2008年03月24日

セリエA第30節 -上位チームの明と暗-

後半から観た「イタリアダービー」は、その
呼び名程の緊張感は無く、ユベントスの勝利
は順当に見えた。

カモラネージのゴールは明らかなオフサイド
だったが、もっと点差がついてユベントスが
勝ってもおかしくない試合内容であったからだ。

起爆剤となる事を期待されたマニシェが、見事
に期待に応え1点差に迫ったが、残念ながら
その後もインテルは眠ったままであり、ボール
が1度ポストを叩くシーンもあったが、追い上
げムードも迫力に欠けた。

ユベントスにとってインテルの攻撃は怖くはな
かったのではないだろうか。ユベントスの楽な
試合、といってもいいようにみえた。

インテルにとっては、欧州CLの敗戦が応え
ているような試合ぶりで気が抜けているよう
にもみえた。
確かにインテルは、サンシーロで行われた
リバプール戦の前半、並々ならぬモチベーショ
ンが伝わってきた。

選手も観客もホームでの逆転劇を大いに期待
していた中で、その期待を大いに裏切り「連敗」
という結果で敗退した。
その失望感が相当大きかったのは、容易に想像
がつく。

ヨーロッパから国内へと舞台を「下げた」時、
同様のモチベーションを保つのはやはり難しい
のかも知れない。
CLで失態を演じたマテラッツィはデルピエロ
に「遊ばれ」、敗戦の尾を引いているようにみ
えた。得点したのが「控え」のマニシェだった
のは、そのような事と無関係ではないだろう。

それにしてもデルピエロの後ろへスリップした
パスをトレゼゲがニアサイドへ振り抜いたゴー
ルは、2人の「らしさ」が出たゴールで、ユベ
ントスにとっては、勝利に華を添えるものであ
った。

ディフェンス面でもレグロッタリエとキエリー
ニが以前より安定して見えるのは、1月に加入
したマリ代表・シソコが効いているからだ。
この選手に目をつけたのは、ラニエリなのか
ユベントス幹部なのかは定かではないが、今現在
「当たっている」状態だ。

CB2人の前で、守備の面でも「繋ぎ」の面で
も非常に効いている。
たまに軽率なミスが見られるシソコではあるが、
今のところミスが失点に結び付いた場面は無い。

ここのポジションに長い間不安を抱えていたユベ
ントスだが、ティアゴが期待外れに終わっている
現在、このシソコが大きな存在となっている。

加入して間もないシソコだが、時間が経つにつれ
もっとよくなると思われ、ユベントスの調子も
それと共に上昇トレンドに入っていく事だろう。

セリエAは30試合が終わった時点で、依然として
インテル・ローマ・ユベントスの順位だが、気が
付けばインテルとローマの差が4ポイント差となっ
ている。(実際は5ポイント)
当初はインテルの独走が予想されていたが、残り
8試合という事を考えると分からなくなってきた。

ローマが、リーグ戦と欧州CLの「ダブル」を達成
する事を予想する人は、ほとんどいないと思われる
が、ここ数年マンネリ化してきた欧州の勢力図に
「ローマの革命」を起こして欲しいものである。

posted by 栄一郎 |07:56 | セリエA | トラックバック(0)
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