行ったら帰らぬ片道切符。

文句無し!

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いやはや。誰がこんな結末を考えられたものか。

最大の武器を封じられて、 それどころか一転、 最大の弱点に変えられて、 その場所最高の成績を収めている最強の大関を相手に、 良くまあ、二回も続けて勝ったものだ。

結果が出なかった時よりも、 周囲の切実で無責任な重圧に耐えていた時よりも、 「ケガで一日休んでしまったこと」が何よりも辛かったと言っていた新横綱。

そんな横綱だからこそ、 どんな結果であれ、 とにかく横綱の責任を果たそうとしているのだろう。 勝敗度外視。とにかくやるだけやるのだ。

よろしい! その意気や良し!

それなら俺も、君が18歳の時から応援して来て、 時々愛想を尽かした事もあったけど、 結局また振り向かさせられてしまうその魅力に参ってしまっているこの俺も、 たとえどれほど観るのが辛くても、最後まで見届けてやろう。

そう思ってテレビの前に座っていた日曜日の夕方だった。

思えばこの二週間は幸福だった。 初めて、稀勢の里の取り組みを、毎日リアルタイムで観戦できたからだ。 何故なら、勝ち続けてくれたから。 実生活との巡りあわせの幸運ももちろんあるのだが、 何よりも勝ち続けてくれたから、見続ける事が出来た。

いつも、くだらない場面で取りこぼすたびに、 「お前なんかもう知らん!」 と、愛想をつかせ続けてきた。 そういう時は、次に勝つまでは絶対に観ない事に決めていた。 何度も何度も期待を裏切られ、身についてしまった悲しい習慣である。

しかし今場所は、そんな悲しい思いをせずに済んだ。 時折危ない場面はあるにしろ、どんな形であれ白星を積み重ねてくれた。 また明日も観たいと、思わせ続けてくれたのだ。

幸か不幸か、その実生活の巡り会わせから、今場所の転換点となる対日馬富士戦の負けは観る事が出来なかった。 しかし、肩に貼られた痛々しいテーピングと、その下に隠れる黒みがかった青紫色から、 次の日の鶴竜戦での観た事も無いような弱々しい取り組みから、その事の重大さは察する事が出来た。

そして今日である。 正直、昨日と同じように、相撲にならずに土俵を割る姿を想像していた。覚悟していた。 そのような姿を見せる事になっても、満天下に恥を晒しても、それでも土俵を務めるのだというその意気を買って、テレビの前に座った。

舞ノ海さんは言っていた。 「私なら、右に変って上手を取って、上手投げを連発して、それで負けたら仕方ない」と。 その通り右に変る。しかし待っただ。奇策すら既に相手にバレてしまった。八方塞がりだ。なんとまあ、神様の試練はかくも厳しいのか。 すると何と今度は逆に変わった。思ったより左は使えている。しかし上手くマワシが獲れるまではいかない。押される押される。

だが突き落とし!

まるで、ここぞの一番で、今までの稀勢の里が何度もやられてきたような勝ち方だ。 おお!何という奇跡! だが、もう一回あるんだよなぁ……。

でもまあ、新横綱になって、優勝決定戦まで進めば立派なものか。 横綱の責任は果たしたといえるだろう。 自分を慰める準備も、盛大な溜め息をつく準備も万端だった。

そして優勝決定戦。 変な張り手?見事に双差しをとられる。 こりゃさすがにダメだと思っていたら、逆転の右小手投げ。 まるで魁皇のようだった。

支度部屋で号泣していたという高安。 君が代を歌いながら溢れる物を堪えきれなかった稀勢の里。

よほど辛かったのだろうな。その姿を観ていたのだろうなと、思わされた。

思えば、今まで俺はスポナビ+にブログを書くつもりはなかった。 しかし、稀勢の里を横綱に!という思いが高じて、前回ついに参加する事になってしまった。 今回は、裏を返したとでもいうところか。

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