2007年03月10日

なでしこ快勝

FIFA女子ワールドカップ2007中国予選プレーオフ第一戦なでしこジャパンvsメキシコ女子代表の試合を国立で観戦してきました。

FIFA女子ワールドカップ2007のアジア枠は3.5。
2006年にオーストラリアで行われた女子アジアカップにおいて、3位以内に入れば出場権を獲得できた。
なでしこは予選リーグで中国を下し、1位で準決勝に進出するものの、地元オーストラリアに敗北。
3位決定戦でも北朝鮮に敗れ、今回のプレーオフで最後の椅子を争うこととなった。
3月17日、メキシコのトルーカで日本かメキシコが出場権を得る。

両チームともスタートは4-4-2のフォーメーション。
メキシコは高さのある選手が多い。
高さだけではなく、横幅があるのでかなり体格差を感じた。

試合の入り方はお互いに慎重。
メキシコは7番の選手がFWの位置から降りてきてゲームメイク。
全ての攻撃はこの選手から始まっていた。
なでしこはこの選手を抑えられずにいたが、メキシコは攻撃にかける人数が少なく、思うような攻撃はできない。
サイドバックが上がってくるようなシーンも無く、攻撃に厚みが無い。
徐々になでしこが試合を支配し始める。

なでしこは先発メンバーにベレーザの選手が7人名を連ねるためもあるのか、守備も攻撃も連動性が高い。
2トップの荒川、大野にトップ下の澤を含めたベレーザトライアングルのコンビネーションでテンポのよい攻撃ができていた。

しかし、攻撃は澤に頼りきりではない。
右サイドの酒井と近賀のコンビネーションも非常に秀逸だ。
酒井が相手左SBを連れて中に入ることで、近賀のオーバーラップするスペースを作る。
そこに必ずボールが出るため、右サイドを深くえぐってからのクロスをいくつも供給できていた。
左SBの宇津木もそうだが、上がるタイミングが非常にいい。
澤の先制点も宇津木のクロスから。
勝因は両サイドを制圧できたことだろう。

2トップのコンビネーションも非常にいい。
相手の中途半端に高い位置からのプレスに対し、単純に相手SBの裏のスペースに流れてトップの選手がボールを受けることで、攻撃の起点を作っていたが、片方のFWが引けば必ずもう片方が裏を狙っていた。

荒川のキープ力も素晴らしい。
とにかくボールを止める技術が高い。
非常に頼りになるトップの選手だ。

メキシコはボールウォッチャーになってしまい、裏のスペースを見れていない場面が多かった。
2点目のシーンもフリーで宮間がヘディングしている。
ディフェンスラインの統率も取れていないので、SBの裏のスペースがかなり空いていた。
なでしこは巧みにそのスペースを使ってチャンスを作り出せていた。

だが、後半に17番の選手が左サイドに入ったことで、メキシコがリズムを取り戻した。
非常に縦に速く、突破力がある選手なので、トルーカでの試合では要注意だ。
前半攻撃を組み立てていた7番の選手は右サイドに配置されたのだが、これは完全に采配ミス。
ほとんどボールに絡むことなく後半を終えた。
右サイドに置いた狙いが全く見えなかった。

メキシコは基本的に個人頼みの攻撃に終始し、なでしこはコンパクトな守備と決して飛び込まず、パスコースをつぶしていく守備で相手の攻撃を寸断した。
攻撃においてもチームの連動性は高く、運動量も多い。
勝つべくして勝った試合だった。

相手に作られた決定的なシーンはいずれもミスが招いたもの。
宮本のセンターサークル付近での安易なドリブルをカットされたボールをカウンターで持ち込まれたものと、FWへのロングボールをGK福本が判断ミスで飛び出したところをループで狙われた2つ。
しっかり反省してもらいたい。

だが、トルーカは標高がおよそ2600mもある。
酸素は薄く、ボールは飛びやすい。
慣れない環境には苦労させられるだろう。
2点のリードは安全圏ではない。
気を引き締めて、なんとしても出場権を取ってほしい。

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posted by e-3_inc |23:41 | なでしこ | トラックバック(0)
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