2008年07月31日

サッカー「日本 対 中東」の別の構図

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by 徒然フットボール

大阪・バレーの退団に絡む中東については、こちらで書いてますが、こちらでは、サッカー「日本 対 中東」の別の構図について


今の趨勢、金のない日本から良い選手が出て行き、金のある中東に良い選手が集まる。…と見ても、あながち間違いではないが、日本に金がないということはない。金はあるけど、使わないだけでしかない。そもそも、日本におけるプロスポーツは投資対象ではなく、企業(ないし親会社)の宣伝材料でしかない。特に、アマチュアスポーツは、スポンサーがいないと競技活動さえままならない。企業としても、スポーツへ金を回すだけの余裕があるなら、他の開発資金や設備投資にまわすというのが今の考えであり、特に、Jリーグは(他のマイナースポーツとちがい)あの規模でありながら、金の流れの構造自体が、お粗末である。

そこへ行くと、中東は金持ちで、スポーツ市場へ札束をばら撒いているように見える。だが、ひとつ勘違いしてならないのは、中東がバブル時代の日本のように、金が有り余ってるから、ジャブジャブ使っているわけではない。彼らとて、きちんとした投資対象と認識しないと、たとえ安くても買わない。これはフットボールに限らず、リターンを計算できないものに投資はしない。価値があると判断したら、あっさり実弾攻撃で落としているに過ぎない。もはや、中東は、化石燃料を精製して売るだけでなく、売って出来上がった資産を運用する方向に舵は切られており、そういった意識は、スポーツビジネスにも浸透しているのではないか。

たしかに、彼らが日本からもって行く選手は、エメルソン、マグノ・アウベスと、良い選手ばかりだ。他にも良い外国人はたくさんいるが、ピカイチを買っているところをみると、売り込みにくる代理人の推す選手をよく吟味しているのかもしれない。もちろん、彼らは欧州からも選手を買っているし、自らオファーも出している。日本でも、浦和が小野を売った金でエメルソン買って、そのエメルソンを中東に売る例もあったが、クラブが意図せず、結果的にそうなっただけなので、まだまだ投資認識や移籍売買が成熟しているとはいえない。

つまるところ、良い選手には巨額を積む。その判断のダイナミックさが中東の武器でもある。日本が中東に金で負けることはない。だが、金は持っていても、使わなければ、おのずと差は(良かれ悪かれ)出るものだし、すでに、スポーツビジネスにおける資金流用、投資判断などの土壌では、日本は、大きく負けているかもしれない。

  

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2008年07月30日

サッカー日本五輪代表が本番で勝つ可能性

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by 徒然フットボール

日本五輪代表 0-1 アルゼンチン五輪代表については、こちらで書いてますが、こちらでは、サッカー日本五輪代表の五輪本番の可能性について


サッカー日本五輪代表が、親善試合のオーストラリアに勝ち、(時差、調整はあったが)ほぼベストのアルゼンチンに0-1の敗戦で、期待値が上がった人もいるのではないだろうか。

こちらで、サッカー日本五輪代表の本質を部分的に書いているが、実際、本大会は、やってみないとわからない。現実的に日本のGL3連敗もあるだろうし、GL2勝だってあるかもしれない。これまで当記事でも書いてきたが、おそらく、日本はナイジェリアには良くて引き分けだが、アメリカ、オランダとは、きちんと組み合って、勝ち負けできるはず。特に、オランダが日本と当たるとき、オランダが2連勝してるか2連敗しているかだが、たとえ、2分、1勝1敗の微妙な戦跡で彼らが来ても、すでに中二日の2試合を消化している分、準ホームである日本のほうが地の利はあるはず。(もちろん、日本が3戦目で、すでに2連敗しているかもしれないが)

本大会のサッカー日本五輪メンバー発表では、柏木、梅崎、青山、水野など多くの主力を外し、波紋を広げたが、人本位ではなく、戦術本位で人選した反町監督には、すくなからず追い風が吹いているかもしれない。もちろん、あの人選は、もったいない人選であるのはまちがいないが、今回は、開催が中国である。たいていの国は、大気汚染、高温多湿を歓迎はしないはずで、そこがかなり大きなポイントになる。つまり、その対策をしているかどうかである。

結果的に、高温多湿と中二日と18名、そして、GLの対戦国を考えると、日本のコンセプトは嵌(ハマ)る可能性を秘めている。特に、誰が出ても、そん色ない戦術コンセプトはオシムに通ずる部分だが、反町監督の場合は、さらに、中盤での日本らしい得意のパスワークを捨て、あくまで組織体組織の泥沼戦に持ち込むやり方である。おそらく、中二日の疲労困憊の中、うまく選手を組み替え、やることは複雑かつ多様化させず、シンプルに戦い、かつ、大会の傾向が、テクニックやうまさではなく、運動量や気力を前面に押し出す消耗戦のような展開になれば、嵌(ハマ)るであろう。

あとは、選手たちが、(ミスを少なく)いつもの自分たちで戦えるかであろう。オランダにリスペクトしすぎて名前負けせず、普通にやれば、ふつうにグループリーグは突破できるはず。逆に、アルゼンチンなどは、そういった消耗戦の展開を嫌うはずで、2002年W杯アゲインではないが、(あくまで可能性の話だが)まさかのグループリーグもありえるかもしれない。逆に、頗る調整の良いブラジルなどは、初の金メダルに届くチャンスともいえよう。

posted by dukaeeq2008 |11:55 | サッカー日本代表 | トラックバック(0)
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2008年07月29日

浦和レッズにあってサッカー日本代表にないもの

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by 徒然フットボール

元サヤに戻った反町監督については、こちらで書いてますが、こちらでは、浦和レッズにあってサッカー日本代表にないものについて


昨日の記事の延長ではないが、今季の浦和は、いまのところ、戦う容(かたち)、戦術はその日暮らしで、戦う気持ちしか武器がない。戦う気持ちだけで長いリーグをなんとか戦っている。精神面が中心に据えられてくるため、きちっとしたシーズンを戦うスキーム(容)と戦う気持ちを持っているクラブに比べ、消耗度、疲労度は段違いのはずである。

もちろん、この戦う気持ちを前面に押し出すのは、極至、当然なのだが、これがなかなか出来ないチームがある。一例を挙げると、サッカー日本代表がそうであろう。最近は、山瀬、大久保、前田のように気持ちを前面に出したプレーをする選手も出始めているが、まだ、大半は、守りに入っていて、かって、中田英が指摘していたように、当然、持っていて当たり前の「戦う気持ち」は、あまり、感じられない。たしかに、サッカー日本代表はうまいし、アジア随一のパスワークも見せる。だが、ドイツワールドカップで露呈したように、戦う気持ちを見せるのは、あまり上手ではない。熱が迸ることもない。

逆に、気持ちで戦う今の浦和には、土壇場の気持ち勝負にもってこいの田中達也などがいる。チームが苦境に立っているとき、彼ほど、気持ちでプレーする選手はいない。だが、そんな田中達也が代表に行っても、彼の持ち味は出ないであろう。今の代表には、そこが頂点のような空間が出来上がっていて、急に選手の心理が守りに入ってしまう。代表から外れないように。今後も代表に選ばれるように。そういった心理が少なからず働いているはずである。

それでも、田中達也は、東アジア選手権の中国戦、アテネ五輪予選のUAEラウンドで見事な(気持ちの乗った)ゴールを放っていた。もちろん、所属クラブでも、ナビスコ、ACL、リーグでそういったシーンは何度となく見せてきた。出来れば、岡田監督には、ここぞというところでのみ、彼を起用してもらいたい。たとえば、1点リードされて、追いつかなければ、ワールドカップ出場が厳しくなるというような状況に彼の出番は相応しいといえる。ぬるい試合で、田中達也を先発させても、さして仕事は出来ないはずである。

おそらく、浦和では気持ちの象徴でもある闘莉王でさえ、サッカー日本代表では、浦和ほどの闘争心は出ないであろう。この辺は、やはり、難しい。かって、ドーハを戦った選手より、今の選手の方がうまいはずだが、気持ちという面では、ドーハの選手の方が人一倍強く持っていたように思う。時代といえばそれまでだが、もはや、サッカー日本代表がブランドになっている以上、誰もが憧れ、そこに居ようとする。居るのが目的に摩り替ってしまう。むしろ、代表を断る選手が出てくるようでないと、代表において、泥臭い戦い、気持ちの戦いは難しいのかもしれない。もしくは、どこかで周期が一回りして、ドーハのような選手が出てくるのを待つか。



posted by dukaeeq2008 |11:58 | サッカー日本代表 | トラックバック(0)
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2008年07月28日

今だに、浦和レッズが上位争いしている不思議

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by 徒然フットボール

J・LEAGUE第19節については、こちらで書いてますが、こちらでは、いまだ、不思議と、上位争いしている浦和の生命線について。

首位対決というが、本当に首位に相応しい(実力の拮抗した)クラブ同士の戦いというよりは、むしろ、(全勝の早稲田と2敗の慶応が戦う)早慶戦に近いものがあるかもしれない。

鹿島は中田を向かえ、チームも順調で磐石の構え。かたや浦和は、大黒柱のポンテがいない。アレは今季絶望、細貝は五輪、山田は絶不調と、開幕からメンバーを揃えられない。去年に比べ、今季の浦和は、ほぼなにもしてないに等しく、ここまで来てしまったのも、唯一、戦う気持ちがあったからに他ならない。

今の浦和は、3-4-3、4-4-2、そういったフォーメーションなどはあまり関係なく、どちらかといえば、気持ち勝負で臨むしかない分、90分間のどこかで集中力、気持ちを切らせてしまうと、簡単に失点する。おそらく、それは今に始まったことではなく、去年からそうで、持病のようなものだ。ただし、去年は阿部、鈴木を中心とした守備構築(ケア)がチームにあったため、あまり大事に至らなかったが、今年は、(チームとしての調整不足で)ケアが十分に機能してないばかりか、今季のリーグを戦う容を見せていないため、日替わりメニューの戦いを強いられている。よって、戦術上の計算などなく、気持ちオンリーの戦いを強いられているといえよう。よって、気持ちが切れれば…。すでに浦和が6敗しているのは、あながち当然といえば当然かもしれない。

昨日の試合後も、浦和サイドからWe are Redsのコールが出て、選手、サポ共に、まさに気持ちで負けない一体感を見せ付けた。ただし、今の気持ちを前面に押し出す戦い方は、街頭の署名と同じで、まさに格下が格上に戦う弱者の戦い方である。もちろん、戦う気持ちは基本中の基本だが、それは持ってて当たり前のものであり、それだけでは、きちんとした相手に対し、(チーム連携、戦術含めたレベルで)圧倒するのは難しい。

逆に言うと、浦和の相手をするクラブも、浦和の持ち込みたい(200%気持ち勝負の)展開には付き合わず、名古屋や神戸のように、たんたんと自分たちの戦う容(かたち)で、自分たちのやれることをやっていれば、少なくとも負けることはない。浦和がこれまで勝って来た(鹿島戦以外の)相手の多くは、ちょうど、その時期に調子が落ちていたり、怪我や累積で主力が抜けていたり、自分たちの容(かたち)がなかったりしたクラブである。おのずと、浦和の戦いたい気持ち勝負の展開に引きずり込まれて、彼らは出来の悪いはずの浦和に、試合を落としたにすぎない。

今季の浦和の負け数(6敗)が示すように、浦和は、相手によって、モチベーションが上下してしまう危険性を大いに孕んでいるといえる。昨日のような鹿島戦の気持ちでいつも戦えればいいが、すぐ、元通りにもどったりしたりするかもしれない(これまでもそうだったように)。ずっと、強い気持ちを持ち続けるのは、カップ戦ならまだしも、長いリーグでは維持が難しい。そうなると、今の気持ちオンリーで戦う浦和に、いつ、戦いの容が生まれてくるかに注目が行く。前々から書いているように、おそらく、メンバーの調子が揃い出した後の秋口あたりに、ひとつの容を提示しているのではないか。



posted by FOOTBALL NOTES |11:50 | J・」LEAGUE | トラックバック(0)
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2008年07月26日

日本のお相手、サッカー五輪のオランダは強いのか?

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by 徒然フットボール

メッシ召集ですったもんだしているサッカー五輪の本気度については、こちらで書いてますが、こちらでは、日本のお相手、サッカー五輪のオランダについて

オランダ代表。名前だけみれば強いであろう。もちろん、母国開催で、かつ低レベルの大会だったとはいえ、彼らはアンダーの欧州選手権を制している。日本のマスメディアが強豪と目するのも、別に間違いではないが、過剰に持ち上げるのもどうだろうか。本当に、今回のオランダは、日本が適わないほど強いのだろうか。

もちろん、オランダが、オーバーエイジでロッベン、スナイデル、デゼーウを召集し、23歳以下のアフェライ、(怪我してないと仮定する)バベルも召集し、大会前に、東アジアのどこかで長期合宿で3試合して調整すれば、優勝候補のはずだが、クラブの召集拒否権もあり、100%ベストメンバーは組めない。だが、それでも、メンバー発表を早め、国内の豊富な選手層を背景に、それなりのチームは作れる。100%でなかろうが、1.5軍だろうが、普通の国よりは強い。

だが、それでも、彼らも絶対的に強いのではなく、やってみないとわからないレベルなのである。彼らの場合、チームがまとまるかまとまらないかで、実力が大きく上下に振れる。しかも、今回は高温多湿の中、(決勝除き)二日の日程で5試合続く。そんな中、すべての試合を全開で戦っていたら、かならず失速するし、どこかで息を入れられる消化試合を作らなければならない(もしくは大勝の楽な試合を作る)。なるべく負担なく勝ち上がるのが優勝までのキーで、うまく、休みながら士気を上げられるかにかかってくる。そこへ行くと、オランダの緒戦は難敵ナイジェリアである。ほぼ、この緒戦の結果で決まるのではないだろうか。

オランダは、怪我明けのバベルを召集したが、それもどうだろう。名前でなく、調子のいい選手を招集したほうがいいのでは。特に、オランダの場合、どの大会も好不調の波が激しく、リズムに乗れないと、グループリーグ敗退もある。内紛がお家芸なのは周知で、守備がすこし覚束ないのは、どの世代のカテゴリーでも同じである。ただし、勢いに乗れば、前回大会のイタリアのようなこともある。よって、本当にやってみないとわからない。これは、今回、オーバーエイジですったもんだしている優勝候補・ブラジル、アルゼンチンにもいえるかもしれない。そういう面で、(勝ち上がるかは別として)一番状態良く大会に望めるのは、準ホームのアジア勢ということになる。特に中国の仕上がり具合には注目したい。

日本は、オランダと対するにあたり、(日本の)マスメディアが過剰に恐れているような先入観を持たない方がいい。普通に組めて勝ち負けできるだろう。出来れば、日本がオランダと対戦するまで、彼らが2連敗か2連勝していることを望む。日本がオランダに勝っても、驚く必要はないし、むしろ、日本は2連敗したあと、オランダに勝つのではないだろうか。(当たらない勝手な予想)



posted by FOOTBALL NOTES |12:29 | 欧州FOOTBALL | トラックバック(0)
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2008年07月25日

可もなく不可もないサッカー日本代表

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by 徒然フットボール

日本五輪代表 2-1 オーストラリア五輪代表については、こちらで書いてますが、こちらでは、サッカー日本代表監督について

サッカー日本代表監督だったジーコ氏は、年齢問わず、貢献度、実績を重んじて召集。オシム氏は、自分の戦術に適う人材を年齢問わず、召集。結果的に、両者の招集には、刹那と未来という構図に分かれた。前者は、未来の種を育てるのではなく、現時点の最強布陣を敷くため、どうしても、若手にはチャンスが回ってこない。後者は、むしろ、戦術の眼鏡に適った者を並べるため、見込まれた若手には、比較的、チャンスが回ってくる。結果的には、代表の若返りにもなった。いずれにしても、双方とも、ある程度試したら、面子を固定するという面では共通する。これはどこの代表監督はそうである。よって、見ているこちらからは、ある程度の時期が過ぎると、停滞感、マンネリ感を抱いてしまうかもしれない。

そういう意味で、現サッカー日本代表の岡田監督は、ジーコ氏、オシム氏とは違い、(強いかどうかはさておき)すくなくとも、飽きさせない。どちらかといえば、可能な限り人材を召集して、自分の戦術より、その中で才能を吟味し、選手主体でチームを作っていく。最大公約数から最小公約数にしていくようなものか。今回、小笠原選手が呼ばれていないが、すくなくとも、見る側に「どうしてこいつが呼ばれないのだ」という不満は少ない方だろう。若手も呼ばれるし、もちろん、切る時は切るので、見ているこちらからすれば、容、姿が変わっていくので、プロセスを見る分には、ある程度は楽しめるかもしれない。

ただし、サッカー日本代表が強くなるかどうかは、また、別の話で、どちらかといえば、出来上がった料理(代表)は、最高のものというより、可もなく不可もなくというものではないだろうか。来週から合宿が始まり、20日のウルグアイ戦を通過して、9月のワールドカップ最終予選に入っていくが、岡田監督のやりたいフットボールが出来上がるのは、昨日の五輪同様、ワールドカップ本大会直前になるであろう。それまでは(ある程度面子は固定されるが)変化のプロセスを見ていくしかない。



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2008年07月24日

Jリーグの秋春制移行について

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by 徒然フットボール

サッカー日本代表の候補については、こちらで書いてますが、こちらでは、Jリーグ秋春制移行(例:8月開幕~5月終了)について根ざすJリーグの脆弱体質について


最初は、Jリーグ秋春制移行の報道が、現在、問題になっている温室効果ガスの地球温暖化対策の不味さに対する嫌味ともとれたが、そんな冗談はさておき、まず、最初にひとつ、誤解している方もいるかと思うが、観戦者の立場から見て、冬は寒い、嫌だという人がいるようだ。だが、欧州(東欧)に比べれば、まだ、日本は温暖である。別に、欧州の真似をする必要はないが、現行のフットボールは寒い時期の競技であり、Jリーグが秋春制移行したからといって、これまでの観戦環境とさほど大きな差があるというわけではない。現行の春秋制が4月開幕の10月終了までならいざ知らず、実際、今のJリーグは、雪国がまだ真冬の3月頭に開幕して、終焉も12月。3月は関東も十分に寒く、4月に雪が降ることもある。過去の日本代表の試合に限っては、1月、2月に普通に試合をしてきている。特に、Jリーグ秋春制移行したからといって、別に何かが大きく変わるわけではない。寒い12月、3月に観戦に来ているサポーターが1月、2月には来ないというのは不自然であろう。要は、6月(休止期間)、7月に試合するか、1月(休止期間)、2月に試合をするかの変更でしかない。1月をブレイク(休止期間)にすれば、実質、試合は2月のみになる。現行の春秋制が4月から10月までの開催ならいざ知らず、さほどの大きな変更でもない。そもそもスタジアムに行く人は、寒かろうが暑かろうが行くのだし、行かない人は寒くなくても暑くなくても行かない。あくまで推測だが、Jリーグが秋春制に移行しても、観客の増減で見れば、増えもしないが、減りもしないだろう。


さて、Jリーグ秋春制移行についてだが、昨日の記事に書いたように、われわれ日本人は、なにかと変更を嫌う。最近、終了したフジテレビの某ドラマ最終回でも、「いままでずっとやってきたから、無理に変える必要はない。では駄目なんです」という主人公の台詞(正確ではない)があったが、(省庁に出入りしているわたしの友人営業の話だと)役人の世界では、何かを変えることが地球の自転を変えるに等しいという。だが、実際、われわれの生活や職場でも、別に何も問題ないなら、今のままでいいだろうというのが、99%の日本人の姿といえよう。そういう意味では、(株)ソフトバンクなどは、かなり異端児な会社だと思う。あれだけ組織として図体が大きくなれば、なにもせず、保守的に守っていけば、半世紀はやっていけるのに、わざわざ兆単位の借金をして、リスクを冒し、ビジネストライしているのを見ると、(好きか嫌いか、良いか悪いかは別に)剪定に値する。だから、あまり日本人っぽくない会社ともいえよう。

話を戻すが、日本では、(何かを変えようとする)人はすぐに槍玉に挙げられて、皆から、毛嫌いされる。なにかするより、何もしないほうが平穏に行くし、その方が評価が高い場合もある。だが、何もしない人より、(出来るかわからないけど)やってみようという人を(遊びでも仕事でも)わたしは前向きに見る。

まずは、Jリーグ秋春制移行についてのデメリット、メリットを思いついただけランダムに上げてみる。さしずめ、昨日の記事ではメリット(日程の偏りがなくなるなど)を書かずとも、わかってる人は多いと思ったが、不親切だったので上げてみた。

【Jリーグ秋春制移行のデメリット(例:8月開幕~5月終了)】

・雪国クラブの練習環境が非雪国より効率が悪くなる。(J1は札幌、新潟。J2は山形、仙台、岐阜)
・雪国クラブの観客動員が非雪国より悪くなる。(J1は札幌、新潟。J2は山形、仙台、岐阜)
・天候、移動不可による試合順延の可能性。
・ヒーティングシステム導入にはコストがかかる。(鹿島は導入済)
・芝の管理、維持費がかかる。
・(間接的に)スタジアム側の光熱費がかかる。
・高校、大学の3月卒業者の受け入れ問題。
・ACLの問題。ブレイクが入り、(悪い意味でいえば)チームが変わる。もしくは降格の危険性も。
・移行前の空白の半年間がある。
・決算時期の変更

【Jリーグ秋春制移行のメリット(例:8月開幕~5月終了)】

・欧州スタンダードで、選手、(監督も含めた)移籍市場がスムーズに。オフも重なり、区切りが良くなる。
・リーグが過密日程にならなくてすむ。カップ戦、シーズン日程が組みやすい。日程に偏りがなくなる。
  6月の国際Aマッチデーが邪魔にならず、むしろ、リーグ中断が減る。
  ワールドカップなどのFIFA(AFC)の大会が欧州同様、リーグ休止中に行える。
・夏場の選手のコンディション維持負担が減る。
・梅雨時期のシーズンを避けられる。
・休止期間を6月から1月にすることで、休止期間がFIFAのための強制中断ではなく、選手のための休止期間になる。
・シーズン中に2月開催のワールドカップ予選の試合に対応できる。
・欧州のアジアツアーを開幕前のオープン戦に当てられる。(今は無理してやってる)
・うまくやれば、シーズン終了後と被る天皇杯における(手抜き格差)質低下の回避。
・うまくやれば、ナビスコ杯GLで代表選手が抜けることがなくなる。


まず、当然のごとく、反対が多いであろう。反対している人は、雪国の事を懸念していて、賛成している方は、海外移籍選手についてのメリットを重じている。また、反対者は、目先の問題を重要視し、賛成者は、日本サッカー全体を見据えた長期的視点に向けられている。森を見るか、木を見るかというところか。どちらが良い悪いではない。

だが、残念ながら、Jリーグ秋春制移行の根本的な問題は、雪国とか移籍とかではなく、もっと根深い。単刀直入にいえば、金があるかないかである。上のデメリットも、雪国はタテマエでしかなく、つまるところ、クラブ(親会社)が投資するかしないかに尽きる。悲しいが、これ一点に尽きるといえよう。現状では、金で解決するか、クラブ、選手の酷使で解決するか。において、Jリーグは後者を選択している。

実際、今、雪国で対応が可能なのは、札幌になるが、それでも環境・資金繰りは厳しい。だが、雪国のクラブだろうがなんだろうが、まず、全天候型のスタジアムを持ち、全天候型のクラブハウス練習施設を持って運営出来るのは事実で、イニシャル、ランニング双方で金さえあれば、前述したデメリットを吹き飛ばして、普通に運営可能である。おまけに、投資すれば、強くもなれる。すでに、高校スポーツでは、サッカー、野球、(ラグビー)で雪国勢が躍進している。(アマチュアという部分もあるが)要するに、(人材集め、遠征、環境で)学校が部に投資するかしないかである。(全部がそうではないが)学校が本腰を入れれば、どこに学校があろうが、ある程度、強くなる。これはJクラブにも同じことがいえて、資本投下があるかないかでしかない。

どうして浦和が急に強くなったか。あらゆる要因があるが、(親会社からクラブを切り離して)フロントがクラブに投資した部分は見逃せない。だが、現状、Jクラブのほとんどは脆弱な経営体質のため、あらゆる問題に対し、金がないから出来ないというのが実情である。その投資できない実情を汲んで、Jリーグ全体が、現行のまま存続、維持しているといえよう。これまであったステージ制、降格枠の甘さもそういった救済の面が主だったが、別に、雪がどうのこうのではなく、金がないという理由でそうなっている。つまるところ、現状は、リーグ全体の選手に酷使をさせているに過ぎない。

実際、現在のJクラブの体質のほとんどは親会社依存体質で、自前でスタジアムを持つなど夢のまた夢。毎年、赤字を垂れ流し、それを親会社が面倒見ている。それでいて、Jクラブ(J2、JFL以下含め)立ち上げは、ほぼボランティアのようなスタートだから、最初から資金難を抱えたまま始めているので、問題の本質を永久に抱えたままになる。そんな体質で資金工面など出来るはずもなく、それでいて、プロスポーツチームが株式公開しての資金調達は受け入れない風土が日本には出来上がっていて、左右から選択肢を窄めている。

つまるところ、Jクラブが親会社から離れ、自立するような風土が出来上がらない限り、Jリーグ秋春制移行をしようが、デメリットは消えることはないだろう。いや、それ以前にJリーグの持つ問題の本質解決にはならない。わたしは、このJリーグ秋春制移行は、(代表マンセーの)日本サッカー協会に大きなメリットがあるようにしか思えないが、長期的に日本サッカー界のことを考えれば、賛成だ。現状の春夏秋開催は中断期間が多く、日程も過密になり、クラブ、選手を酷使している状態は、(根性は付くかもしれないが)あまりにも奴隷的で馬鹿げている。

もちろん、(代表マンセーの)日本サッカー協会、Jリーグが、きちんと諸問題をクリアせず、資金難の構造を放置したまま、Jリーグ秋春制へシフトとすると、逆効果になることも十分にある。もちろん、Jリーグ、日本サッカー協会から(雪国含む)クラブへのなんらかのアシスト(資金援助、日程考慮)も必要だし、雪国クラブの意識改革も必要であろう。いつまでも雪国だから、お金がないから出来ませんでは、今の時代では通用しないし、生き残れない。現状に甘えるか、なんとかしようとバネにするか。結局は、やるかやらないかである。最初から何もせずに諦めるのであるならば、フットボールのみならず、すべてにおいて成功など覚束ない。まずは、プレゼン含め、資金集めに奔走する。資金調達強化、利益を生むスキーム構築をし、リスクを背負う。(こんなことは、どこのビジネスでもやっていることだが)それが出来ないと、今のままである。
  
  
最後に蛇足だが、冒頭で冗談まがいに出した温室効果ガスの地球温暖化も、やれば出来るのに(自分のことしか考えない自己都合の国があって)世界が一枚岩でやれてないだけでしかない。同様に、これまでのJリーグ(主催者、管理側)は、(外国人、主審の問題含め)現状に甘んじて、問題を先送りにしているに過ぎない。

  

  • 当然、雪国の開催運営は困難・難しいという認識・前提で書いてます。

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2008年07月23日

選手を安く買って、高く売るのは悪いことか?

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by 徒然フットボール

Jリーグ秋春制移行については、こちらで書いてますが、こちらでは、選手を安く買って、高く売るのは悪いことについて

安く買って高く売る。ビジネスでは当然の常套句。しかし、スポーツの場合、愛着のある選手、主軸となる選手の売りについては、ファン、サポーターは、あまり歓迎しないものだ。生え抜きのスター選手などは、金で返られないものにさえ映ることもある。どちらかといえば、われわれ日本人は、あまり変化を好まない。ずっと同じであることに安堵したりする。

今回の大阪、バレーの中東移籍については、ビジネス視点では、売ってしかるべきところであろう。高く買ってくれる分、クラブの収益になる。本来、チケット収入、放映権料、スポンサー料、移籍金の4本柱がクラブの収益源であるが、Jリーグの場合、特に移籍金の部分で、稚拙さは否めない。Jリーグの移籍ビジネスにおいて、契約期間で選手の囲み、移籍金を発生させる欧州のやり方、文化が定着していない。

それだけ、Jリーグの人材流動が少ないというのもあるが、そもそもクラブに移籍を収益源にする視点が小さく、むしろ、ボーナスと捉えられている節もあるだろう。だが、良い選手を安く買って、高く売るのは、立派なクラブ運営の本質である。ただ、闇雲に贅肉の薄いチケットを売ることに集中しても、数字はさほど伸びないであろう。だが、本質よりイメージを優先して捉えてしまうわれわれ日本人からすると、安く買って高く売る移籍が人身売買に映る事もあるようだ。

たとえば、アーセナルが若い選手を安く買ってきたりするが、あれも単純にチームの若返りだけでなく、将来、売ることも考えた視点であるのは明白である。日本でも、浦和などは、小野を売った金でエメルソンを買い、そのエメルソンを中東に高く売り抜けた。もちろん、日本の場合は意図せず、結果的にそうなる場合がほとんどだが、これは、うまい資金回転といえよう。Jリーグの場合、現時点での戦力補強に力点が置かれすぎて、未来に含みを持たせた獲得の仕方はあまり促進されておらず、将来の価格高騰を踏んで選手獲得しているクラブは皆無といっていい。

良いか悪いかではなく、われわれの日常の世界でも、同じことが言える。たとえば、新車を購入する場合、売るときのことを考えて車種やカラーを選ぶが、単純に好きな車種やカラーを選ぶか。おそらく、後者が圧倒的に多いのではないだろうか。



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2008年07月22日

今の浦和レッズに負けたら、恥ずかしい

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by 徒然フットボール

J・LEAGUE18節については、こちらで書いてますが、こちらでは、今の弱い浦和レッズについて


浦和レッズなんかに負けたら、恥ずかしい。むかし、そういわれていた時代もあったが、今も、そうかもしれない。6月のブレイクからリーグ再開後、マスメディアでは、柏、大分が金星のように浦和に勝ったと報じていたが、別に金星でもなく、彼らは勝つべくして浦和に勝ったというのが正しいだろう。いや、むしろ、今の浦和相手に、負けるほうが難しいのかもしれない。

過去の記事、先週も記事にも書いていたが、今季の浦和はそんなに強くない。これまで、こちらに書いた要因で、なんとか首位付近にいたが、勘違いしてはならない。浦和に勝ったクラブは、今なら勝って当たり前と思うぐらいでなければ。

これまで何度も書いてきたが、今季の浦和は、長いシーズンを戦う容(かたち)がなく、これまでも、戦術や容ではなく、戦うスピリットの勝負に持ち込んで、なんとかというところだった。よって、そういう意味では、闘莉王のボランチ、トップ下というのは理にかなっているのかもしれないが、長いシーズンを戦うには長持ちはせず、続かない。

あのような戦い方は、90分間、一分、一秒と集中力を切らさずに戦わなければならない以上、あくまで追い詰められたときのワンマッチ用の戦い方であり、本質はハイリスクハイリターンでしかない。もちろん、相手を気持ちで圧倒、凌駕できるが、昨日の川崎戦のように、前半40分すぎに、ふっと集中力が切れたり、気持ちがエアポケットに入ったりすると、脆い。当然、信じられないような、つまらないミスも出る。しかも、昨日の連続失点シーンは、集中力を欠いた上、最後、ゴール前では、気持ちですら負けてしまった。

もちろん、昨日は、阿部(含む主力3名)が欠けていた。とはいえ、後半の終盤は、山田がCB、永井がボランチ、闘莉王がトップと、めちゃくちゃな、それでいて、相手からは怖くもなければ、隙だらけの布陣。よく、1-3というスコアで落ち着いたという印象だ。(そういう意味では、川崎は浦和をリスペクトしすぎたか。)

Jリーグの各クラブは、今の浦和に負けるのは、かなり恥ずかしいと感じなければならないだろう。リーグ再開後、浦和に負けた二つの東京のクラブも、完敗はしてない。むしろ、すくなくとも引き分けには持ち込めたかもしれない内容だった。

今、浦和が試合に勝つというケースを想定すると、気持ちや集中力で相手を凌駕したときだけになる。もちろん、それが勝負事で一番大事な原点であるのだが、決して、鹿島や名古屋のように、冷静に、自分たちの戦う容で試合の勝負を決めるということはない。その日暮らしの日替わりメニューだから、戦いが安定するはずもなく、いずれ、ポジションを下げるであろうし、秋以降を睨んだら、一度、下げた方がいいのかもしれない。このまま容もなく、無理して上位にしがみつくと、後でパンクする恐れも…。



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2008年07月20日

2010年ワールドカップ南アフリカ大会が代替に

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by 徒然フットボール

2010年ワールドカップ南アフリカ大会の日程については、こちらで書いてますが、こちらでは、2010年ワールドカップ南アフリカ大会が代替になった場合の有力候補地について

「準備をしていないのでは会長として無責任だ。開催地変更は自然災害が起こった場合に限る」
すでに、FIFA会長のブラッター氏が、なにかと代替の複線めいた発言をしている。過去12年のワールドカップ開催で、FIFAの会長がわざわざ代替を公言することがなったことを考えれば、かなり異例の発言といっていいだろう。過去においても、1986年ワールドカップ開催国に決まっていたコロンビアが、経済情勢の悪化、武装ゲリラによるテロの危険性から開催を返上し、メキシコで代替開催された例がある。

南アフリカのワールドカップ開催能力を疑問視する声があるが、その中で、一番の問題は、スタジアム建設の遅れである。(これは視聴者・観戦者のわれわれが心配するレベルではないが)FIFAサイドとしては、箱物がなければ、開催は根本的に不可能のため、来年6月の時点で、なにかしらの決断が必要になるだろう。他にも、ハイジジョン放送能力、電力供給の問題など、高いコンテンツを維持できるかどうかが焦点となるであろう。もし、来年のコンフェデレーションズカップにおいて、なにかの事故があり、開催が代替されるとなると、1年も準備期間がなく、すでに2009年2月の時点でチケットが発売されている状況を考えれば、開催できる国は限られてくる。

候補を上げるとすれば、イングランド、ドイツ、フランス、アメリカ合衆国、オーストラリア、日本ぐらいだろう(ルーズなスペイン、イタリアは即効性に欠ける)。この候補から消去法をすると、ドイツは前回開催国で外れ、時差を嫌うFIFAの思惑でオーストラリア、日本が外れ、フランスは10年前の開催国で微妙なところ。そうなると、イングランドかアメリカ合衆国になる。特に、アメリカ合衆国は大イベントである大統領戦も終了していて、スピード仕事はお得意である。すでに、2010年ワールドカップ南アフリカ大会の販売チケットがドル売り価格に設定されているのは、単なる(ランド)との為替格差の対応ではなく、代替の複線と取れなくもない。

ちなみに、FIFA会長選票獲得など、あらゆる利権絡みで強引にアフリカ大陸開催にこぎつけた手前、どうしてもアフリカ大陸で開催をしたい代案として、南アフリカから開催権を剥奪するのではなく、たとえば、グループリーグのみ南アフリカで、決勝トーナメントは他のアフリカの地域(南アフリカのほかにが立候補したエジプト、リビア、モロッコ、チュニジアなど)でといった変則開催も、水面下では噂になっているが、現実的ではないだろう。

今回、なにがなんでもアフリカ大陸で強引に開催してしまわないと、アフリカと先進国との経済格差は開く一方で、永遠にアフリカ開催は不可能になるといえよう。おそらく、FIFAとしては、今のうちに開催の前例を作り、未来へ向けてのアフリカに対し、立場を優位に持って行きたいはずである。もちろん、これは2014年の南米開催(ブラジル)にもいえることである。




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2008年07月19日

コンピュータ2000年問題とJリーグ・クラブ

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by 徒然フットボール

五輪のバックアップメンバーについては、こちらで書いてますが、こちらでは、クラブのリスクマネージメントについて短く。

2000年1月1日。この日、コンピュータの2000年問題は、結局、なにも起こらなかったが、なにもしなくても大丈夫だったかといえば、そうでもないであろう。事前準備し、大晦日、正月休みに、社員が会社に泊まりで出勤したりと、なにかしらの対策を講じていたため、結果的に何も起こらなかっただけである。なにもしていなかったら、なにか起きていたかもしれない。

フットボールの世界でも、クラブの事前対策は、もはや常識である。たとえば、東京ヴェルディの主力FWであるフッキの今回の離脱は、婚約者の出産に伴う一時帰国だが、すでに退団の可能性をにおわせ、もう、来日はないというのがもっぱらである。仮に、そうなると、ディエゴとのコンビネーションは解消され、東京ヴェルディの戦力ダウンは否めないが、(後釜になるかはさておき)きちんと、大黒を取っている当たりがリスクマネージメントとしてうまい。おそらく、組織内部で、そうなる動きを察知していた人物がいたのかもしれない。

シーズン中は、選手の造反、不測の怪我などで、クラブは事前にやりくりの対応をしなければならない。もはや、何かあってから動いていたのでは、手遅れになることすらある。そういう意味で、今季、もっともうまく立ち回って成功してるのは、京都かもしれない。シーズン前にシジクレイ、アタリバ、佐藤、柳沢などの補強を行い、シーズン途中でも水本、フェルナンジーニョを加入させ、うまくチームを循環させている。もちろん、この先、どうなるかわからないが、いまのところは降格圏から逸れている。

東京ヴェルディ、京都、共にJ1昇格初年度のクラブだけに、やはり、このあたりのリスクマネージメントの意識は、他のクラブよりは多少、高いのかもしれない。問題の先送りは、たとえ、ビッグクラブだろうが、足元をすくわれてしまうことすらある。あらゆる問題に対し、先手、先手を打てるクラブは、なかなかしぶとい。同じ落ちる場合でも、ナイアガラのように、あっけなく落ちることはない。

蛇足ながら、冒頭のコンピュータの2000年問題に付随した昭和100年問題というのがある。コンピュータの2000年問題を回避するために、(小規模ながら)昭和対応で行った裏の手であるが、今を昭和でカウントすると、今年で昭和83年になる。昭和100年までにあと17年。2026年1月1日以降に、何か起こるかもしれない。



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2008年07月18日

今、首位の資格のない浦和レッズの現状に…

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by 徒然フットボール

J・LEAGUE17節については、こちらで書いてますが、こちらでは、深刻化する浦和の現状について

おそらく、上位争いしているチームで、浦和ほど不安定な戦いをしているクラブは、そうそうお目にかかれないかもしれない。これまで、さんざん浦和について(批判覚悟で)書いてきたが、シーズン半ばまでチームの容のない、日替わりメニューでありながら、首位にいるのは驚きの何ものでもなく、かなりのレアケースといえよう。

今季の浦和は、追い込まれると、チームの容もなく、ただただ危機感丸出しで強引に試合を進め、すこし勝って安心すると、すぐに集中力を欠いた試合になる。そこそこの相手にならないと、気合が出ないというレベルに到達しているとは言いがたく、単純に容なきゆえの不安定でしかない。あの状態なら、普通であれば、連勝、連敗を繰り返し、順位的には、川崎と一緒に順位移動を共にしているのが自然のはずだが、首位争いしているのは浦和だけの要因ではなさそうだ。

逆に他チームは、この浦和相手に星を落としていることを、普通と思ってはいけないだろう。先日、勝った柏、大分も、勝って喜んでいるのが現状だったが、すくなくとも、今のJクラブに、あの浦和に勝って当たり前、負けたら不味いという感覚はない。あの戦力だから、どうしても俯瞰して見るのは難しいが、実際は、浦和のチーム内はばらばらなのである。怪我人も出ていて、やってみないとわからない状態なのである。その間隙を衝いてるクラブは、名古屋、神戸以外、あまりないかもしれない。

逆に、浦和には今の星を食い合う団子のリーグ状態が幸運であり、特に、相手が俯瞰するより、強敵と見なしてやってくる分、(大変ではあるが)気持ちで跳ね返すことが出来ている。どちらこというとスピリットに重きが置かれ、チーム状態の悪さが勝敗を分ける試合になっていないのである。だから、浦和のスピリットが欠けると、あえなく失点したりするのも、ひとつの象徴なのかもしれない。そして、もし、相手が俯瞰すると、大宮戦、名古屋戦のような、浦和が何も出来ない押し込まれたような展開になる。現状で、まだ、浦和にそこまで俯瞰しているクラブは多くない。

確信はないが、(浦和が強いと思っている)勘違いのねじれが、ひょっとすると、浦和を上位争いに押し上げているのかもしれない。おそらくは、夏場のどこかで、順位を大きく下げ、一度、大きなダウンサイドはあるはず。そこで、底打ちとなるか、そのままずるずる行ってしまうかがポイントになる。春先から言い続けてきているが、そもそも浦和の仕掛けどころは秋以降である。長いシーズン、どこかで容のひとつは形成する。今、上位争いしていることが、見えない貯金となり、仮に(ACLの絡みも含めて)順位を落としても、秋までに9位以内にいれば、秋以降にチームの容が出来ているかもしれない。



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2008年07月17日

サッカー日本代表のフル代表、五輪の掛け持ちは…

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by 徒然フットボール

Jリーグの監督交代については、こちらで書いてますが、こちらでは、サッカー日本代表のフル代表、五輪の掛け持ちについて。


今なお、サッカー五輪発表のすっきりしない余韻が揺曳してるが、今日は野球五輪代表の候補が発表されるようだ。こちらは、(新井がアウトしたが)何も心配は要らないだろう。(制限のある)サッカーと野球では、格の違いがありすぎる。

さて、先日発表されたサッカー五輪代表も、選考に当たり、オシム氏から岡田氏に代表監督が変わったことも、すくなからず影響しているのではないだろうか。ここで揚げ足を取って、五輪メンバーを個人的に変更するならば、香川、岡崎の部分だろう。ここを柏木、梅崎にする。また、安田、内田は、水野、青山あたりと変える。前目のサイドなら、森重、長友、細貝、はたまた水野と、いないわけではない。もちろん、安田、内田の二人については、必要という意見があると思うが、わたしも異論はない。

だが、枠が18人しかないとなると、ある程度、それもふっきれるというもの。見方を変えると、そもそも安田、内田については、現時点で、もう(五輪ではなく)フル代表の選手ではないだろうか。もちろん、フル代表には、まだまだ実力が足りないという意見もあるであろう。ただ、彼らは、あくまで4バックスのサイドバックスでこそ意味があり、(世界的に不作なポジションなだけに)価値がある。3バックスぎみの前目のサイドで使っても、あまり、他の選手と遜色はないだろう。特に柏木との相性が良い内田はサイドバックスでこその選手といえよう。

また、8月20日には、ワールドカップ最終予選に向けたウルグアイ戦があるのだから、むしろ、フル代表合宿から彼らをそちらに参加させて、もう、五輪の選手ではない意識で、やってもらえれば。と思わないでもない。誤解しないでもらいたいのは、決して、彼らが五輪に不要といっているのではない。あくまで、選手枠18名という枠内での考え方であり、あくまで模索のレベルである。

いまや、時代のスピードは早い。すでに、掛け持ちや、フル代表の選手が五輪で経験や力を還元するという考え方自体、崩れてきているのかもしれない。今後、欧州のように、上に行った選手が階段を下りない時代も、すぐそこまでやって来ているのかもしれない。


posted by FOOTBALL NOTES |11:36 | サッカー日本代表 | トラックバック(0)
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2008年07月16日

通過点といわれてしまうサッカー五輪も南米次第

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by 徒然フットボール

サッカー五輪から漏れた選手一覧については、こちらで書いてますが、こちらでは、南米次第のサッカー五輪について短く。


FIFAワールドカップでは最多5度の優勝を果たしているブラジルが、いまだ五輪の金メダルを取ってないのが、不思議ではあるが、唯一、サッカー五輪の持ちえる訴求力なのかもしれない。しかし、野球でも、日本はいまだ金メダルを取っていない。取れそうでとってない部分で、力も入るだろうし、それが見る者を魅きつけるのかもしれない。

もし、北京五輪でサッカー五輪ブラジル代表が金メダルを取れば、ある程度の満足を得てしまい、打ち止めになるのだろうか。すくなくとも、欧州クラブから召集拒否を突きつけられてしまう状況の中、本気でメダルを取りたいと思う国がサッカー強国ブラジル、アルゼンチンであるのは、五輪にとってはありがたいはずだ。それさえ保てれば、オーバーエイジ含め、中途半端なユース大会と揶揄されるサッカー五輪も、それなりに存続できるであろう。ただ、今後、もし、万が一、南米勢にそっぽを向かれてしまうようだと、サッカー五輪も下火になる可能性はある。欧州クラブの反発が今後も強まれば、各国サッカー協会も苦労は増え、参加意欲が萎えてしまっても不思議はない。

また、欧州勢がまとまりを見せて、もうすこし本気度を上げてくれればいいのだが、出てくる代表は単発でムラがあり、最近3年のサッカー五輪の構図はあくまで「南米対アフリカ」といっていいだろう。野球はすでに北京五輪で競技終了となる。W杯と競合にしたくないFIFAも、本気でIOCをケアするつもりはないようだ。この先、南米、アフリカ2大陸による凌ぎ合いだけで、どこまでサッカー五輪を引っ張っていけるであろうか。

アジアからすれば、サッカー五輪は、世界との力を図る絶好の機会ではある。現状でも、100%正真正銘の「世界」ではないが、今後、サッカー五輪がすくなからず世界を維持するには、南米次第というところか。


posted by FOOTBALL NOTES |11:52 | 欧州FOOTBALL | トラックバック(0)
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2008年07月15日

サッカー五輪代表から漏れた選手こそ、未来の主軸に

【関連記事】
by 徒然フットボール

北京五輪メンバーが発表については、こちらで書いてますが、こちらでは、サッカー五輪代表から漏れた選手について。


アテネ五輪で山瀬、長谷部、前田、鈴木啓太がそうだったように、サッカー五輪に選ばれなくても、未来が塞がったわけではない。(極端な)喩えですまないが、競馬において、5月の日本ダービーがある日、どこかで条件戦を走っていた馬が、秋に菊花賞を制する(入着する)なんてことも、ないわけではない。そもそも選手は若く、成長中であり、先々、どのように化けていくかわからない。今回の落選をバネにする選手もいるであろうし、ひょっとすると、これまで一度も召集すらされていない選手が出てくることもある。

すくなくとも、今回は有力選手を(怪我や調整、その他の理由で)落としすぎている。これほど有力選手が出場しない五輪も珍しいのではないだろうか。また、下手な喩えで申し訳ないが、シドニー五輪で中田、中村、稲本、高原が選ばれていないようなもので、すでに惨敗を織り込んでいると疑われてもしかたないような構成だ。すくなくとも、2年かけて、(たとえ、負けても納得できるような)この世代最強を組んでもらいたかったが、いかんせん、反町監督は代表監督が初挑戦であり、指揮能力はともかく、マネージメント、コーディネイト能力はなかったと解釈するしかない。また、あきらかな日本サッカー協会の(監督)人選ミスともいえる。

以前、こちらで、選ばれなかった選手でチーム作った方が、強いのでは…と冗談めいて書いたが、逆に、今回、北京五輪に選ばれた選手の中で、どれだけの選手が今後のフル代表に入ってくるかといえば、おそらく、半分も残らないだろう。フル代表イコール実力者と認めるわけではないが、クラブであれ、代表であれ、日本の主軸を担う人材は、今回、漏れた選手から出てくるのは間違いなさそうだ。


ちなみに、(召集されてない選手も含め)思いつく限り漏れた選手を上げておくと、以下。

柏木、水野、家長、梅崎、青山直、青山敏、伊野波、横山、寺田、菊池、枝村、上田、菅沼、増田、長谷川、増嶋、エスクデロ、前田、中村北、苔口、興梠、萬代、平山、カレン、森島、(ロンドン世代では)金崎、大竹、山崎、柿谷…



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