2008年02月02日

二つの決勝戦

今日は久しぶりに高校ラグビーを観に行きました。

群馬県高校ラグビー新人戦の決勝が行われていたのです。
対戦カードは農大二高×太田高校。
太田高校の選手、関係者、OB、ファンの方々には少々失礼になりますが、決勝でのこの組み合わせは誰もが意外だったと思います。
現在、群馬の高校ラグビーは“二強時代”と言っても良いと思いますが、二強の片割れ、明和県央高校が1回戦でまさかの敗退となり、混戦の山を勝ち抜いたのが群馬のルーツ高の一つでもある太田高校でした。
太田高校は、群馬では前橋高校、高崎高校、桐生高校などと並び、旧制中学からなるルーツ高ではあるのですが、じつはもう一つ、ルーツと呼ばれる由縁があるようです。
これは先日の秘密の情報交換会の席上、桐生タイムスのK記者より聞いた話しなのですが、じつは太田高校は、日本で二番目にラグビーをプレーした高校であるというのですよ。最も古くはおそらく皆さんの予想通り、慶應なのですが、その慶應に次いでニ番目が太田高校らしいのです。詳しくは解りませんが、なんだか文献にも載っているらしいですよ。

その太田高校ですが、1回戦の桐生高校戦を、トップリーグの三洋×ヤマハ戦の前座で戦い、戦前の劣勢の予想を覆し終了間際に勝ち越し勝利すると、同じく1回戦で優勝候補・明和県央を破った高崎商業にも終了間際追いつかれるも抽選勝ちし、決勝まで辿り着きました。

対する農大二高は、もはや説明するまでも無く全国大会の常連校。先日の花園大会にももちろん出場し、今大会もタレントは明和県央に劣るかもとは言われていますが、その明和県央が早々と姿を消した今、断然有利とみられました。

太田高校の試合ぶりをこれまで観た方の話しを聞いてみると、驚くような強さは無いものの、FWにサイズが恵まれた選手が揃い、FWが優位に立つと面白いことになるかもということでした。
農大二高は先日まで花園を戦っていましたので、新チームに移行して約1ヶ月。チームが出来るまでには時間が足らないと思われ、そこを太田がどう突いてくるかという面を僕は楽しみにしていました。

試合はその僕の期待通りのスタートとなりました。
農大二高のキックオフで始まったゲームですが、このキックオフを農大二がミス。太田ボールの1stスクラムとなりました。
3番の高久君、4番の関谷君などサイズに恵まれた太田FWがスクラムを圧します。そしてFWが中心となって縦へと突破を図り、農ニゴール前まで迫ります。

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しかし、農二ゴール前の決定的なチャンスをBKへの展開ミスで逃してしまいます。結果的にはこれが非常に痛かった。
その後もFWが中心となって縦へと攻める太田ですが、農二ディフェンスも堅く綺麗にBKに繋がりません。逆に農ニは8分、WTB14番平戸君のトライを皮切りに、伝統の展開力で太田陣内に攻め込みます。
11分にはラインアウトからFWがモールを押し込みトライ。FWで優位に立ちたい太田にFWでトライと、相手の優位性を消すこのトライで勝負あったという感じでしょうか。その後はほぼ一方的な試合展開となってしまいました。前半4トライの24-0。

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CTB12番石川君とFB柿沼君が再三大きくゲインをきり強さを魅せつけていました。

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後半になっても農二の勢いは変わらず、逆に増すばかり。圧巻は後半最初のトライ。太田ボールのラックを農二FWが圧し込んで太田FWを飲み込みそのままターンオーバー、そこから展開して12番石川君がトライと、農二が完全にFW戦に勝った瞬間でした。その後11分、15分、20分とFW、BK両方でトライを獲って50-0と完全なワンサイドゲームになってしまいました。

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太田は先発に4人の1年生が出場していましたが、強豪校の洗礼を受けたようにガックリと肩を落としていました。

しかし、このまま終わるわけにはいかない太田。後半24分、信じるものはこれだけだと言わんばかりに、農二ゴール前で何度もFWが縦を突き、最後は6番吉澤君が抑えて一矢を報いました。

農ニも終了間際に1トライ取り返し、最終スコアは55-7。
残念ながら太田の勢いよりも農二の強さが際立った試合でした。

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農二伝統のBKの展開力はもちろんなのですが、この試合はFWを褒めたいと思います。なんとかFW戦に持ち込みたい太田に堂々とFW戦で打ち負かした農二FW。逆に太田はFWで圧し込みたいが為に密集の球出しに時間を掛け過ぎてしまい、農二にディフェンスの準備をする充分な時間を与えてしまっていました。

しかしなかなかサイズに恵まれた選手が太田には揃っていました。今日はまだ新人戦です。この結果に落ち込むことなくそれぞれが強化し、勢いではない本当の強さを持ってまたこの舞台に帰ってきて欲しいです。


新人戦決勝が終わり、帰ろうと思ったのですが、なにやらピッチの片隅でアップをしているチームがいるんです。
最初は3位決定戦なのかなと思っていたのですが、どうも3位を争うはずの高商と樹徳のジャージじゃないんですね。ジャージから判断すると高崎高校のようです。もうひとつは見慣れない黄色いジャージ…。

いつもラグビー場で顔を合わす、群馬のトップレフリーFさんが事情を教えてくれました。どうやら、この次に行われる一戦も新人戦の決勝戦で、こちらは部員数の都合で15人制を戦えないチームが合同チームを作り参加する『合同チームの部』の決勝戦だということなんです。高崎高校と高崎工業の合同チーム対、伊勢崎興陽高校と前橋東高校の合同チームの対戦です。

へぇ、そんな大会があるんだぁという気持ちと、単独チームとして花園を目指すことが出来ないけど競技を続けるひたむきさを思うと、とてもこのまま帰るわけもいかず、そのまま取材を続けました。

この合同チームの部は、なにも群馬だけの特別枠ではなく、ここで勝ちあがると関東大会、そして全国大会へと続くようです。合同チームの部の全国大会があるようなんです。少子化と競技のマイナー化に伴い、部員減少は全国どこでも同じ事情であるようです。

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試合の方ですが、戦前、合同チームだから特にチームワークとか技術レベルも単独チームに比べて低いんじゃないかと想像していた自分が情けなくなりました。
接点、スピード、展開力ともに優勝した農大二高ほどではないにしろ、充分県内ベスト4で戦えるレベルのものであると思いました。

序盤は伊勢崎興陽・前橋東チームが押し気味に試合を進めましたが、徐々にBKの展開力に上回る高崎・高工チームがペースを掴み出し、前半途中から接点も伊勢崎興陽・前橋東を上回るようになりました。伊勢崎興陽・前橋東も決して勢いがとどまる事は無く良いところまで攻めるのですが、決め手を欠きトライに結びつきません。逆に高崎・高工はひとつのミスを確実にチャンスへと変え、トライに結び付けました。
最終スコアは26-5だったかな?スイマセン、今手元にスコアを書いたメモが無いので正確ではありません。
点差は少し離れてしまいましたが、決してスコアほどの差は無かったと思います。攻守が目まぐるしく動くという点では、農二×太田よりも観ていて手に汗握るものであったと思います。

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高校は野球をしに行くものだと高校生活を送った僕が言うのもなんなのですが、思えばラグビーだけが、花園だけがラガーマンの高校生活の全てではありません。花園が第一と高校生活を送っている生徒さんには非常に失礼な物言いになってしまい申し訳ないのですが、花園に出られる高校は群馬県では1校です。さらに、それを目指せるチームといったら、僕の独断では現状、農二、県央、高商、樹徳あたりでしょう。そこに進まなかった子供たちがそれではラグビーを諦めるかと言えば、ラグビーだけが全てじゃないとは言え、それも非常にしのびない。
こういったチャンスは非常に良い試みだと思います。
この時期以外は、新1年生も入ってくるので全国規模の大会はないようですが、ひとつでもチャンスがあるのは非常にありがたいですね。出来れば全国優勝した合同チームがセンバツ大会に出られたら良いと思うのですが…。


優勝した2チームの皆さん、おめでとうございます。
残念ながら敗れた2チームの皆さん、これが終わりではありません。また熱い試合を見せて下さい。


posted by みのる |20:50 | 高校ラグビー | コメント(2) | トラックバック(0)
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二つの決勝戦

ネットをプラプラと漂っていたら、久しぶりに母校のジャージを観ることが出来、感激しています。

しかし、高高も15人そろわなくなってしまったのですね...

私は大学からラグビーに転向したので直接のOBではないのですが、当時は花園出場しても直後に東大現役合格する先輩がいたり、毎年農二と花園を争ったり、ラグビー部は花形でした。
(前高との定期戦も忘れられない...)
今でも体育でラグビーをやっているのでしょうか?
ラグビークラス対抗は?
私はあれでラグビーにはまり、大学でラグビーに転向しました。

私の大学のラグビー部も部員不足で消滅してしまい、現在はOBでクラブチームのような活動をしています。
7人制の大会に参加するなど、それなりに楽しんでいますが新人が入ってこないのは寂しい物です。
また、数年後にはOver40だけのクラブになってしまいそうです。

高高に限らず、全国のチームが存続してくれることを強く望んでいます。
ラグビーはやってみると、これほど面白いスポーツはないと思うのですがね~・・・




posted by つか | 2008-02-05 10:07

二つの決勝戦

>つかさん
はじめまして。
タカタカのご出身ですか。
新入生が入れば15人は揃うようですよ。一昨年は3位争いをしていましたので、伝統校ですし人数さえ揃えばまだまだ上位を狙えると思いますよ。
マエタカは…、どうなんでしょうね。

posted by みのる | 2008-02-07 17:44

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