暇人の観戦記

新鋭たちの戦い。全豪オープン車いすセミファイナルから。

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何やらページビューで恐ろしい数字を叩き出していてビビってしまいましたが。 全豪も今日を含めて残り3日。車いすは男女とも明日にシングルスとダブルスの決勝が連戦。クァードも今日がラウンドロビン最終日で、明日の決勝は今日終了時点で2勝以上の選手で争われます。 やたらと大会期間が短いですが、おそらくクァード選手の門戸を開放しての拡充は難しいです。(ボランティアの手が足りないし、賞金安いから選手個人で必要以上の人は雇えないと思います) 軽度の選手は拡充も考えられますが、まずはウィンブルドンのシングルスが開放されないことにはITFも突っ込んだ議論はできないでしょう。 で。そんなこんなで新世代が台頭の気配を見せています。これからスタッツ分析をする二人がその筆頭でしょう。 (新世代が4強になるのか2強になるのか。はたまた国枝選手がまだ一線を張るのかは不明ですが) そんな若手に対して、ITFのシングルストップ50の中で最高齢はランキング50位のポーランドのタデウシュ・クルーシュニツキ選手、1955年生まれの御年60歳。 昨年のジェロナグーラカップ(ITF フューチャーシリーズ)を制するするなど、まだ470ポイントを稼ぐ元気なお方です。 (と言うか、記録をたどると1994年のスコアが出てくるんですが……20年以上現役とか(汗)) それ以外にもトップ50だけで当方(1981年生まれ)より年輩の方が16名ほど居るという笑えないレベルです。 ……トップ50クラスで確認できるおそらく一番最古のスコア持ちの方は1991年の7月。 1991年というと下手をすると今の現役選手が生まれるとか、少なくともテニスを始める前からです。 ココらへんは別記事で特集しますが、そんな方たちと切磋琢磨しながらランキング戦を勝ち上がって、グランドスラムで羽ばたいている若手勢。 そんな若手の代表格二人の試合を分析していきたいと思います。

まずスコアから。 6-3.6(6)-7(8).9-7で辛くもリード選手勝利。 スコアだけで鍔迫り合いが良く分かる試合です。 と言うか、体温調整が出来る二人だから良いですが、クァード部門でこの死闘が発生したら見ているこっちの胃が持ちません。 5セットマッチはとてもじゃありませんが導入できない理由の一つに、「体の免疫系が弱い」という点が上げられます。が、それを除いても、下記のスタッツからこの試合は一度全部通しで全部見たいと本気で思いました。

で、その試合の全体マッチスタッツから解析開始。 尚、取り上げているスタッツで、他のスタッツとかぶるものは省略しております、ご了承ください。 リード選手のエースが4本、ダブルフォルトも4本。1stサーブin率が104/152で68%、うち1stサーブポイントが74/104で71%。2ndサーブポイントが19/48で40%。最高サーブ速度が140km。1stサーブ平均速度が124kmで2ndサーブ平均速度が111km。 対するフェルナンデス選手はエース2本、ダブルフォルト2本。1stサーブin率が125/158で79%、うち1stサーブポイントが75/125で60%。2ndサーブポイントが4/33で42%。最高サーブ速度が143km。1stサーブ平均速度が123kmで2ndサーブ平均速度が109km。 参考までに国枝選手の今大会の最高サーブ速度が133kmです。昨年より意識してパワースタイルに変更してこの速度。 そう考えるとまさしく車いすテニスでのビッグサーバー同士の打ち合い。と言うか、「下肢が固定されて踏ん張りが効かない」はずなんですが…。 (補助具で車いすとの固定はしっかりしていますが、チェアワークのために接地面への力の伝達は弱い……はずなんですが。) 自分の常識を疑いつつ、解析を続けます。 ネットポイント率はリード選手が18/26で69%。フェルナンデス選手が5/10で50%。恐るべきはリード選手のネットポイント率。これだけ前に出て7割近い数字。 ただ、ビッグサーバーゆえの宿命が両者の次のスタッツに現れます。ブレークポイント率がリード選手が5/17で29%。フェルナンデス選手に至っては3/18で17%。 取りこぼしが多いというレベルでは済みません。ここはおそらく両選手ともこれからの改善を意識する点です。そして、数年前まで「ミスが多く粗い」と国枝選手が評した点はここなのでしょう。 レシーブポイント率も芳しくありません。リード選手が69/158で44%。フェルナンデス選手が59/152で39%。ここも両者とも「粗い」と評すべきでしょう。 プレイスタイルは他のスタッツにも現れます。リード選手のウィナー数が70、アンフォーストエラーが47。フェルナンデス選手のウィナー数は46でアンフォーストエラーが37。 ウィナー数が多いですがどこかで凡ミスが絶えません。

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病気療養中の暇人です。
時々TV等の観戦記を上げていると思います。
初級障がい者スポーツ指導員資格所持。
社会復帰したらそちらの方の事柄も掲載予定。
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