2009年10月12日

受け継ぐ

笹原です。

一昨日は大学時代の友人の結婚式で、山形県天童市まで行ってきました。天童市と言えば、将棋で有名な街で、街のいたるところに将棋の駒や、将棋に関する言葉がモチーフになったものがあります。

電車の車両も将棋の駒ですし、居酒屋でお会計をお願いすると「カウンター3番さん!王手です!」と言われます。はい、本気にしちゃダメです。

結婚式に出席するといつも思うことがあります。両親に育てられた子供が成長し、知らない誰かと出会い、そして新たな家庭を築き、子供を産み育てる。この連鎖って当たり前のことなんですけど、やっぱり凄いことなんだなと。「受け継ぐ」って、改めてこの言葉に向き合うと居ずまいを正さなくてはならない気にさせられます。


ところで一昨日は菊野選手の公開練習でした。
(詳細はここでチェックしてください)
http://www.dreamofficial.com/


その公開練習後の質疑応答のなかで、非常に興味深いやりとりがありました。
ある記者が「三日月蹴りの精度はあがっていますか?」と、質問したことに対して、菊野選手は暫く考えた後、こんなふうに答えました。

「......僕は三日月蹴りを当てるために練習やっているワケではありません。三日月蹴りはパンチでいえばジャブのようなものですから」

これ、凄くないですか?
例えば大一番を控えたボクサーに「(パンチの基本の)ジャブの精度は上がりましたか?」なんて
聞きませんよね。つまり、菊野選手にとって三日月蹴りは意識せずに出る技ってこと。いや、もしかしたら技ですらないのかもしれません。格闘家が鍛錬を積むことによって、無意識のレベルで身体が勝手に反応することがありますが、三日月蹴りはそういう「無意識のレベルで出る動き」ってことなんですね。うーん、恐ろしい。

似たようなことを師匠のTKも言ってました。
「菊野の強さは、よく分からないところ。でもそれを分析する必要はない。分からないところはそのままにしておいていい」

二人の受け答えを見ていると、明らかにTKから菊野選手に受け継がれているモノがあることは分かるのですが、「では、それが具体的に何か?」と聞かれると、答えに窮します。おそらく二人にしか分からない共通言語のようなものがあり、伝承されているんでしょうが、我々一般人には理解の及ばないものなのでしょう。
師弟関係で言えば「守破離(しゅ・は・り)」なんて言葉で表現されますが(「まずは師の教えを守り、いつかその既成概念を破り、独り立ちしていく」っていう意味)、これもまた「受け継ぐ」ことの一つのカタチだと思います。

菊野選手が柔道から受け継いだ寝技と、極真から受け継いだ三日月蹴り。そしてTKから受け継いだ総合のエッセンスを加え、ケージのなかでどんなモノを表現して見せるのか、非常に楽しみです。


そうそう、TKに第二子が誕生したのですが、まさにこれも「受け継ぐ」ですよね。
この場を借りて改めて、おめでとうございます!

では。

posted by dream_sasahara |15:28 | トラックバック(0)
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