2008年07月31日

サッカー「日本 対 中東」の別の構図

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by 徒然フットボール

大阪・バレーの退団に絡む中東については、こちらで書いてますが、こちらでは、サッカー「日本 対 中東」の別の構図について


今の趨勢、金のない日本から良い選手が出て行き、金のある中東に良い選手が集まる。…と見ても、あながち間違いではないが、日本に金がないということはない。金はあるけど、使わないだけでしかない。そもそも、日本におけるプロスポーツは投資対象ではなく、企業(ないし親会社)の宣伝材料でしかない。特に、アマチュアスポーツは、スポンサーがいないと競技活動さえままならない。企業としても、スポーツへ金を回すだけの余裕があるなら、他の開発資金や設備投資にまわすというのが今の考えであり、特に、Jリーグは(他のマイナースポーツとちがい)あの規模でありながら、金の流れの構造自体が、お粗末である。

そこへ行くと、中東は金持ちで、スポーツ市場へ札束をばら撒いているように見える。だが、ひとつ勘違いしてならないのは、中東がバブル時代の日本のように、金が有り余ってるから、ジャブジャブ使っているわけではない。彼らとて、きちんとした投資対象と認識しないと、たとえ安くても買わない。これはフットボールに限らず、リターンを計算できないものに投資はしない。価値があると判断したら、あっさり実弾攻撃で落としているに過ぎない。もはや、中東は、化石燃料を精製して売るだけでなく、売って出来上がった資産を運用する方向に舵は切られており、そういった意識は、スポーツビジネスにも浸透しているのではないか。

たしかに、彼らが日本からもって行く選手は、エメルソン、マグノ・アウベスと、良い選手ばかりだ。他にも良い外国人はたくさんいるが、ピカイチを買っているところをみると、売り込みにくる代理人の推す選手をよく吟味しているのかもしれない。もちろん、彼らは欧州からも選手を買っているし、自らオファーも出している。日本でも、浦和が小野を売った金でエメルソン買って、そのエメルソンを中東に売る例もあったが、クラブが意図せず、結果的にそうなっただけなので、まだまだ投資認識や移籍売買が成熟しているとはいえない。

つまるところ、良い選手には巨額を積む。その判断のダイナミックさが中東の武器でもある。日本が中東に金で負けることはない。だが、金は持っていても、使わなければ、おのずと差は(良かれ悪かれ)出るものだし、すでに、スポーツビジネスにおける資金流用、投資判断などの土壌では、日本は、大きく負けているかもしれない。

  

posted by FOOTBALL NOTES |11:40 | FOOTBALL・PAHNTOM | トラックバック(0)
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