2008年07月03日
開催国が敗退した欧州選手権は、今後も共催か?
【関連記事】 by 徒然フットボール ユーロ2008現地観戦記は、こちらで書いてますが、こちらでは、開催国が敗退した欧州選手権、特に共催と単独開催について短めに。 先日、終了したユーロ2008は、スイス、オーストリアの共催だったが、開催国がともにグループステージ敗退したこと以外、特に大きな事故もなく、収益も前回より上がり、一応の成功を収めた。もはや、共催も、単独開催に匹敵する選択カードとしての有効性は増したといえるだろう。今後も、共催による開催が増えるかもしれない。事実、次のユーロ2012年大会も、ポーランド、ウクライナの共催である。 その共催も、冷静に反芻すれば、妥協の産物であるのは間違いない。一カ国で開催できない、開催を二カ国が争っていて、どちらも引かないなど、あらゆる理由から、最後、落としどころとして共催で手打ちがなされてしまう。いわゆる政治的な道具、苦肉の策であることに本質は変わらない。先々、それが当たり前に摩り替わってしまうのは、いかがなものだろう。テレビで観戦する方にしてみれば、単独開催だろうと、共催だろうと、取るに足らないことであるが、やはり、取材するマスメディア、観戦者にとって共催は不便だ。 共催の不便をいくつかあげてみよう。 ・旅行ガイドが2冊、必要になる。(荷物で重い) ・二つの通貨を用意しなければならない。 ・言語が二つになる。 ・開催国が敗退する可能性が増し、大会熱に影響。 ・共催国間の食文化、習慣が微妙に違う場合がある。 ・共催国間のコンセントが同じでない場合がある。コンセントを数種類用意も。 ・鉄道の国境越えでパスポートコントロールがある。 ・天気予報を二つチェックしなければならなくなる。 ・共催国間の物価が違う場合がある。 もちろん、共催は(経済的に)弱小国でも開催できるなどのメリットはあり、一長一短ある。だからといって、どこの国でもいいわけではない。次回のポーランド、ウクライナ共催も、市販されている両国の旅行ガイドに、ポーランドの単独本は少なく、ウクライナに至ってはガイドそのものがない。情報が少なく、交通網などのインフラ未整備で、発展途上国であるのは否めない。共催のしわ寄せを食らうのは、なにもマスメディアや観戦者だけではない。共催は出場枠がホスト国として二つとられてしまうため、他国にとっても、あまり歓迎しないだろう。実際、今大会におけるスイス、オーストリアのグループリーグ敗退は、多少なりとも問題にすべき事例かもしれない。 はたして、今後、欧州選手権は共催による開催国のあっけない敗退を容認していくのであろうか。別に、開催国が勝たなければならないとは言わないが、開催国の成績は大会の盛り上がりに少なからず影響はする。いずれにしても、共催は開催国選定に行き詰った最後のカードとして抜き、あくまでも開催は単独開催を基本としてもらいたいものである。 最後に蛇足だが、2012年のユーロがスペインに代替しても、スペインのマドリードはサン・イシドロ祭の時期と重なり、宿不足は深刻になるだろう。
posted by FOOTBALL NOTES |11:38 |
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