2009年01月16日

■連載企画~「決定力」とは(3)~

第三弾


● 決定力とは(3)~シュートは利き足で!~

 突然ですが、次のようなシーンを想像してみてください。  

 日本代表が敵のサイドを華麗に崩しました。そこから中央で待ち構えるFWへ向けて、絶妙なクロスが送られる・・・。ゴール前のFWはフリー。絶好の得点機です。FWの体はふわりと宙に浮き、利き足とは逆の足でボレーシュートを放とうとする・・・。

!!!

 ここから先はご想像にお任せします。どうでしょうか?ゴールネットは揺れましたか?
 不覚にも私の脳裏に浮かんだのは、シュートを大きく外し、頭を抱えるFWの姿でした。

 さて、下記のグラフは、2008年度J1全チームの「部位別のシュート成功率」を表したものです。


dsinput2-66016.jpg


 頭でのシュート成功率は、ほかの部位と比べて高いようです。冒頭で想像したシーンのように浮き球を足で捉えるのではなく、体を折り曲げヘディングで狙う方が、正確なシュートが打てることを示唆しているかもしれませんね。

 しかし、足でのシュートは頭でのそれと比べて遠くからのものが多く、圧倒的に本数も違うため一概に比較できません。

 より興味深いのは、右足と左足でシュート成功率の差が1%近くあることです。

 クラブによって多少の違いがあるとはいえ、右利きの選手は、スタメンの11人のうちおおよそ8~9人います。つまり、右利きの選手が大半を占める中で、利き足である右足でシュートを放った方が成功する可能性は高い・・・

 この自明の理こそ、決定力をひも解くヒントが隠されているのではないでしょうか。

 また、以下のグラフは同年度の「部位別のシュート割合」を示したものです。


dsinput2-66017.jpg


 右足でのシュートは、全体のおよそ半分。まだまだ、右足でのシュート数を増やす余地はありそうですね。

 利き足でシュートを放つためには、その前の段階から良い準備をする必要性があります。すなわち、シュートを打ちやすいところに「置く」トラップ、ボールを待つ時の体勢、etc・・・

 「利き足でシュートを打つための工夫が上手な選手は決定力に優れる選手である」 といえるかもしれませんね。



<使用データ>
2008年度J1リーグ、ナビスコカップ





■データスタジアム株式会社|お問い合わせ http://www.datastadium.co.jp/contact.html



執筆担当: 溝口 洋介


posted by 溝口 |17:42 | Jリーグ | コメント(3) | トラックバック(1)
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2009-01-17 06:09 | 続きを読む
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Re:■連載企画~「決定力」とは(3)~

コメント投稿者ID :

日本代表だったら利き足でも難しいかも知れません。。w
それよりもそのシチュエーションからのその説明は漠然としすぎでわかりずらいです。利き足とは違うサイドからのボールを利き足でけりますか?せっかくデータを取るんでしたらシュートを打ったエリア、どのくらいの密集度なのかてのも知ってみたいです。

posted by yahman | 2009-01-16 20:11

勉強になります

コメント投稿者ID :

やはり、どの国の選手でも、ゴールを量産できる選手は利き足で決める形を持っている、ということでしょうか。
古くは、釜本選手の45度、最近では、デルピエロ選手の左サイドのデルピエロゾーン・・・etc。
上手い選手ほど、利き足で決める形を持っていたり、利き足で決めるためのオフ・ザ・ボールにこだわっているのだと思います。
リーガエスパニョーラで、5人抜きしたメッシは最後に右足で決めましたが、ワールドカップで、5人抜きしたマラドーナは最後も左足で決めました。メッシとマラドーナの差はまだまだあるのかもしれません。
まぁ、決まればどっちでもいいのですが・・・個人的にはシュートだけでなく、クロスも、利き足で上げた方が絶対に精度が高いはずだと思います。
それだけでなく、仕掛ける際にも、利き足で仕掛けられるかどうかは、仕掛けが成功するか、悪い取られ方をしてしまうか、にかなり影響してくると考えています。
仕掛けが利き足なら、自然とシュートも利き足になることが多いと思います。
ジェラードが左足で決めるシュートはあまり見たことはありませんが、やはり常に利き足のシュートを狙っているからこそ、決められるわけですね。
貴重なデータありがとうございました。いい勉強になりました。お忙しいとは思いますが、これからも興味深いデータを教えてください。よろしくお願いします。

posted by バカボンのおやじ | 2009-01-17 12:51

■連載企画~「決定力」とは(3)~

コメント投稿者ID :

俗に両足使えるほうが多くの局面に対応でき、選択肢の多さから相手守備には読まれにくいといわれてると思いますが、そのへんとの兼ね合いどうなんでしょう。
両足で満遍なくゴールできる選手と、どちらか片方の足のシュートに偏っている選手とで、シュート数、決定率のデータを比較してみたらどうなるんですかね。

素人考えでは、両足(頭も)使える選手のほうが、シュートチャンス、つまりシュート数は多くなりそうではありますが。

posted by pepe | 2009-01-18 00:30

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