2008年12月26日
■連載企画~「決定力」とは~
今回より数回にわたり、毎週金曜は「決定力について」を連載します。 (1月2日を除く) よろしくお願いします! 第一弾 ● 決定力とは(1)~シュート成功率ランキングから~ 「決定力」のあるFW・・・ 敗因は、「決定力」不足・・・ サッカーを語る上で頻繁に用いられる、この「決定力」という言葉。しかし、個人的には、その意味が今ひとつピンときません。本質がぼやけている気がしてならない。得点が入らない要因をすべてこの3文字で表すことは、危険だと思うのです。 そこで、この連載では、この不明瞭な「決定力」について考えていきたいと思います。 あらかじめ断っておきますが、「決定力」とは○○である!という結論を導き出す趣旨ではなく、「決定力」について議論するキッカケとなるデータを紹介できれば、という趣旨です。 ちなみに、今回で紹介するデータから、意外なことが判明します。 では、始めましょう。 さて、今季のJ1で最も「決定力」があったチームはどこだと思いますか? 優勝した鹿島?それとも、リーグ戦で最多得点を挙げた川崎Fでしょうか? 個人的には、堅守で失点を最少に抑え、少ないチャンスを生かした印象のある大分だと考えましたが・・・。<表1>は、2008年度のJ1チームの「シュート成功率(得点数÷シュート総数)」ランキング。「シュート成功率」でナンバー1に輝いたのは、今季で3位と躍進した名古屋でした。 シュート数が多いにも関わらず成功率の低いチーム、それとは逆のチームもありますね。大分は10位・・・意外に低かったです。 ただ、「シュート成功率」=「決定力」と決め付けているわけではありません。次のランキングでは、シュートエリアを限定してみました。
「決定力」=決定機に得点を挙げる力。 こう仮定すれば、得点する確率が高いペナルティエリア内でのシュートに絞った方が良いのかもしれませんね。この「エリア内シュート成功率(エリア内での得点数÷エリア内でのシュート総数)」では、鹿島がトップです。上位5チームの構成は、順位こそ違えど先ほどのランキングと一緒ですね。またしても大分は・・・。 最後に、範囲を拡張し、「枠内シュート率」を見てみましょう。冒頭で示唆した、意外なことが明らかになります。
「枠内シュート率(枠内シュート数÷シュート総数)」ではF東京がトップでした。ただ、ここで興味深いのが、先の2つで上位だった鹿島と名古屋が、「枠内シュート率」では下位にいること。 F東京に加え、清水や柏は今回のランキング上位の常連です。しかし、こと「枠内シュート率」に限れば、鹿島や名古屋は下位。どうしてでしょうか? 「シュートは枠に飛ばさなければ、得点は生まれない」 良く耳にするフレーズです。これは間違いなく事実です。ただ、鹿島や名古屋はほかのチームと比較して相対的に「枠内シュート率」が低いにも関わらず、「シュート成功率」は高いのです。この2チームの選手たちは、枠のギリギリを狙うからこそ、上記のような結果になったのかもしれません。 逆説的ですが、「枠外シュート率」は「決定力」を語る上で、1つのキーワードとなるかもしれませんね。 <使用データ> 2008年度J1リーグ、ナビスコカップ
■データスタジアム株式会社|お問い合わせ http://www.datastadium.co.jp/contact.html
執筆担当: 溝口 洋介
posted by 溝口 |12:16 |
Jリーグ |
コメント(2) |
トラックバック(1)
トラックバックURL
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/dsinput2/tb_ping/89
この記事に対するトラックバック一覧
1月11日のゼルビア 【今日のゼルビア】
ばんがいニュース ○今日はサッカーフェスティバル!朝8:30から15:00まで。場所は野津田競技場。連休の一日、サッカーを楽しもう! 詳しくはインフォメーションをご覧ください。 選手ブログ更新分 同窓会|Coaching Diary サポーターブログから Brigate di Calcio サッカ
この記事に対するコメント一覧
(事務局では、サービス全体の雰囲気醸成の為、全コメントをフィルター/目視チェックし、削除等しております。見逃し等も有りますので、ご不快な思いをされた場合は、事務局宛 support@plus-blog.sportsnavi.com にご意見頂けると幸いです。)
■連載企画~「決定力」とは~
コメント投稿者ID :
いつも読ませてもらってます。
枠外のシュートが多いにもかかわらず決定力が高いとは、目から鱗です。これからも面白いデータを見せてください。
posted by たぬき | 2008-12-26 21:57
■連載企画~「決定力」とは~
コメント投稿者ID :
本当に意外ですね。GKの手の届かない枠の近くを狙えば、枠外に飛ぶ確率は高くても、ゴールに結びつくことも多いということですか。
何か、ジーコの言う「ゴールにパスしろ!」を鹿島選手は実践し、名手ストイコビッチに名古屋選手も教えられているような感じですね。
また面白いデータを期待します。
posted by 南田神田 | 2008-12-27 08:52
コメントする
「他サービスID/メールアドレス」で投稿する場合は、そのID/メールアドレスは表示されず、当サービス専用の固定のコメント投稿者ID「英数+連番」に変換され表示します。
- Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
- mixiアカウントでコメント投稿
- Googleアカウントでコメント投稿
- Hatena IDでコメント投稿
- Biglobeアカウントでコメント投稿
- ログインしてコメント投稿
- メールアドレスでコメント投稿
※新規のメールアドレスによる投稿IDご利用は停止しました。
※コメント投稿手順
(1)上記リストから希望のIDを選択する。
例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」
※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。
詳しくは以下2ページをご覧下さい
・【仕様変更】PCからのコメント投稿について
・ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

<表1>は、2008年度のJ1チームの「シュート成功率(得点数÷シュート総数)」ランキング。「シュート成功率」でナンバー1に輝いたのは、今季で3位と躍進した名古屋でした。
シュート数が多いにも関わらず成功率の低いチーム、それとは逆のチームもありますね。大分は10位・・・意外に低かったです。
ただ、「シュート成功率」=「決定力」と決め付けているわけではありません。次のランキングでは、シュートエリアを限定してみました。
「決定力」=決定機に得点を挙げる力。
こう仮定すれば、得点する確率が高いペナルティエリア内でのシュートに絞った方が良いのかもしれませんね。この「エリア内シュート成功率(エリア内での得点数÷エリア内でのシュート総数)」では、鹿島がトップです。上位5チームの構成は、順位こそ違えど先ほどのランキングと一緒ですね。またしても大分は・・・。
最後に、範囲を拡張し、「枠内シュート率」を見てみましょう。冒頭で示唆した、意外なことが明らかになります。
「枠内シュート率(枠内シュート数÷シュート総数)」ではF東京がトップでした。ただ、ここで興味深いのが、先の2つで上位だった鹿島と名古屋が、「枠内シュート率」では下位にいること。
F東京に加え、清水や柏は今回のランキング上位の常連です。しかし、こと「枠内シュート率」に限れば、鹿島や名古屋は下位。どうしてでしょうか?
「シュートは枠に飛ばさなければ、得点は生まれない」
良く耳にするフレーズです。これは間違いなく事実です。ただ、鹿島や名古屋はほかのチームと比較して相対的に「枠内シュート率」が低いにも関わらず、「シュート成功率」は高いのです。この2チームの選手たちは、枠のギリギリを狙うからこそ、上記のような結果になったのかもしれません。
逆説的ですが、「枠外シュート率」は「決定力」を語る上で、1つのキーワードとなるかもしれませんね。
<使用データ>
2008年度J1リーグ、ナビスコカップ

