2010年03月19日

■王者の次代を担う「左利きの遠藤」

 現在の日本のサッカー界で最も有名な「エンドウ」といえば、G大阪の遠藤保仁であることに異論は少ないでしょう。代表の中軸を担い、昨年のアジアサッカー連盟の年間表彰式にてMVPに輝いた司令塔は、代表とクラブの双方で一層の飛躍が期待されています。

 今季のJリーグで「エンドウ」の姓を持つ選手は、彼と水戸の遠藤敬佑、鹿島の遠藤康の3名。この中で、日に日に注目度を増しているのが、リーグ戦の3連覇を成し遂げた鹿島に在籍する21歳の遠藤康でしょう。

 07年に塩釜FCユースから入団し、昨季までは出場機会に恵まれませんでしたが、今季に入り印象的な活躍を見せています。J1の開幕戦ではマルキーニョスのゴールをお膳立てし、ACLのグループステージの全北現代戦では終了間際に逆転弾を挙げ、勝利の立役者となりました。


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●投入されれば、たちまちチームの中心に

 ここまでは、ACLやゼロックススーパーカップ(以下、ゼロックス)を含め、すべてが途中からの出場。その時間の最長はゼロックスにおける25分間で、それ以外では20分未満の出場にとどまっています。しかしながら、遠藤康は一度フィールドに立つと、積極的にボールに関与して中心選手さながらの存在感を見せています。


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 遠藤康が出場した時間帯におけるプレー数のランキングが上表です。ゼロックスと浦和戦ではチーム内で2番目に、京都戦では最も多くのプレー数を記録しました。数値にはクリアやブロックといった守備的なプレーも含まれますが、出場時は彼にボールが集まる傾向にあるのではないでしょうか。


●「切り札」の名を体で表す働き

 続いて、遠藤康が単にボールに関与しただけでなく、限られた時間の中でいかにシュートシーンを演出していたかを下表に示しました。


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 遠藤康は6本のシュートに結び付いたパスを記録。セットプレーを含めた総数では10本の小笠原満男がトップですが、流れの中に限定すれば興梠慎三と並びチーム内で最多となります。ポジションが異なるとはいえ、遠藤康は興梠が269分間で達成した本数を45分間で成し遂げたため、そのパフォーマンスは特筆すべきではないでしょうか。

 また、途中出場に限定すれば、出場時間にこそ差があれども、名古屋のブルザノビッチと並びリーグで最もシュートに結び付いたパスを供給しています。

 遠藤康は4連覇を目指す王者の新たな切り札であり、同時に世代交代の必要性がささやかれる中で次代の旗手となるのか。「ラッキーボーイ」としての一過性の働きだったとやゆされないよう、継続的な活躍でさらなる信頼を得て欲しいものです。



<使用データ>
2010年度ゼロックススーパーカップ、J1リーグ




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執筆担当: 小野 正太郎


posted by 小野 |18:04 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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