2008年04月25日
J2優勝よりJ2の3位のクラブがJ1残留する理由
【関連記事】 by 徒然フットボール AFCチャンピオンズリーグ 第四節の雑感はこちらで書いているが、今日はJ2・3位クラブの実力について。 ここのところ、J1・2Jの入れ替え戦を勝ち抜いたJ2・3位のクラブが、2年連続で昇格初年度のJ1残留を果たしている。プレーオフ導入初年度の福岡はプレーオフで敗れたが、それ以降の甲府、神戸はプレーオフを勝ち抜き、続いてJ1残留も果たした。他のJ2・2位以上のクラブでも、昇格一年で降格している中、J2・3位のクラブが残留する要因をいくつか考えてみた。 そのひとつとして、やはり、入れ替え戦を経験している事があげられるだろう。優勝決定戦でもなければ、入団試験でもない、入れ替え戦でしか得られないものがあるであろう。極端に言えば、入れ替え戦のたった2試合がリーグ全試合に相当するかのような密度と言っても、大袈裟ではないだろう。 かって、2006年ドイツ・ワールドカップ・アジア最終予選の北朝鮮戦で、途中出場した大黒がロスタイムに決勝ゴールを奪った試合後、オシムがこのようなニュアンスの言葉を言った。 「(普通の試合に長く出てるより)、大黒の出場していた(たった)15分の方が、密度が濃い」 ようするに、だた漫然と時間を過ごすのではなく、いかにプレッシャー、修羅場の時間をくぐるかで、個人、チームの成長度は見違える。たったワンマッチでチームが豹変することだってある。J1を優勝、2位となって入れ替え戦を回避し、J1へ昇格しても、やはり、修羅場の経験という点では、入れ替え戦を勝ち抜いた3位昇格の方に分があるかもしれない。 もちろん、J1を優勝、2位を獲得するのも大変な作業だが、精神面で追い込まれる度合いは、やはり、3位昇格のクラブに及ばないだろう。昇格するか、(相手も)残留するかで、クラブの資金面、スポンサー、選手流出など、あらゆる事柄が輻輳して絡み合ってくる。負けられないというプレッシャーは莫大な借金のように大きく圧し掛かってくる。そんな入れ替え戦を闘った経験が、昇格後のJ1ですくなからず作用は果たしているのかもしれない。もちろん、入れ替え戦は、したくない経験だが、成長のための特効薬にはなる。 昨季、J2・3位だった京都も、J1では好調である。正直、去年の広島との入れ替え戦を見た限りでは、パウリーニョの放出を阻止して、よほどの戦力補強をしないと、残留は難しいかなと思っていた。しかし、現在、京都は8位につけ、同じ昇格組の札幌、東京Vは残留争いの下位にいる。勝ち点でも倍近く違う。きちんとオフの補強を行い、入れ替え戦を制した原動力は、やはり、見えない形で出ているのかもしれない。
posted by FOOTBALL NOTES |11:46 |
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