2009年11月25日

【プロ野球】2005年以降の観客動員数推移

プロ野球人気の低迷が叫ばれて久しいですが、今回はプロ野球の観客動員数が実数発表となった2005年以降の主催試合観客動員数を見てみようと思います。ちなみに実数発表とはいえあくまで主催者側の発表であり、この数字は有料・無料に関わらずチケットが発券された枚数と考えたほうがよい数字だということです。つまり球場へ足を運んだ実入場者数ではないことに注意しないといけないでしょう※1。この手の数字を発表するのであれば「有料入場者数」がベストなのですが、2005年以前の超水増し発表に比べれば改善されたとポジティブに考えましょう…。
※1 なお週刊ダイヤモンド2008年8月2日号「特集『スポーツ&マネー丸ごとランキング』」では、ぴあ総研の独自調査による2007年度観客動員数が発表されています。

  
【セ・リーグ】
セ・リーグ観客動員数推移
セ・リーグ観客動員率推移
セ・リーグの観客動員数は阪神が300万人前後で推移していて、2005年以降首位をキープしています。動員率(主催試合1試合あたりの平均観客動員数÷本拠地の収容人数※2)については阪神、巨人、中日が85%±5%で推移していますが、2009年は優勝効果が表れたのか巨人が動員率1位となっています。セ・リーグで注目したいのは広島です。広島市民球場最後の年であった2008年、新球場設立元年だった2009年と大幅に動員数、動員率を伸ばしています。セ・リーグ他球団の動員数は横ばいですので、広島は球場変更というイベントによって新たな客層を球場に招き入れることができたのかもしれません。新たな客層をリピーターとして確保できるかどうか、来年以降の推移に注目したいところです。
※2 本拠地以外の主催試合もありますが、概算として本拠地収容人数で計算しています。

一方、ヤクルト、横浜は非常に厳しい状況にあります。動員数は130万人前後で推移、動員率は60%に達していません。パ・リーグを含めても動員数は下位に位置し、動員率に至ってはワースト3にランクインする結果となっています。動員率の低さは本拠地球場のキャパシティを持て余しているといえる訳で、動員数改善は球団経営にとって重要課題であると考えます。しかし東京近郊にはセ・リーグだけでも3球団が密集しており競争が激しい地域であることは事実であり、動員数・動員率を向上させることは非常に難しい状況にあるといえます。

【パ・リーグ】 
パ・リーグ観客動員数推移
パ・リーグ観客動員率推移
パ・リーグはセ・リーグほど二極化が進んでいませんが、ソフトバンクが2005年以降動員数、動員率ともトップを維持しています。南海ホークスがダイエーに買収され福岡移転してから約20年。地元に完全に根付いたといえるでしょう。また日本ハムは高い観客動員数をキープしておりその数は年々上昇しています。稼働率は若干低めですが、当初に比べて大分改善されています。Jリーグコンサドーレ札幌との併用で、ワールドカップが開催可能なキャパシティを持っている札幌ドームが本拠地ですから、動員率が他球団に比べて低めなのは致し方ないところでしょう。新球団の楽天は動員数こそ小さいものの稼働率は向上しています。楽天は現在観客席を増やすようNPBから求められており(2番目に小さい球場と約8000席の差)、早急に対応しないとならない状況にあります。対応した際に動員数・動員率がどう変化するかは注意深く見る必要があるでしょう。オリックスについては稼働率ワーストです。球場使用料が球団経営を圧迫していないか心配になる稼働率ではあります…。

上記は主催試合観客動員数・動員率から考えた私の推論も含まれております。集計したデータの詳細は以下参考サイトにアップしましたので、ご興味のある方はご覧になっていただき皆様なりにお考えくださいますと幸いです。

■参考:NPB観客動員数・動員率(2005年~2009年)酒のツマミはスポーツ観戦データ館
■参考記事:真の観客動員数?プロ野球の視聴率を語るblog

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posted by dongking |10:45 | 野球 構造改革 | コメント(0) | トラックバック(0)
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