暇人の観戦記

車いすテニスクァードシングルス決勝、スタッツ分析。

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さて、クァード部門シングルスの決勝のスタッツ分析です。 ラウンドロビンから勝ち上がってきたのは、ラウンドロビンでも分析したデュラン・オルコット選手とデビットワグナー選手。 オルコット選手が3連勝で、残りが全員1勝2敗という有様。 結果的にスコア差で、ワグナー選手が勝ち上がりました。が、前回の時点ではラップソーム選手が2敗したことしか見ていませんでした。単純に当方のミスですが。 ……気を取り直して、スコアから。6-2.6-2でオルコット選手の勝利。 状態が悪化したのか通常の車いすテニスから2010年に一度引いて、2014年からはクァードで復活した古豪が全豪を2連覇。 そもそもクァードが開放されていないローランギャロスと、クァードどころか普通のダブルスしか開放されていないウィンブルドン。 この2大会以外は優勝。グランドスラムだけでランキングを稼ぐタイプではなく、地元オーストラリアの大会を中心にポイントが付かなくても関係ないとばかりに出場。 今年だけで全豪前に3大会消化。昨年もJapan Openを含めて、グランドスラムやスーパーシリーズに数多く出場しています。 と言うかポイントレースのみで言えば5大会分のポイントの取捨選択なのに、昨年は13大会も出場。 張り切りすぎたのか、昨年末のNEC車いすテニスマスターズは欠場していますが。 それでも、「出れる大会には出て、できるだけ勝つ!」とばかりにこの2年少々で30大会に出場。 日本でもJapan Openを昨年初制覇するなど、「障害が悪化しても負けない」姿勢には、正直に頭が下がります。 対するワグナー選手も昨年の全豪と全米ではオルコット選手に敗れて準優勝ですが、マスターズシリーズはきっちり制した強豪。

そんな二人の試合のスタッツを、改めて分析していきます。まずは全体マッチスタッツから。 オルコット選手がエース1本、ダブルフォルト4本。1stサーブin率が27/47で57%。1stサープポイントが18/27で67%。2ndサーブポイントが9/20で45%。 最高サーブ速度が124km。1stサーブの平均速度が115km、2ndサーブの平均速度が105km。 ネットポイントが11/11で100%。ブレークポイントが7/13で54%。レシーブポイントが35/53で66%。 総ウィナー数が32、総アンフォーストエラーが14(うちダブルフォルトが4)。 ワグナー選手がエースなし、ダブルフォルト2本。1stサーブin率が37/53で70%。1stサーブポイントが15/37で41%。2ndサーブポイントが3/16で19%。 最高サーブ速度が120km。1stサーブの平均速度が111km、2ndサーブの平均速度が105km。 ネットポイントが7/20で35%。ブレークポイントが3/3で100%。レシーブポイントが20/47で43%。 総ウィナー数が18、総アンフォーストエラーが19(内ダブルフォルトが2)。 こうやって両者の全体的なスタッツを比べるだけでもどのショットを好み、何が弱点になっているかがなんとなく分かります。 オルコット選手はサーブ速度こそあるもののin率が若干低いオールランダータイプ、対するワグナー選手はサーブin率とネットプレイの多い、古典的サーブ&ボレータイプ。 両者の特徴を端的にまとめるとしたら、このような感じになるでしょうか。

そして各個のスタッツ、まずはサーバースタッツです。以後、前述したスタッツは省略していきます。 両選手ともサービスウィナーは無し。サービスゲーム数も共に8。一つだけ補足できる項目があるとすれば2ndサーブの最高速が両者とも110kmという点だけです。 補強するならばスタッツの最後の項目になるDir. Serve Statsも含めて考えると、両者ともに左右満遍なくin率が有る点でしょうか。 どちらのサイドが得意というデータもありませんが、若干前目のところにサーブが落ちるのは車いすテニス選手全体の傾向です。

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初級障がい者スポーツ指導員資格所持。
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