2008年05月11日

イチローは野球少年だが、中田英寿はサッカー小僧ではない

【関連記事】
by 徒然フットボール

欧州の移籍における不具合はこちらで書いているが、ここでは、イチローと中田英寿について、短めに。


イチローと中田英寿。
この二人の共通点は、野球、サッカー、それぞれのジャンルにおいて日本の代表格であること。そして、国際舞台で活躍し、ある意味、メジャー世界で活躍する本格的な開拓者でもあり、名前も世界に売れている。そして、まぎれもなく日本をひっぱる(ひっぱってきた)存在。つまり、日本の大黒柱である。

イチローは2006年のWBCで日本代表チームを引っぱった。彼のプレーやインタビューに興奮した人も多かったのでは。嬉しいなら嬉しい、悔しいなら悔しい。局面、局面で、彼は感情を明確に剥き出しにした。そして、彼の喧嘩腰なプレーに、われわれは頼もしささえ感じたかもしれない。しかし、中田英寿はイチローほど熱くはなく、いたってクールだ。感情など見せず、インタビューでも淡々としていた。よって、反発を買い、変人のようにも見られたし、中田英寿がいるから大丈夫とい安心感を提供していた部分もあった。

そんな熱と氷のような二人には、明確な違いがある。

イチローは野球がすべてであり、野球がプライオリティの一位であり、野球研究家といえるくらいに野球を極めようとしている。イチローの打撃フォームなどは、バッターというより、止まっているボールを打つゴルファーにさえ見えてしまう。言い換えれば、グラウンドで臨床実験をしている学者ともいえる。それでいて、土壇場でも頼りになる。あれほど期待して、期待通りの結果を出すイチローは、まぎれもなく野球人としても一流である。この先も、ひたすら野球を愛し、一生、野球をやっていたいはずだ。だから、彼に(やれる力がありながら)引退するという選択肢はない。そして、彼の原点は、ひょっとすると、永遠の野球少年である事にあるのかもしれない。

かたや、現役時代の中田英寿は、サッカーがプライオリティの一位にはなかったはず。そもそも彼には天才的なドリブル、驚異的なスピード、正確無比なシュートがあるわけではない。あくまで豊富なスタミナ、ボディコンタクトの強さ、頭の良さ(脳回転やイメージ)が武器であり、二手三手先を読むプレー、状況把握の柔軟さに長がある。また、現役時代の中田英寿にとってサッカーは食べるためのツールでしかなく、いろいろな人に出会い、簿記の資格を取ったり、社外経営者など、サッカー以外のことにもチャレンジし、自分を高めていくことをすべてとしている。よって、引退という選択肢も彼には、ひとつの切り替えポイントでしかない。もちろん。現役引退後は、サッカーのプライオリティは上がったかもしれないが、中田英寿はサッカー選手である前に、ひとりの人間としてプロフェッショナルといえよう。ここにイチローとの本質な差がある。

つまるところ、イチローは野球少年だが、中田はサッカー小僧ではない。


  • 尚、イチローと中田英の競技実績を比較はしてません。比較したらイチローの方がはるかに上です。

posted by FOOTBALL NOTES |20:05 | FOOTBALL・PAHNTOM | トラックバック(0)
みんトピに投稿 このエントリをlivedoorクリップに登録 このエントリをはてなブックマークに登録 newsing it! このエントリを Buzzurl に追加

トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/dukaeeq2008/tb_ping/48