暇人の観戦記

全豪オープン、車いす部門ドロー発表

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錦織選手奮戦中の全豪オープン。 今日ようやく、車いす部門のドローが発表されました。 さて、まずは男子シングルスから。 はじめに地元ワイルドカード、ランキング11位のアダム・ケラーマン選手。 昨年から二年連続、ワイルドカード選出の25歳の伸び盛りです。 ポイントレース的にも1回勝てばトップ10入りは確実なので、出来れば1勝はしたいでしょう。 そして他は上位7名画順当に選出……なのですが。 ただ今回のドロー表を見て、一瞬目を疑った自分は間違ってないと思います。 よりにもよってフランス勢が選考時のランキングか純粋にくじ運なのか、1回戦から潰し合い確定でございます。 (トーナメントの構造の関係上、シード枠が1位と2位しかないので仕方ないといえば仕方ないのですが) 前哨戦の上積みなどの外的要因が選出に影響されないのが痛かったです。と言うか両選手的には目も当てられません。 全豪で、結果として仏の世代間抗争が勃発。これで1回戦から現状のポイントレースの2位と3位が潰し合いとなりました。 国枝選手も最新ランキングを見れば「楽」とはいえない道のりではありますが、反対の山に比べると多少余裕はあります。 そして山ごとの感想です。 第1シードの山は国枝選手が気持ち的に楽でしょう。 一回戦は5位のリード選手(英)、ベスト4は6位のフェルナンデス選手(亜)かワイルドカードのケラーマン選手。 楽な相手は当然居ませんが、決勝まで進まなければいけない山だと思います。 で、残りの2位vs3位・4位Vs7位が反対の山で潰し合いです。 ウデ選手Vsペーファー選手の同国対決は前哨戦のスーパーシリーズで6-3.2-6.6-4で何とかペーファー選手勝利。 同じ国の似たようなハードコートのサーフィス、しかし舞台はグランドスラム。 老練と言っていいウデ選手相手にどんな立ち回りを見せるのか。ペーファー選手は今年ウデ選手を超えれるかの第一関門でしょう。 そしてその二人の前に立ちふさがるのはいつもの二人。ベルギーのヨアキム・ジェラード選手Vsオランダのマイケル・シェファース選手。 4大大会の常連と言っていい二人ですが、逆に言えば数年間面子が変わってない証拠でもあります。 出来れば新鋭に入ってもらって引っ掻き回して欲しいのですが。1800ポイントという壁が思った以上に大きいです。 (同ポイント帯で並ぶ眞田選手ももうちょっとなのですが、こちらもシェファース選手の壁が厚いです) 総括すると、男子シングルスは圧倒的とは言わないものの、国枝選手が有利な状況。 日本としては腰を据えて応援しがいのある状況でしょう。逆にフランス勢のお二人は声もかけられません。 溜まった鬱憤を全仏で晴らされても困りますが、とはいえ世代交代が発生するかという楽しみもあります。

では、女子シングルスに移りましょう。 こちらは地元ワイルドカード選出は無し。流石に最高位でもランキング33位からの拾い上げは選手が可哀想です。 で、順当通り選出時の上位8強のうち、シードの1&2位以外が抽選でドローを決定。 そして、3:1:2の日本包囲網が完全に崩壊。何の事かといえば、対上地選手の有力国包囲網です。 よりにもよって、車いすテニス界の女王国ことオランダと、ランキングで追いつき始めた英国がそれぞれ1回戦で激突。 上地選手の一回戦の相手もトップ4ですが、決勝までオランダ包囲網に巻き込まれるよりかは心理的に楽でしょう。 と言うか、最新ランキングでトップ10のうち4名がオランダです。この状況では流石に一人ではどうしようも有りません。 加えると英国も3名入ってますので、この2カ国で10人中7人を占めます。 残りが日本、ドイツそして南アフリカ。女子のシングルランキングはトップ8にこの3カ国が滑り込んで、ようやく均衡が取れています。 今大会は包囲網を回避したものの、オランダと英国の包囲網は今後も要注意です。 (まあ、片方の包囲網が成立したら反対側は同国の潰し合いが確定していることだけが安心材料ですが) そんな状況ですが山ごとの感想です。 第1シードの山は英蘭殴り合いが確定。国的には片方が勝ち上がればいいと言わんばかりの状況ですが。 選手個人としては大事なポイント積み重ねの機会。ポイントレースを考えれば、何が何でも準決勝まで勝ち上がりたいでしょう。 第一シードのオランダのジェシカ・グリフィオン選手はルーシー・シュカー選手(英)と対戦。 上地選手包囲には失敗しましたが、王者を盤石としたいグリフィオン選手は是が非でも決勝まで行きたいでしょう。 決勝の相手が誰になるかは扠置いて、まずは確実に勝利したい試合となります。 反対側はマジョラウ・バウス選手(蘭)とジョーダン・ワイリー選手(英)の対戦。 ランキング的には格上のウィリー選手ですが、このクラスになると上3人も含めて、粗実力は拮抗しています。 フルセットまで縺れる可能性も高いため、ハードコートでも実力通り決まるかどうか。 そして第2シード山です。 上地選手の一回戦はドイツの鉄人、ザビーネ・エラルブロック選手。女子の元絶対王者エステル・フェルヘール氏と競ってきた古豪です。 そしてもう一戦は上地選手の天敵来たるというか出来れば反対の山に行って欲しかった、アニーク・ファン・クート選手(蘭)が南アフリカのクオゾァード・モンジェーエーヌ選手と対戦。 こちらの山は、おそらく準決勝は上地選手Vsファン・クート選手でしょう。それくらい切磋琢磨するレベルで拮抗しております。 で、たとえ勝ち上がってもフルセットで決勝ではグリフィオン選手とぶち当たる可能性が限りなく高いです。 それくらい2012年辺りからこの3人で主要大会の決勝を埋めております。ランキングでポイント差が付いているのは、純粋にくじ運とその日の体調なんじゃないかと思うレベルです。 そういう意味で女子のシングルスは、どうやっても混戦が避けられません。 今大会も誰が優勝するのか、現時点では予想できないです。

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病気療養中の暇人です。
時々TV等の観戦記を上げていると思います。
初級障がい者スポーツ指導員資格所持。
社会復帰したらそちらの方の事柄も掲載予定。
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