2007年05月10日
06-07チャンピオンズリーグ決勝
偉大なるロッソネロはビアンコを選んだ。
赤(ロッソ)と黒(ネロ)の縦じまのユニフォームで知られるミランは、ホーム扱いとなるチャンピオンズリーグ決勝戦において、上下とも白(ビアンコ)のアウェー用ユニフォームで戦うことを決めた。
ミランはチャンピオンズカップ時代を含め、過去、10回決勝戦に進出している。
そのうち優勝したのは6回。
そして、白いユニフォームを着て優勝したのが5回。
つまり、ミランはげんを担いだ。
だが、そのげん担ぎはリバプールにとって、最も幸運を呼ぶシチュエーションとなっている。
リバプールが決勝に進んだのは6回。
そのうち5回優勝している。
いずれもホーム用の赤いユニフォームを着用していた。
しかもリバプールに敗れた相手チームは、全て白いユニフォームを着用していた。
セットプレー、カウンターがカギ
ミラン、リバプール共に守備には定評のあるチームだ。
ましてや一発勝負の決勝戦ともなれば、お互い守備からゲームを作ろうとしてくる。
おそらくボールを支配するのはミラン。
マンチェスター・ユナイテッドとの2ndレグの前半のようなイメージで、ピルロ、カカを中心にゲームを作り、少ないチャンスを確実に決めようとしてくるだろう。
簡単にはチャンスを作らせてはもらえないだろうが、ボール支配率を高めるのを狙うはずだ。
また、中盤では、ガットゥーゾ、アンブロジーニが相手の攻撃がスピードに乗る前に潰し、素早い攻撃につなげてくる。
おそらく先発のインザーギは、常に一発でディフェンスラインの裏を狙ってくる。
ベニテスが採用するだろう戦術はカウンターだろう。
おそらく、ピルロを狙ってくる。
最近あまり調子のよくないピルロだが、ミランの攻撃陣はピルロの組み立て無くしてはスムーズな連動を見せられない。
ピルロからボールを奪うことに成功すれば、薄い守備陣が前に残るだけ。
キーマンはマスチェラーノ。
下手に攻撃に出ると、ガットゥーゾやアンブロジーニを筆頭にした相手の守備網にすっぽり覆われてしまう。
両チームにとって最大のチャンスはセットプレーになるだろう。
ジダはハイボール処理に不安があり、時々致命的なミスを犯す。
リバプールにはリーセ、ジェラード、マルク・ゴンザレスといった強烈なキッカーが揃う。
一方のミランは、最近は調子の悪さが目立つが、ピルロの無回転キックがある。
アンブロジーニやマルディーニはヘディングでの決め手がある。
試合中に必ず何本か訪れるセットプレーのチャンスを逃せば、点を取るのは難しいだろう。
それくらい守備に穴の無い両チームだ。
1点を争う好ゲームを期待する
2年前の因縁、準決勝2ndレグでの出来の良さから、世の中はミラン有利の予想が多い。
私もミランが勝つと思っている。
もちろん一発勝負なんて何が起こってもおかしくない。
現に2年前は奇跡の逆転劇だったのだから。
先取点を取ったチームが断然有利になる。
それが早い時間帯なら、以外にも大差がつくかもしれない。
チャンピオンズリーグ決勝戦を予想しよう
E-3では、チャンピオンズリーグ決勝戦のスコア予想ゲームを開催します。
今回は総合スポーツショップ「GALLERY・2」の新宿アドホック店 6F様にご協賛いただきました。
賞品は、06-07チャンピオンズリーグ決勝戦で使用されるものと全く同じ公式試合球、優勝チームのレプリカユニフォーム、商品券5000円分となっています。
こちらから→http://www.e-3.ne.jp/cl/06-07
是非、ご参加下さい。
posted by e-3_inc |21:08 |
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2007年05月08日
日本のサッカー文化において、私が残念だと思うことに、メディアの批判精神の無さというものが挙げられる。
Jリーグが誕生してから15年を経て、サッカー文化が徐々に根付いているのを実感できる世の中になった。
だが、メディアが伝えるサッカーの姿には「リアル」を感じることはできない。
2006年ワールドカップドイツ大会で惨敗した日本に対し、責任を追及する声や、批判的な記事はメディアからは一切聞かれなかった。
確かにジーコジャパンは一定の成績を残し、最低限の目標であるワールドカップ本大会への切符を手にした。
だからといって、ワールドカップでの惨敗を看過するわけにはいかない。
ネット上で一般の人々が声高に叫んでいたのをまさか見逃すまい。
なぜ、問題に対して口を閉ざしてしまうのか。
どうやら日本には情報に規制がかかっている部分もあるようだ。
その一例が審判批判の問題である。
最近のJリーグの試合では、考えられないようなジャッジが続いている。
明らかにゴールラインを割ったにもかかわらず、ゴールが認められなかったシーンや、明らかにペナルティエリア内ではない位置での反則にPKが宣告されたり、あろうことか反則した選手を間違え、別の選手が退場になるといった、考えられないようなレベルの低いジャッジングである。
だが、これらも目立って報道されることもない。
批判をしないことは、日本のサッカーを向上させるためには全く役立たないことである。
人は誰でも失敗するし、失敗からしか学べないことはある。
メディアやファンが、日本のサッカーを成長させなければならない。
称賛すべき時は称賛し、批判すべき時は批判する。
それがメディアの役割ではないのか。
そうしなければ日本のサッカーは世界基準に追いつくことはできない。
posted by e-3_inc |19:49 |
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2007年04月22日
リバプールvsチェルシー
今年のチャンピオンズリーグはイングランド勢が3チーム勝ち残り、70年代後半から80年代初頭のイングランド勢の黄金期の再来か?などといわれている。
それは早計だとしても、勝ち残ったイングランド勢3チームは非常に強い。
リバプールは安定感。
チェルシーは勝負強さが印象的。
いずれも監督の技量による力が大きいが、この両チームの指揮官はまだキャリアが浅い。
リバプールの指揮官であるラファエル・ベニテスの選手時代は、レアル・マドリードの下部組織からトップチームデビューを果たし、活躍するものの怪我で現役を断念。
その後、自らが育ったレアル・マドリードの下部組織で指導者の道を歩み始める。
そしてバジャドリやオサスナといったリーガの小規模なクラブをいくつか率いた後、バレンシアでタイトルを獲得し、リバプールと契約することになる。
チェルシーの指揮官であるジョゼ・モウリーニョの選手時代は、ポルトガルのユース代表に選出されたことがあるにもかかわらず、故障により現役を引退したため、プロとしてのキャリアはない。
その後一度は体育教師になるものの、指導者の道を志してスコットランドで語学を学び、ボビー・ロブソンがスポルティング・リスボンの監督に就任した際に通訳としてスタッフ入りしたことが縁になり、その後ポルト、バルセロナで通訳として帯同。
そしてバルセロナの監督にファン・ハールが就任したころにはアシスタント・コーチを勤めた。
その後ポルトガルで監督としてのキャリアをスタート。
ポルト時代には圧倒的な強さを誇るチームを作り上げ数々のタイトルを獲得。チャンピオンズリーグを制覇したことでチェルシーに引き抜かれる。
この両監督に共通するのは修行時代を過ごしたのがスペインだということ。
原点はスペインサッカーにある。
だが、結果と共に美しさや楽しさを求められるスペインにして、この両監督の戦術はとてもスペイン的ではない。
この件に関して、モウリーニョがこんなことを言っていた。
「本当は攻撃的なサッカーが好きなんだが、結果を求めると今のようなサッカーに行き着く」
引き出しの多い戦術
ベニテスもモウリーニョも1試合における戦術変更の決断が速い。
これは2,3手先を見越しているからこそできる決断であり、複数の選択肢が無ければできない。
相手の出方で素早く対処することも多い。
まるでチェスのゲームのようだ。
トーナメント1回戦のポルトvsチェルシーの1stレグ。
チェルシーは前半10分過ぎに失点をしたところで、すぐさま怪我をしたテリーに代えてロッベンを投入。
3トップにフォーメーションをチェンジしたことでサイド攻撃を仕掛ける。
それが功を奏し、すぐさまロッベンのチャンスメークからシェフチェンコが同点ゴールを奪う。
後半開始から前半途中に投入し、わずか30分程度しか出場していないロッベンを下げ、ミゲルを中盤の底に配置。
エッシェンをサイドバックに下げてディフェンスを安定させた。
それ以降、失点することなく、結果は1-1。
試合中に何度もシステム変更しても、スムーズに指揮官の意図どおりの戦いができるチーム力も凄い。
これだけ一流の選手たちがそろえば、傲慢に自我のスタイルを突き通すようなサッカーをしてもある程度結果は付いてくる。
それを知りながらもモウリーニョの変幻自在のサッカーを理解している。
近代的なサッカーをするには戦術理解力の高い選手が不可欠だ。
ラファエル・ベニテスも同じような監督だ。
3-4-3システムを余裕のある試合中にテストするなど、今季もチームの引き出しを作ることには余念がない。
また、相手チームの分析にも長けている。
試合前には選手たちに相手の戦い方を教え、自分たちの戦い方を細かく指示し、緻密なゲームプランを立てる。
メッシ、ロナウジーニョを封印し、完勝したバルセロナ戦はプラン通りの試合だった。
選手をどう配置し、どのような戦い方をするのか、また、相手の出方にどう反応するのか、180分を見据えた両監督のカードの切り合いは目が離せない。
04-05シーズンの同カードでは、ベニテスが1点をもぎ取り決勝に進出。
決勝ではミランに3点リードされてから追いつき、優勝している。
今回はモウリーニョが挑戦者だ。
1点を奪える選手はチェルシーの方が少し上に見えるが。
チャンピオンズリーグのスコア予想ゲームやってます。
http://www.e-3.ne.jp/cl/06-07
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2007年04月15日
シアター・オブ・ドリームス
サッカーの神様から愛でられているスタジアムの一つオールド・トラフォード。
数々の名勝負がこのスタジアムで生まれた。
ユーロの決勝、チャンピオンズリーグの決勝を開催する資格を持つ、UEFAが定める5つ星スタジアムである。
準々決勝2ndレグのローマ戦も印象的な試合だった。
1stレグで完敗したチームとはとても同じチームとは思えないほどの、圧倒的な強さで完全にローマを飲み込んだ。
スコールズ、ギャリー・ネビル、ビディッチと、レギュラーを数人欠いてもなお、前半だけで4点を奪う猛攻。
ローマはただ呆然とするだけで、チャンピオンズリーグの舞台を降りることになった。
マンチェスター・ユナイテッドの「変貌」とも言えるこの強さは、オールド・トラフォードなくしてはあり得ない。
7万6000人が入るこのスタジアムで、マンチェスター・ユナイテッドを応援する人の威圧感はいったいどんなものだろう。
相手チームとしてスタジアムに立たなければわからないだろうその迫力は、おそらく我々の想像を遥かに凌駕するものなのだろう。
ビッグマッチを経験してきている選手たちですら、自らのパフォーマンスを披露することが難しいのであるのだから。
ミランとの試合ではスコールズが出場停止から復帰できる。
そしてスミスが90分出場できたのは大きい。
2トップのほうがルーニーによりいいボールを供給できる。
攻撃の切り札が増えたことで、戦い方にも余裕が生まれる。
注目は両翼。
クリスティアーノ・ロナウドとギグスがどれだけチャンスメークをできるかだろう。
ビッグマッチなればなるほど、オールド・トラフォードの圧力は高くなる。
ローマよりもビッグマッチに慣れているミランはどうだろうか。
あまり注目されていない時こそ底力を発揮するイタリア
2006年のワールドカップでイタリアを優勝に推した人は、イタリア人以外にどれだけいただろうか。
イタリアはワールドカップ前のカルチョ・スキャンダルにより大混乱に陥っていた。
これが選手の精神面に悪い影響を及ぼすことは明らかだと、多くの人たちは考えていた。
だが、イタリアは逆境に強い。
94年ワールドカップでは、予選リーグを1勝1敗1分けの成績で、総得点が1点多かったために辛くもリーグ3位となり、決勝トーナメント進出となった。
そこから決勝戦までたどり着いている。
2000年のユーロでは、準決勝の開催国オランダとの試合で前半に一人退場者を出し、PKを2回取られてもなお、最終的にPK戦を制して決勝までたどり着いた。
今年のミランはカルチョ・スキャンダルの影響で、選手補強に失敗し、シェフチェンコの大きな穴を埋められずにいた。
リーグ戦では序盤でスクデット争いから脱落。
チャンピオンズリーグでもいいパフォーマンスは見せられない。
だが、勝ち上がる。
現在のチーム状況からして、ミラン不利の見方は至極当然だ。
その状況はミランが有利になるとしてもだ。
注目すべきはガットゥーゾ。
ユナイテッドの速いパス回しをさせないための、パスの出所を抑えるのは難しい。
正確なダイレクトプレーはユナイテッドの十八番だ。
そうなればキーマンを自由にプレーさせないことが重要になる。
おそらくギグスを抑えることになるであろうガットゥーゾのファイトは見ものだ。
02-03シーズンのチャンピオンズリーグの決勝の地、オールド・トラフォード。
この時のチャンピオンはミランだった。
posted by e-3_inc |13:28 |
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2007年04月01日
バレンシアvsチェルシー
リーグ戦も残すところ10試合あまりとなる4月のこの時期、選手たちには肉体的にも精神的にも疲労が溜まっている。
フレッシュなコンディションと高いモチベーションが無ければ、そのチームが持てる最高のサッカーを披露することはできない。
そこで重要になるのが選手層ということになる。
一般的に言うターンオーバーシステムを使うのは、監督としては難しい仕事なのではないだろうか。
選手はプレーしてこそ価値がある。
同じような実力を持つ選手をベンチに常時置いておくということは、控え選手のメンタル面でのケアが大事になる。
誰だってベンチで満足する選手はいない。
いかにチームを結束させるか、不平不満を取り除くことができるかということを、より深く考えなければならない。
そういう点で、特にモウリーニョ監督は他のチームの監督たちより大変な仕事をこなしていると言えよう。
チェルシーは同じ実力のチームが2チーム組めてしまうチームだ。
他のチームへ行けば間違いなくレギュラーとなれる選手がベンチに何人も座っているほか、ベンチにすら入れない選手すらいるわけだ。
しかし、チェルシーの選手たちからは不満の声がでることはあまり無かった。
挑発的な言動や傲慢な態度には賛否両論があるが、選手たちからは一様に信頼されている。
非常にまとまったチームである。
だから誰が出場しても一定のパフォーマンスを残す。
安定して強いチームだ。
呪われたように怪我人が出るシーズン
バレンシアの今シーズンの怪我人の数は異常だった。
カンテラから4人の選手を呼んでベンチ入りさせた試合もあったほどだ。
ここにきて、モリエンテスが怪我をしてしまった。
ヨーロッパでの経験豊富なベテランストライカーの離脱はかなり大きい。
モリエンテスは今シーズンのチャンピオンズリーグで5得点を挙げ、チーム内では最も得点を取っている選手である。
また、インテルとの決勝トーナメント1回戦第2戦後の乱闘騒ぎの処分が確定し、ダビド・ナバーロは8ヶ月の出場停止(2ヶ月は2年間の執行猶予)とマルチェナは4試合の出場停止(2試合は2年間の執行猶予)ということで、マルチェナはチェルシー戦2試合に出場できない。
話はそれるが、リーガ・エスパニョーラではひざの靭帯を断裂してしまう選手が異常に多く、その原因は解明されていない。
選手生命に関わることであるので、早急に原因を究明してもらいたいものだ。
似たような両チーム
チェルシー、バレンシアともにカウンターサッカーが基本的な戦術である。
キケ・フローレス、ジョゼ・モウリーニョは共に、勝つためにはこの戦術が必要だと考えている。
しかし、両チームとも相手、状況によってはポゼッションサッカーを展開することもある。
チェルシーの場合は、ウイングプレイヤーを2枚配置し、サイドを起点に攻撃的な戦いをすることも少なくない。
バレンシアの場合もビセンテ、ホアキンといったサイドのスペシャリストの強烈な突破からの攻撃がある。
試合の流れにより、試合中に巧みに戦術を変更できる高いチーム力を持ち合わせたチームだ。
1点を争うゲームとなるだろうが、チェルシーの優位は動かないだろう。
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2007年03月26日
準々決勝1stレグ屈指の好カード
傑出したタレントを持つ選手がいるチームでは、その選手の出来がチームのパフォーマンスを左右することが多いが、その典型的なチームがローマである。
現在のローマの基本的な戦術は、カウンターからボールを素早く前線に運び、時間をかけない攻撃である。
そしてもう一つ、トッティのキープ力と展開力がもっとも活かされるような戦術をスパレッティは編み出した。
トッティはFWでもトップ下でもプレーできる選手である。
カペッロがローマを率いていた頃は、トップ下のポジションを中田英寿と争っていた。
抜群の得点力に加え、パスセンスも非凡なものを兼ね備えている「スーペル」な選手なのだ。
そのトッティを1トップに置くのが、スパレッティ独特の戦術である。
トッティはトップの位置取りから頻繁に降りてきてボールを受ける。
その瞬間、前線には誰もいなくなる。
その位置にウイングのタッデイ、マンシーニといった選手はもちろん、ボランチのデ・ロッシやペロッタまでもがトッティを追い越して侵入していく。
そこにトッティから正確なスルーパス、ダイレクトでスペースに走らせるボールが出てくる。
中盤の選手の運動量が非常に多く、また飛び出していく選手にボールが出るため、非常にオフサイドになる回数が多いのがローマの特徴だ。
もとはと言えば、昨季のFW不足から生まれた苦肉の策であった。
この戦術はトッティがいなければできない。
背番号7は伊達じゃない
マンチェスター・ユナイテッドにおける背番号7は、特別なものとして認識されている。
古くはジョージ・ベストからスティーブ・コッペル、ブライアン・ロブソン、エリック・カントナ、デビッド・ベッカムと、伝説的なプレイヤーが背負ってきた番号だからだ。
クリスティアーノ・ロナウドは、この番号を18歳の若さで引き継ぐことになる。
クリスティアーノに対し、当時のメディアは懐疑的であった。
18歳の若さでユナイテッドの7番は重すぎる。
だが、ファーガソンの判断は正しかった。
ユナイテッドに入団以来、順調にその能力を開花させてきたクリスティアーノだが、早くも22歳にして世界でも屈指のドリブラーへと成長した。
独特のステップワークを駆使した高速ドリブルは、始まってしまえばファール以外で止めることは難しい。
強烈な個性はチームへの適応が難しい。
球離れの悪さとタイミングの計れないクロスから、当初はファン・ニステルローイなど、チームメイトから怒られることもしばしばだった。
だが、今やチームメイトを活かすことができるようになったことで、自分の得点力も上げる結果になっている。
現在、プレミアリーグでの得点は16。
ドログバの18に次いで得点ランク2位である。
今季はここぞというところでクリスティアーノが試合を決めることが多い。
クリスティアーノは、彼個人が戦術だと言えるような域まで到達している。
守備力の高さがベース
攻撃力が目立つ両チームだが、強さのカギとなるのは高い守備力である。
ローマは言うまでもなく、堅い守備のリズムがチームの攻撃を作る。
180分リヨンを完封した守備力は本物だ。
キブ、メクセス、フェラーリなど、代表級の選手がずらりと並び、層も厚い。
一方のユナイテッドも守備力は高い。
統率された2ラインのディフェンスはシステマティックで、大きく破綻しない。
センターのファーディナンド、ビディッチのコンビネーションもここにきてよくなってきている。
だが、ビディッチの経験の無さが出てしまうこともある。
怪我をして離脱中の右SBギャリー・ネビルの穴を誰が埋めるのかという不安要素もある。
ギグス、スコールズと並び、今季の好調の要因であるベテランの一角を欠いたダメージは少なくないだろう。
アウェイで点を取る自信のあるスパレッティはまず、アウェイゴールを与えないことを第一に考えてくるだろう。
さらに、ホームの観衆を味方につけた厳しいプレスから、素早くシンプルな攻撃を仕掛けるはずだ。
だが、ユナイテッドは、同じようなプレスをしてくるリバプールに試合を支配されながらも、最後は1点を奪ってアンフィールドで3ポイント取っている。
中盤での速くてタッチ数の少ないサッカーはユナイテッドも得意とするところ。
勝負を決めれるストライカーはローマの方が上。
ヨーロッパの経験では断然ユナイテッドが上。
チームの勢いは同じと見ていいかもしれないが、リーグ優勝、FA杯も視野に入れなければならないユナイテッドと違い、ローマはCL一本に絞れる。
だが、ユナイテッドにはトレブルを達成した時のような、神懸かり的な雰囲気ができつつある。
いずれにせよ、眠気もすっ飛ぶ試合になるだろう。
チャンピオンズリーグスコア予想ゲーム開催中
ローマvsマンチェスター・Uのスコアを当てて賞品をゲットしよう!
今回の賞品は海外サッカー週刊誌「フットボリスタ」1年分が賞品です。
海外サッカー好きの琴線に響く内容が盛りだくさんで、私も欠かさず毎週読んでいます。
投票はこちら→http://www.e-3.ne.jp/cl/06-07
posted by e-3_inc |20:35 |
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2007年03月13日
このブログを書き始めてからというもの、サッカー・フットサルの試合についてしか書いてこなかったので、たまには違うことも書きたいと思う。
ガゼッタ・デロ・スポルトという新聞をご存知の方は多いと思う。
イタリアのみならず、ヨーロッパの各国で売られているスポーツ新聞だ。
ピンクの紙面はおなじみですね。
イタリアの新聞だけあって、40ページ中、30ページくらいはサッカー関連の記事という素晴らしさ。
そのガゼッタのウェブサイトにおいて、オンラインのサッカーゲームを楽しむことができる。
Football league
http://www.footballleague.it/
これが結構凄い。
まず、ゲームを始めるには、会員登録が必要だ。
これは無料でできるので、メールアドレスさえあればいい。
また、何かアプリをインストールする必要はなく、ブラウザだけでプレイすることができる。
ヨーロッパを中心に会員は既に145万人ほどいて、オンラインの人の数も多いからすぐに対戦することが可能だ。
画面キャプチャ
http://www.footballleague.it/?p=start&sub=screenshots
中に入るとイタリア語だけでなく、フランス語やポルトガル語、英語が飛び交っている。
1年勉強しただけのイタリア語だけではとても会話に自信はない。
英語でコミュニケーションを取ることにした。
試合をしたければ、空いてる人に対戦希望を送るか、対戦希望を待っていればいい。
その間はチャットでの会話をぼーっと眺めるか、果敢に会話にチャレンジして楽しむ。
いきなり試合をするのも失礼なので、不慣れな私はとりあえず練習場に行ってやってみた。
ゲームはキーボードを駆使して行うのだが、意外と簡単に操作できる。
すぐに調子にのって対戦を申し込んでみた。
相手はポーランドの人。
戦歴も浅く、同じようなレベルだろうと思っていたのだが、いざ実戦となるとちょっと勝手が違う。
シュートを打たれまくられたあげく、負けてしまった。
試合をして経験値を積むことで、レベルが上がっていき、チームや選手を強くすることもできる。
完全にウェブベースなのでどこでも出来るが、3Dなのでスペックのいいパソコンじゃないとちょっときついかもしれない。
ちなみにガゼッタの記事はライブドアで読めますね。
E-3でもライブドアのガゼッタニュースを掲載させてもらっています。
http:///www.e-3.ne.jp/news
posted by e-3_inc |21:40 |
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2007年03月10日
FIFA女子ワールドカップ2007中国予選プレーオフ第一戦なでしこジャパンvsメキシコ女子代表の試合を国立で観戦してきました。
FIFA女子ワールドカップ2007のアジア枠は3.5。
2006年にオーストラリアで行われた女子アジアカップにおいて、3位以内に入れば出場権を獲得できた。
なでしこは予選リーグで中国を下し、1位で準決勝に進出するものの、地元オーストラリアに敗北。
3位決定戦でも北朝鮮に敗れ、今回のプレーオフで最後の椅子を争うこととなった。
3月17日、メキシコのトルーカで日本かメキシコが出場権を得る。
両チームともスタートは4-4-2のフォーメーション。
メキシコは高さのある選手が多い。
高さだけではなく、横幅があるのでかなり体格差を感じた。
試合の入り方はお互いに慎重。
メキシコは7番の選手がFWの位置から降りてきてゲームメイク。
全ての攻撃はこの選手から始まっていた。
なでしこはこの選手を抑えられずにいたが、メキシコは攻撃にかける人数が少なく、思うような攻撃はできない。
サイドバックが上がってくるようなシーンも無く、攻撃に厚みが無い。
徐々になでしこが試合を支配し始める。
なでしこは先発メンバーにベレーザの選手が7人名を連ねるためもあるのか、守備も攻撃も連動性が高い。
2トップの荒川、大野にトップ下の澤を含めたベレーザトライアングルのコンビネーションでテンポのよい攻撃ができていた。
しかし、攻撃は澤に頼りきりではない。
右サイドの酒井と近賀のコンビネーションも非常に秀逸だ。
酒井が相手左SBを連れて中に入ることで、近賀のオーバーラップするスペースを作る。
そこに必ずボールが出るため、右サイドを深くえぐってからのクロスをいくつも供給できていた。
左SBの宇津木もそうだが、上がるタイミングが非常にいい。
澤の先制点も宇津木のクロスから。
勝因は両サイドを制圧できたことだろう。
2トップのコンビネーションも非常にいい。
相手の中途半端に高い位置からのプレスに対し、単純に相手SBの裏のスペースに流れてトップの選手がボールを受けることで、攻撃の起点を作っていたが、片方のFWが引けば必ずもう片方が裏を狙っていた。
荒川のキープ力も素晴らしい。
とにかくボールを止める技術が高い。
非常に頼りになるトップの選手だ。
メキシコはボールウォッチャーになってしまい、裏のスペースを見れていない場面が多かった。
2点目のシーンもフリーで宮間がヘディングしている。
ディフェンスラインの統率も取れていないので、SBの裏のスペースがかなり空いていた。
なでしこは巧みにそのスペースを使ってチャンスを作り出せていた。
だが、後半に17番の選手が左サイドに入ったことで、メキシコがリズムを取り戻した。
非常に縦に速く、突破力がある選手なので、トルーカでの試合では要注意だ。
前半攻撃を組み立てていた7番の選手は右サイドに配置されたのだが、これは完全に采配ミス。
ほとんどボールに絡むことなく後半を終えた。
右サイドに置いた狙いが全く見えなかった。
メキシコは基本的に個人頼みの攻撃に終始し、なでしこはコンパクトな守備と決して飛び込まず、パスコースをつぶしていく守備で相手の攻撃を寸断した。
攻撃においてもチームの連動性は高く、運動量も多い。
勝つべくして勝った試合だった。
相手に作られた決定的なシーンはいずれもミスが招いたもの。
宮本のセンターサークル付近での安易なドリブルをカットされたボールをカウンターで持ち込まれたものと、FWへのロングボールをGK福本が判断ミスで飛び出したところをループで狙われた2つ。
しっかり反省してもらいたい。
だが、トルーカは標高がおよそ2600mもある。
酸素は薄く、ボールは飛びやすい。
慣れない環境には苦労させられるだろう。
2点のリードは安全圏ではない。
気を引き締めて、なんとしても出場権を取ってほしい。
posted by e-3_inc |23:41 |
なでしこ |
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2007年03月09日
チャンピオンズリーグベスト8組み合わせが先ほど決まりました。
ミラン vs バイエルン
PSV vs リバプール
ローマ vs マンチェスター・U
チェルシー vs バレンシア
左側のチームが1stレグをホームで戦います。
ベスト4の組み合わせは以下です。
チェルシー vs バレンシアの勝者
vs
PSV vs リバプールの勝者
ローマ - マンチェスター・Uの勝者
vs
ミラン vs バイエルンの勝者
上段のチームが初戦をホームで戦います。
posted by e-3_inc |20:28 |
チャンピオンズリーグ |
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2007年03月07日
チャンピオンズリーグ1回戦2ndレグ、リバプールvsバルセロナの試合は、0-1でバルセロナが勝利したものの、アウェイゴールの差でリバプールの勝ち抜けとなった。
ライカールトが言っていた通り、カンプ・ノウで敗戦が決まった。
目立ったバランスの悪さ
大きなビハインドを背負っているライカールトは、1stレグに比べ、大きなチャレンジが必要だった。
その答えは3-4-3というフォーメーションであった。
中盤の枚数を増やし、よりボールキープしやすいような狙いだ。
国王杯サラゴサ戦、リーガのセビージャ戦と、このフォーメーションで戦っている。
だが、この日はフォーメーションは同じものの、戦術は明らかに違う。
この日のバルセロナの先発メンバーには、サイドプレイヤーが一人も存在していなかった。
中盤にサイドの選手がいるため、ウイングプレイヤーとの連携でスムーズなサイド攻撃が可能になり、ピッチをワイドに使うことでチャンスを作り出せていた。
しかし、サイドプレイヤーのいないこの試合では、中盤はポジションを様々に変えるものの、パス回しは中央に寄ってしまう。
結果、リバプールの張り巡らされた守備網にもろに引っかかってしまう。
ディフェンスでもリーセ、ジェラードに対するマーカーがいないため、中盤で奪われたボールをこの両者にフリーで持ち込まれてしまう。
前半はリバプールのシュート数が10本に対し、バルセロナのシュートはCKからのロナウジーニョの1本のみ。
リバプールには決定的なチャンスが3回あった。
知将たる所以
ベニテスは1stレグと同じメンバーを先発に並べた。
先発メンバーを固定しないベニテスにしては結構珍しいこと。
だが、戦い方は全く異なっていた。
前半開始直後から、リバプールのディフェンスはバルセロナのディフェンスラインからプレッシャーをかけ始める。
早い時間に1点を取りにきた。
そして狙い通りに次々とチャンスを作り出すことに成功する。
バルセロナのサッカーをさせずに、自分たちのサッカーをし続けた。
スコアこそ2-2だったが、180分通してプランどおりにゲームを進めたのはベニテスである。
試合を決めきれない甘さ
完勝といっても言い過ぎではない内容で勝ち上がったリバプールだが、マンチェスター・U戦、バルセロナ戦と、内容では圧倒するものの、結果的には負けている。
バルセロナ戦では決定的なチャンスが6回はあった。
トーナメントを勝ち上がる上で、ミスと決定力は勝敗をわけるカギになる。
チャンスに決めきれずにいれば、逆に決められてしまうのもサッカーだ。
準々決勝1stレグの前には、アーセナルとのタフなゲームも待ち受けている。
今後は決定的な差がつくようなゲームも無くなるだろう。
しっかり決め切れなければ、今度は一点に泣かされることにもなりかねない。
最も印象的だったのは、180分を通して、キャラガーのプレーが本当に素晴らしかったということだ。
posted by e-3_inc |23:04 |
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