主力を休ませ控えメンバーに試合経験をつませるとともに調子を見極めることも出来た、グループリーグ首位チームが有利と言われていましたが、結果的にはハードなスケジュールながらもグループリーグ最終戦の勢いを保ったまま戦ったグループリーグ2位のチームが勝ち上がる結果となりました。
上記でオランダについて最後まで持つのかと書きましたが、EUROのようなレベルが高く実力差が拮抗している大会では、例え6試合でも勢いを保つことは不可能であり、消化試合がマイナスに働いてしまったことが分かります。フェリペもポルトガルのエンジンがかかるのが遅かったといっています。逆にグループリーグ初戦・2戦目で敗れグループリーグ敗退の危機に落ちたとしても、最終戦を良い形で終わらせることが、その後のトーナメントでの戦い方に良い影響を与えていることが分かります。つまりグループリーグ第3戦をどのようなモチベーションで戦ったかが(グループリーグ首位チームの結果や内容がどうであれ負けても良い試合だったのは間違いありません)、首位チームと2位チームとの勢いを逆転させてしまったのではないでしょうか?これが全ての大会の全てのチームに起こり得るとは限りませんが、今大会はそのような傾向がここまで顕著に現れてたのでした。
準々決勝は残り1試合ですが、スペインとイタリアもグループリーグの結果だけを見ると、ここまでの3試合と同じ傾向にあります。スペインは今度こそとの気持ちで来ているし他の準々決勝の結果を知って気を引き締めてくるでしょうし、イタリアはフランスの不甲斐無さに助けられただけの様な気がするのでこの試合は逆になるような気がしますが、果たしてどのような結果になるでしょうか?
posted by erito23 |09:53 |
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2008年06月20日
自分の中での優勝候補ポルトガルが敗れてしまいました。若手の有望株でEUROで活躍し今夏の移籍市場での価値を上げるのではと思われていた2人のうちジョアン・モウチーニョはレギュラーとして活躍しましたが、そのジョアン・モウチーニョとスポルティングでのチームメートでマンUやミランへ移籍かとも言われているヴェローゾはわずかな出場(通算71分)にとどまりアピールとは行かなかったようです。もう1ヶ国若手に期待をしていたフランスもグループリーグ最下位であっさりと姿を消してしまいました。ベンゼマ、ナスリがどんな活躍をするのかと期待をしていたのですが、ベンゼマは初戦では外しまくり第2戦ではメンバー落ち。再度出場した第3戦は特に10人になってから俺がやってやるという気持ちが出てきて片鱗を見せ始めただけに、グループリーグでの敗戦が残念です。ナスリはイタリア戦に出てきたと思ったら1人少なくなったあおりで代えられてしまいましたが、これが現時点での代表における立場を表しているのでしょうか(通算32分)…?両国ともユーロ後監督と共に数人のベテランが去っていくでしょうが、これら有望な若手がどのように成長していくか楽しみです。
ところでグループリーグのフランスを初めて見たときに違和感を感じました。戦術等の話ではありません(これは他の方がたくさん書いているので…)。ユニフォームの話です。フランスと言えばトリコロール。上から青・白・赤が定番だったのですが、このユーロでは3戦とも上から青・青・青でプレーしていました。FIFAやUEFAの主催する大会ではJリーグやアジアとは違い、ユニフォーム・パンツ・ストッキングは対戦相手と完全に違うことを求めています。恐らくフランスは3試合とも青のパンツをはくことを求められ上下青ならストッキングも青が良いと判断したのでしょう(勝手な推測です)。でも私個人的には06ワールドカップ等でも時々見られた青・青・赤の組み合わせがフランスぽくって好きでした。ちなみにEURO2008のホームページ(http://en.euro2008.uefa.com/)を見ると各国のメインとサブのユニフォームの組み合わせが乗っています。フランスはメインが青・白・赤、サブが赤・白・青となっています。以前のフランスならサブは白・青・白で、これなら私の希望通り青・青・赤になったのでしょうが、青いストッキングが用意されていたが為にALL青の組み合わせになったんだなと理解できます。
ちなみにオランダのオレンジ・白・水色はちゃんとメインの組み合わせで登録されていますし、なぜ水色なのかはサブの組み合わせを見ると(好き嫌いは別として)理解できます。もう一つ個人的にはポルトガルはALL濃い目の赤よりも国旗に倣ってワンポイント緑を入れて欲しかったと思っていたら、登録上では上から赤・赤・緑となっていました。本当は以前のように赤・緑・赤の組み合わせが好きなのですが、未だにEURO2004の決勝で敗れたトラウマを引きずっているのでしょうか…!結局緑が入った組み合わせを見れなかったのが残念です。
posted by erito23 |08:46 |
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2008年06月11日
多くの方のアクセス、またコメントありがとうございました。
どうやら現地でもパヌッチがインプレーとみなされてオフサイドにならなかった事の是非が論議されているみたいですね。ちょっと自信が無かったので書かなかったのですが、私個人的にはナイスジャッジだったと思っていました。ただしオフサイドにされたとしてもオランダは納得していたとも思います(試合後にやはりパヌッチの事が取り上げられたでしょうが)。恐らく主審と副審がゴールの後に近寄って確認をしてからゴールのジェスチャーでもしていればもう少し分かりやすかったのでしょうが、本文にも書いたようにワイヤレスで連絡を取り合っているようなので、2人の間で確認をしていたとしても回りからは分からないのが残念でした(不意にわいた疑問-ワイヤレスはマッチコミッサリーやVTRで直前のプレーをすぐに確認できる立場の人につながったりしてるんですかね…?)。
ところでなぜこの件をブログで話題にしたかというと、地上波で放送していたTBSではパヌッチの事が一声も語られず、「シュートが早すぎて副審が分からなかった」と決め付けていた事に、あ然としたからです。Wowowではパヌッチの事に触れられていたそうですが、恐らく自分も含め多くの方が見ていたであろう地上波放送であの解説では、サッカーがあまり詳しくない人々に、審判に対するあらぬ誤解を植え付けると思ったからです。また別の機会にチャンスがあれば書きたいですが、ただでさえ審判に対するリスペクトが少ない日本において、ますます審判に対するイメージダウンになりかねないのが許せなかったからです(ちょっと格好良く書きすぎました…笑)。
スポーツナビのブログでも時々話題になりますが、民放アナウンサーの知識・技量の低さ、(全員がそうとは限りませんが)元有名選手の驚くような解説には、正直嫌になります。特にサッカーのルールを知らな過ぎるアナウンサーや解説者が多すぎるのではないでしょうか。まあ民放のアナウンサーはサッカーの実況をする一方でバラエティ番組のリポーターをやったりするので諦めるしかないのでしょうが、せめて17条しかないサッカーのルールブックくらい一読して欲しいものです。それよりもサッカーをやっている人・やっていた人が、意外とサッカーのルールを知っていない事の方が残念です。区レベルの大会での話ですが、夏の時期インプレー中に勝手にピッチの外に出て水を飲みまた入ってきた選手がいたのでイエロー2枚で退場にしたら逆ギレされた事があります(昨日のパヌッチの件と同じルールによる解釈です)。ところがある1級審判の方に聞いたのですが、もっと上のレベルでも時々似たような事が起きると笑っていました。いまのは一例ですが、せめて公共の電波を使ってサッカーを解説する様な立場にいる方々には、現役をやめたから良いと言う考えではなく、毎年少しずつ訂正や変更が加えられているルールを理解し、多くの視聴者を感心させるような解説をしてもらいたいものです。
まあ我々の問題ですが、日本のサッカー文化がもっと成熟していけば、そんなアナウンサーや解説者は淘汰されていくとは思うのですが…!
posted by erito23 |12:48 |
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2008年06月10日
EURO2008は3日目に入り死のグループと言われるグループCの試合が行われました。今日の仕事に差し支えるから見ちゃいけないとは思いつつ、誘惑に負けて3:30からのTVを見てしましました。結果はオランダ3-0イタリア。予想外の大差になりましたが、寝不足で今日これから辛い事になるとしても、見て良かったと思える試合でした。イタリアが悪かったと言うよりも、オランダの攻撃陣が良すぎたと思います。これでグループ突破に大きく前進ですが、果たしてオランダはこのまま突っ走るのでしょうか? EUROのみならずワールドカップなどでもそうですが、1次リーグを勢い良くスタートしたチームが、決勝トーナメントに入る頃には息切れし1回戦であっさり敗れることが良くあります。逆に最初の2試合でもたついても、最終戦に勝って良い雰囲気で決勝トーナメントに入った国が、準決勝・決勝とチームとしてピークを迎え優勝を飾るケースが多々あります。そう考えると決定力を欠きルーマニアと引き分けたフランスなどは理想(?)のスタートを切ったようにも見えますが、残りがオランダ・イタリアなのでどうなる事か…!いずれにしてもしばらく楽しめる日々が続きそうです。
ところでオランダの1点目、ファンニステルローイはオフサイドではなかったのかと放送でも言われていました。確かにスナイデルのミドルシュートのコースを変えた時、ファンニステルローイの前のピッチ内にはブッフォンしかいませんでした。VTRでもスナイデルのシュートの時点でファンニステルローイの体が完全にイタリアのDFラインより前に出ていた(様に見えた)シーンを繰り返し流していました。ファンニステルローイ自身もゴール後サポーターに向けて走りだす前、不安そうに副審を見ていました。それではなぜゴールは認められたのでしょうか?TBSのDアナウンサーも解説をしていたK田さんも放送中何度も繰り返していましたが、本当にスナイデルのシュートスピードがあまりにも早すぎて、副審が見落としてしまったのでしょうか?その可能性も全くないとは言えませんが、EUROに選ばれる審判団がその程度のレベルなのでしょうか?
私はこう考えました。実はこのゴールはオランダのフリーキックから始まっています。まず右サイドからのFKがファーサイドに入った時、ブッフォンとパヌッチがともにクリアに行きます。ボールは一端クリアされますが、このプレーの直後ブッフォンともつれたパヌッチがタッチラインのすぐ外に倒れ込みます。そしてクリアボールを拾ったスナイデルが強いシュートを打つのですが、問題は倒れているパヌッチでした。パヌッチは確かにピッチの外で倒れていましたが、審判団はインプレー中の流れの中で倒れたものなのでパヌッチの体はピッチ外にあったとしても(本当に負傷だったとしても故意に留まったとしても)、インプレー中の選手とみなしたのではないでしょうか?つまりブッフォンが後ろから2人目の選手なので、ファンニステルローイはオフサイドポジションにはならないと(ちなみに今はワイヤレスの時代なのでゴール後に主審と副審との間で協議がされたか確認できませんでした)。
本当のところは審判団に聞いてみないとわかりませんが(恐らく大会中に個別の件に関しての発言はしないと思いますが)、もしそのような判断が下されていたとしたら賛否両論分かれるところではないでしょうか?
でも良く考えて下さい。もしこれでオフサイドにしてしまったら、負傷したふりをしてピッチの外に出て相手選手を不意にオフサイドにしてしまうと言う事が起こりかねません。かなり前の話ですが、ラモスが現役でまだオフサイドのルールが厳しくオフサイドポジションにいるだけでオフサイドが成立していた頃、相手ゴール前に攻め上がったラモスがオフサイドにかからない様にわざとタッチラインの外に出て、自分はプレーに関係ないことを装う事が数回あり問題になった事がありました。これとは逆のケースが起こりかねないのです。
とは言うものの、正直なところ自分が審判をしている時にこのような場面に遭遇したらどう判断してよいのかわかりません。第3者としてTVを見ていたのでこのように考えられたのですが、本当のところはどうなっているのでしょうか…?
posted by erito23 |11:10 |
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2008年05月25日
史上初のイングランド勢同士の対戦となったチャンピオンズリーグ(以下CL)決勝は、マンチェスターユナイテッド(以下マンU)が7人目までもつれ込むPK戦の末チェルシーを下し、3度目の優勝を果たしました。PK戦では実際のゲームとは逆に、先攻のマンUのクリスチアーノ・ロナルドがチェフとの駆け引きに負けまさかの失敗でチェルシーがリード。そしてそのままむかえた5人目にテリーが登場し、チェルシーサポーターやロンドンでTV観戦をしていた人々、そしてオーナーのおかげでほとんどがチェルシーを応援していたロシアの人々が、ミスターチェルシーが最後に決めて初のヨーロッパナンバーワンに輝くと言う絵に描いたようなシチュエーションを思い描いたに違いありません。ところがテリーはキックの瞬間に軸足を滑らせ、無情にもボールはポストを直撃しその丸いポストはボールを外側にはじき出しました。うなだれるテリーと安堵の表情を浮かべるクリスチアーノ・ロナルド…!結局7人目までもつれ込んだPK戦はチェルシーの7人目のアネルカが、シーズン終盤に不安定なプレーを見せ、それまで試合中にほとんど活躍できないでいたファンデルサールに止められ決着が付きました。試合後様々なことが言われましたが、「これが歴史の差だ」という意見が多いように思えます。もしかしたらそうなのかもしれません。ボビー・チャールトンは「ミュンヘンの悲劇から50年目。あの瞬間に何かの力が働いたんだ…!」と言ったそうです。果たしてそうなのでしょうか?自分にはゲーム後半に有った何気ないプレーが、最後の最後に両チームの運命を分けたような気がして仕方がないのです。その事について、順を追って(遡って)説明していきたいと思います。(※なお自分の家のビデオが壊れている為、CLの決勝はテレビを通して生で見ただけです。したがってプレーの時間や選手名等は記憶によっていますのでご了承ください。)
試合後ランパードは優勝がかかった5人目のキッカーに自ら名乗り出たテリーの勇気をたたえました。しかしその一方で本来はドログバが蹴るはずだったとも言っています。ご存じのようにドログバは延長後半にヴィディッチの対する暴力プレー(TVでは軽く平手打ちをしたように見えました)で退場となりました。ところでなぜあの時両チームによる乱闘が起きたのでしょうか?きっかけはこうです。その直前のプレーでチェルシーの選手1人が自陣ゴール前で倒れました。ボールを持っていたGKのチェフはプレーを一端切るために、パントキックを直接タッチラインの外に蹴り出しました。治療が済みプレーがマンUのスローインで再開されましたが、ボールがチェルシー側に返されます。今では日本では小学生でも行う美しいプレー、フェアプレー精神に満ちたプレーなのですが、このフェアプレーがきっかけでドログバは退場へと追い込まれます。スローインされたボールをマンUの選手が蹴り返しましたが、このボールはチェルシーサイドの深い位置でタッチラインを割り、チェルシーは自陣ゴールライン近くからのスローインでプレーを再開させられることとなりました。これに対してチェルシーの選手が怒ってマンUの選手に文句を言います。おそらく「GKがボールを保持していたのをけがの選手の為に蹴り出したのだから、ゴールキックから始められるようにボールを返すべきだ。」と言う趣旨の事と思われます。これをきっかけに両チームの選手が入り乱れドログバの退場へとつながっていきます。このシーンだけを見るとチェルシーはマンU側に上手いことやられた、悪い言葉で表せばハメられた、と思われるかもしれません。マンUの選手は相手が治療の為にボールを切ったのを利用し自分達に有利な状況を作り出そうとして、結果的に数的アドバンテージまで得てしまった。そしてこれが結果的にPK戦へとつながって行くのですが、実はこのプレーこそがチェルシーが自分達で、このような結果(ドログバの退場、PK戦での敗退)になろうとは予測だにせずに行っていたプレーによって導かれていたのです。
上記で説明した通りビデオを見直した訳ではないので正確な時間はわかりませんが、それはレギュラータイムの後半に起きました。チェルシーは先制されはしたものの、前半終了間際に追い付き、後半はその勢いと微妙なポジショニングの変更とで圧倒的にボールを支配していました。そんな時にあの事件が起きます。ボールを支配されながらリオ・ファーディナンドとヴィディッチのCBを中心に得点を許さないマンUが中央付近でプレッシャーを受けずにボールを保持したその時でした。チェルシーの選手がアピールします。チェルシーの選手が倒れているのでボールを出してくれ!マンUの選手は仕方なしにボールを手前サイドに蹴り出します。実際にチェルシーゴールの選手が傷んで倒れていました。それにしてもやっと攻撃ができると思った瞬間に相手選手の為にプレーを切るのは、本心では納得できなかったに違いありません。結局その後プレーは再開されるのですが、何とそのボールをチェルシーの選手はマンUサイドの深い位置に蹴り返したのです…!その時自分は思わず「えっ、ひどいなぁ~。そこまでしてチェルシーは勝ちたいのかなぁ~!」とつぶやいていました。ピッチ上ではそのままプレーが淡々と再開されたのですが、恐らく、いえ間違いなくTVには映っていないマンUのベンチでは、何人かの選手やスタッフ・コーチ陣が怒りのアピールをしていたのではないでしょうか?延長後半にボールを深い位置に蹴り出したのは途中出場のナニ選手でした(と思います)。その時ナニ選手はレギュラータイムの後半に自分の目の前で起きていたプレーを思い出したのかもしれません。そして全く同じプレーを行った。チェルシーの選手はそんな事は棚に置き(と言うより誰一人覚えていないでしょう)怒り出し退場者1名を出し、その結果正義感は強いがそれまでの極度の緊張感の中でのプレーと柔らかいピッチの影響で何度も足を攣りかけた男に、最もプレッシャーのかかるPKをけらせる事へと導いてしまったのです…!
先週のJリーグの浦和レッズとガンバ大阪の試合で、スローインを巡る判定(あれは明らかに誤審です)の後ある人が言っていました。フットボールに誤審や判定の有利・不利は避けられない。でもトータルするとそれはプラスマイナスゼロになる物だから判定に我を忘れたりいつまでも引きることはしない方が良い、と。CL決勝も同じことだったのではないでしょうか?結局ある状況を利して自分に都合良くしてしまおうとしたプレーが、後になって自分に跳ね返ってきたのです。つまりあのPK失敗は「必然」だったのです。
posted by erito23 |14:48 |
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