2007年07月24日

アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

サウジアラビアとの対戦で記憶に残るのは
92年アジアカップ決勝だ。

地元の日本がアジアカップ初優勝した大会で、
相手は「格上」サウジアラビア(以下サウジ)だった。

サウジは、それ以前の84年大会と88年大会に連覇を達成
しており、その後に日本が初優勝を果たした。
その後の96年大会に再びサウジが優勝し、2000年からの
2大会は日本が連覇、というサイクルになっている。

要するにこの20年間、優勝はサウジと日本しかしていない。

もう少し長いスパンでみると、サウジが連覇する以前は
クウェートが地元優勝しているが、その前はイランが3連覇。
「アジアの覇権」のサイクルは、1968年からの40年間では、
イラン→サウジ→日本のサイクルとなっている、という事だ。

アジアカップ本大会における日本×サウジの歴史は、
日本が優勝した92年大会からだと、今回で4度目となる。

韓国とイランが4大会連続、準々決勝で当たったというのは
初めて知ったが、日本とサウジも因縁めいたものがある。

だが、「韓国×イラン」と違うのは、過去3度の対戦は全て
日本が勝利しているという点だ。
(ちなみに94年アメリカW杯の最終予選(93年)には
ドローとなっている)

オーストラリア戦に比べ、さほど緊迫感がないのはその様な
過去の対戦成績が影響しており、サウジには「日本コンプレックス」
が存在しているという。
一昔前は「格上」だったサウジも、今や立場は完全に逆転している
印象だ。

サウジアラビアといえば、94年アメリカ大会で大活躍した。

予選リーグでモロッコ・ベルギーを撃破し、決勝トーナメント
に進んだのは記憶に残るところで、早いものであれから13年
が経った。 
オワイラン、アル・ジャバー、デアイエといった選手達が活躍し、
注目を浴びた。

その様な時代から、サウジアラビアのFWといえばスピードが
あって器用という印象で、気分次第でガラりと攻撃力が変わる。
2000年レバノン大会のサウジも監督交代によって、予選と決勝
で勢いが全く違っていたが、心理面で「乗る」と勢いが出てくる
チームだ。

そのようなサウジの弱点は、ボールウオッチャーになる、組織的な
守備ができない、一方のサイドに人が集中して逆サイドがフリーに
なる、集中力が欠ける時がある、等のコメントを目にする。

それだけ弱点が明確になっていると、1点は必ず入りそうなもので、
オーストラリアを破り、勢いに乗っている日本チームへの期待は、
過去の対戦成績と絡み、一層大きくなる。
しかもサウジは、ハノイ入りから中1日で試合に臨むという
強行日程だ。(相当しんどいと思う)

一方の日本。
実質的な失点は少なく、守備は堅い。
今大会の失点はセットプレー絡みが主で、初戦のカタール戦、
ベトナム戦、オーストラリア戦は全てセットプレーから。

その中でも、ベトナム戦とオーストラリア戦の失点は、ニアサイド
への低いボールで、それが失点に結びついた。

自分がサウジの監督だったら、セットプレーも含めてエリア外から、
速いシュート性の、低いボールをどんどん中に入れていくだろう。
芝の影響もあるのか、イレギュラーしやすい印象がある。

ゴール前の不規則なバウンドは、どんなに守備の堅いチームにとって
も嫌なもので、日本は、そういうボールがきた時にはより一層の
注意が必要だ。
がしかし、オーストラリア戦のように緊張感をもって守備に集中すれば
中澤を中心とした日本の守備は崩れないだろう。

楽観視するのは禁物だが、今の日本であれば「建設的に」サウジを
破ってくれるのではないだろうか。 大いに期待する。

posted by 栄一郎 |07:50 | 日本代表 | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/e-tude/tb_ping/13
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

こうしてみると、高木のゴールが無ければサウジの4連覇だったんですね。

いろいろ相性があるものなんですね。
日本は大してサウジへの苦手意識がありません。
しかし、韓国はサウジに20年近く勝てません。
韓国に対して、完全にトラウマが消え去っていない日本。(現在は互角なのですが・・・)
テレビ局が「永遠のライバル」とか騒ぎ立てて刷り込むことも原因だと思われます。

決勝でスカッと韓国に快勝してスッキリしてほしいものです。

posted by 楢崎性豪 | 2007-07-24 15:30

Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

>楢崎さん

サウジは84、88ときてましたから、3連覇を
阻みました。高木のゴール、懐かしいです。

日本と韓国が、永遠のライバル、と言って
その力関係に浸っているのは、自分としても
どうかと思います。
韓国に勝ったから、負けたから、という時代
ではないように思います。

posted by 栄一郎 | 2007-07-24 16:08

Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

>楢崎さん

その後の優勝を考えると、4連覇という事
ですね。失礼しました。

posted by 栄一郎 | 2007-07-24 16:13

Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

> 韓国に勝ったから、負けたから、という時代
> ではないように思います。

本当はそうなんでしょうね。

仕事の関係で、韓国の友人が多いのですが、
あっちの人は、ものすごく日本サッカーを意識してます。
ストレートなんで、結構ショッキングですよ。

僕も影響されちゃって、韓国の動向は気になるように
なってしまいました。
敗戦の記事を見て、ちょっと嬉しくなって、かなりの
自己嫌悪に陥ったり。

いっそうのこと、韓国の人みたいに、おおっぴらに
ライバル視したほうが健全なんじゃないかと最近思ってます。

もちろん、民族的な中傷に回帰する輩は、論外!





posted by taijoh | 2007-07-24 18:34

Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

>もちろん、民族的な中傷に回帰する輩は、論外!

って無理ですよw
韓国人がおおっぴらに日本の敗戦を喜んだりするのはその「民族的中傷」ですから。反対に、それが無い国に対しては、そこまで自分に関係の無い相手の不幸を喜ぶ事は普通の人間なら出来ないでしょうね。

posted by 通りすがり | 2007-07-24 20:15

Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

>taijohさん

韓国は、チームとしては気にならない存在
ですが、パク・チソンとイ・ヨンピョのPSV
時代のプレー、特にCLでミランを苦しめた
2試合は鮮烈でした。

パクチソンが、今大会の韓国チームにいたので
あれば、対戦したい気持ちは強かったです。
決勝で、という意味ではなくて。

posted by 栄一郎 | 2007-07-24 21:42

Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

管理人さん?明日(もう今日かw)のキーマンは誰になると思いますか?
私はねケイタだと思ってるんですよね

チーム状態が上がって来てるサウジは中東の常套手段である「引いてカウンター狙い」では来ないと思うんですよ
シュンスケは当然マークされるでしょうから攻撃の起点はケンゴーかヤットからの比重は多くなるでしょう・・・多分ね
そんでオシムさんはサウジ戦でサイド攻撃が重要(まぁどんなゲームでもだけどw)と公言してるんで当然加地(無事に出てきてくれよぉー)は上がる頻度が増えるっと・・・えっ?駒野君すか?タカか巻がサイドに流れてキープしてくれるからじっとしとけって感じかな^^;(坪井のケガは痛い;;)
まぁ~そんなこんなでバランスをとるのはケイタになる訳ですわな

中沢も阿部もホント安定してるんで中盤のスペースさえ与えなければセットプレイ以外での失点は無いと断言できます(かなり願望が入ってますがw)
ケイタがオーストラリア戦で見せた危機回避能力を発揮してくれれば日本にとって良いゲームになるんじゃないかと思っています

独り言・・・
韓国って好敵手(ライバル)かなぁー
私にとって韓国は難敵以外なんでもないんだけど・・・




posted by サッカー小僧 | 2007-07-25 02:16

Re:アジアカップ2007・日本代表 その11 ~アジアダービー~

>サッカー小僧さん

コメントありがとうございます。

キーマンは、特に1人って訳じゃない
です。自分としては。

中澤と阿部は安定しています。守備が安定
していると、キーパーを除いた10人のバランス
も良くなるので、今の良好なチーム状態は
この2人がいるから、といっても過言ではない
と個人的には思います。
昨年のW杯は守備が安定していないのでいい選手
がいても、駄目でした。個人的見解です。

オーストラリア戦でも鈴木のワンボランチ気味
になって、中盤がダイヤモンドの形になる場面
もありました。そういう意味では鈴木は中盤の
キーマンだと思います。
がしかし、本人は自分の役割を理解していて、
自分の仕事を全うしてくれると思います。

高原と俊輔はやはり決定的な仕事をしそうです。
気配を感じますね。

posted by 栄一郎 | 2007-07-25 13:21