暇人の観戦記

ITF車いすテニス最新ランキング考察

このエントリーをはてなブックマークに追加

今日は火曜日、ATP、WTA、そしてITFのランキング更新日です。 主要3部門のランキング確認、まずは男子シングルスのランキング変動から行ってみましょう。 ついでにパラリンピックへのランキング影響も記載したいと思います。男子は各国4名選出の最大56ドロー、そのうち各国の大陸別選手権優勝者などを選出したうえで、32ドローが5月23日付のランキング上位者に与えられます。 (残りを各国の最大選手枠に余裕がある選手を推薦形式で12名、同時にシングルスランキング外であっても、ダブルスランキングで優秀な成績を残している選手を8名選出となっています)

そんな中で、ランキング1位は4158ポイントでフランスのステファン・ウデ選手。 2012年6月に初獲得したランキング1位も近年では久々感。そして、何よりポイント的にも、頭一つ抜けた形です。 直近のポイントの失効も昨年4月の南アフリカで開催されるスーパーシリーズ、ACSA SAオープン準優勝時の456ポイント、そして5月のジャパン・オープンの準決勝敗退時の292ポイント。 5月までに大幅に負け越すことがなければ、ポイントレースでは当面安泰といえるでしょう。 2位と3位は同ポイントです。2位が国枝慎吾選手、3位がフランスのニコラス・ペーファー選手。 国枝選手は久方ぶりのランキングトップからの陥落。オーストラリアで稼いだポイントはメルボルン車いすテニスオープン優勝で195ポイント、そして何より痛かった全豪オープンでの初戦敗退で800ポイントが100ポイントに。今年は全米もないため合計1500ポイントが獲得できない状況が響いています。 他にポイントに絡んでいるのが、全米オープンUSTA車いすテニス選手権大会(スーパーシリーズ)でまさかの16強での敗退での2ポイント。 とは言え、ランキングのためだけの南アフリカに遠征は流石にないと思います。ただ、こちらは昨年のジャパン・オープン優勝時の650ポイントの優勝更新が必須。 そして逆に言えば「まだ上積みできる」状況ではあります。ポイントレースを考えなければ、リオパラリンピックは参加が粗確定しているために、無理もしないでしょう。 その代わり、開催される大会はパラリンピックの関係から縮小。ポイントレースでは、当分雌伏の時が続くでしょう。 3位のニコラス・ペーファー選手はもっと厳しい。昨年のACSA SAオープンの優勝ポイント失効まで3ヶ月。更に今年の全豪オープンでの100ポイントも加算されない程、昨年試合に出まくった弊害が響いてます。 何としてもACSA SAオープンを優勝しなければ、ランキングは更に下降線を描くことに。 と言うか、「最低でも300ポイント以上稼がなければ加算されない縛り」になる大会が13もあります。 そして加算されている大会でポイントを下回れば、失効時は下から繰り上がり。 上積みを求めるならITF1 Seriesで優勝するか、スーパーシリーズで準優勝以上。 このままの状況だと、ポイントレースであっという間に落ちそうな気配が漂っております。パラリンピックに備えて試合数をどう絞るのかを含め、難題が山積状態と言えるでしょう。 そんなポイントレースで憂鬱な上位勢に若手が食いついています。 全豪準優勝で微増だったとはいえ、きっちりまとめてきたヨアヒム・ジェラード選手がランキング4位。2013年以来のランキング3位以上を目指して追撃体制。こちらもポイントの上積みに苦労する試合数ですが、ボーダーラインが235ポイント。 何よりまるまる1年持つマスターズの800ポイントは大きいです。他にも全豪で上乗せした500ポイントと基礎は出来ました。 後は南アフリカで開催されるシリーズでのポイント更新で上も狙えます。そして、今年は状況が状況だけに、ポイントレースを意識しないでも、日本にも来る可能性は高いでしょう。 そして新星到来。今年の全豪覇者のゴードン・リード選手が上位の追撃体制を着々と整えております。 こちらも2013年以来の3位以上を狙って居るでしょう。ただこちらは昨年のジャパン・オープン準優勝。 大幅にポイントを積み重ねるために南アフリカに遠征するのか、それともリオに備えて準備期間にはいるのか。 こちらは日本に来ることが多い選手ですが、今年は特に気合が入っていると思います。 ランキング5位から8位までは一切変動せず。ランキング変動前5位だったフェルナンデス選手が準決勝進出したため、ポイントでもほぼ動かず。 そして、ローランギャロスの選出に影響しそうなのは南アフリカのシリーズまででしょう。 逆に南アフリカで全豪並みの大波乱が起きないかぎり、カレンダーを確認すると、5月まで上位の順位はほぼ固定のまま行くと思います。 (上位ランキングに影響しそうなITF 1 Seriesやスーパーシリーズはジャパン・オープンまで7大会しか有りません) 逆に、前の記事でも書いたリオへの切符争いは、絶賛大混戦です。ボーダーラインの34位前後のポイントは600ポイント前後。 で、34位以内に日本人選手が6名入ってしまいました。国枝選手が1抜けしているためリオへの切符は3/5。日本の選考選手はジャパン・オープンで大躍進でもしなければほぼ上位4名で確定でしょうが、万が一があると痛感させられた全豪の直後です。 大幅なジャンプアップはないと思いますが、ランキングの変動には注視していきたいです。

3ページ中1ページ目を表示中

記事カテゴリ:
車いすテニス
タグ:

【お知らせ】
Yahoo! JAPAN IDで記事にコメントできるようになりました

このブログの最近の記事記事一覧

この記事へのコメントコメント一覧

この記事にはまだコメントがありません

こんな記事も読みたい

2016全豪決勝【ノータイトル!】

「心を育てるスポーツの輪」第8回北九州市長杯小学生ふうせんバレーボール大会【チャレンジド・スポーツポータルサイトCHALLEATH(チャレアス)】

ジョコヴィッチ 2019年2月を目指す!前代未聞の全サーフェス完全無敵!錦織が打倒ジョコ1番手に浮上する!【「KC」だよ!「カンザス」ではない!】

素人がジョコビッチの強さに思うこと【タイガース応援・千葉のオバサン】

遂にこの時が来たか。【暇人の観戦記】

車いすテニスクァードシングルス決勝、スタッツ分析。【暇人の観戦記】

新世代の波、全豪オープン車いす部門決勝。【暇人の観戦記】

新鋭たちの戦い。全豪オープン車いすセミファイナルから。【暇人の観戦記】

ブロガープロフィール

profile-iconelfte

病気療養中の暇人です。
時々TV等の観戦記を上げていると思います。
初級障がい者スポーツ指導員資格所持。
社会復帰したらそちらの方の事柄も掲載予定。
  • 昨日のページビュー:3
  • 累計のページビュー:829457

(09月25日現在)

ブログトップへ

このブログの記事ランキング

  1. 全仏終了後のランキング
  2. ……やはり壁は厚かった、この借りはローラン・ギャロスで返そう。
  3. ランキングと全豪ドローについて
  4. ロンドン争い
  5. それぞれの進路
  6. 日本人選手がグランドスラムに複数出場するには。(男子編)
  7. 手が付けられませんね。
  8. 正式な処分が下ったので
  9. 歴史的死闘の裏で
  10. 各国のスポーツの格差。

月別アーカイブ

2016
09
06
04
03
02
01
2015
06
05
04
03
02
01
2014
12
11
10
09
08
07
06

このブログを検索

スポーツナビ+

アクセスランキング2016年09月25日更新

アクセスランキング一覧を見る

お知らせ

rss