2009年11月06日
大道典嘉,
11月5日,日本シリーズ第五戦のお話.
僕はヤクルトファンということもあって,巨人を応援するということがほとんどない.現実にこの試合も完全に日ハム側に立って見ていた訳なんだけど,唯一巨人を応援した打席があった.まあ,実際に応援したのは巨人じゃなくて選手だったのだけど.
その選手は松本の代打として出てきた大道典嘉その人だった.
正直巨人には同点に追いついて欲しくは無かったのだけど,投手交代で左の林が出てきたときに,口を真一文字に引き結んで,ヘルメットを被りながらおもむろに出てくるのを見たら,何というかもう引き込まれてしまったんだよね.
大道は僕が昔から好きな選手だ.
こう書いていると,エラく好きな選手が多いもんだと自分でも思うんだが,事実だからしょうがない.縦にも横にもデカイ(小さい頃はそう見えた)体を小さく畳んで,バットをびっくりするほど短く持つ.で,ぽーんと右にヒットを打つ.その一連の所作がとにかく好きだった.や
けに簡単に左投手を打つし,なんやかんやスタンドにも放りこめるパワーもある.まあ守備は…うん.ねぇ.
職人的技術ってのは小学生の頃は歯牙にもかけないけど,思春期になると妙に魅力的に見えてくる.鮮烈な三連発に魅入られて小早川を好きになった僕も,少しずつ土橋の渋さに魅力を感じ始めたころだった.そんな経緯もあって,大道はでホークスで最もスタメンを張って欲しい選手の一人だったのだ.
そのホークスから戦力外通告を受けた彼が現在巨人で,正しく切り札と言うべき活躍をしている,というのはなんだかノスタルジックな魅力を持っている気がする.僕が昨日,一瞬だけ巨人を応援したのは,そんな感傷的な何かが籠っていたからこそ.
戦力外通告を受けて,ひょっとしたらもうなかったかもしれない彼の野球人生がまた少し伸び,その伸びた中に本人が言う『最も緊張した』その一打が入っていたことは,ほんの少し僕を幸せにしてくれたのだった.
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posted by えんをる |16:29 |
野球戯言雑記集 |
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