2011年02月16日
アジアカップで優勝した日本。中でも、右サイドバックの内田と左サイドバックの長友は積極的に攻撃参加し、多くのチャンスを創出していました。
表1はアジアカップでのスタッツです。長友は本田圭と並んでチーム内で最多となる11本のラストパスを供給するなど、多くの項目で高い数値を出しています。対して、内田はクロス数とスルーパス数で長友を上回る値を記録しました。
図1と図2は2人がクロスを上げたエリアです。深い位置に集中している長友に対し、内田は浅い位置からも上げていることが分かります。
表2はクロスを結果別、タッチ種別、時間帯別に表したものです。長友は決勝のオーストラリア戦で李の得点をお膳立てするなど、クロスで2本のアシストを記録しました。また、2タッチ以上よりも1タッチで上げた方が、高い確率で味方へ届いています。一方、内田は1タッチでのクロスは1割程度にとどまり、成功率に関しても2タッチ以上の値を下回りました。
<使用データ>
アジアカップ日本代表戦
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執筆担当: 小松 暁義
posted by 小松 |13:56 |
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2010年10月15日
10月8日のアルゼンチン戦ではこれまで6戦全敗だった相手から初勝利を飾り、12日の韓国戦では激闘の末に引き分け、1勝1分けと上々のスタートを切った新生日本代表。新しく就任したザッケロ-ニ監督はイタリアで培った経験を生かし、その手腕を発揮しています。
ただ、2試合連続で無失点に抑えた守備は機能しましたが、反対に奪ったゴールは岡崎の1点のみ。長年の課題である得点力不足は一朝一夕では解決に至っていません。では、その2試合で最もゴールに近い場所でスタートした森本と前田の2人は、どのようなプレーをしていたのでしょうか。そして、現時点ではどちらがザックジャパンのストライカーにふさわしいのでしょうか。検証してみたいと思います。
●シュートに絡んだ前田
まず、森本と前田が先発した試合でのデータを見てみましょう。
どちらもシュートが0本と寂しい数字で終わっています。そこで、ほかの値を見てみましょう。両者を比較すると、森本はパスの成功率で、前田はトラップの成功率で一方を上回っています。また、キープタイムにおいて、前田は森本の3倍近くの時間を記録。トラップのデータと併せて、より起点となれていたものと思われます。
それは、次の味方のシュートに関与した回数にも表れています。
図1はシュートに関与したプレーを、シュートとその何プレー前に関与したかで点数に差を付け、それらを集計したものです。点数の付け方とシュート関与率の計算方法は図の注釈をご参照ください。表1とは異なり90分換算したデータではありませんが、森本が全体の2.9%にとどまったのに対し、前田は9.5%を占めています。また、前田は森本に代わって出場したアルゼンチン戦では3本のシュートを放ち、11.2%とチーム内で5位の値を記録しました。
●森本は頻度こそ高かったが…
アルゼンチン戦において、プレースタイルは違えども、前田に比べ味方のシュートに関与できなかった森本。2得点を挙げた9月7日のグアテマラ戦と、アルゼンチン戦との違いを比較してみましょう。
ここでは、「プレー割合」に注目してください。表2を見ると、わずかながらグアテマラ戦に比べ、アルゼンチン戦の方が高い比率を記録しています。一方、森本自身がエリアごとにどの程度プレーしたかを表す図2においては、グアテマラ戦の方が前方でプレーする割合は高くなっています。つまり、この2戦のみを見る限り、プレー数と彼の活躍振りは関係ないようです。それよりもクロスやスルーパスを受けた回数、裏を突く動きをしていたことを想起させるオフサイド数など、シュート数と同様に内容の部分でアルゼンチン戦では不本意な出来に終わっていました。
今回取り上げた前田と森本は、ザッケローニ体制下で「得点」という結果を挙げるには至っていません。果たして、来年の1月から始まるアジアカップでFWの席に座るのは森本か前田か、それとも別の選手か。
<使用データ>
2010年度J1リーグ
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執筆担当: 小松 暁義
posted by 小松 |20:33 |
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2010年07月23日
南アフリカW杯はスペインの優勝で幕を閉じました。開幕前の親善試合では連敗を喫し不安視されていた日本ですが、望外の結果を残して国に歓喜をもたらしたことは、記憶に新しいでしょう。
さて、南アフリカでの日本が、守備的な戦い方をしていたということに異論はないはずです。大会の直前に方針を転換し、一時は「迷走」とまで評されたものの、列強にも通用することを示しました。日本の本大会での失点数は2。90分当たりだと0.44で、決勝トーナメントに進出した16ヵ国の中で4番目の少なさでした。
しかし、磐石で老かいな守備を見せたかというと、そうではなかったことは皆さんもご存知だと思います。ボール支配率を見てみると、カメルーン戦は44.1%、オランダ戦は38.7%、デンマーク戦は39.4%、パラグアイ戦は39.0%。すべての試合で相手に劣り、押し込まれながらもなんとか耐えたという印象の方が強いはずです。
では、失点を防げた要因はどこにあるのでしょうか。
●シュートに対する反応の良さ
その答えの1つを図表2に示しました。図表の右側へ位置するほどシュートを打たれ、上側に位置するほど自陣のゴールから30mのエリアに進入されていることになります。日本が90分当たりで相手に打たれたシュート数は11.9本でした。多くの人数を割いて守っていたのは間違いないですが、7ヵ国が日本よりもグラフの右下にプロットされていることから、「攻め込まれていたものの、シュートは打たれていなかった」といえます。
さらに、打たれたシュートに対する反応は、特筆すべきものでした。
図表3は、相手のシュートをどの程度ブロックできたかを示したものです。実は、32ヵ国中で最も高い値だったのが日本。シュートに対して体を投げ出して止めていたことが、データから読み取れます。相手にボールを保持され守備に回ったものの、多くのシュートを打たせず、打たれても体を張って止めていた。それが、南アフリカで見せた堅いディフェンスの一端なのです。
余談ですが、優勝を果たしたスペインは、図表2においては「攻め込まれず、シュートも打たれなかった」ことを表すグラフの左下にプロットされ、図表3では日本に次ぐ「ブロック率」を記録しました。「攻撃」というイメージが先行する彼らですが、守備においても「無敵」であったことを示すデータの1つです。
<使用データ>
2010年W杯
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執筆担当: 山中 健太
posted by 山中 |20:02 |
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2010年01月29日
10年の最初の代表戦となったイエメン戦。主力に休養を与えるとともに、新戦力の発掘を目指して日本代表に選出された若きメンバーがこの戦いに臨むと、2点のビハインドから逆転勝ちを収めました。
とりわけ、ハットトリックを達成しその原動力となったF東京の平山は、1月25日から始まった指宿合宿にも招集されるなど注目が集まっています。
そこで、今回は復活を遂げつつある彼にスポットを当てます。
●攻撃面に見る非凡な才能
平山の特徴といえば、何だと思いますか。
大柄な体格とフィジカルの強さを生かしたポストプレー、確かな技術をベースにしたボールコントロールやパス、豪快なシュート・・・。
様々なプレーが想像できます。そこで、代表に選出されたFW陣と、昨季のリーグ戦におけるデータを比較してそれを探ってみましょう。
次の図1は、代表に選出された平山、佐藤寿(広島)、玉田(名古屋)、興梠(鹿島)、岡崎(清水)の計5人の昨季のJ1におけるデータの平均と、平山の値を比較したものです。
ここに列挙した攻撃項目の多くで、彼は他の選手を上回っていることが分かります。
しかし、多くのボールに絡み攻撃に貢献している一方で、奪ったゴールはわずかに4つであることがポイントでしょうか。かつて、高校選手権では2年連続で得点王となるなど、高い得点力を見せていたことを思えばやはり物足りません。平均値を超える数のシュートを打っているだけに、精度が上がればより怖いFWへと進化するのではと考えられます。
●新たな一面とは
攻撃面のみ着目される平山ですが、守備面はどうでしょうか。図2は各選手のアタッキングゾーン(ピッチを3分割にしたときの敵のゴール側)と敵陣における守備項目の合計値を示したものです。
なんと、ディフェンス面でも大きく貢献するFWとして有名な岡崎をしのぎ、彼は両方の値において最多を記録していました。F東京で高い守備意識を身に付けたことがうかがえます。
チームの戦術などで各々の状況が異なるのは当然とはいえ、前線から守備をするFWとして特筆すべき点ではないでしょうか。
高い位置からのプレスをコンセプトの1つとしている岡田ジャパン。「前からの献身的な守備」を武器の1つに、南アフリカへのチケットを獲得できるのか否かも含め、平山のプレーに注目です。
<使用データ>
2009年度J1リーグ
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執筆担当: 山中 健太
posted by 山中 |18:48 |
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2009年05月30日
プレー平均位置 : 各選手のボールタッチ位置の平均(セットプレー除く)
posted by サッカーチーム |22:47 |
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2009年02月12日
オーストラリア戦
スターティングメンバー(日本)のパスの方向と距離
※円の半径は25m
黒線:パス成功 赤線:パス失敗
セットプレーによるパスは除く
攻撃方向↑

posted by サッカーT |21:20 |
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2009年02月10日
日本 & オーストラリア データ比較
【対象試合】 2010年W杯 アジア最終予選
・バーレーン(2-3)日本
・日本(1-1)ウズベキスタン
・カタール(0-3)日本
・ウズベキスタン(0-1)オーストラリア
・オーストラリア(4-0)カタール
・バーレーン(0-1)オーストラリア
※数値が大きい方のチームのデータを赤字
※シュートセット起点率
(セットプレー直接シュート数+セットプレーから5プレー以内のシュート数)/シュート数
【データから見るオーストラリアの特徴】
・シュートセット起点率の高さ
・シュート成功率の高さ
・空中戦勝率の高さ
・ファウル数の多さ
・パス数は多いがペナルティエリア進入回数はそれほど多くない
・被シュート数は日本の倍近いが失点は「0」
posted by サッカーT |23:02 |
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