2007年05月08日
日本のサッカー文化において、私が残念だと思うことに、メディアの批判精神の無さというものが挙げられる。
Jリーグが誕生してから15年を経て、サッカー文化が徐々に根付いているのを実感できる世の中になった。
だが、メディアが伝えるサッカーの姿には「リアル」を感じることはできない。
2006年ワールドカップドイツ大会で惨敗した日本に対し、責任を追及する声や、批判的な記事はメディアからは一切聞かれなかった。
確かにジーコジャパンは一定の成績を残し、最低限の目標であるワールドカップ本大会への切符を手にした。
だからといって、ワールドカップでの惨敗を看過するわけにはいかない。
ネット上で一般の人々が声高に叫んでいたのをまさか見逃すまい。
なぜ、問題に対して口を閉ざしてしまうのか。
どうやら日本には情報に規制がかかっている部分もあるようだ。
その一例が審判批判の問題である。
最近のJリーグの試合では、考えられないようなジャッジが続いている。
明らかにゴールラインを割ったにもかかわらず、ゴールが認められなかったシーンや、明らかにペナルティエリア内ではない位置での反則にPKが宣告されたり、あろうことか反則した選手を間違え、別の選手が退場になるといった、考えられないようなレベルの低いジャッジングである。
だが、これらも目立って報道されることもない。
批判をしないことは、日本のサッカーを向上させるためには全く役立たないことである。
人は誰でも失敗するし、失敗からしか学べないことはある。
メディアやファンが、日本のサッカーを成長させなければならない。
称賛すべき時は称賛し、批判すべき時は批判する。
それがメディアの役割ではないのか。
そうしなければ日本のサッカーは世界基準に追いつくことはできない。
posted by e-3_inc |19:49 |
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2007年03月04日
2007年のJリーグ開幕戦、FC東京vsサンフレッチェ広島を、味の素スタジアムに観戦に行ってきた。
このカードを選んだのは、東京に住んでいるということもあるが、今年からFC東京の監督に就任した原さんのサッカーが見たかったというのが大きな理由。
攻撃サッカーを標榜し、浦和のサッカーを「つまらないサッカー」と切り捨てた原さんの哲学を見たかった。
スタジアムには1時間前に着いたが、特に目を引いたのは子供たちが多いということ。ヨチヨチ歩きの子供までユニフォーム姿の家族連れなどもいた。
意外と高齢者の方も観戦に来ている人は多い。
牧歌的なムードが試合前のスタジアムには漂っていた。
サッカーに暴力がはびこる現代にあって、世代を超え、誰もが安心してスタジアムへと足を運べる状況は、日本サッカーが誇れる一面でもある。
「スポーツで幸せな国へ」というJリーグの理念は、少なくとも前進していると感じることができた。
世界との差
試合は結果的に2-4で広島が快勝。
チームとしての成熟度の違いが如実に表れてしまった。
昨季途中から監督に就任したペトロビッチのサッカーは、非常にシンプルでそつが無い。
少ないボールタッチ数でつなぎ、パスの本数はあまり多くは無い。
ピッチをワイドに使い、崩しの場面ではダイレクトを使う。
全体が連動してレベルの高いサッカーをしていた。
一方のFC東京はまだチームとして見えていない。
原監督はCBにルーキーの吉本を抜擢したが、これは完全に裏目に出てしまった。
前半30分で3点を奪われて交代となったが、代わって投入された藤山のほうが遥かにいい働きをしていた。
3トップ気味に左に張っていたルーカスのところは攻守にバランスが悪く、駒野に度々チャンスを作られてしまっていた。
だが、チーム全体から攻撃にかける意気込みは伝わってきた。
まだこれからのチームだろう。
しかし、どちらのチームにも言えることだが、基本技術が低い。
パス、トラップの精度、シュート力の無さ、パススピードの遅さなど、全ての部分で世界との差は明らかだ。
その国のサッカーのレベルの高さは、その国のリーグ戦の1試合を見ればなんとなく分かるものだ。
それはサッカー自体だけではなく、サポーター達、スタジアム、サッカーを取り巻く環境など、全てにおいて言える事である。
比較対象としては良くないが、帰宅してから見たリバプールvsマンチェスター・Uの試合と比べると、スタジアムが醸し出す雰囲気、サポーター達の熱気もプレミアリーグには及ばない。
もちろん、これらはサッカーの迫力が違うことも影響するのだろうが、もっと熱いものをスタジアムでは味わいたい。
帰りの電車の中でも興奮が冷めないような熱気が日本にも欲しい。
首都のチームの開幕戦に、スタジアムが半分しか埋まらないのではだめだ。
そのためには面白いサッカーがもちろん必要だ。
原さん、期待してます。
posted by e-3_inc |12:32 |
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2007年02月24日
今年のJの幕開けは、聖地国立におけるゼロックススーパーカップ、ガンバ大阪vs浦和レッズのゴールデンカードとなった。
昨季、リーグ、天皇杯と熾烈なタイトル争いをしてきた両チームだが、ガンバは四度の対戦で一度も勝つことができなかった。
「対レッズへの意識は言うまでもなく高いものがある。それを前面に出して戦う」
西野監督の言葉に表れている通り、ガンバを応援する全ての人にとって、トラウマのようなレッズとの闘いは、今季を戦い抜くための大きなモチベーションとなる。
一方のレッズは、悲願であった初のリーグタイトルを手にしただけでなく、天皇杯との2冠を達成。
最高のシーズンであった。
だが、強い浦和を作り上げた指揮官ブッフバルトの離脱は、チームに大きな変化をもたらす。
また、トップクラブの宿命だが、世界を目指すチームは今季最大で60試合をこなすことになる。非常にタフなシーズンである。
その開幕を占うこの試合で今年も強さを見せ付けたいところ。
コンディション作りに差が出た
レッズのスタートは3-6-1のシステム。
注目の阿部は中盤の底に入り、サントスの抜けた左サイドに入ったのは小野。
ガンバは4-4-2のシステム。
昨季の3バックから4バックに変更。
甲府から獲得したバレーはベンチスタート。
家長のいない左SBには2年目の若手安田が抜擢された。
レッズの攻撃の基点は小野。左サイドのワイドな位置から左CBのネネ、セカンドトップのポンテ、山田とのパス交換、縦へのドリブルでチャンスメイクをしていた。
だが、ワシントンにはほとんどボールが入らない。
阿部も攻撃にはほとんど参加できず、ディフェンスに追われていた。
ガンバは攻守の切り替えが非常に速い。
奪ったボールを素早く前線へ渡し、そこへのフォローも速い。
レッズの堅い守備はセットされた状態では崩すのは難しい。
守備が整う前にフィニッシュまで持っていこうとする狙いが前半ははっきりしていた。
奪われたボールに対してもすぐにプレッシャーにいき、レッズの攻撃を許さない。
レッズのシュートは前半30分過ぎのポンテのFKが1本目だった。
ガンバはチームに戦術の浸透度が高い。
攻守の切り替えの速さはもちろんだが、2トップのコンビネーション、中盤のつなぎなど、チームの連動性が高い。
テクニカルな二川、攻撃的な安田に対するフォローの速さや、本来なら攻撃的な加地のバランス取りなど、チームの完成度が高い。
遠藤の正確なゲームメイク、精度の高いセットプレーも大きな武器になるだろう。
レッズはオーストリア遠征などもあり、チームのコンディションが整っていない印象だ。
メンタルも充実してはいない。
トゥーリオのような闘うスピリットを感じることはできなかった。
しかし、タフなシーズンを迎えるにあたり、最初からトップコンディションにすることは得策ではない。
今日は完敗だが、これはレッズの本当の姿ではない。
今年も非常に楽しみなシーズンになることは間違いない。
posted by e-3_inc |15:20 |
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