2008年07月06日
首位を走る浦和レッズは、たいして強くはない
【関連記事】 by 徒然フットボール 2010年ワールドカップ南アフリカ大会のチケットなどの詳細については、こちらで書いてますが、こちらでは、首位を走る浦和レッズについて。 浦和レッズはたいして強くはないと書くと、また、誤解から、あれこれ言われそうだが、逆説的に言えば、まだまだ強くなる余地があるということでもある。 今季、浦和が内容で一番よかった試合は、5月に負けた大阪戦くらいで、これまでのシーズンの試合において、自分たちのフットボールはほとんどしていない。よって、戦いも不安定であり、前半と後半で別のチームになるのは当然といえば当然であり、何がしたいのかがゲームから伝わってこない。今季の名古屋のように、「今シーズンはこのフットボールで戦います」という容(かたち)がいまだ明確になっていない。 短期決戦のカップ戦ならいざしらず、長いシーズンを戦う上では、かならず、ひとつの容(特徴)が必須になる。今の浦和には、それがない。にもかかわらず、浦和が首位にいるのは、結果的にそうなっているだけであり、別に浦和が強いからではない。外部要因では、周囲のクラブがもたついていたり、相手チームの主力が(出場停止か怪我で)抜けていたり、(大阪戦以外に)主審の洗礼(誤審など)から逃れていた部分がある。内部要因では、途中登板したゲルト監督の手腕、スタッフの尽力、もちろん、サポの願いや叱咤もあるであろう。 容のなさをなんとかぎりぎり支えているから、一度、崩れると、がたがたと来るのは、なにも不思議ではない。事実、大阪戦からカップ戦含め、柏戦まで5連敗。しかもその中には、(ホームに強いはずの)埼スタも含まれおり、名古屋に1-5で敗れた事実は、(主力抜けてターンノーバーしていたとはいえ)やってはいけない失態に近かった。もはや、(今季に限れば)ホームに強い浦和の神話も崩れたといっていいだろう。チームに容、指針、方向性がなければ、ポンテが戻ったから安心だという考え方も無いに等しい。 実際、先週の柏戦の浦和は、危機感もなく、重たい運動量に切れも無く、今季、最悪のパフォーマンスを見せた。すでに4敗目を喫し、数字上では、残りの試合を2敗か3敗に留めないと、優勝はかなり厳しいといえよう。 そんな中、昨日のFC東京戦で見せた前半(特に開始から20分くらいまで)のフットボールには、(敗北した大阪戦同様)なにか容の欠片のようなものを垣間見た。すばやいチェック、攻守の切り替えの速さ、人を追い越す動きなど、今季の浦和がやりたいフットボールをすくなからず見せていた。特に、田中達也の「前へ」の動きは、これまでの浦和になかった意思のようなものを感じた。 後半、達也、ポンテが下がるや、あいかわらず、いつもの不安定な浦和に戻り、たとえ、守れても、攻撃に繋げられず、GWの鹿島戦と同様の展開を余儀なくされた。だが、阿部をはじめとする守備ラインの尽力、そして、東京の詰めの甘さと決定力不足にも助けられ、なんとか逃げ切った。永井のスーパープレーで加点した後、失点せず、結果的に零封したのは大きい。 今後、いつ、闘莉王がDF陣に吸収されるかだが、もはや、あのDFラインは変えることはできないだろう。先々、細貝の成長でボランチに安定感が増せいいが、まだ、時間は必要なようだ。鈴木もそつなくこなしているが、まだまだ、本来のパフォーマンス、切れ(読みのキレ)には到達していない。なにもかもがまだまだ途上の過程であり、そんな中、首位にいられるのは、浦和にとっては見えない貯金なのかもしれない。 おそらく、夏場は一度、首位の座を明け渡すであろう。(一度も明け渡さなかったら、それはそれですごいことであるが)、浦和が容を手に入れ、強いといえるまでに本格化するのは秋口である。
posted by FOOTBALL NOTES |11:42 |
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