2007年01月15日
Keep Dreaming On
昨日のラグビートップリーグ第13節東芝戦をもって、我が三洋電機ワイルドナイツの2006-2007シーズンが終わりました。 まずは選手の皆さん、宮本監督、飯島さん、松野さん、中嶋さん、グレッグ・コフィーさん、ガリー・ワレスさんのコーチ陣、そして裏方さんの、トレーナーの熊谷さんと千葉さん、主務の粟屋さん、総務兼広報の坂元さんと高木さん、通訳兼普及担当の池田さん、そしてそして、須田団長率いるワイルドナイツ大応援団のみなさんとボランティアスタッフさんに、ワイルドナイツファンのみなさん、シーズンお疲れ様でした。 結果は既にご存知のように、リーグ王者の前に大敗。 ですが、今のチーム戦力では、これ以上ない最高の出来だったと思います。 プランは今年のワイルドナイツのラグビーそのものでした。 多少の犠牲をはらっても、それを上回る得点を挙げる。この試合は(前のトヨタ×NECの結果もあって)もう、ボーナスポイントなど関係ない、最後に1点でも勝っていれば良い。とにかく点を獲る。獲られたら獲り返す。ディフェンスとボールを確保するキーマンが欠場してしまっているから、とにかく獲るしかない。それでも冷静さは失わない、単にトライを狙いに行くのではなく、ブラウニーのキックを中心に、チャンスを得点に変えていくだけ。 大きな誤算は、東芝が素晴らしいラグビーを魅せたこと。 あんな素晴らしく楽しいラグビーができるんだ。知らなかった。 後半の東芝のラグビーは、大いに讃えられて良いものだと思います。 もっとその継続性と展開力を見せてくれてたって良かったじゃない。プレーオフの残り2枠を賭けた戦いに、1試合目の開始2時間前から、多くのラグビーファンが秩父宮を訪れました。 秩父宮と神戸ウィングではプレーオフ争い、駒沢では残留争いと、前日の大学選手権決勝同様、ラグビーファンには興奮の一日となりました。 昨今はなんとかしようと努力の痕跡の見える協会のファン向けホスピタリティですが、JリーグやNPBと比較するとまだまだエンターテイメント性が確立されていない現状(オープン化に出遅れてますから仕方がないことですが)ながら、なんだかんだで注目の一戦にはそこそこお客さんが入るわけで、それが心強くもあり、逆にだからぬるま湯なのかと思ってみたり。しかし、7割方埋まりそうな8000人超入ったスタンドをピッチから見ると、やはり嬉しいですね。 第一試合はトヨタ×NEC。 試合前、何人かの顔見知りのNECファン(ファンというよりもすでに“サポーター”と称した方が正解かもしれない。協会のご推奨どおり、スタンドで共に戦ってるファンですから。)から、『三洋のためにガンバリマス!』と声をかけられる。 ここ数試合のNECのチーム状態や、すでに昇格レースから脱してしまった状況を考えると、素直に取れない言葉ではあったが、しかし、こちらも全てにすがりたい状況に変わりはなく、ある人には祈るように頭を下げ、またある人とは握手を交わした。 そしてNECはNECらしく、NECファンにもトヨタファンにもジレる試合をしてくれた。念願どおり勝利はならなかったけど、これぞNECな僅差で少得点の、身を焦がすラグビーを最後にみせてくれました。 これで勝つしかなくなりました。 いや、分かってます。他力本願はないんだってこと。 前節のリコー戦終了後の宮本監督の言葉を借りれば、『勝てば文句なしでしょ』。 細かく振り返ることは出来ないほどの10トライを獲られての大差でしたが、後半10分までよく食らいつきました。 前半、バツベイはやはりバツベイで、マクラウド選手も全く変わらないパフォーマンスで想像通り苦戦。絶対に手を抜かないどころか、太田の借りを倍にして返してやるという薫田監督&冨岡キャプテンの声が聞こえてきそうで、なんだか笑ってしまった。
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立ち続け、ボールを活かし続けどんどんアタックしてくる東芝に、最後まで何度も何度もタックルし続けました。 しかしボールは殺せない。 『(東芝を)下がりながら止めるのは難しい。倒すことも出来ない。』(ブラウニー) タックルを重ねるたび、ゲインラインが下がっていきました。 しかし、同じワンサイドゲームでも、敷島でのサントリー戦のように、ただただ一方的に相手にやられたというわけではなかったと思います。
前節のリコー戦で苦心していたラインアウトは再び安定し、東芝ボールのラインアウトも奪う場面もありました。 そのラインアウトから前半27分、FL赤井が押し込んでトライ。 今期、こんなシーンを何度観たんだろう? 昔とは違うシャイなカラーのワイルドナイツにあって、気迫を前面に出してくる赤井のプレースタイルは、ともすると首脳陣に誤解を与えるものであるかもしれない。 しかしワイルドナイツの第3列の熾烈な争いのなかで、少ないチャンスを掴み取った赤井のプレーには、感ずるものがあった。昨シーズンのワイルドナイツは、連勝街道まっしぐらのなかでも、つねに“?”が付きまとっていた。しかし今年はスッキリと強いと言える。いや、成績が伴わないのは承知している。でも、思い描いたスタッツで戦えた試合が一つもないなか、こうして赤井や新加入選手がチカラを出してTOP4を争うというのは、どんな状態でも勝つ東芝しかり、強いということだ。 この日も赤井は最後まで、赤井らしく、目の前の敵に立ち向かい、点差の離れた後半、トライを獲られても獲られても、リスタートに向けて、ブラウニーと一緒に真っ先に前線に向かい、自群を鼓舞した。それはなんだか、『見てろよ後輩』と、一足早く結果を出した関東学院の後輩たちに投げかけている言葉のようだった。そして、『プレーオフには間に合うということなので、それまでは仲間を信じて治します。』と、手の骨折で戦列を離れた三宅選手に、『ちゃんと戻ってこいよ。』という返答だった。
全く勝利を信じて疑わないブラウニーが、自らのトライやPGで着実に得点を重ね、30-33と詰め寄る。 しかし、リコー戦同様、獲ったら獲り返すのと同様、獲った直後に獲られてしまった。これが続くとたまらない。精神的な疲労は計り知れないものだ。 そしてバツベイ選手はペースが落ちなかった。フル出場のバツベイなんて…。
ペースが落ちないどころか、軽やかになっていくよ。縦への突破だけじゃなくて、ステップをきったりしちゃってる。 しかし一点だけ。 バツベイ選手の突破へは、いつもながらどよめきが起こる。 絶対的なスターがいない、ゆえに露出の少ない今のラグビー界において、ボールを持つだけで歓声が挙がるタレントは歓迎されるものだ。しかし、笑い声ともなるとどうなのか。電光掲示板にリプレイが流れるたび、笑い声が挙がる。ちょっとだけ、気分が良くない。 きっと、きっとこれだけ大差をつけられると、気持ちがキレたと思うかもしれないが、僕はそうではなかったと思っている。 『ピッチをワイドに使っている分、近場が弱い。(オライリー&サミュ欠場で、経験の浅いコリニアシ選手やエペリ選手を使わなければならなかったため)ナンバー8のディフェンスシステムが出来ておらず、内側、一番破られてはいけないところを破られた。』(宮本監督) 弱点を見破られて、徹底的に突かれたが、それをカバーしようと個人個人は必死にディフェンスし、必死にアタックしていた。もう組織としては機能していなかったけれども。 そう、その要の近場の守護神であり、スナイパー、オライリー選手は、この日もリザーブにも入っていなかった。 試合後にはマスコミも、試合前にはファンも“ナゼ?”と声を挙げていたが、オライリー選手は怪我をしていた。 12月のヤマハ戦以降のいつだったか忘れたけど、故障していると聞いていた。 この日の試合前、スタッツに名前がないことに、文句のひとつも言ってやろうかと思ったのだが、駆け寄るファンに謝り続ける彼をみて、ヤメタ。 『ハ~イ、みのるサ~ン、ゴメンナサイー。ケガ、ダメ。スゴク残念ネー。出たいネェー、トウシバ。スゴク出たい。悔しいネ。NECの時、医者言った。出たら3ヶ月ダメね。でも、注射10本、オシリ、薬2個入れて出た。でも今日はダメネェー。出たいネェー。』 出たいのは本人が一番か。 他にもそんな選手はいる。 山内選手の出場は驚いた。 山内選手は足を怪我している。昨シーズンの酷使がまだ癒えてないのであるが、それをおして出場していた。言葉少く『大丈夫です!』としか言わない選手だけど、大丈夫ではなかったはず。ここ一番では頼らなければならない選手である。NEC戦、起死回生は山内選手のトライだった。 試合は負けました。TOP4を逃し、シーズンは終わりました。 しかし、伝わるものも多かったシーズンだと思います。 観ていて楽しいラグビーを、ワイルドナイツはしています。 日本のラグビーがこのまま、マニアだけの宝物でおくわけにはいかないはずです。 気軽に観られる環境をつくると同時に、気軽に観ても楽しいラグビーを魅せる機会を作らなければいけません。 マニアが唸る熱戦も大事ですが、分かりやすくエキサイトできるボールゲームもなければいけないと思います。それを担えるのは、我がワイルドナイツだと思います。 『三洋が達成しなければいけないスタンダードがはっきりした。若い選手がしっかりやってくれると信じています。』(ブラウニー) 北川智規、木川隼吾、飯島陽一、コリニアシ・ホラニ、入江順和、田井中啓彰と、今季加入の新人選手が全員、トップリーグに対応したと思います。 北川選手のトライ王という冠は、非常に嬉しいです。 トライという一番の華を、日陰なイメージを持つ三洋電機が獲ったというのはなんとも嬉しく皮肉なことです。 試合前、PRの山田選手とLOの佐藤剛選手が一緒にいるところに出くわしました。 『今日は出たかったですよ。今日は。東芝に勝ったのは我々ですからね。』 言葉少なく話した山田選手のこの自負心を、僕は非常に頼もしく思います。 昨シーズン、この両選手は代表スコッドに入り、佐藤剛選手はエリサルドジャポンの顔にまでなりました。その両選手が、ケガはあったにせよ、先発メンバーどころではなく、ベンチ入りメンバーからも漏れるという厳しい現実。 しかし、ファンは待っています。(僕が一番待っているわけですが) 佐藤剛選手はJP主将同様、ベンチ入りしていなくても必ず、ワイルドナイツの受付テントに立ち、復活を待ち望むファンの声を受け止めていました。 (この日は早くからオライリー選手と松野コーチと一緒にグッズ販売の準備をしていたのですが)
きっと来シーズンはまた一段とパワーアップして戻ってきてくれると信じています。
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そして人目はばからず試合後に泣いた赤井選手。 天を仰いで動かない北川選手。 二人の悔しさを僕は信じます。 『スーパー14に行く予定はない。三洋で自分のラグビーキャリアを終わらせたいと思っている。』 ブラウニーの言葉に勇気付けられました。 あとは、三洋電機ワイルドナイツが、当然のように、三洋電機ワイルドナイツとして来期も継続し続けること。 Keep Dreaming On
posted by みのる |10:24 |
三洋電機ワイルドナイツ |
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プレーオフの残り2枠を賭けた戦いに、1試合目の開始2時間前から、多くのラグビーファンが秩父宮を訪れました。
秩父宮と神戸ウィングではプレーオフ争い、駒沢では残留争いと、前日の大学選手権決勝同様、ラグビーファンには興奮の一日となりました。
昨今はなんとかしようと努力の痕跡の見える協会のファン向けホスピタリティですが、JリーグやNPBと比較するとまだまだエンターテイメント性が確立されていない現状(オープン化に出遅れてますから仕方がないことですが)ながら、なんだかんだで注目の一戦にはそこそこお客さんが入るわけで、それが心強くもあり、逆にだからぬるま湯なのかと思ってみたり。しかし、7割方埋まりそうな8000人超入ったスタンドをピッチから見ると、やはり嬉しいですね。
第一試合はトヨタ×NEC。
試合前、何人かの顔見知りのNECファン(ファンというよりもすでに“サポーター”と称した方が正解かもしれない。協会のご推奨どおり、スタンドで共に戦ってるファンですから。)から、『三洋のためにガンバリマス!』と声をかけられる。
ここ数試合のNECのチーム状態や、すでに昇格レースから脱してしまった状況を考えると、素直に取れない言葉ではあったが、しかし、こちらも全てにすがりたい状況に変わりはなく、ある人には祈るように頭を下げ、またある人とは握手を交わした。
そしてNECはNECらしく、NECファンにもトヨタファンにもジレる試合をしてくれた。念願どおり勝利はならなかったけど、これぞNECな僅差で少得点の、身を焦がすラグビーを最後にみせてくれました。
これで勝つしかなくなりました。
いや、分かってます。他力本願はないんだってこと。
前節のリコー戦終了後の宮本監督の言葉を借りれば、『勝てば文句なしでしょ』。
細かく振り返ることは出来ないほどの10トライを獲られての大差でしたが、後半10分までよく食らいつきました。
前半、バツベイはやはりバツベイで、マクラウド選手も全く変わらないパフォーマンスで想像通り苦戦。絶対に手を抜かないどころか、太田の借りを倍にして返してやるという薫田監督&冨岡キャプテンの声が聞こえてきそうで、なんだか笑ってしまった。
立ち続け、ボールを活かし続けどんどんアタックしてくる東芝に、最後まで何度も何度もタックルし続けました。
しかしボールは殺せない。
『(東芝を)下がりながら止めるのは難しい。倒すことも出来ない。』(ブラウニー)
タックルを重ねるたび、ゲインラインが下がっていきました。
しかし、同じワンサイドゲームでも、敷島でのサントリー戦のように、ただただ一方的に相手にやられたというわけではなかったと思います。
前節のリコー戦で苦心していたラインアウトは再び安定し、東芝ボールのラインアウトも奪う場面もありました。
そのラインアウトから前半27分、FL赤井が押し込んでトライ。
今期、こんなシーンを何度観たんだろう?
昔とは違うシャイなカラーのワイルドナイツにあって、気迫を前面に出してくる赤井のプレースタイルは、ともすると首脳陣に誤解を与えるものであるかもしれない。
しかしワイルドナイツの第3列の熾烈な争いのなかで、少ないチャンスを掴み取った赤井のプレーには、感ずるものがあった。昨シーズンのワイルドナイツは、連勝街道まっしぐらのなかでも、つねに“?”が付きまとっていた。しかし今年はスッキリと強いと言える。いや、成績が伴わないのは承知している。でも、思い描いたスタッツで戦えた試合が一つもないなか、こうして赤井や新加入選手がチカラを出してTOP4を争うというのは、どんな状態でも勝つ東芝しかり、強いということだ。
この日も赤井は最後まで、赤井らしく、目の前の敵に立ち向かい、点差の離れた後半、トライを獲られても獲られても、リスタートに向けて、ブラウニーと一緒に真っ先に前線に向かい、自群を鼓舞した。それはなんだか、『見てろよ後輩』と、一足早く結果を出した関東学院の後輩たちに投げかけている言葉のようだった。そして、『プレーオフには間に合うということなので、それまでは仲間を信じて治します。』と、手の骨折で戦列を離れた三宅選手に、『ちゃんと戻ってこいよ。』という返答だった。
全く勝利を信じて疑わないブラウニーが、自らのトライやPGで着実に得点を重ね、30-33と詰め寄る。
しかし、リコー戦同様、獲ったら獲り返すのと同様、獲った直後に獲られてしまった。これが続くとたまらない。精神的な疲労は計り知れないものだ。
そしてバツベイ選手はペースが落ちなかった。フル出場のバツベイなんて…。
ペースが落ちないどころか、軽やかになっていくよ。縦への突破だけじゃなくて、ステップをきったりしちゃってる。
しかし一点だけ。
バツベイ選手の突破へは、いつもながらどよめきが起こる。
絶対的なスターがいない、ゆえに露出の少ない今のラグビー界において、ボールを持つだけで歓声が挙がるタレントは歓迎されるものだ。しかし、笑い声ともなるとどうなのか。電光掲示板にリプレイが流れるたび、笑い声が挙がる。ちょっとだけ、気分が良くない。
きっと、きっとこれだけ大差をつけられると、気持ちがキレたと思うかもしれないが、僕はそうではなかったと思っている。
『ピッチをワイドに使っている分、近場が弱い。(オライリー&サミュ欠場で、経験の浅いコリニアシ選手やエペリ選手を使わなければならなかったため)ナンバー8のディフェンスシステムが出来ておらず、内側、一番破られてはいけないところを破られた。』(宮本監督)
弱点を見破られて、徹底的に突かれたが、それをカバーしようと個人個人は必死にディフェンスし、必死にアタックしていた。もう組織としては機能していなかったけれども。
そう、その要の近場の守護神であり、スナイパー、オライリー選手は、この日もリザーブにも入っていなかった。
試合後にはマスコミも、試合前にはファンも“ナゼ?”と声を挙げていたが、オライリー選手は怪我をしていた。
12月のヤマハ戦以降のいつだったか忘れたけど、故障していると聞いていた。
この日の試合前、スタッツに名前がないことに、文句のひとつも言ってやろうかと思ったのだが、駆け寄るファンに謝り続ける彼をみて、ヤメタ。
『ハ~イ、みのるサ~ン、ゴメンナサイー。ケガ、ダメ。スゴク残念ネー。出たいネェー、トウシバ。スゴク出たい。悔しいネ。NECの時、医者言った。出たら3ヶ月ダメね。でも、注射10本、オシリ、薬2個入れて出た。でも今日はダメネェー。出たいネェー。』
出たいのは本人が一番か。
他にもそんな選手はいる。
山内選手の出場は驚いた。
山内選手は足を怪我している。昨シーズンの酷使がまだ癒えてないのであるが、それをおして出場していた。言葉少く『大丈夫です!』としか言わない選手だけど、大丈夫ではなかったはず。ここ一番では頼らなければならない選手である。NEC戦、起死回生は山内選手のトライだった。
試合は負けました。TOP4を逃し、シーズンは終わりました。
しかし、伝わるものも多かったシーズンだと思います。
観ていて楽しいラグビーを、ワイルドナイツはしています。
日本のラグビーがこのまま、マニアだけの宝物でおくわけにはいかないはずです。
気軽に観られる環境をつくると同時に、気軽に観ても楽しいラグビーを魅せる機会を作らなければいけません。
マニアが唸る熱戦も大事ですが、分かりやすくエキサイトできるボールゲームもなければいけないと思います。それを担えるのは、我がワイルドナイツだと思います。
『三洋が達成しなければいけないスタンダードがはっきりした。若い選手がしっかりやってくれると信じています。』(ブラウニー)
北川智規、木川隼吾、飯島陽一、コリニアシ・ホラニ、入江順和、田井中啓彰と、今季加入の新人選手が全員、トップリーグに対応したと思います。
北川選手のトライ王という冠は、非常に嬉しいです。
トライという一番の華を、日陰なイメージを持つ三洋電機が獲ったというのはなんとも嬉しく皮肉なことです。
試合前、PRの山田選手とLOの佐藤剛選手が一緒にいるところに出くわしました。
『今日は出たかったですよ。今日は。東芝に勝ったのは我々ですからね。』
言葉少なく話した山田選手のこの自負心を、僕は非常に頼もしく思います。
昨シーズン、この両選手は代表スコッドに入り、佐藤剛選手はエリサルドジャポンの顔にまでなりました。その両選手が、ケガはあったにせよ、先発メンバーどころではなく、ベンチ入りメンバーからも漏れるという厳しい現実。
しかし、ファンは待っています。(僕が一番待っているわけですが)
佐藤剛選手はJP主将同様、ベンチ入りしていなくても必ず、ワイルドナイツの受付テントに立ち、復活を待ち望むファンの声を受け止めていました。
(この日は早くからオライリー選手と松野コーチと一緒にグッズ販売の準備をしていたのですが)
きっと来シーズンはまた一段とパワーアップして戻ってきてくれると信じています。
そして人目はばからず試合後に泣いた赤井選手。
天を仰いで動かない北川選手。
二人の悔しさを僕は信じます。
『スーパー14に行く予定はない。三洋で自分のラグビーキャリアを終わらせたいと思っている。』
ブラウニーの言葉に勇気付けられました。
あとは、三洋電機ワイルドナイツが、当然のように、三洋電機ワイルドナイツとして来期も継続し続けること。
さぁ、勝負だ!!
今シーズン最後とは言わない、言わせない。
そのために獲りに行こう。
キップを獲りに行こう。
去年、忘れてきてしまったモノを獲りに行こう!!
溢れるサポートがあなた達のラグビー。
グラウンドの隅から隅まで、右へ左へ走りまくってやろう。
もう、キックオフから止まることなく。
なぁに、後ろには沢山、仲間がいるさ。
スタンドにもね。
頑張れ。
気合い十分で周りを鼓舞する山賀選手です。試合中ずっと大声を出していました。
楽しみな直接対決、山賀選手のアタックに西浦選手のディフェンス。
山賀選手が自信を持っているというスクラム。
日本代表のプロップ、西浦達吉選手との駆け引きも見もの。
コーラのもう一人の成長株、WTB築城選手と小競り合いの山賀選手(というか、一方的に掴み掛かられています。ちなみに、築城選手の方がかなり年下)。
勝負を決める後半30分のFL川口選手のダメ押しトライに駆け寄り祝福する山賀選手。このトライは、山賀選手の突破とラックが基点となった。
ダイジな勝利を手にし、スタンドのセコムファンに挨拶する選手たち。
(なぜこの2試合、コーラ×セコム、リコー×三洋が花園で行われたのかがよく分からない。唯一、関係あるのは本社が大阪にある三洋。でもこの日三洋はアウェイ。福岡と銀座にある会社が花園をホームで戦うってどういうこっちゃ?)
大阪にも多くのセコムファンが訪れていました。
試合後、スタンドのあちこちから声をかけられ、ファンに挨拶していた山賀さん。ピッチにセコムの選手が誰もいなくなってしまっても方々で話し掛けられていました。(選手に気軽に話し掛けられるのがラグビーの良いところです。)
話し終えて引き上げてきたところを、至近距離から激写です。
以上、山賀祭りでした。
セコムの皆さん、最終節も頑張って!!
『よしよし、あと3つ。』
ブラウニーのコンバージョンは不成功ながら幸先良いスタートに満足していた僕は、そのたった数十秒後に起こったことが、なんだか理解できずにいた。
それは未だに不確かで、何が起きてそうなったか分らない。ただ、5-5の同点になったのが確かなこと。
ノーホイッスル・トライ。
おそらくこうだ。
リコーキックオフのボールを、ワイルドナイツディフェンスがノックオン。アドバンテージが与えられたところで、出足の良いリコーLOトロイ・ジャックス選手がそのままボールを拾い飛び込んだ。
『いやいや、これからこれから。』
17分、ペナルティを得たワイルドナイツは、ブラウニーがリコー陣内に大きく蹴りこむ。ボールをキャッチしたリコーディフェンスが、大きく蹴り返す。
このボールをキャッチしたFB田井中選手がカウンターを狙いラン。自陣22mライン付近右ラックから、池田選手が左に展開。ブラウニー-霜村-飯島とつなぎ、吉田尚史選手へ。10月第7節以来の先発出場となったベテランWTBは、このボールを約50m独走してトライ。コンバージョンは決まらず、10-5。
しかしその直後、19分、簡単にトライを献上し10-10。
雲行きが怪しくなってきた。
バックスタンドの三洋ファンから、そして僕の胸からザワザワとその後の試合展開を疑う声が挙がりつつあるなか、しかし、次の1プレーで、どうであれ必ず勝てると確信した。
突然ですが、覚えていてくれましたか?
以前にサントリー戦の敗戦について書いたエントリー『
今シーズン、最も心が動いたトライかもしれない。
しかしまた直後、またも簡単にトライを返されてしまった。
17-17。
このあたりでもはや、この試合の前に行われたセコム×コーラ戦のセコム同様、リコーの勝利への執念、伝統あるこのチームが降格を免れようと必死で三洋戦に向けて“勝つ”準備をしてきたことを認めざるをえない。
そしてそれはその10分後に、いよいよもって現実味を帯びる。
前半30分、ゲームをリコーに支配される時間が続く。
34分、自陣ゴール前、リコーFWに圧し込まれトライ。遂に逆転を許す。17-24。
前半終了間際、ブラウニーがPGを決め3点を返し24-20で折り返す。
『前半、身体が張れてなかった。軽いゲームをしてしまった。(前節の)NEC戦までディフェンスが良かったが、今日は良くなかった。』(宮本監督)
『リコーは勝つ準備が出来ていて良いチームだった。』(ブラウニー)
今シーズンここまで、競った場面ではとことん結果がついて来ていないワイルドナイツ。後半戦の強さが本物なのかどうなのかは、この後半の試合振りで確かめられる。
緊張の後半のキックオフ。
木川、飯島、入江、田井中、そしてこの日後半途中から存在感をみせたコリニアシ・ホラニと、今シーズン新加入したメンバーの活躍は目覚しいが、やはりこういったシーソーゲームでの勝機を嗅ぎ分ける嗅覚を持つのは、ベテランなのかもしれない。
起死回生は後半5分、自陣10mライン付近ラック、池田選手から放たれたボールは、ブラウニー-霜村-吉田尚史と渡り、吉田選手が前半のトライ同様走りきり、逆転。27-24。
そして13分、またも自陣から、霜村選手がビッグゲインし持ち込んだラックから、池田-入江-田井中-若松と繋ぎ北川選手へ。北川選手がリコーCTB河野選手のタックルを受けながらも振り切りゴールに飛び込みトライ。34-24と突き放す。
八つ墓村のようなトライだ。
ここから残り25分、ワイルドナイツにとっては我慢のラグビーとなった。
数度、リコーゴール前まで迫るものの決め手を欠き、逆にリコーのアタックに必死のディフェンスをみせる場面も多く、一進一退。
25分、自陣ゴール前でリコーにPGを与え、34-27と1トライ差に詰め寄られる。
ペースはリコーがつかんでいる。
続くリコーのアタック。
後半20分過ぎから投入されたFL江原選手、コリニアシ選手の必死のタックル。
僕は電光掲示板の時計を、数十秒おきに何度も確認する。
ロスタイム突入直前、なんと、ブラウニーがノックオン。
軍神も焦っている。
ロスタイム2分、圧し込むリコー。リコーバックスに綺麗にボールが出る。
ハーフウェイライン
10mライン
22mライン
5mライン
万事休す。同点ならここで今シーズンは終わる。
しかし、ワイルドナイツの必死のディフェンスで(最後タックルにいったのは誰だろう?コリニアシ選手だと思うのだが)、リコーの望みを断ち切った。
ノーサイド。
34-27。勝ち点5。
『パフォーマンスが悪い日でも良いゲームをするのが強いチーム』(ブラウニー)。
そりゃそうだけど、こっちは生きた心地がしませんでしたぜ、ダンナ。
ノーサイド直後、ピッチには『神戸が負けた』という衝撃が走る。
NECもまだ死んではいなかった。(次節もお願い!!)
いよいよ分からなくなってきました、TOP4争い。
昨日の試合ぶりでは東芝相手には絶対に勝てませんが、今シーズン初めてシーソーゲームをものにしたワイルドナイツ。勢いは増してこそあれ、減少していることはありません。
勢いにノッた我がワイルドナイツの強さは誰もが認めるところ。
もう一度ディフェンスを立て直して、渾身のチカラを込めて、王者に臨んでいただきたい。
誇らしい。
当然、この二人、ブラウニーと霜村選手の変わらぬパフォーマンスは絶対条件となるのですが、変わらぬパフォーマンスを期待できるだけに、ちょっと省略させていただきます。(スイマセン)
変わらぬパフォーマンスを期待できるということでは、オライリー選手と北川選手も同様ですので、このお二方も省きます。(ゴメンなさい!)
魅力的なBK陣をスピードを持って走らせるには、FW陣の奮起にかかってます。
特にこの二人!
PR木川隼吾選手とLO飯島陽一選手。
今シーズン加入のNew Faceですが、見事にチャンスをモノにし、今では堂々としたプレーぶりです。
そしてそんな若手二人を引っ張るベテランFW選手の二人、PR相馬選手とFL若松選手です。
相馬選手の動きが軽快な時、ワイルドナイツは大勝しています。
先日のNEC戦後には、『年寄りが目立つようじゃダメなんですよ。』なんておっしゃっていましたが、どうしてどうして、まだまだ活躍してもらわないと困りますよ。低迷期を知っている数少ない選手ですからね、相馬選手や山内選手、福永昇三選手同様、その時を知っている選手に輝いて欲しいですね。
若松選手は、今年ワイルドナイツに加入した選手ですが、ラグビーファンには既にお馴染みの選手ですよね。数年前の吉田尚史選手同様、優勝請負人として来てもらったような感じですが、そのプレーぶりは流石です。目立たないけど絶えず前線でボールに絡んでいるという、第3列の鑑のようなプレーぶりです。
そしてサミュ。
今シーズンは精彩を欠いていますが、そろそろ、特に東芝戦あたりでその爆発力を期待したいと思っています。オライリー選手の堅実なプレーももちろん重要ですが、ここ一発のペネトレートはやはり、サミュです。同様な理由で、エペリ・タイオネ選手も期待します。そして、サミュとオライリー選手の中間という感じなら、コリニアシ・ホラニ選手も。おそらく、他の新人選手が全て活躍していますので、コリニアシ選手はここまで、非常に悔しい想いをしていると思います。出場機会があれば、それを是非ぶつけて欲しいですね。
以上がFW。
多くなってしまいました。
堺田選手とかまだまだ期待する選手はいるのですが、限度がなくなるので、この辺で。FW好きだから仕方ないのです。
そしてBK。
ずばり、一人に絞ります。
入江選手です。
WTB三宅選手がNEC戦で怪我を負ってしまい、残り2試合の出場が微妙なため、北川選手とコンビを組むWTBが誰なのか興味があるところです。三宅選手が間に合うのか、山内選手か、それとも吉田尚史選手か。それともまたサプライズ?
いずれにしても、霜村選手とコンビを組むCTBの存在が、WTBを活かせるかになると思います。可能性を秘めているのは、入江選手ではないかと思うのです。
先発選手ということで言うと以上なのですが、もうひとつ、リザーブメンバーにも期待したいところがあります。
この2試合、特に東芝戦、総力戦になると思います。
昨シーズンの太田での東芝戦は、前半から飛ばしに飛ばして、最後に息切れしていた感じがしました。
同様に、東芝に勝つには、走って走って走りまくってボールを大きく動かさなければならないのではないかと思います。
そうなると、リザーブメンバーが交代して先発と同じ、いやそれ以上のパフォーマンスをみせてくれなくてはと思います。
そういった意味で、強く期待したいのは、“不動の先発メンバー”という印象がある、HO山本貢選手とSH池田選手のリザーブである、HO水間選手とSH高安選手です。
このあたりの選手が、後半早々から交代して入ってくるような試合展開に出来れば、非常に強いワイルドナイツだと思うのです。
さぁ、いきましょう!!


